【京浜踏切衝突事故】:一夜明け、利用客うんざり 通勤通学、不便強いられ
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【京浜踏切衝突事故】:一夜明け、利用客うんざり 通勤通学、不便強いられ
横浜市神奈川区の京急線の踏切で、電車とトラックが衝突した事故から一夜明けた6日朝。京急線は京急川崎-横浜の上下線で運休が続き、駅ではいつもより時間がかかる通勤通学を強いられた利用客が、うんざりした様子で改札に向かった。
事故現場では、脱線して傾いた電車のそばで、クレーン車が大破したトラックの部品を線路外に運び出していた。近くに住む会社員天野徳隆さん(43)は「この踏切はよく通るが、こんな大きな事故が起きるなんて」と驚いた。普段は並走するJR京浜東北線で通勤。京急の運休で「乗客が流れて混雑するのが心配」と話し、足早に会社に向かった。
京浜急行の神奈川新町―仲木戸間で電車がトラックと衝突、脱線した事故現場。復旧作業が続けられる(共同)
京浜急行の電車がトラックと衝突、脱線した事故現場付近に集まった報道陣や近所の人たち(共同)
京浜急行の電車がトラックと衝突、脱線した事故現場で続く復旧作業(共同)
現場近くの神奈川新町駅が最寄り駅の男性会社員(64)は、約700メートル離れたJR東神奈川駅から出勤するといい「早く運転を再開してほしい」と願った。
JRや私鉄各社の路線が乗り入れる横浜駅。京急から他社線に乗り換える乗客であふれ、不満の声が上がった。駅員の誘導で、京急からJRの改札に急いだ横浜市神奈川区の私立高2年の女子生徒(17)は「学校までどのくらい時間がかかるか分からず、遅刻になる」と慌てた様子。
同市金沢区の会社員松下恵子さん(53)は、「振替先も混雑していて、いつもの通勤時間より3倍はかかりそう」と諦め顔だった。
一方、死亡したトラック運転手が勤務していた千葉県香取市の運送会社には、6日午前9時半ごろ、神奈川県警の捜査員十数人が段ボールなどを抱え家宅捜索に入った。従業員の男性は「説明の機会を設けたいが、会社の代表が現場からまだ戻っていない」と疲れた表情で話し、代表の言葉として「申し訳ありませんでした」と陳謝した。(共同)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【事故・災害・火災】 2019年09月06日 11:27:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。