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たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

『天保十二年のシェイクスピア』-2024年12月10日日生劇場

2025年01月10日 12時50分48秒 | ミュージカル・舞台・映画

(47) 「天保十二年のシェイクスピア」開幕! 浦井健治&大貫勇輔&唯月ふうか、公開ゲネプロで熱演(浦井健治 大貫勇輔 唯月ふうか 土井ケイト 瀬奈じゅん 中村梅雀 綾凰華 福田えり 木場勝己 藤田俊太郎) - YouTube

 

(727) 『天保十二年のシェイクスピア』2020年公演DVDより「前口上」 - YouTube

 

2024年12月10日(火)日生劇場、18時~21時35分

 面白かったですが長い、長いけれど面白い、シェイクスピアの全作品をつめこんだ脚本、夜公演のあと劇場スタッフさんは帰りが遅くなって大変だろうなと思いました。バスの接続を考えると近場の方でないときびしいでしょう。わたしは最終バスに間に合うための電車を乗り過ごすとこわいので終演後お手洗いを諦めて一気に最寄りの駅まで戻ってきました。

 最初で最後の機会であったであろう井上ひさしさん脚本の舞台、日本オリジナル、シェイクスピア作品に基づいているので下世話な場面たっぷりで前後の脈絡はあるようでなく次から次へと場面が展開していきました。細かいところは理解しきていませんが一通りついていくことはできたと思います。映像のとおり語り部役の木場勝己さんの口上が最初にありました。物語世界へといっきに引き込んでいく力、さすがです。途中から登場するキャスト、途中で亡くなるキャストのなかでほぼ通しの浦井健治さん、ものすごい台詞の量のはずです。これを全部おぼえて自分の体から出る言葉として舞台の上にいるのかと思うとすごい役者さん。『シャーロックホームズの冒険-アンダーソン家の秘密』で双子の演じ分けが見事だった浦井さん。弟と兄を殺してしまった恋人を守るために死んだ兄のふりをしていた弟という演じ分け、コスチューム作品、明るい作品も悪くありませんがこういう作品で本領を発揮できる役者さん。悪魔みたいな顔をしている奴でしたがお見事。

お目当てだったあやなちゃん(綾鳳華さん)、おそらく最後になったでしょう、宝塚退団後無事に会えました。宝塚の退団早すぎ、もう少しやれたのにという思いがどうしてもぬぐえませんでしたが楽しそうにやっている姿をみてこれでよかったのかなと思いました。退団後ファンになっている方もいるようだし何をしたいかは人それぞれ。『ハムレット』のオフィーリアにあたるお光はソロ歌唱もあり、遊女などもやっていたので出番は少なくなく、男役をやっていただけあって背の高さは目を惹きました。役者顔を好きなのですが綺麗でした。新人公演の役をやっただいもんと一緒に初詣にいったり、退団後の人生の巡り合わせは不思議と思います。

 杖を使っているので入口で声をかけてくれました。今回は甘えて開演前と幕間、お手洗いに案内していただきました。売店のサンドウィッチを買いたいと考えていた旨お伝えしたら2階の売店の方がテーブルまで来てくれました。10月に『ニュージーズ』で訪れたとき次に来たときは食べようと決めていたまい泉のヒレカツサンドとペットボトルのお茶を購入、おいしくいただきました。割高になりますがこうして劇場内にお金を落とすことも大切だと思うのでまた次回も買います。日生劇場、お世話になりました。おかげさまで無事に観劇することができました。ありがとうございます。次は『ラブネバ―ダイ』でうかがいます。

 

 

 日比谷が虚構の街になりつつあります。日比谷公園の大噴水ばかりでなく森もこわし、日比谷通りに面する樹々の枝を切ってスカスカにしているそうです。ミッドタウン日比谷が高くそびえていますが、不動産会社が儲けるため、これからさらに日比谷公園を前庭として高層ビルが三棟建てられる予定とのこと。これ以上高層ビルが増えたら東京宝塚劇場の尖塔が埋もれてみえなくなってしまいそうです。高層ビルを建てるために神宮外苑では樹齢100年の樹々が伐採されていますが、4人に一人が75歳以上で少子化が凄まじいスピードで進み生産人口がどんどん減っているというのにこれ箱モノが必要でしょうか。10年後、20年後誰が管理するのでしょうか。

 帝国劇場、超高層ビルに建て替えて飲食店などテナントを沢山入れて収益を出そうとしているようです。景観を損ねるということでこれまで皇居のお堀端に建てられることのなかった超高層ビル。なんだか哀しいです。東京宝塚劇場は2021年にリニューアル20周年を向かえばかりなので当分建て替えはないでしょう。日生劇場ものこままのたたずまいでいてほしいです。

 

 


2012年『エリザベート』-テーマは「クール&ビューティー」、妖艶な部分を追求 していきたい-石丸幹二さん

2024年12月31日 12時08分35秒 | ミュージカル・舞台・映画

2012年『エリザベート』-トートがエリザベートに魅了されたのは、彼女の中にもトートが潜んでいるから・・・かもしれない-山口祐一郎さん

(2012年『オモシィ・マグ』創刊号より)

「「ミュージカル界の貴公子」は、この数年、自らのイメージを変えるかのように、これまでは彼の範疇にはなかったさまざまな役に挑戦してきた。それは確実に彼の糧となり、

俳優としての深みが増した。そんなタイミングでのトートへの再挑戦だ。

*********

 前回公演(2010年)で、石丸がトート役にキャスティングされたとき、驚いたファンは多かった。劇団時代、王子様的な役柄を持ち味とし、退団後も「ミュージカル界の貴公子」と表現されることの多い石丸の「黄泉の帝王」役はたしかに少し意外な気がした。

