たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

なつかしの雪組『忠臣蔵』

2017年05月06日 16時48分57秒 | 宝塚
 部屋にひきこもって現実逃避の息抜き投稿。なつかしの雪組、女性だけで創り上げた『忠臣蔵』の舞台。大石内蔵助を演じた杜けあきさんの退団公演でした。二番手だった一路真輝さんが浅野内匠頭と岡野金右衛門の二役。紫ともちゃんが阿久里(浅野内匠頭の妻)とお蘭(大石内蔵助の命を狙う忍び)の二役。赤穂浪士に高嶺ふぶきさん、轟悠さん、香寿たつきさん。役者がそろった芝居の雪組、日本物の雪組の真骨頂。再演されていない名作。1993年の作品でした。24年が過ぎましたか。年をとってくるとなんか昔のことを振り返りたくなるもんなんですね。

 いわゆる忠臣蔵の物語を2時間半の芝居にまとめあげた柴田先生の脚本はお見事だったし、大石内蔵助が最期を前に「これで思い残すことはござらん」っていう台詞が、この作品で宝塚を去った杜けあきさんの心情と重なるように創られていました。宝塚100周年の年に、『セレブレーション宝塚』で再び杜けあきさんが主題歌を歌われた時は、こうしてまた聴ける時は訪れるとは思っていなかったので感慨深かったです。大石内蔵助の背中は男役杜けあきさんの集大成でした。

 一路真輝さんの浅野内匠頭は、一路さん本来の上品さが醸し出された、儚く美しい殿様姿でした。岡野金右衛門との二役は、自分で自分の仇をとるっていう話がありました。杜けあきさんの相手役として月組からもどってきて二作品目の紫ともちゃんも二役。安定の芝居で舞台全体をがっつりと支えていました。ともちゃんがもともとは雪組育ち、新人公演で何度も一路さんとコンビを組んでいたことを知った時はそうだったのかとものすごく納得。入団8年目で、杜けあきさんの相手役として雪組に戻ってきました。阿久里として一路さんとの並びは美しく、お蘭として杜さんとの対峙は芸達者なともちゃんらしい芝居心にあふれていました。一路さんのトップお披露目で、一路さんとともちゃんが並んだ姿は、安心感と安定感の幼馴染コンビですごく好きでした。ともちゃんが娘役トップとして4作品で宝塚を去ってしまったのすごく残念、もう少しみたかったと今も思っています。

 このメンバーの、この時だからこその舞台。心の宝物のひとつ。ほぼ同世代のみなさんが今もそれぞれに歩まれているのがわたしの励みです。

 オタクにしかわからない宝塚、思い出し日記でした。宝塚のカテゴリーを近いうちにつくろうと思います。思い出におつきあいくださり、ありがとうございました。

















 
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