【あさま山荘事件】:「私も向こう側にいたかも」 連合赤軍と向き合い続ける元検事
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【あさま山荘事件】:「私も向こう側にいたかも」 連合赤軍と向き合い続ける元検事
半世紀前に長野県軽井沢町で起きた「あさま山荘事件」は、多くの人に大きな衝撃を与えた。当時、長野地検検事として捜査に当たった古畑恒雄弁護士(89)もその影響を受けた一人だ。服役する受刑者の身元引受人を現在も務めるなど、事件を起こした新左翼組織「連合赤軍(連赤)」メンバーについて考え続けてきた。「人ごとではなく、誰もが彼らのようになり得た」
1972年2月19日。土曜日でスキーに出掛けようと板を車に積んでいると、妻から「検察庁から電話」と呼び止められた。軽井沢で銃刀法違反容疑などで逮捕された男女4人が、連赤メンバーの可能性があるという。自宅がある長野市から夕方に軽井沢に着くと、別の連赤メンバー5人が人質を取ってあさま山荘に立てこもっていると知らされた。
長野県警軽井沢署には警察庁や警視庁の幹部も出入りし、多くの報道陣が押し寄せていた。山荘近くまで視察に行ったが、同行した警察官から「(相手は)ライフルを持っています。ここら辺で戻りましょう」と言われた。緊迫度が高まっていた。
翌日、4人のうち1人の男性メンバーの取り調べが始まった。「職業は?」「革命戦士です」。男性メンバーは名前や住所については黙秘したが、「職業」はきっぱりと答えた。逮捕容疑は…、
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元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社会 【事件・長野・「あさま山荘事件」】 2022年02月19日 05:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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