路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【筆洗】:夢路いとし・喜味こいし、獅子てんや・瀬戸わんや。かつての漫…

2023-01-01 07:23:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【筆洗】:夢路いとし・喜味こいし、獅子てんや・瀬戸わんや。かつての漫…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:夢路いとし・喜味こいし、獅子てんや・瀬戸わんや。かつての漫…

 夢路いとし・喜味こいし、獅子てんや・瀬戸わんや。かつての漫才師のコンビ名はこんな具合に対になる言葉でできあがっていた。倉本美津留さんの『超国語辞典』に「言葉の漫才師」という言葉遊びがあった。漫才の内容をコンビ名で表現する。これで二〇二二年を振り返ってみる

 ▼「ウクライナ漫才」はコンビ名は「大寒・小寒」か。ロシアのミサイル攻撃に現地は停電に悩まされる。冬を無事越せるか、心配である。「ロシア侵攻漫才」は「あの手・この手」。核兵器使用さえ口にする。来年は「停戦漫才」の「とにも・かくにも」にがんばってもらいたい

 ▼銃撃による安倍元首相の死去には衝撃を受けた。想像も及ばぬ事件の起こる世の中に「おっかな・びっくり」の名が浮かぶ

 ▼日本政治に目を向けると岸田政権では不祥事による閣僚辞任が相次いだ。内閣漫才なら「どいつも・こいつも」しか思いつかぬ。支持率低迷の岸田首相の行方を語る漫才コンビの名は「ふんだり・けったり」あるいは「遅かれ・早かれ」か

 ▼米国の中間選挙ではトランプさんの人気が後退。「トランプ漫才」はその発言から「あること・ないこと」。英国では首相が相次いで交代した。「イギリス漫才」は「とっかえ・ひっかえ

 ▼小欄、今年はこれにてお開き。文句と皮肉ばかり書いてきたが、「来年漫才」こそ、「願ったり・かなったり」で。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2022年12月31日  07:03:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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