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●アベ様政権は大阪地検特捜部長を函館地検検事正に昇進させ、「森友問題の幕引きを一気に図る魂胆」

2018年07月06日 00時00分13秒 | Weblog


日刊ゲンダイの記事【安倍政権また忖度に“ご褒美” 森友不起訴の特捜部長が栄転】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/232040)。

 《露骨な論功行賞だ――。法務省は25日、大阪地検の山本真千子特捜部長(54)の函館地検「検事正」への異動を発表した。山本氏は、森友問題で刑事告発されていた佐川宣寿前理財局長ら38人を全員不起訴にした責任者。地検トップの検事正への異動は栄転だ。森友問題の渦中にあっても国税庁長官に昇格させた佐川氏同様、安倍首相を守り抜いたご褒美である》。

 あの大阪地検特捜部である。腐敗しすぎでしょ?

   『●《日本の刑事司法はおそろしいほどに後進的…
       代用監獄…人質司法》…さらに、司法取引まで投げ渡す大愚
    「《日本の刑事司法はおそろしいほどに後進的代用監獄人質司法》…
     さらに、司法取引まで投げ渡す大愚な国。それは、いま話題の
     大阪地検特捜部の「村木厚子元厚労省局長の冤罪事件」〝村木事件
     がその原点…森友問題「不起訴」から権限拡大が無意味であり、
     むしろ市民にとって害悪しかない司法制度の投げ渡し」

 醍醐聰さん《これほど重大な問題が、司法にすらはかられないでの幕引きは許されません》。
 しかも、アベ様政権は大阪地検特捜部長を函館地検検事正に昇進・栄転させ、《森友問題の幕引きを一気に図る魂胆》とはね、呆れてものも言えない。この国に、正義は無いのか。検察・警察・裁判所、ニッポンの司法は死んでいる。

 BBCなど諸外国では報じられても、ニッポンのメディアではほぼ無視される山口敬之氏による準強姦事件。その際も、デタラメ人事…中村格警視庁刑事部長(当時)による準強姦事件もみ消し、警察庁組織犯罪対策部長への移動など好き放題なアベ様ら。

   『●「森友、加計、準強姦事件の3つ…
      諸悪の根源である“主犯”は目の前にいるのだ」=アベ様御夫妻
    《安倍首相と近しい関係といわれる元TBSワシントン支局長の
     山口敬之氏に「レイプされた」と会見で訴えた詩織さんの
     「準強姦事件」も“本質”は同じ。事件を握り潰したと報じられたのは、
     菅官房長官の秘書官だった警視庁の中村格刑事部長(当時)。
     現在は共謀罪を担当することになる警察庁組織犯罪対策部長だ。
     犯罪を平気でもみ消す、と批判されている人権軽視の警察官僚が、
     犯罪を恣意的につくり出しかねないと懸念されている悪法の責任者
     就いているなんて、これぞ悪夢

   『●ニッポンの司法は完全に破壊…事件の密室性だけでなく、
                 捜査も検察審査会も「Black Box」
     「日本のマスコミは、なぜ詩織さん事件について騒がないのか?」」
   『●TBS「ドラマ部門が勇気ある行動を起こした
       ということなのかもしれない」…その「放送された意義」
   『●ニッポンのマスコミも完全に破壊…鬼畜なアベ様広報官犯罪、
                       司法の「Black Box」に踏み込めず
   『●日本のマスコミは準強姦事件についてなぜ騒がないのか? 
             …「日本の国会やメディアは…関心がないようだ」

 ネット上での、デマ屋・ヘイト屋らのあまりの酷さに、唖然とする。反吐が出そうになるとは、このことだ。

   『●日本のマスコミは準強姦事件についてなぜ騒がないのか?…
                「日本の国会やメディアは…関心がないようだ」
    「リテラの「反吐の出る」記事【はすみとしこが詩織さんを「枕営業」と
     イラスト攻撃! 元ネタは山口敬之のトンデモ弁明、杉田水脈
     安倍チル議員も同調】…によると、《このイラストには、たんに
     はすみによる誹謗中傷の表現というだけでない重要な事実がある
     ということだ。それは、このデマはすべて山口氏が「Hanada」(飛鳥新社)
     17年12月号で展開したシナリオを下敷きにしているということだ。
     …はすみとしこの差別イラストを百田尚樹杉田水脈長尾敬が支持》」

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/232040

安倍政権また忖度に“ご褒美” 森友不起訴の特捜部長が栄転
2018年6月26日

     (大阪地検に告発状を提出する市民ら(昨年4月)(C)共同通信社)

 露骨な論功行賞だ――。法務省は25日、大阪地検の山本真千子特捜部長(54)の函館地検「検事正」への異動を発表した。山本氏は、森友問題で刑事告発されていた佐川宣寿前理財局長ら38人を全員不起訴にした責任者。地検トップの検事正への異動は栄転だ。森友問題の渦中にあっても国税庁長官に昇格させた佐川氏同様、安倍首相を守り抜いたご褒美である。

森友問題が法廷に持ち込まれれば、司法によって断罪される可能性が高まる。裁判所、とりわけ地裁にはマトモな裁判官も多いからです。だから、安倍政権は行政組織である検察で食い止める必要があったのです」(司法担当記者)

 那覇地裁は18日、ゴミ計量票を改ざんして議会に提出した公務員に有罪判決を下した。佐川氏らも起訴なら、有罪も十分ある。安倍政権にとって大阪地検特捜部は頼みの綱だったのだ。