「(トート役は)これまで演じてきたことのないタイプの役柄でしたからね。でも、やってみたら楽しくて。とくに公演の後半は精神的に自由に演じることができて、ちょっと癖になりそうでしたね」

 徹底的にビジュアルにこだわる、小池修一郎の演出も新鮮だったという。

 「かつらに衣装、長い爪、舞台上の所作まで、いかにトートが”人間ではなく””リアリティなく”存在するかをとことん追求します。それぞれの俳優の個性にあわせて、どこまで胸をあけるか、どんなペンダントを付けるかまで指示がある。日々驚きと発見でした」

 そんなふうにして、作り上げた石丸のトートは、美しく、思いのほか攻撃的だった。前半のハイライトのひとつ、「最後のダンス」では、激しく、情熱的なシャウトも披露している。

「ヘビメタのアーティストの歌を聞いて、彼らがどんな風に喉をうならせ、リズムを取っているのか、腹話術師がどういう風に声を変えているのかを研究しました」

 ラストシーンでエリザベートを棺におさめたあと、ニヤリと笑うラストシーンも印象深い。

「あのニヤリには、ついにエリザベートを召し上げて、してやったりという意思表示と、悪夢はまた繰り返すという意味が含まれています。ルキーニが生き返り、この世の地獄は永遠に続いていく、それをトートが仕掛けているわけです」

 ラストシーンの演技は、それぞれの俳優に任されているという。演出の支持ではなく、石丸自身がつくった世界観だ。

 「あるものをコントロールしていくことに喜びを感じる-。ルドルフとの「闇が拡がる」や最後の「悪夢」のシーンでは、自分のなかにS気質が芽生えてきているのを実感しました。たとえば、トートはエリザベートをただ征服したいわけではありません。調教して、きちんと自分のものにしたい。非常に手がかかりますが待ちがいのある女性で、舞台上では、彼女がもがきながら生きる様子を愛おしく思いながら見ていました。それはルドルフに対しても同じこと。今回は、ルドルフに対しての死の接吻も、エリザベートへのアプローチと同じように作っていこうと考えています」

「そんなSの部分が、実生活で出てこないように気をつけないと」と笑う石丸が、今回、自分のトートに課したテーマは「妖艶さ」だ。

「前回公演後は、いろいろな作品をやって積み上げてきた経験をいかし、さらに妖艶な部分を追求していきたいですね。相手役に対して、妖しい魔球を投げるトートを目指そうかな、と思っています」

 また、今回は小池から、「なるべく動かないトートを作って欲しい」と指示があったという。

「前回はパッショネイトな感じだったのですが、今回の僕に与えられたテーマは、「クールビューティー、これがなかなか難しく、試行錯誤を重ねています。マテさんはかなり激しく動きまわるハードなトートですし、山口さんのトートも日々、進化していますし、まったく別のアプローチになるのではないでしょうか」

 舞台上で、真っ向から対峙するエリザベート役とのやりとりにも興味が集まるところだ。

「宝塚という様式美のなかでトップスターとして走り続けてきた神々しさは、春野さんにも瀬奈さんにも共通していますが、お二人のエリザベートにはそれぞれの持ち味が散りばめられています。たとえば、春野さんは楚々としたイメージを、瀬奈さんは堂々とした雰囲気をお持ちです。それぞれのエリザベートに対するトートのスタンスも、楽しみながら作っていきたいですね」

 取材時、「まだ、『最後のダンス』をどのように歌うか、決めていないんです」と語っていた石丸。果たしてどんな新たなトートが作り上げられたのか、ぜひ確かめてほしい。」

 

 

 


青の洞窟

2024年12月28日 00時39分08秒 | ミュージカル・舞台・映画

みりおちゃんファンイベント

Instagram

渋谷公会堂からみえる代々木公園のイルミネーション、清史郎君がインスタライブにアップしてくれました。わたしもアップしてみました。真っ青でたしかに青の洞窟ですね。わたしも行きませんでした。すごい人だかりで?警備の方が立ってくれているのがみえました。華やかさの裏で神宮外苑の樹齢100年の樹々たちが伐採されているのかと思うとなんともやりきれない思いになりました。参政党の矢野けいた議員が渋谷区議会で建て替えの問題を指摘している渋谷区役所と神南小学校の近くでもあります。自民党議員が議長を務める渋谷区議会も相当おかしな状況が続いてきていることが矢野議員の働きをとおして可視化されてきました。渋谷公会堂から渋谷駅へと戻る道もイルミネーションが華やかに輝いていましたが中国人、アラブ人、黒人がいっぱいでまともな日本人は近寄りがたい街になっています。華やかなイルミネーションもかりそめ、虚構、裏で日本は国政も地方政治もガタガタです。

Xユーザーの矢野けいた 渋谷区議会議員@参政党所属さん: 「渋谷区住民監査請求に関する傍聴レポート🫡✨ 皆さんクリスマスイブ🎄いかがお過ごしでしょうか。 https://t.co/Ip0HU6bD5J」 / X

 

(89) 2023年12月21日配信 【特番】ニュース!目からウロコ ~参政党議員がブッた斬る~ MC:とよ島くにひろ サブMC:矢野けいた - YouTube

 

