【小池百合子と学歴詐称】:作家・黒木亮氏「アラビア語『6カ月レベル』の知事が学業実態を証明するしかない」
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【小池百合子と学歴詐称】:作家・黒木亮氏「アラビア語『6カ月レベル』の知事が学業実態を証明するしかない」
「即刻、辞職していただきたい」──。東京都の小池百合子知事に、そう訴えるのは英国在住の作家・黒木亮氏だ。エジプトを複数回訪れて関係者に取材を重ねるなど、学歴詐称追及の急先鋒に立ってきた。女帝の元側近の小島敏郎弁護士(都民ファーストの会元事務総長)による「文藝春秋」(5月号)での告発を受け、疑惑を「クロと断定する時期にあるんだと思う」と語る。
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作家の黒木亮氏(C)日刊ゲンダイ
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2020年6月、小池が都知事選への再出馬を表明する直前、疑惑を火消しするようにカイロ大学が駐日エジプト大使館のSNSを通じて声明を発出した。小池の学歴に太鼓判を押したのだが、小島告発によって、小池が働きかけた疑いが浮上している。
「『やっぱり、裏で工作していたのか』というのが告発を受けての感想です。声明には日本のジャーナリストに対する威嚇の文章が含まれていました。エジプトはジャーナリストへの弾圧が凄まじく、恣意的な拘束や拷問は日常茶飯事です。世界を見渡しても、北朝鮮、ロシア、ミャンマーに次ぐレベルではないか。先進国の首都の都知事が画策し、そんな国から脅迫的な文書を出させ、民主主義の根幹である選挙に外国政府の介入を招いた疑惑が浮上している。それ自体大問題で、即刻辞任すべきです」
誰にも知られたくなかった素顔
学歴詐称疑惑に火を付けた作家・石井妙子氏の著書「女帝 小池百合子」や、エジプト留学時代にルームメートだった北原百代氏の手記などに対し、女帝は反論していない。「私自身の卒業というファクトがすでにある」の一点張りだ。
「ボロを出さないように具体的な回答を控えて、逃げ切ろうとしているのでしょう。関係者に反論しないのは、司法の場に引きずり出されると敗訴する可能性が高いと知っているからです。北原さんの証言によれば、小池氏は自身が卒業したとしている1976年の5月の学年末試験に落ち、最終学年にも達していなかった。過去に小池氏が話しているアラビア語を聞く限り、表現は幼稚で、間違いだらけ。しかも、1つのセンテンスの中に文語と口語がごちゃ交ぜになったりしていて、ベテランのエジプト人ジャーナリストいわく『日本で6カ月やった程度のレベル』です。ほかにも辻褄の合わないおかしな状況証拠が山ほど積み上がっています」
■エジプトでは「プレゼントの証書」が横行
小池が「ファクト」としている卒業証書の真贋も疑念は拭えない。
「学業実態がなくてももらえる『プレゼントの証書』、いわば“不正卒業証書”の可能性があると考えています。2016~19年の現地取材で、この手の証書の存在について否定する関係者は一人もいませんでした。エジプトの有力政治家の命令で出されることもあれば、金やコネで手に入ることもあるそうです。エジプト社会では当たり前のことですが、正規の卒業生が正当性に疑念を持たれてしまうマイナスの側面があります。エジプトでは、卒業証書はうのみにできないと考えられています」
疑念を持たれる小池にこそ、正当性を証明する責任がある。
「小池氏が学業実態があったと証明すればいいのです。実態なき卒業が日本で認められたら、金やコネを使って海外の大学で証明書を買ったとしても、お咎めなしで済まされてしまう。真面目に勉強している学生のためにも、小池氏が刑事告発されたら、検察には頑張っていただきたい」
(取材・文=高月太樹/日刊ゲンダイ)
▽黒木亮(くろき・りょう) 1957年生まれ。早大法学部卒、カイロ・アメリカン大大学院中東研究科修士。約23年間、国内外のファイナンスに従事。43歳で国際協調融資をめぐる攻防を描いた「トップ・レフト」でデビュー。英ロンドン在住。
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元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・連載「小池百合子と学歴詐称」】 2024年05月29日 06:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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