 山本氏は、大阪市立大卒業後、1991年東京地検に着任。神戸、大阪、金沢地検などを経て2015年10月、大阪地検初の女性特捜部長に就いた。金沢地検の次席検事に就任した直後の08年4月、朝日新聞のインタビューで、「モットーは現場主義」と熱く語り、キムタクが検事役で出演したドラマ「HERO」がお気に入りと打ち明けている。

マイペースで、自分を貫くタイプです。記者の間では、彼女ならマトモな捜査をやるのではとの見方もありました。森友案件処理後の検事正ポストは既定路線でしたから、政権サイドの顔色をうかがったのでしょう」(前出の司法担当記者)

 9月の自民党総裁選を控え、安倍政権は特捜部長を函館に異動させ、森友問題の幕引きを一気に図る魂胆だ。全員不起訴を不服として、有権者で構成される検察審査会に審査申し立てをしている醍醐聰東大名誉教授が言う。

私たちが、大阪の検察審査会に申し立てをしていることもあり、山本氏が大阪地検にいることを避ける意味もあったと思います。泥をかぶった公務員を、追及の手が届かないポジションに栄転させるのは安倍政権のお決まりのパターン谷査恵子氏の在イタリア日本大使館への赴任、佐川氏の国税庁長官しかりです。これほど重大な問題が、司法にすらはかられないでの幕引きは許されません

 やりたい放題である
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●《日本の刑事司法はおそろしいほどに後進的…代用監獄…人質司法》…さらに、司法取引まで投げ渡す大愚

2018年06月24日 00時00分53秒 | Weblog


久田将義責任編集TABLO』(http://tablo.jp/)の記事【青木理 連載『逆張りの思想』第七回/『司法取引が日本でも導入』 囁かれる冤罪増加の危惧】(http://tablo.jp/serialization/aoki/news003373.html)。
神保哲生さんのvideonews.comの記事【日本版司法取引は大量の冤罪を生むことになる ゲスト/森炎氏(弁護士)】(http://www.videonews.com/marugeki-talk/894/)。

 《この新制度の根本に横たわる大きな問題点はあまり論じられていない…2点…。まず、米国などで司法取引が広く導入されているとはいっても、日米の間では刑事司法制度の現状が大きく異なる。というより、日本の刑事司法はおそろしいほどに後進的である。…代用監獄人質司法…。もう一点、そもそもこの新制度がなぜ導入されることになったのか…。…今回の新制度導入の原点をさかのぼると、大阪地検特捜部証拠改竄事件に行き当たる.... いつしか法務省などは次のような理屈を唱えはじめる。『証拠改竄などという犯罪が起きてしまったのは、検事が職務熱心なためだった…』…誰が考えても首をかしげる"屁理屈"…焼け太りというか泥棒に追い銭…。つまるところ官には甘く、民には厳しいーー言葉を変えれば、強者にはおもねり、弱者とみれば噛みつく捜査機関に、私たちは強力な武器をまたも投げ与えてしまったのである》
 《来る6月1日、日本の刑事司法史上では初となる、司法取引制度が導入される。…果たして司法取引は冤罪の減少に寄与するのだろうか。残念ながら答えはノーだ》。

 《日本の刑事司法はおそろしいほどに後進的代用監獄人質司法》…さらに、司法取引まで投げ渡す大愚な国。それは、いま話題の大阪地検特捜部の「村木厚子元厚労省局長の冤罪事件」〝村木事件〟がその原点…森友問題「不起訴」から権限拡大が無意味であり、むしろ市民にとって害悪しかない司法制度の投げ渡し。

   『●教員について密告させ、労組を監視する=
        自公支持者の皆さんの大好きな「超・監視管理社会」
   『●「検察・警察も冤罪防止のために“前向き”」?…
       刑事訴訟法の「改正案が成立すれば、新たな冤罪を生む」
   『●青木理さん「供述が立証の柱…もっと物証が欲しい。
         「通信傍受を縦横無尽に使いたい。司法取引も」と…」
    《…犯罪が起きる前だから、供述が立証の柱になる。それだけに頼っては
     冤罪(えんざい)だらけになる。もっと物証が欲しい。「通信傍受
     縦横無尽に使いたい。司法取引も」と考えるだろう》
    「さて、《真面目な警察官であれば何を考えるか》? デンデン王国
     「裸の王様」アベ様の御好きな超管理社会・監視社会・密告社会です。
     自公お維の議員の皆さん、支持者の皆さん、無関心派「眠り猫」の
     皆さん、本当にそんな社会を目指しているのですか? あまりに
     悍ましいと思うのですが…。《政治や社会の矛盾に声を上げる人が
     疑われる社会は健全か》? 「平成の治安維持法」があるような社会は
     健全ですか? 青木さんは《社会に異議申し立てする人が片端から
     捜査対象になる社会は、断じていい社会ではない》と」

 《官には甘く、民には厳しいーー言葉を変えれば、強者にはおもねり、弱者とみれば噛みつく捜査機関》…森友問題・加計問題・自衛隊日報問題に関する組織的文書改竄の官僚には起訴無しで、同じデータ改竄の神戸製鋼には強制捜査。
 アベ様の御好きな超管理社会・監視社会・密告社会…《私たちは強力な武器をまたも投げ与えてしまった》。検察・検事は《職務熱心》…アベ様や取り巻き連中、官僚は《職務熱心》とでも…?