みりおちゃんファンイベントのあとでオンデマンド配信中の2012年月組『春の雪』『ロミオとジュリエット』をみると不思議な気持ちになります。壮絶な役柄ですが花組トップスターになる前のほっぺたふっくらなみりおちゃん。タカラジェンヌも退団すると宝塚にいた時間は夢をみていたような気持ちにみなさんなるようですが男役は特に儚い夢だからこそ尊いですね。男役時代を知らない方々に「ご愁傷様」と言ってしまうみりお節。客席はどう反応していいか戸惑ってからじわじわと笑いがきていたようでした。フェミニンになっても変わらないところは変わらないのが安心。けっこうボケまくりで、なんだかんだとゼロ歳でデビューして一番芸歴の長い?清史郎君が一番落ち着いてまとめていた印象でした。開演前クリスマスソングを流して舞台にはツリーがあって最初にクリスマスメドレーを歌いながら、なんでクリスマスをお祝いするのかわからないみたいになっているみりおちゃん、正直すぎて楽しすぎなみりお節。「恋人がサンタクロース」を歌うことになって一人でカラオケボックスにはいり「恋人は~」で検索していたので何回やっても曲がでてこない。「恋人が~」でした。「恋人は~」だと10月ぐらいからサンタクロースの準備はじめてお正月が終るころに解散式やったりしないといけないから大変、といような話でした。クリスマスメドレーはこれでおしまいから『王様と私』より「Shall We Dance?」でスーパーすごいゲストが踊りながら登場。清史郎君の、ファンクラブ登録者13万人?はいたずら心からでたみたいで泣き虫与六と子ども店長をおぼえている客席は大きくなったねえ~とあたたかいまなざしの雰囲気でした。登場したときゆんが「明日海りおさんファンのみなさま」「そのほかのファンのみなさま」と挨拶。舞台から上までみえているであろうから3階席、2階席、1階席後方のみなさん元気ですか?の時はわたしも小さいながら手をふりました。チケットをご用意いただいて無事往復できたこと、奇跡だったと思います。

ゆんもみりおちゃんも見納めかもしれないと思いながらの観劇でしたが、『元禄心中』ぴあで当選しました。3階席、3月ですが無事に歩くことができているかしら。販売手数料だの特別興行手数料などの名目で1000円上乗せは許容範囲ということにしましょう。どんどん値上げになっているのは国のせいです。わたしたちが怒りをむけるべきはぴあ、梅田芸術劇場、東宝ではなく自民党公明党立憲民主党維新、財務省です。


『ニュージーズ』-2024年10月16日

2024年12月23日 20時55分56秒 | ミュージカル・舞台・映画

『ニュージーズ』-2024年10月16日

 『ニュージーズ』、新聞売りの面々、年が近くてみんな仲良し、大阪公演中は揃ってユニバーサルスタジオにいったり、日比谷公演で朝からアクロバットやっている動画には加藤清史郎君がバック転やっている姿も。大千穐楽後インスタグラムにそれぞれあげてくれた日比谷の東宝本社ゴジラ前の集合写真でには星風まどかちゃんもいて嬉しいかぎり。若い時を一緒に汗したニュージーズの絆は永遠。もうプログラムを買うことは控えているので3年前のプログラムをみて復習と予習して観劇しました。初演からの続投ニュージーズは6人かな。加藤清史郎君もそうですがみんな顔つきがかわっていて10代後半~20代前半の3年間はものすごく大きいです。こうした変化に出会える作品は少ないので貴重でした。舞台上では26名いるニュージーズの一人一人を認識しきることは残念ながらできず、清史郎君のファンイベントにきていた新井智貴君と鯨井未呼斗君がツィッターでメンバー紹介をしてくれているので見返していこうと思っています。『LUPIN』でのアンサンブルキャストはオペラグラスで認識できたかな、『LUPIN』では貴婦人も演じたり、身体表現のプロたち、体にそうとう負担がかかっていることはインスタライブでわかりましたが舞台上のアクロバットなダンス素晴らしかったです。(清史郎君は舞台上でアクロバットの場面ありませんが実はできることを日比谷公園での動画で披露してくれました)。若いってそれだけですごいことだったんだと思わせてくれる作品。、若い時しかできないので演者にとっても一期一会。いろいろなことを考えながら自主公演を企画したり、日本がこれからの演劇界・エンタメ界を支えていくことになるであろう若い人たちを大切に育てて行ける社会、若い彼らが夢と希望をもてる社会であることを、わたしのようなばあさんは願うばかりです。

 メッダの霧矢大夢さんも初演から続投、より色っぽく、よりかっこよく。背が高いので舞台映えするしセンターで歌う力は、さすが男役トップスターをつとめていただけのことはあるという説得力。

 ピュリッツアーが石川禅さん、『レディ・ベス』以来でした。おひげがよくお似合いで歌の安定感、さすがでございました。舞台全体がしまります。メッダの霧矢大夢さんとの拮抗感がいい感じ。禅さんのお隣の歌うま、声がひときわ光っていてどなたかと思ったら中山昇さんに納得。ルーズベルト大統領の増澤ノゾムさんも初演から続投。しぶかったです。清史郎君の弟レスの子役、ニュージーズの面々と一緒にダンプダンスもこなしていました。毎回どの子役ちゃんもかわいくて、同時にすごい力を発揮。クラッチーの横山賀三君もこれからの可能性を感じて印象的でした。美しい顔立ちに松葉杖で歩くクラッチーは相当な身体能力がないとやれないであろうから、すでにキャリアがあるようですがさらに役がひろがっていくことを期待。

 清史郎君が11月23日のファンイベントと12月20日のみりおちゃんファンイベントで「サンタフェ」を歌ってくれたときは、1幕最後の京本大我君ジャック、岩崎大昇君ジャックが月を見上げながら孤独に歌う姿が頭の中で甦っていました。若い時しかできないので演者にとっても一期一会の舞台を2021年初演、2024年再演と無事に観劇することができた幸いに感謝です。 

 まだ観劇録をかけていませんが、日生劇場『天保十二年のシェイクスピア』では声かけていただいのに甘えてエレベーター、お手洗い案内、売店の軽食と飲み物を売りに出向いてきていただいたりと大変お世話になりました。来年2月ラブネバでいくときはまたヒレカツサンドと飲み物買います、またお世話になると思います。思い出の劇場のひとつ。ずっとこのままでいてください。

