「たなばたの よるです。あまのがわの きしで、おりひめが ないて いました。
「どう したの? こんやは あなたの おまつりなのに。いちねんで いちばん うれしい よるなのに。」
ちいさな ほしが、おりひめに いいました。
「はやく ひこぼしに あいに いきなさい。」
「いいえ、ひこぼしには あえないの。いちねんに たった いちどの よるなのに、わたしは ひとりぼっち。」
おりひめは いって、ますます かなしそうに なきました。
おりひめを せなかに のせて、ひこぼしの ところへ はこんで くれる はくちょうが、きのう、ながれぼしに ぶつかって、はねを いためて しまったのです。
「かわいそうな おりひめ。こんやを まって いたのに・・・・・。」
ほしたちは みんな かなしく なって、そっと ふるえました。
そのときです。おおきな うちゅうせんが、あまのがわの きしに とまりました。
「のって ください、おりひめ。わたしが、ひこぼしの ところへ あなたを はこんで あげますよ。」
うちゅうせんの せんちょうが いいました。
おりひめは うちゅうせんに のって、とんで いきます。
なつかしい ひこぼしの となりへ。
「おりひめを のせて、あまのがわを わたる ことが わたしの ゆめでした。こんや、ゆめが ほんとうに なりました。さあ、もうすぐ つきますよ、おりひめ。おけしょうを なおしなさい。」
せんちょうは わらって、おひりめに ぎんの かがみを わたしました。」
「どう したの? こんやは あなたの おまつりなのに。いちねんで いちばん うれしい よるなのに。」
ちいさな ほしが、おりひめに いいました。
「はやく ひこぼしに あいに いきなさい。」
「いいえ、ひこぼしには あえないの。いちねんに たった いちどの よるなのに、わたしは ひとりぼっち。」
おりひめは いって、ますます かなしそうに なきました。
おりひめを せなかに のせて、ひこぼしの ところへ はこんで くれる はくちょうが、きのう、ながれぼしに ぶつかって、はねを いためて しまったのです。
「かわいそうな おりひめ。こんやを まって いたのに・・・・・。」
ほしたちは みんな かなしく なって、そっと ふるえました。
そのときです。おおきな うちゅうせんが、あまのがわの きしに とまりました。
「のって ください、おりひめ。わたしが、ひこぼしの ところへ あなたを はこんで あげますよ。」
うちゅうせんの せんちょうが いいました。
おりひめは うちゅうせんに のって、とんで いきます。
なつかしい ひこぼしの となりへ。
「おりひめを のせて、あまのがわを わたる ことが わたしの ゆめでした。こんや、ゆめが ほんとうに なりました。さあ、もうすぐ つきますよ、おりひめ。おけしょうを なおしなさい。」
せんちょうは わらって、おひりめに ぎんの かがみを わたしました。」