 《司法取引が導入されれば、冤罪のリスクが大きくなることは明白だ実は日本人は多少の冤罪はやむなしと考えているのか》? 《なぜ検察不祥事に端を発する検察改革論争の末検察の捜査権限を強化するような法律ができてしまうのか》??

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http://tablo.jp/serialization/aoki/news003373.html

青木理 「逆張りの思想」
『司法取引が日本でも導入』 囁かれる冤罪増加の危惧
2018年06月04日 冤罪 司法取引 裁判所 警察 青木理

 この6月1日から、いわゆる司法取引制度が日本でも新設された。他人の罪を明かせば自身の罪が軽減されるという制度の性格上、冤罪が増えかねないといった懸念をメディアも伝えている。

 一方で、米国などはすでに広く導入している制度であり(厳密には日米の制度は少々異なるが、複雑なためここで細かく論じない)、これによって贈収賄などの権力型犯罪、オレオレ詐欺などの組織犯罪、あるいは暴力団犯罪の摘発強化に期待を寄せる声もある。

 だが、この新制度の根本に横たわる大きな問題点はあまり論じられていない。本サイト読者のため、ここでは2点に絞り、ごく簡単に解説を加えておきたい。

 まず、米国などで司法取引が広く導入されているとはいっても、日米の間では刑事司法制度の現状が大きく異なる。というより、日本の刑事司法はおそろしいほどに後進的である。

 例えば、あなたが何らかの罪を犯した嫌疑を受けたと仮定しよう。警察に身柄を拘束されると通常、警察署の留置場に叩き込まれる(=代用監獄)。また、取り調べは密室で行われ、徹底して孤独な状況のなか、場合によっては何十日も続けられる。しかも容疑を否認したり黙秘したりすれば、なかなか保釈を受けることができない。場合によっては何十日、ひどい例では何百日も勾留され、警察や検察は保釈を餌にもして自白を迫ることもある(=人質司法)。

 さらに警察や検察が強制権限を駆使して集めた証拠や証言は警察や検察が独占してしまい、仮に被疑者・被告人の無実を示すような証拠があっても平気で隠されてしまう裁判所も検察や警察の言いなりの傾向が強く、検察が起訴した際の有罪率は約99%に達する。

 以上は過去の冤罪事件に共通する悪弊の数々。近年は裁判員裁判がスタートし、一部の犯罪捜査における取り調べが可視化(=録音・録画)されることとなり、若干の改善が図られてきたとはいうものの、大きな枠組みは依然として変わっていない。

 世界の先進民主主義国を見渡しても、これほど閉鎖的で後進的な刑事司法がまかり通っている国は見当たらず、国際機関などからたびたび勧告を受けているのだが、法務省はそれらを一向にあらためようとしてこなかった。

 だというのに、司法取引という強力無比な武器まで日本の捜査機関は手に入れた。言葉は悪いが、腐った土壌の上に作物を植えても、その作物は臭くて食べられない。冤罪増加が懸念されるのも至極当然だと私は思う。

 もう一点、そもそもこの新制度がなぜ導入されることになったのか、という点にも触れておく。

 今回の新制度導入の原点をさかのぼると、大阪地検特捜部証拠改竄事件に行き当たる......と書けば、勘のいい読者はハテ?と首をかしげるだろう。前代未聞というべき検察の大不祥事がいったいなぜ捜査機関の権限拡大につながってしまったのか、と。

 郵便不正事件を捜査する大阪地検で証拠改竄が発覚したのは2010年のこと。捜査の主任検事が証拠品の電子データを書き換えたのは、罪なき者を犯罪者にでっちあげようとしたのが目的とみられ、捜査機関としては決してあってはならない権力犯罪であり、当該の主任検事らは刑事処分を受けた。

 ここで詳しくは記さないが、直後には東京地検特捜部でも捜査報告書の捏造事件が発覚し、加えて足利事件布川事件といった重要事件での冤罪が相次いで判明したため、検察に対するメディアや世論の批判はかつてないほど高まった。

 これを受けて当時の民主党政権は、検察捜査のありようなどを見直すため、法務大臣の私的諮問機関として「検察のあり方検討会議」を立ちあげた。その議論は、法務大臣の常設諮問機関である「法制審議会」にも引き継がれた。

 当然ながら諮問会議での議論は、密室での取り調べや人質司法といった日本の刑事司法の問題点を洗い出し、改善策を模索する方向へと動き出すーーはずだった

 だが、諮問会議の事務局を担う法務省などは議論を巧みに骨抜きにした。一時は激しかったメディアや世論の批判も東日本大震災の発生などで忘れられ、いつしか法務省などは次のような理屈を唱えはじめる。

   『証拠改竄などという犯罪が起きてしまったのは、検事が職務熱心なため
    だった。というのも昨今は人権意識や弁護活動の高まりなどによって、
    取り調べで自白を得るのがなかなか難しい。だから検事は職務熱心
    あまり、証拠改竄にまで手を染めてしまった。これを防ぐには、
    捜査側にさらなる武器を与えるのが必要だーー』

