たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

星組『食聖』『エクレールブリアン』_大劇場千秋楽LV泣いたり笑ったり

2019年08月25日 22時43分12秒 | 宝塚
 夜は涼しくなってきました。夕方美容院に行った時から持ち帰ってきたパンフレットと資料をようやく読んで復習していたらつらくなってきたので息抜き。

 8月19日(月)、星組トップコンビの退団公演、宝塚大劇場千秋楽ライブビューイング。サヨナラショーで紅子さんに静かすぎると突っ込まれた客席から、「泣いたり笑ったり忙しい」と声があがったように、泣いたり笑ったり感情が忙しく最後はあったかい涙が流れるいい舞台でした。ライブビューイング会場を出るとき、泣いたであろう方たくさんいらっしゃいました。紅子さんがゆずるちゃんにかわって舞台上で正座して客席にお礼をいうとき、膝の前に揃えた長い指の所作がとてつもなく美しく、『Another Worldee』の康次郎さんと同じでした。銀橋を渡るとき指揮台の佐々田先生へのお礼も忘れることなく、品格を失わない紅子さんでした。大劇場デビューで客席案内係の制服も新調されたかな。台湾公演の時と違いましたもんね。紅子さんの場面、長すぎてスタッフからミラーボール回してタイムアウトの合図がきたのかな。完全アドリブですよね。あの限られた時間で品格を保ちながら台本なしのアドリブで客席をひっぱれるのほんとにすごい。その数分あとには白い衣装の星の王子様。この紅さんの変幻自在にふれる幅の大きさすごい。芝居では、オペラグラスでは追いきれない、ころころ変わる豊かな表情をアップで楽しむことができました。SNSでみかけて気になっていた、最後背中におぶっている赤ちゃんをニコラスが満面の笑みであやそうとすると、「コラー💢😠💢、ちょっかい出すんじゃないよ」っていう感じで怒るホンパパの表情、確認できました。ダボッとしたピンク色のズボンにエプロンつけて赤ちゃん背負っている姿もまた、背が高くて長い手足の等身バランスが絶妙で実にお似合いでした。

 入団時48人中47番目の成績で6年目までロケットやっていたそうな。香盤表みると自分だけショーでプロローグのあとフィナーレまで出番がないと涙した日もあったと退団発表のあと同期生がブログで明かされていたと思います。小学5年生から憧れ続けた宝塚に入ったもののずっとはしっこが定位置だったところからここまで、宝塚が好きだという一途な気持ちを持ち続け、諦めることなく18年間やってきた紅さん、ほんとにすごいです。そんな紅さんに必死で食らいつき、隣に立つためにものすごい努力をしてきたであろう愛里さんのど根性もまたすごいなと思った舞台でした。ライブビューイングで観た二年前の『スカーレットピンパーネル』を思い返すと、『エクレールブリアン』、サヨナラショーでの歌唱はもちろんのこと、『霧深きエルベのほとり』『鎌足』『食聖』と、紅さんに食らいついていったことは愛里さんの芝居力の底をものすごくあげたなと思います。スポーツ紙のインタビュー記事によると相手役になった頃は、紅さんのかける言葉に対して「はい」と「いいえ」しか言えなかったとか。もともとは人見知りタイプで方向性にコメディはなかったのかなと思いますが、必死についていくことで『食聖』ではアドリブで対等に渡り合えるまでになり、すごく楽しそうで元気いっぱい。一文無しになったホンにタンメンの代金を払うよう強気でせまって言い合いになる場面、レンが止めにはいるまでのやりとりが千穐楽も長かった。『エクレールブリアン』では、トップ娘役として貫禄十分。紅さんの「相手役があーちゃんでほんとによかった」は共に闘ってきた力強い伴走者への最大の賛辞で感謝の気持ちが込めれていますね。娘役冥利に尽きるのだろうなと思います。客席からは「ベストカップル」の声。「ありがとう」と紅さん。最後は緞帳前で「宝塚に入れてよかったね」と言葉を交わしながら袖に入っていく姿が仲睦まじく可愛いかったです。言葉なく涙する愛里さんの頭を紅さんがやさしくぽんぽんとする姿にかつて稔幸さんが星奈優里さんの頭をぽんぽんしている姿を重ね合わせた方もいらしたようで星組DNAを感じました。幸せのおすそ分けをもらえているような、あったかい時間でした。

 まだまだ書きたいことありますが時間切れとなってきました。明日から5日間フルのあとでようやく8月が終わるのは長いです。こんなにわからないことだらけで電話当番なんてやりたくないし、きついので先のことはあまり考えたくない。一日一日、それだけ。来月もお給料をもらわないわけにはいかないです。逃げるタイミングで逸したまま5連休なんかにしたらそのあとじごくなの目に見えている。でもいつ車にはねられるかわからないし、体きついので行けるときにいかないとこの世を旅立ちとき悔いが残るので行きます。こうして日比谷にまた行きたいという気持ちになれる間はまだ大丈夫。日々心身共にそがれています。気力奪わすぎ。行きたいという気力を失くしたときがわたしのセルフネグレクトの始まりでしょう。なにがなんでも観たい、行きたいよ~っていう気持ちにさせてくれる出会いに感謝。東京公演は清く正しく朗らかにやりたいと紅さん。朗らかに。久しぶりにききました。いい言葉。

 今度の日曜日は雪組の東京宝塚劇場千穐楽ライブビューイング。チケットの引き換え土曜日にやらねば。友の会で当選したチケット、コンビニでどうやって引き換えるのか確認もしないと。明日の朝また気力をしぼって起き上がるしかない。今の自分は他にどうすればいいのかわからない。明日の朝まで考えたくないことは考えないことにしましょう。楽しいことだ考える、げんじつとうひ。


ニッカンベルちゃんがツィッターにたくさんアップしてくれた素敵なお写真、お借りしました。ベルちゃん、たぶん紅さんと愛里さんのすごいファンですよね。テンション高いし、ことばがあつい。















7月14日、花のみちにて。





8月11日、宝塚大劇場にて。










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