(舞台写真は東宝公式ツィッターより)

 


2012年『エリザベート』-トートがエリザベートに魅了されたのは、彼女の中にもトートが潜んでいるから・・・かもしれない-山口祐一郎さん

2024年12月23日 12時43分12秒 | ミュージカル・舞台・映画

2012年『エリザベート』‐今回は、今までの中で最も成熟した大人のトート。それに生命力もあるからねーマテ・カマラスさん

(2012年『オモシィ・マグ』創刊号より)

「2000年の東宝初演から、ミュージカル『エリザベート』でトート役を演じている山口祐一郎さん。ミュージカル界の頂点に立った今なお、真摯に演劇を愛し舞台に取り組む彼の姿は、後を追う者たちにとって、理想とする存在そのものだ。常に舞台に立ち続け多忙を極める山口さんに、今回の『エリザベート』についてお話を伺い、改めて山口トートの魅力を分析した。

*********

 日本に、ウィーンミュージカルの存在を知らしめた作品、『エリザベート』。山口祐一郎は、同作が東宝で初演された2000年から、「死の象徴」であるトート役を演じ続けている。初演から12年目を迎える今年、「この作品を支えるに足る存在になれるよう、懸命に稽古、本番に臨みたいと思っております」と山口は気持ちを新たにしているが、すでにその存在の重要さは、「山口さんの気配りには頭が下がります」と語る多くの共演者が代弁している。

「このお話をお受けそた時、武者震いしたことを覚えております。物語の構造上の役割、マーケットのニーズ、譜面上の役割等のバランスをとることがなかなか手強かったようです」

 そんなふうに当時を振り返る山口は、以来、「人間ではない」この役柄を、じつに魅力的に演じ続けている。その苦労と喜びんついて話を向けると、「足らざるものに沈殿し、過ぎたるものに赤面しつつ、演じることに喜びを感じております」と、彼の人柄をそのまま表すような謙虚な答えが返ってきた。役柄に対する解釈の変化を問うと、

「変化はあります。少しは大人(?)になったのかなあ・・・。と考えております」

 たしかに、山口のトートは公演を重ねるごとに変化を遂げてきた。「死」を演じながら、生きるエネルギーを感じている」という彼のトートは、「帝王」としての堂々とした立ち振る舞いをみせる。スケールの大きい歌唱とあいまってか、エリザべーをへの愛にも、どっしりとした自信があふれている。しかし、彼のトートは、時折すさまじいまでの揺らぎを垣間見せる。そこに、人間であるエリザベートを愛したが故の苦しみや葛藤が見え隠れし、心をぎゅっとつかまれるのだ。

「死」という概念を具現化した存在であるトートは、なぜ、「生」の象徴であるようなエリザベートに、自らをコントロールできないほど魅了されたのかー。

「エリザベートの中にもトートが潜んでいるから、かもしれませんね」

『エリザベート』はほかの作品に比べ、観るものに解釈をゆだねる部分が多い。自分の感性を膨らませながら、自由に作品を楽しむことができる。「それに」、と山口は、同作が長い間愛され続けて来た理由について、こう付け加えた。「関係者全員の思いが、演劇の神様に届いたのではないかと思っております」

 超絶な歌唱技法で、得も言われぬ高揚感に誘ってくれるのも山口のトートの魅力だ。そして、ラストシーン、ずっと追い続けてきたものを手にしたときに見せる表情は、公演を重ねるごとに変化を見せ、今度はどんなトートに出会えるのだろうかと、繰り返し劇場に足を運びたくなる衝動にかられる。

 この作品に限ったことではなく、山口は開演前に作品の魅力や役作りについて、多くを語りたがらない。

「稽古場で破壊と創造の最中に、自らの言葉に束縛されることは避けたいと思っております。素敵な共演者やスタッフと一緒ならば、このすごい作品も乗り切れると思っております」

 できあがった作品を、役柄を、言葉ではなく、自分の目と耳で、体全体で体感してほしい。山口の言葉にはそんなメッセージが込められているのではないだろうか。

「全国のお客様にこの作品を見ていただけることは、役者冥利に尽きます。世紀の傑作を存分にお楽しみください。劇場でお待ちしております」

 妖しく、魅惑的な黄泉の世界へ、いざ。」

 

 

 

 


みりおちゃんファンイベント

2024年12月21日 20時29分11秒 | ミュージカル・舞台・映画

明日海りお FCイベント2024 〜Precious Party〜 | 研音 - KEN ON

【THE FINAL Special Ver.】に古川雄大、加藤清史郎、有澤樟太郎がゲスト出演!

 

2024年12月20日(金)17時30分~渋谷公会堂

 清史郎君扱いで予約できたみりおちゃんファンイベントのファイナル、なんとか無事に往復することができました。4週間前の清史郎君のファンイベントに続いての渋谷駅ハチ公口、途中まで同じ道のりでMODIのところで左に入り道なりに歩けば辿りつけましたがものすごい人で外国人だらけ、中国人、アラブ人、黒人が多くて、外国人の運転するカートが走っているし暴走車もすごくて緊張しました。ハチ公口もう無理かな、これが最後の機会だったと思います。こうして遠出するときはトアラセット二錠のまないと足の痛みと痺れがもうどうにもならないほどにきつくなってきました。だんだん歩けなくなっていくのでしょう。終演後外で写真撮っていると楽屋口から出てきたであろうタカラジェンヌ3人おみかけしました。わたしが認識できたのは一乃瀬航季くんだけですが、背高くてスカイステージの番組でみるのと同じ朗らかな笑顔が素敵でした。すっかりフェミニンになったみりおちゃん、彼女たちの瞳にはどう映っているのでしょう。