 誰が考えても首をかしげる"屁理屈"である。しかし、信じがたいかもしれないが、法務省が事務局を担って検察OBや警察OBが大きな顔をする諮問会議では、こうした"屁理屈"が主流の議論となり、取り調べの可視化などは極めて例外的な事件に限定する一方、盗聴法通信傍受法)の大幅強化や司法取引の導入などが決まってしまったのである。

 また言葉が悪くなってしまって恐縮だが、焼け太りというか泥棒に追い銭というか、検察や警察はそうして司法取引制度を手に入れた。これが権力犯罪の摘発強化などにつながると考える方がおめでたいというべきだろう。

 実際、森友学園への国有地格安売却や財務省の公文書改竄問題では、大阪地検特捜部が先ごろ財務省幹部や職員全員の不起訴を決めた。一方で東京地検と警視庁は、品質データを改竄した神戸製鋼所には近く強制捜査に踏み切ると報じられている。

 日本企業の信頼性や交通機関の安全性に直結する神戸製鋼のデータ改竄はもとより重い。しかし、国会や国民を平然と欺き、末端職員に自殺者まで発生し、民主主義を根腐れさせる公文書の改竄さらに重大な犯罪ではないのか。

 つまるところ官には甘く、民には厳しいーー言葉を変えれば、強者にはおもねり、弱者とみれば噛みつく捜査機関に、私たちは強力な武器をまたも投げ与えてしまったのである。(文◎青木理 連載『逆張りの思想』第七回)
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http://www.videonews.com/marugeki-talk/894/

2018年5月26日
日本版司法取引は大量の冤罪を生むことになる
森炎氏(弁護士)
マル激トーク・オン・ディマンド 第894回(2018年5月26日)

 来る6月1日、日本の刑事司法史上では初となる、司法取引制度が導入される。

 これは2年前の2016年5月24日に可決成立した刑事訴訟法の改正案の施行に伴うもの。刑訴法の改正案は裁判員裁判事件と特捜事件に限って取り調べの録音録画を義務化することと引きかえに、盗聴権限の拡大や司法取引など検察の捜査権限を大幅に強化する施策が盛り込まれていた。

 この刑事訴訟法の改正は、検察による証拠の捏造などによって村木厚子厚労次官を不当に逮捕、起訴した冤罪事件をきっかけに、検察改革の必要性が叫ばれたことを受け、有識者たちが4年以上の年月をかけて検察改革のあり方を議論してきたことの集大成とも言うべきもの。事件への反省から、いかに冤罪を無くすかが有識者会議での議論の主眼となるはずだったものが、取り調べの可視化については、全事件の約3%にあたる特捜事件と裁判員裁判対象事件のみに限定される一方で、盗聴権限は対象犯罪が大幅に拡大されたほか、検察は司法取引という新たな捜査権限を手にすることとなった

 果たして司法取引は冤罪の減少に寄与するのだろうか

 残念ながら答えはノーだ

 裁判官出身で、その後、弁護士として活動するかたわら著書を通じて日本の刑事司法制度の問題点に警鐘を鳴らしてきた森炎氏は、司法取引は冤罪を無くすどころかむしろ冤罪が増えることを前提としている制度だと指摘する。

 司法取引には自らの罪を認めることで刑を軽くして貰う「自己負罪型」と、自分が罪を犯した時、共犯者に対する捜査に協力することの引き換えに罪を軽減してもらう「捜査公判協力型」の2種類がある。アメリカでは司法の効率化のために全事件の95%が「自己負罪型」の司法取引によって実際には裁判を経ずに刑罰が決定されている。「自己負罪型」の司法取引も、裁判を通じて証拠を確認するプロセスが省かれるため、冤罪や身代わりのリスクはあるが、同時にその経済効果は絶大だ。警察や検察は軽微な事件の大半を自己負罪型の司法取引で処理することで、重大事件の捜査により多くの資源を投入することが可能になるというメリットがある。

 ところが今回日本で導入される司法取引は捜査公判協力型だけだ。これは、「仲間(共犯者)を裏切ってその犯罪行為を証言すればあなたの刑は軽くしてあげます」というもの。

 また、司法取引の対象犯罪も、今回は死刑になるような重い犯罪は除かれ、組織犯罪がらみや談合、脱税、インサイダーなどの経済犯罪に限定されている。

 検察が、処罰の軽減をエサに情報提供を求めることができれば、組織的な犯罪などでより大物の主犯格や大ボスの立件に寄与することはあるだろう。また、会社ぐるみの経済犯罪などで、末端の社員が全ての罪を被らせられる「トカゲの尻尾切り」なども難しくなるかもしれない。

 しかし、そのようなメリットを想定したとしても、司法取引が導入されれば、冤罪のリスクが大きくなることは明白だ。それは自らの罪を軽くしたい一心で、嘘の証言をする人が出てくることが避けられないからだ。

 今回の法改正では虚偽供述を罰する条文も盛り込まれたが、明らかに嘘とわかる証言でない限り、証言の虚偽性を暴くことは容易ではない。そもそも検察が司法取引を持ちかける理由は、共犯者からの証言以外の証拠が得られないからだ。他に十分な証拠があれば、共犯者の罪を軽くしてまで司法取引などする必要がないはずだ。

 つまり、日本版司法取引というのは、取引きの当人は「嘘で他人を陥れてでも自分の罪を軽くしたい」という明白な利益相反の立場にあり、にもかかわらず、その証言は共犯者の犯行の唯一の裏付けとなる場合が多いといういたって不安定な制度なのだ。

 藤井浩人美濃加茂市長の贈収賄事件では、藤井氏に30万円を渡したと主張する贈賄側の会社社長は、3億円を超える別の金融犯罪で逮捕されていた。その取り調べの中で、「藤井にカネを渡した」と供述したことが事件の発端となった。ところが、この社長は3億を超える金融詐欺を働いていながら、当初2100万円分でしか起訴されていなかった。藤井氏の弁護人の郷原信郎弁護士は「藤井の贈収賄の捜査に協力すれば、金融詐欺の方の罪は軽くしてやる」というような、事実上の司法取引があったとしか思えないと主張した。

 そこで言う「司法取引があったとしか思えない」という主張は、「だから会社社長が藤井氏にカネを渡したとする証言は信用できない」という意味を含んでいる。つまり、藤井氏を陥れるために、本来あってはならないような取引きが行われていた疑いがある、という意味だ。しかし、6月1日に司法取引が正式に導入されれば、もはや司法取引は「あってはならない取引き」ではなくなる。藤井氏のような事件でも堂々と司法取引を行うことが可能になるのだ。そして、その時、被告人の弁護士は「司法取引があったからその証言は怪しい」と主張することが事実上不可能になる

 司法取引の導入によって日本の刑事司法はどう変わるのか。なぜ検察不祥事に端を発する検察改革論争の末検察の捜査権限を強化するような法律ができてしまうのか。実は日本人は多少の冤罪はやむなしと考えているのか。司法取引が導入されることの影響とそのリスクについて、森氏とジャーナリストの神保哲生、社会学者の宮台真司が議論した。

PROFILE
森炎 (もり ほのお)
弁護士
1959年東京都生まれ。東京大学法学部卒業。東京地裁、大阪地裁などの裁判官、三井住友海上火災保険(株)への出向勤務などを経て、96年より現職。著書に『司法権力の内幕』、『裁判員のためのかみくだき刑法』、共著に『虚構の法治国家』など。

出演者 神保哲生 宮台真司
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●再・小沢一郎氏陸山会事件: 採用された証拠は一つでオッケー!?

2012年03月24日 00時00分39秒 | Weblog


山岡俊介さんの『アクセスジャーナル』(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、3月17日、18日の記事)。記事の前半は、やはり安心できない状況であるとのこと。

   『●小沢一郎氏陸山会事件: 採用された証拠は一つでオッケー!?
   『●続・小沢一郎氏陸山会事件: 採用された証拠は一つでオッケー!?

 TMでのやらせの実績のある最高裁。この記事にある『サンデー毎日』の記事の中身を知らないのですが、最高裁事務総局に官製談合疑惑が浮上しているらしい。

   『●マスコミと癒着する「司法・最高裁」の堕落ぶり
   『●『つぶせ! 裁判員制度』読了
   『●『官僚とメディア』読了(3/3)

 記事は、例えば、”http://socialnews.rakuten.co.jp/link/%E6%9C%80%E9%AB%98%E6%A8%A9%E5%8A%9B%E6%A9%9F%E6%A7%8B%EF%BC%9F%E5%8F%B8%E6%B3%95%E5%AE%98%E5%83%9A%E3%81%AE%E7%B7%8F%E6%9C%AC%E5%B1%B1%E3%80%8C%E6%9C%80%E9%AB%98%E8%A3%81%E4%BA%8B%E5%8B%99%E7%B7%8F%E5%B1%80%E3%80%8D%E3%81%AB”によると、以下のような内容のようです。

   「最高権力機関?司法官僚の総本山「最高裁事務総局
                  官製談合」疑惑が浮上(サンデー毎日)
    
・・・・・・。サンデー毎日3/11号のトップ記事で
     《最高裁に浮上「官製談合」疑惑》
     と題して、裁判官人事や予算編成などを牛耳り事実上の司法官僚の
     総本山「最高裁事務総局」が作成したシステム関連の調達状況を
     まとめた文書を入手したという。
     その中に司法機関にあるまじき「官製談合」疑惑が浮上した。
     通常、予定価格に対する落札価格の割合(落札率)が90%を超えると
     談合の疑いが濃厚とされる中、最高裁事務総局がシステム関連で
     調達した155件のうち、落札率90%以上が123件で、
     全体の79%を占めている
     そのうち、落札率100%というのが、なんと19件もあったという。
     明治大学の西川伸一教授も目を丸くして次のようにいったという。
       「最高裁事務総局が入札者を調整して予定価格を伝えていなければ、
        これほど高い落札率はあり得ないのではないか」
     これに対して「調達は適正に行われている」と、最高裁事務総局広報課が答えているという。
     最高裁事務総局は、今の日本の最高権力機構と見る向きもある。」

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http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、3月17日の記事】

2012/03/17
「小沢一郎有罪」に躍起になる「最高裁事務総局」の官製談合疑惑(7社の実名をスッパ抜く)