 白いドレスで登場したみりおちゃん、背がたかくて色が白くて腕がほそくってキキちゃんが2番手をつとめていた花組トップスター時代がものすごく遠い日のことになったようでした。(キキちゃんと連絡とりあっているのかなという思いがふとよぎりました。)この体で娘役をリフトしていたことに驚愕ですが何気に肩回りはがっつりしているし、ドレス姿でガシガシとしているところは男役だったんだあと。緊張して朝5時半にめがさめてしまいました、起きてからすでに12時間といったところでマイクをぶっ飛ばしていました。目の前にあるデジタルの?カンペをがっつり読んでしまうところがみりお節全開でした。舞台にはクリスマスツリー2台。みりおちゃんの掛け声にあわせて電飾の色が変わりました。打合せなしだそうです。

 スペシャルすごいゲストは、クリスマスソングが終わり、『王様と私』より「Shall We Dance?」で一人ずつみりおちゃんと回りながら登場、清史郎君がみりおちゃんと踊り、エスコートしているの、とっても不思議な気持ちでした。ゲストそれぞれとのコーナー、清史郎君とは「冬のファンタジー」をデュエット。みりおちゃんからのご指名にドキッとしちゃったと照れる清史郎君、みりおちゃん「この歌が出た時はまだこの世にいなかったですよね」清史郎君「生れてました、いやあの、2001年生まれなので・・・」とかだったかな。みりおちゃん、清史郎君の『未来少年コナン』をみにきてくれていたとのこと。体も心もコナンですごいですよねと。清史郎君が誰ともコミュニケーションとれることもすごく褒めてくれていました。清史郎君は『王様と私』を観劇、当たり前といえば当たり前ですがすごいプロなんだあと思いましたと。褒めあいまくる姿がほほえましい二人は5年前秒違いでほぼ同時に所属を発表した研音同期という話。永遠とお辞儀が続きそうなところがなんとも互いに謙虚な二人でした。

清史郎君ソロは『ニュージーズ』より「サンタフェ」、11月23日のファンイベントの時と違ってバンドによる生演奏、アレンジが素敵でした、ちょっとテンポ速かった? 歌いきった清史郎君、ガブローシュで帝国劇場デビューした時ミュージカルファンを唸らせた芝居の力、歌の力よ。清史郎君はジャックではなかったけれど、清史郎君ならではのジャックに頭の中で日生劇場の舞台の世界観が拡がりました。聴くたびに成長していて、ゆんも「あなたはどこまでいくの、努力のかたまり」と大絶賛。歌う前に『ニュージーズ』の説明を求められ、1800年代後半の新聞売りの少年たちの話で新聞の卸値があがったことからストライキをおこしたけれで失敗して足の悪いクラッチーは感化院送りになったあとのジャックの歌とポイントをしっかり説明。そこから歌へと集中力を高めている感じでした。あとみりおちゃんが車の免許をとったという話をしていました。みりおちゃん「最近乗っていない」清史郎君「ご一緒しましょうか」みりおちゃん「大丈夫じゃない人しか乗せない」清史郎君「大丈夫じゃない人はいないですよ」みりおちゃん「後輩乗せちゃってる」とかきちんと記憶できていませんが漫才のような会話が繰り広げられていたような。後輩ってどなたでしょう。

ファンクラブからみりおちゃんへのサプライズプレゼントコーナーでは清史郎君が進行役。カンペに「清史郎さんお願いします」とでているのをみりおちゃんが読んでいました。ファンクラブの登録者数13万人は清史郎君があえてもった?そんなにいるならすごいですね。クリスマスツリーのプレゼント箱に入っていたのはおこげちゃんをデザインした楽屋のれん。宝塚を退団したあとコロナ騒動になりスタッフさんが除菌するの大変なので楽屋にのれんを持ち込めなかったそうです。すごく嬉しい、大切に吊るさせていただきますと。一人一人のれんをくぐって楽屋でるところを演じて楽しませてくれました。

 ほぼコンサートのファンイベント、ゆんの「僕こそ音楽(ミュージック)」に『9to5』での持ち歌が男性コーラスいないと歌えないということでスペシャルすごいゲストの男性3人のコーラスに清史郎君がタップダンスも披露と盛りだくさんの贅沢時間でした。清史郎君、今年『LUPIN』『未来少年コナン』『ニュージーズ』とすごい舞台をやらせてもらったので来年超えられるかなと。みりおちゃん、超えましょうから、さっそく超えたって言ってほめてくれてたかな。ゆんとのコーナーとか、記憶あるうちに描き切れるでしょうか。

 最後に退団して6年になってもこうして応援してもらえて、ミュージカルでは役として生きるので自分の気持ちを表現できるのはカーテンコールだけ、こうして直接感謝を伝えることができて嬉しいといった話。タカラジェンヌにとって1時間半の芝居のあと1時間のショーは客席に感情をダイレクトに伝えられるという意味でとっても大切なものなんだとわかりました。『落語心中』どうやったらチケット入手できるのかわかっていません、みりおちゃんも清史郎君もゆんもまた会えるかどうか。コロナ〇クチンうっていなければいいけれどと日々心配。とにかくお体無事で元気にいてほしいです。

Xユーザーのあきこさん: 「ゲスト曲 全員「Shall we dance?」(王様と私) 明日海×有澤「輝く未来」(ラプンツェル) 有澤「君は薔薇より美しい」 明日海×清史郎「冬のファンタジー」 清史郎「サンタフェ」(ニュージーズ) 明日海×古川「エメ」(ロミジュリ) 古川「僕こそミュージック」(M!) 全員「One of the boys」(9to5)でした✨」 / X

「ゲスト曲

 全員「Shall we dance?」(王様と私)

 明日海×有澤「輝く未来」(ラプンツェル)

 有澤「君は薔薇より美しい」

 明日海×清史郎「冬のファンタジー」

 清史郎「サンタフェ」(ニュージーズ)

 明日海×古川「エメ」(ロミジュリ)」

 古川「僕こそミュージック」(M!)