 本紙は今年1月12日、「検察と裁判所との『小沢一郎有罪』デキレースの暗黒システム」なる解説記事を報じている。
 わが国の立法(国会)、行政(法務省、検察庁、財務省など)、司法(「最高裁事務総局」を頂点とする裁判所)は建前上、3権分立となっているが、実際は起訴する検察と、判決を出す裁判所は連んでいる
 そして、その一方の司法において、裁判官の人事や報酬額などの権限を握っているのが「最高裁事務総局」なので、この4月に予定される判決で小沢一郎元民主党代表が有罪になる確率が高いと報じた。
 2月17日の公判で、小沢氏有罪に有利な石川知裕元秘書らの大半の供述書を採用しないことになり、小沢氏無罪の見方が有力になっているが予断を許さない
 こうしたなか、判決を待っていても仕方ないと、3月に入り、小沢氏は「反増税」「歳入庁創設」などを訴え、精力的に動き出している。
 これに対し、何としてもこれを阻止したい検察・財務省などは、「小沢無罪」も想定し、次なる策として、東京国税局に特別班を作らせ、今度は脱税でお縄にしようと動き出したとの一部報道もある。

 それはともかく、2月28日に出た『サンデー毎日』(3月11日号)に実に興味深い記事(冒頭写真)が出ている。
 やはり、先の「裁判官人事牛耳る司法官僚の総本山『最高裁事務総局』」(同記事小見出しより)に、官製談合疑惑が浮上していると、巻頭特集記事で報じている。
 内部資料を入手したとして分析しているのだが、残念ながら、社名までは明かしていない。

・・・・・・。
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http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、3月18日の記事】

2012/03/18
<主張>小沢一郎事件に見る「司法も腐敗している」実情

 警察は不祥事や汚職事件が続々出ているから信頼できないと思っていても、未だ裁判所ぐらいはそれなりにまともに機能していると思っている人は多いのではないだろうか。
 だが、それもやっているのは同じ人だ。最近になり、村木事件陸山会事件などを通じ、「検察神話」も崩壊した。一皮剥けば、特捜部検事も自分の出世のため、上司の言いなりになり、容疑者や被疑者を脅しすかし、証拠や調書をねつ造し、警察以上にひどい捜査をやっていたことがわかって来た。そんななか、裁判官だけが特別にまともなわけがないだろう。
 もっとも、裁判官は捜査機関の警察や特捜部と違って、基本的には他の者が提出した捜査資料などを見て白黒を下す。だから、恣意的な操作は難しいと思っている方は多いかも知れない。また、司法権の独立が憲法でも謳われていると……
 だが、推認に推認を重ね、陸山会事件公判で石川知裕代議士らを有罪とした一審裁判官のように、実はその気になれば、“解釈の違い”でいくらでも恣意的に操作(判決)は可能なのだ。
 では、なぜそんなことをするのか? それは、裁判官も警官や検事と同じで出世などで有利になりたいからだろう。そして、その裁判官の報酬決定や人事権まで握る「最高裁事務総局」が、検察や法務省と癒着していることは本紙既報の通り。
 だから、政治的な案件で、しかも現体制に不都合なものであるほど、客観的な証拠に反し、現体制を不利にしない判決が下され得る。また、地裁の判決が、高裁、最高裁と上級裁判所になるとよくひっくり返る
 国民の側より、上層部の顔色を伺う“ヒラメ裁判官”ほど出世するから、上級裁判所ほど“ヒラメ裁判官”が多いからだ。
 そんなわけで、本紙は2月17日の公判で、石川知裕代議士らの大半の供述書が採用されなくなったものの、未だ小沢一郎元民主党代表が政治資金規正法違反(虚偽記載)で有罪になる可能性は高いと思っている。
 昨日、その司法の場でも、官製談合疑惑が出ているとして、その7社の実名をスッパ抜いたが、このように残念ながら司法も例外ではない。ほとんど報道されないだけで、警察、検察同様、他にも疑惑はいろいろあるのだ。
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●群馬県警による大河原さんへのいじめ事件

2012年02月16日 00時00分59秒 | Weblog


山岡俊介さんのアクセスジャーナルの記事の一部(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、2月5日の記事)。

 問題の核心部分が分からないけれども・・・。
 随分前の事件です。大河原宗平さんの逮捕が、やはりというべきか、群馬県警によるデッチ上げだった模様です。マスコミで報道されてしまうと、我々市民は〝悪徳警官〟と考えがちです。でも、それが、警察の裏金事件の隠ぺいのためのデッチ上げであったりするところが怖いところ。三井環さんや仙波敏郎さんの事件と構造は全く同じ。

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http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、2月5日の記事】

2012/02/05
村木事件でのFD改ざんに続きーー『テレ東』番組でも明かされた「群馬県警証拠ビデオテープ改ざん疑惑」
執筆者
: Yamaoka (10:10 pm)