 全員「One of the boys」(9to5)でした」

 

清史郎君インスタグラム、黒とグレーの衣装が素敵、みりおちゃんとは姉と弟であり同志でもありのような、みりおちゃんファンも清史郎君の「サンタフェ」を褒めてくれていて嬉しいです。

Instagram

 

渋谷公会堂は30年近くぶり、建て替えられて新しいですが女性トイレの少なさは致命的で残念。宝塚の女性トイレの回転のよさと自ずと比較してしまいます。水回りの設備を整えるのにものすごく費用かかるのでしょう。客席数のわりに個室が少ないところばかり。宝塚の専用劇場のありがたさを実感した次第です。

 

 

 


明日海りおコンサート-2021年12月10日17時~東京国際フォーラムAホール-ライブ配信

2024年12月20日 11時14分15秒 | ミュージカル・舞台・映画

2曲歌ってみりおちゃんMC

 

会場が座間・神戸よりずっと広い。

目が悪いのでうしろまでみえないけど思いは届く。

気持ちマシマシにしている。

アレの向こうのみなさまお元気ですか?

カメラ11台、実物よりもすてきにとってくださるカメラマンさんばかりときいている

 

3曲目が花組公演でも歌われている、マリーナでも歌った、

「女」をまじえてカッコよく届けたい。

あすみさん、カッコいいねって思ってもらえるように。

 

「タッチ」、このコーナーではふんわりピンクの雰囲気で届けたい。

来年のカレンダーもK-SHOPで売っているのでよかったらご購入ください。

お花と一緒に撮りました。

 

中森明菜さんの「get up get up Burning love~♪」

山口百恵さんの「PLAY Back Part2」

慣れたスーツに着替えて口紅を塗っている時どうしても足を開いてしまう、落ち着く。

来年6月『ガイズ&ドールズ』東宝サイトの写真をみると自分もあやちゃんもまだ髪短くてガイズオンリーみたい。

小さな夢ができた。いつか『ガイズ&ドールズ』のカッコイイ方もコンサートで歌いたい。またコンサートできるように応援よろしくお願いします。

珠城りょうさんまだかしら?次ですので、もう少しわたしの歌をおききください。

「カエデ」「金の竜の背に乗って~♪」

 

ミュージカルコーナー

たまきち「雨に唄えば」

みりおちゃんショーブラン、たまきちパーシー(新人公演でやった)でスカーレット・ピンパーネル「栄光の日々」

 

月組育ち、まじめだね、面白くないって言われちゃう、霧矢さんに「スカーレット・ピンパーネル」やるって連絡していない、こういうことを言うと余計真面目だって言われちゃう。

たまきち「ドキドキしている、緊張すると手が冷たくなる。

「さゆみさんはスカピンの新人公演からいなくなった、初めて客席からみた。

「わたしにはない素敵なものをたくさん持っていらっしゃる」

「さゆみさんのステージをみると舞台の神様に愛されている人だと思う。

「さゆみさんを一人占めしてしまってごめんなさい」

 

エリザベート「闇が拡がる」、みりおちゃんがルドルフ、たまきちがトート、

月組公演ではたまきちは彫像をやっていた、見えないので黒天使に手をひっぱってもらっていた。

 

ロミオとジュリエット「世界の王」

みりおちゃんもたまきちもロミオで歌った、みりおちゃんがロミオの時たまきちは死を演じた。

 

舞台上で一緒なのはタカラヅカスペシャル、

たまきち「さゆみさんの隣にいることが幸せ」

みりおちゃん「またコラボしたい、これらかも達者で」

「一日一日どうなるかわからない、今を精一杯」

たまきち「感無量、珠城りょうでした」

 

たまきち去って、エリザベート「私だけに」、

ガラ・コンサートの時は二幕だけだったので迂闊にはうたえないけどファンのみなさま許して下さるだろうから歌いたい。

 

「ラララ・ラブソング」

サザンオールスターズ「真夏のパシフィックホテル」

 

アンコール

バンドメンバー紹介

緊急告知、ブルーレイの発売決定、千穐楽・インタビュー・30分特典映像・写真集

『マドモアゼル・モーツァルト』は配信もなかったので形に残るのは嬉しい。

姿は変わったけれど、よりいっそう惚れなおしていただけましたか。アレの向こうのみなさまもちゃんと気にしてますよ。

 

「恋をとめないで」

 

今年振り返り、

1月は『ポーの一族』、梅田芸術劇場に小林一三先生の言葉が貼ってある。こういう所でやることは宝塚を卒業したらもうないかもしれないと思ったので嬉しかった。

緊急事態宣言で街はしいんとしていたけれど客席はいっぱい、たくさん検査もした、無事公演できた。

 

朝ドラ・ドラマもあった。泣くシーンが多かったので休演日明け、目をはらしてエドガーをやっていた。

 

『エリザベート・ガラ・コンサート』

芝居、芝居と思ってやった。蘭ちゃん、花乃まりあちゃんと一緒にやれて嬉しかった。

 

『コントが始まる』というドラマもやった。ガラコンサートの稽古前後にマージャンの練習。配信でアトリエ、楽しかった。2回目もやりたい。

 

『マドモアゼル・モーツァルト』

毎日舞台が違っていた。全てをかけて取り組んでいた。

 

最後はこのコンサート。

 


2012年『エリザベート』‐今回は、今までの中で最も成熟した大人のトート。それに生命力もあるからねーマテ・カマラスさん

2024年12月16日 15時55分31秒 | ミュージカル・舞台・映画

2012年『エリザベート』『エリザベート』は自分を成長させてくれる、とても大切な作品-瀬奈じゅんさん

(2012年『オモシィ・マグ』創刊号より)

「2012年東宝ミュージカル『エリザベート』で、新トートとしてキャスティングされたマテ・カマラスさん。本場ウィーンやハンガリー、そしてウィーン版来日公演でもトートを演じて絶賛を浴びてきた彼が、なんと今回は日本語で、日本の東宝版『エリザベート』に挑んでいる。小池演出の下で、彼のトートはどう変化するのだろう。」

「‐今回のキャスティングは日本の観客にとって、うれしいサプライズです。

 僕もうれしいです。去年12月、シルヴェスター・リーヴァイが僕ニ電話シマシタ、「マテサン、日本ノトートヲ演じますか?」。僕ハ言イマシタ、「スゴイ!ヤリマス。ガンバリマス!!」。『MITSUKO』を日本語で演じたこともあって、小池修一郎さんは、僕ならやれるだろうと、リーヴァイさんに提案してくださったのだと思います。長年の知人であるリーヴァイも喜んでくれて。一つの役を幾つもの言語で、しかも今回はヨーロッパから遠く離れ、文化も異なる日本で挑戦できるなんてなんて素晴しい!実現してくださった方々への感謝の気持ちでいっぱいです。稽古を通して、台詞や歌詞の内容がわかるようになってきましたし、それをできるだけ日常生活でも使うよう心がけています。

 

‐日常の中で使える台詞とは?

 たとえば・・・誰かが大きな決断をしたとき、「マチガイハナイカ!?」と聞けるし、カバンを探して発見したら「ミツケテシマッター♪」

 

-トートとして、これまでにウィン―版とハンガリー版の舞台を経験なさっていますが、同じ役・同じ曲でも、言葉が変わると感情も少し変化するのではないですか?

 そうですね。演出も違います。「闇の中からみつめている~♪」と歌う場面を例に挙げると、ハンガリー版ではエリザベートのもとに走り寄って跪くけれど、ウィーン版では床に彼女を放り投げるようにし、彼女の膝の間ににじり寄る。東宝版といえば、彼女の手を取り、魔法をかけるように扱います。演じる側の気持ちに加え、観る方の印象も、エリザベートとトートのどちらが強い立場にあるかなど、変わるはずです。

 

-その場面で言うと、東宝版のトートはハンガリー版やウィーン版よりも紳士的?

 そうだと思います。僕自身、ハンガリー版のときは20歳くらいの”若者トート”、ウィーン版のときは20代後半で”青年トート”だったけれど、今回は30代だし、役柄としても最も成熟した”大人のトート”とはいえ、マテが演じる以上、生命力はあるからね!

 

-かつてインタビューで、トートは両性具有であり、エリザベートにとっては男性、ルドルフには女性だとおっしゃっていましたが、その解釈は変わりませんか?

 今回、少し別の者が生れました。小池さんの演出では、トートは両性具有というより性がなく、エリザベートが見る「もの」という感じ。彼女の目を通して性を与えられ、美しいプリンスになり、その姿のまま、ルドルフにも近づいていく。なぜならルドルフは、エリザベートに一番似ている人物だから。彼女が見ている姿と同じくプリンスなのです。

 

-つまり、人の思いを反映する存在だと?

 誰にでも訪れるものだから、死には無数の顔があります。自殺願望者は死をモンスターとして見るかもしれないし、重病人にとっては救世主かもしれない。僕自身は人生を謳歌していて、普段は死を身近にとらえることはないけどね。

 

-エリザベートにとって、死は魅惑的であり、かつ、時にモンスター的でもありますね。

 トートにしても、エリザベートに惹かれ、嫉妬し、待ちぼうけを食らって・・・といった具合に、ふたりの間に流れる感情の幅はとても広いんです。複雑な関係です。

 

-ウィーン版、ハンガリー版でのマテさんの演技を映像で拝見しましたが、エリザベートやルドルフに対して激しさをもって接していて、情熱的なトートに見えました。

 そうした部分は今回も必然的に表れると思います。死でありつつ、エリザベートを生き返らせたのは彼自身ですから、冷たいだけでなく熱さもあるトートをと考えています。

 

 -情熱といえば、エリザベートはハンガリー人の情熱的で誇り高い性質に惹かれたとされています。マテさんもハンガリーのご出身ですが、実際、そういう国民性なのでしょうか?

 ハンガリーに来る観光客の方々はそう言いますね。旧東ヨーロッパのスラヴやハンガリーは、西ヨーロッパに比べて情熱的。歴史的な背景がそうさせたのでしょう。

 

-東宝版ではハンガリー版と同じく、ハンガリーでのエピソードに焦点を当てています。演じるにあたっては自ずと力が入る?

 もちろんです。ウィーン版ではそこがはっきり表現されないのだけれど、エリザベートやルドルフとハンガリーの独立運動との関わりは大切なエピソードですから。エリザベートはハンガリー人に対してハンガリー語を話しましたよね。その国の言葉を使うのは、その人たちに敬意を表する行為。だからこそ、僕も日本語を喋りたいんです。

 

-そんなマテさんのトートがどのようなものになるか、楽しみでなりません。

 とてもいい感触です。<愛と死の輪舞>にしても<闇が拡がる>にしても、僕がこれまで演じた中で一番良いものになっていると思います。小池さんは強いビジョンをお持ちの演出家なので、僕のビジョンと合わせるのが楽しい。絶対に素敵な舞台にしますので、「ゼヒ、観ニ来テクダサイ!!」

 

 

 

 

 

 

 