 大阪地検特捜部による村木厚子元厚労省局長の冤罪事件、その過程での検事によるFD改ざんはまだ記憶に新しいが、群馬県警(冒頭写真は県警本部)による証拠ビデオテープ改ざん疑惑も何とも衝撃的だ。
 この1月21日の「田勢康弘の週刊ニュース新書」(テレ東系。午前1130分~)で約30分の特集が組まれ、関係者の間で話題になっている。複数のビデオ映像解析専門家が番組に登場し、「改ざん濃厚」と証言しているのだ。ただし、それにも拘わらず大手マスコミは一切後追い報道していないから一般にはほとんど知られていない。
 こちらの疑惑は群馬県警組織上げての改ざんが濃厚。しかも、この事件で逮捕されたのは現職の警部補(当時)だった大河原宗平氏(=横写真。当時50)。なぜ、仲間である警部補を県警は証拠をデッチ上げしてまで逮捕しなければならなかったのか!?
 問題のビデオテープは、逮捕容疑になった公務執行妨害(警察仲間が!?)の時の様子を撮影したもの。その事件が起きたとされるのは04年2月16日のことだ。
 8年も前のことが今回、報道されたのは、村木事件などで世の中の見方が変わって来たこと、また、この間、ビデオテープ解析の技術が進み、改ざんされていることが立証できるようになったことが大きいようだ。
 さて、疑惑の映像(=横写真)は、大河原氏が高崎市内の知人マンションから出勤しようと午前8時ごろ出てきたところを、待ちかまえていた交通指導課の捜査員数人が取り囲み、大河原氏の自家用車が偽造ナンバーを付けているとして調べようとしたところ、大河原氏が捜査員の一人に体当たりするなどして捜査を妨害しようとしたことの証拠とされる。
 そして、この映像は一部がカットされていたようなのだ。
 もっとも、このビデオテープには、そもそも肝心要の大河原氏が捜査員に体当たりしたシーンは映ってなかった。では、県警は一体、どういうシーンをカットしたというのか!?
 体当たりシーンがないのだから、さすがに大河原氏はこの容疑では不起訴(起訴猶予処分)になった。だが、この逮捕の事実は微罪にも拘わらず大手マスコミで一斉報道され、翌月、大河原氏は偽造ナンバーを付けていた容疑(道路運送車両法違犯)で再逮捕され、懲戒免職になっている。
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●検察と大マスコミの癒着: 山岡俊介さんの視点

2011年02月17日 05時01分27秒 | Weblog

アクセスジャーナル(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/)の山岡俊介さんの記事。素晴らしい論考。

 先日のgendai.netの記事の際の繰り返しですが・・・、村木事件と同じ経過をたどっています。あの大冤罪事件・大捏造事件から何も学んでいな大マスコミ。検察の〝創った〟ストーリーを垂れ流すばかり。騙され続けて、大丈夫??

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http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/

2011/02/08

<主張>改めていうーー何が何でも小沢一郎潰しで、米国追随、官僚政治を死守しようとする検察・大手マスコミの茶番
                                                執筆者: Yamaoka (2:00 am)

 昨日、小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の政治資金報告書に虚偽記載があったとして起訴されている石川知裕元秘書(現・代議士)らの初公判があり、全国紙は1面で「無罪主張」などと大きく報じている。(冒頭写真=「毎日」2月7日夕刊)
 その1週間前には、小沢氏が強制起訴され、全国紙は1面どころか、号外まで出した(下写真=「朝日」1月31日)。

 こうして見ると、小沢氏や元秘書の石川氏らは大悪党といいたいのだろう

 だが、冷静に考えれば、石川氏らが問われているのは「表」の献金の記載漏れに過ぎない。そして検察は小沢氏を起訴にさえできず、検察審査会による2度の「起訴相当」決定により自動的に強制起訴されたに過ぎない

 検察は、小沢氏が提供した4億円は未記載で、そのなかにはゼネコンからの裏献金分が含まれているといいたいようだ。だが、これは村木事件で一躍知られるようになった検察お得意の見込み捜査という奴で、裏はまったく取れていない。だから検察は小沢氏を起訴できず、石川氏らの容疑も政治資金規正法違反に過ぎず、贈収賄容疑ではないのだ。

 それどころか、石川氏らはそもそも検察が主張する小沢氏からの4億円は「記載した」として起訴内容を全面的に争うという。土地購入の記載を翌年にずらしたのは、「登記後に記載すればいいと判断したから」で、関連政治団体との資金移動は「身内間のやり繰りで記載の必要はない」と主張した。

 実はこうした主張に関しては、本紙ではとっくに報じている。4億円の記載については昨年1月11日、「小沢一郎政治資金規正法違反疑惑に驚愕の新事実ーーキチンと記載されていた!? 小沢氏個人からの4億円借入」というタイトル記事。さらに1月18日、「<主張>検察の暴走!? 本紙がいまも、小沢氏個人からの4億円はキチンと『記載』されていると考える理由」でさらにフォローしている。

 他の2点に関しては昨年1011日の「<主張>小沢一郎疑惑に見える、制度疲労を起こしている特捜部の捜査」において。

 後者の記事で記したように、今回の疑惑、検察は簿記の知識がないまま、誤った認識の元に、架空のストーリーを描き、それは大手マスコミにリークされ、裏金資金投入がさも既成事実のように世間に流布したようなのだ。

 誤解のないように断っておくが、本紙は小沢氏の不動産疑惑については率先して書き続けていたし、小沢氏がゼネコンから裏献金を受けていないなどとは思っていない。だが、起訴するだけの証拠がなければシロなのが法治国家だろう

 しかも、もっと疑問なのは、なぜいま、そんな代物の疑惑をここまで強引に手がけ、そして大手マスコミは村木事件ではあれだけ検察批判しながら、小沢氏については一緒になってバッシングするのか。

 答えは一つしかない。この疑惑が出なければ小沢氏が民主党代表に返り咲いていた可能性が高く、それを阻止したかったからだ。なぜなら、民主党は官僚打破を叫んでおり、検察も捜査の可視化などやられたら都合が悪い。もっと露骨にいえば、自民党政権に戻したいのだ

 そして、そのお先棒を担いでいるのが、これまた、記者クラブ制度などの既得権に胡坐をかいている大手マスコミなのだ。
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●検察と癒着する大マスコミ