1995年ミュージカル『回転木馬』‐「人生ひとりではない」

2024年12月15日 19時06分11秒 | ミュージカル・舞台・映画

1995年ミュージカル『回転木馬』-『回転木馬』の幕が開くまで

「人生ひとりではない

 YOU,LL NEVER WALK ALONE

ネティー 嵐の中を 歩く時

     顔を上げて 歩こう

     闇の果ては 輝く空

     ヒバリたちが 歌う

     雨風を 突いて歩こう

     夢は消えても

     歩こう 歩こう

     希望を抱いて

     ひとりじゃないよ

     ひとりじゃないよ」


2012年『エリザベート』『エリザベート』は自分を成長させてくれる、とても大切な作品-瀬奈じゅんさん

2024年12月11日 00時22分56秒 | ミュージカル・舞台・映画

2012年『エリザベート』心の奥底では死を求めつつその時々で行き着けずにいる姿をしっかりと描き出したい-春野寿美礼さん

(2012年『オモシィ・マグ』創刊号より)

「『エリザベート』は自分を成長させてくれる、とても大切な作品-瀬奈じゅんさん

 瀬奈エリザベートが帝劇に帰ってきた。2年前、この作品で、彼女は宝塚の男役トップスターからミュージカル界の大女優へと変身を遂げた。その記念すべき役、深い縁のある作品に、瀬奈さんは再び挑んでいる。

 

 ミュージカル『エリザベート』と、瀬奈じゅんとの関係は深い。宝塚時代は男役ながらもエリザベート役にキャスティング(2005年)された他、ルキーニ役(02、03年)、退団直前の公演ではトート役(09年)も演じた。

 東宝版で、ふたたびエリザベートを演じることになったのが、2010年-。宝塚退団後、初の出演作となる同作で、タイトルロールとして、2か月の公演を駆け抜けた印象を、瀬奈はこんな風に語った。

「公演全体のことですと、無事に千穐楽を迎え、一安心しました。私個人としては、毎回毎回、一生懸命にエリザベートを演じていましたが、いま振り返ると、もっともっとできることがあった気がするという気持ちです」

 前回に引き続いてのエリザベート役となる今回は、一度、演じたからこその欲もあれば、前回以上にエリザベートの人生をしっかりと生きたいというプレッシャーもある。瀬奈は続ける。

「やりたいことは本当にたくさんありますが、とくに今回は、前回よりももっとストィックな恍惚さを出していきたいと思っています」

 稽古期間中、ソウルで上演されていた(2012年2-5月まで上演)、韓国陣キャストによる『エリザベート』」も観劇した。

「キャストの歌唱力に圧倒されました。それに、韓国版のエリザベートは、完全な韓国ミュージカルになっていたんです。いままで心のどこかで感じていた“外国から輸入したミュージカルをやっている”という想いが一瞬で払拭されるほどの衝撃でした。そして、日本のミュージカル、日本版のエリザベートを目指さなければいけないと、改めて心に誓いました」

 東宝版シシィに初めて挑んだ前回以上に、瀬奈は自らに高いハードルを課していた。演出の小池修一郎に言われた、「ゼロから学び直す姿勢は謙虚で良いことだけれど、宝塚で主演女優をやってきたという誇りと自信まで消すことはない」という言葉を胸に、瀬奈は新たな、そして、とてもエキサイティングな挑戦に挑んでいる。

 しかし、今回のカンパニーには心強い同志がいる。宝塚花組時代、名コンビといわれていた春野寿美礼だ。花組時代にルキーニを演じた際、エピローグではトート役の春野からナイフを受け取った経験もある。

「春野さんとご一緒させていただくのは、すごく楽しいです。楽しいだけでなく、本当に素敵な声で、ブレスや声の伸ばし方など勉強させていただいています。お互いにいい影響を与え合い、よりよりものを作れていければ、と思っています。それにー」

 新たな挑戦に向けて決意をにじませながら、瀬奈は春野の少し意外で、キュートなエピソードを教えてくれた。

「春野さんは本当にかわいらしくて、いつも一緒にいたがるんですよ。トイレにまで一緒に行きたがるくらい。先輩に対してこういう言い方は失礼かもしれませんが-、やっぱりかわいいです」

 エリザベートと正面から対峙するトート役の3人の俳優に関しては、「山口さんは包容力、石丸さんは支配力、マテさんは吸引力のあるトートといった印象を持っています」と語る。それぞれ異なる個性を放つトート役との関係により、瀬奈のエリザベートがどのように変化していくかも、楽しみなところだ。

 彼女自身に、今回の「瀬奈エリザベート」を表現してもらった。

「意志の強さと繊細さ、でしょうか」

 大人な部分と子どもの部分のギャップも似ている、とも自己分析する。宝塚時代、男役でありながらのシシィを経験したこと、そして、トップとして走り抜けてきた経験によるものだろうか、彼女のシシィの持つ強さともろさのバランスは絶妙だ。自分の思いのままに生きる決意をした瀬奈のシシィは、表情だけでなく、声も、変化していった。私には自由に生きることが許されているのだと全身で主張しているような彼女のシシィは、結末がわかっている観客にさえも、もどかしさや不安、ぞくぞくとした興奮といったさまざまな感情をもたらす。

 初めてシシィ役を演じてから約7年、前回公演から約2年-。また、新たな経験を重ね、彼女のシシィはどう変化しているのだろうか。

「何度演じても、やるたびに新鮮で、新たに感じるものがあります。自分を成長あせてくれる、とても大切な作品です」

 約3時間にわたって語られる、エリザベートの60年を超える人生には、演じる俳優自身の人生や経験もが否が応にも投影される。2012年の瀬奈じゅんのエリザベートは、どのように迷い、決断し、人生を生き抜くのか。劇場という空間で、エリザベートの、瀬奈の生きざまを見届けたい。」