2011年02月15日 04時29分52秒 | Weblog

gendai.net記事

 村木事件と同じ経過をたどっています。あの大冤罪事件・大捏造事件から何も学んでいない大マスコミ。検察の〝創った〟ストーリーを垂れ流すばかり。

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http://gendai.net/articles/view/syakai/128789

大マスコミが報じない石川裁判の衝撃

【政治・経済】

2011年2月8日 掲載


初公判からボロボロ 検察シナリオ

 7日、東京地裁で開かれた石川知裕議員(37)らの初公判。これまで検察リークに乗っかって小沢捜査を報じてきた大新聞TVは、検察側の主張と元秘書らの「全面否認」ばかりをニュースにしたが、裁判で赤裸々になったのは検事たちの恐ろしい“素顔”だ。大マスコミが報じない石川裁判の真実――。

●「特捜部は恐ろしい組織だ」「別件逮捕もできるんだぞ」
 脅し、すかし、泣き落とし。法廷で暴露された検察の取り調べの実態には、改めて驚かされた。密室でヤクザ顔負けのすごみを利かせ、石川議員ら元秘書を限界まで追い込んで、ギュウギュウと締め上げていたのだ。
 その筆頭が、昨年1月の逮捕後に石川議員の取り調べを担当した吉田正喜・元特捜副部長である。弁護側冒頭陳述によると、吉田検事は石川議員に対し「自供しなければ、贈収賄で別件逮捕もできるんだぞ」と恫喝。石川議員の女性秘書が11時間監禁されて聴取されたこともあり、石川議員は「このままでは自分だけでなく女性秘書も逮捕されかねない」と、検察のデッチ上げ調書に署名したという。
 フザケたことに吉田検事は、石川議員に“別件逮捕”をチラつかせながら、「こんな事件はサイドストーリーだから」と贈収賄で聴取した供述メモを破り捨てるパフォーマンスまでやって、だから認めろ、と誘導したらしい。
 また、検察審の1回目の議決後の昨年5月、石川議員が検察のドーカツ取り調べを録音した内容も新たな事実が分かった。
 石川議員は、吉田検事に脅されて署名した前回の供述調書を翻そうとしたが、担当した田代政弘検事は「“(供述が変われば)何で変わるの?”ってなっちゃうからさ。めんどくせーからさ」などと言い、「石川さんを別の事件で逮捕しようと思ったら、できないわけじゃない。気持ち悪いよね?」などと脅していた。
 田代検事は「特捜部は何でもできる。恐ろしい組織で大変なことになる」とも言ったという。ちなみに、吉田、田代両検事はその後、特捜部から外されている。

●寄ってたかってヤクザ顔負けの卑劣な脅し
 大久保隆規(49)、池田光智(33)両元秘書へも、エゲツない取り調べが行われていた。
 大久保秘書を聴取した前田恒彦検事は、「石川さんはオヤジ(小沢元代表)を助けるために認めているんだ。大久保さんも認めたら」と迫り、「認めないと石川さんも困るし、池田さんはもっと困ることになるぞ」と、仲間を“人質”に恫喝していた。大久保元秘書は、「逆らえば何をされるか分からない」と恐怖感を覚えたという。
 言うまでもなく、前田検事は、大阪地検特捜部の証拠改ざん事件で逮捕されたフダ付きの悪党だ。かつて「特捜のエース」「割り屋」といわれた前田検事は、取り調べ中に号泣するなど不可解な言動も重ねたらしい。弁護側によると、大久保元秘書の供述調書は、前田検事がほぼ単独で作成したという。こんな調書を信用しろという方が無理な話なのである。
 池田元秘書の取り調べも似たり寄ったりで、担当検事は、「調書の内容を認めなければ保釈もされないし、量刑が重くなるぞ」「調書に署名すれば悪いようにはしない。署名しなければ、ほかの秘書の取り調べもきつくなるし、別件で再逮捕もできる」と脅していた。池田元秘書は抗議をしてもムダとあきらめ、「検事の作文と言うべき調書に心ならずも署名した」(弁護側)という。
 冤罪だった村木厚子・元厚労局長への取り調べと同じ構図だ。想像を絶する検察の無法、腐敗ぶりには法廷もどよめいたが、デタラメはそれだけではなかった。
 検察が「4億円虚偽記載の背景事情」と強弁し、裁判で立証するとしている「水谷建設からの裏金」も、早くも矛盾と論理破綻のオンパレードなのである。
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●GPJ「クジラ肉裁判」と検察審査会

2011年02月13日 09時23分25秒 | Weblog

『きっこのブログ』の2月7日の記事「「見ちゃう派」と「見ない派」」(http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2011/02/post-73c9.html)では、他人の携帯を無断で覗き読むかどうかにからめて、グリーンピース・ジャパン(GPJ)のクジラ肉裁判の件が語られています。GPJ職員の行為が違法であったとしても、まだしもクジラ肉横領者も有罪であったならば、職員たちも納得がいくだろうという趣旨。賛成。

 ただし、実際には、「クジラ肉裁判」でGPJ側は地裁で敗訴している(『創』2010年11月号)。面白いことに、森裕子森ゆうこ)議員が指摘するように審査員を恣意的に選出してまで(くじ引きソフト不正など)、小沢氏の件ではあれほど検察審査会が〝熱意〟ある活躍をしているのに、一方で、クジラ肉横領事件を東京地検はあっさりと捜査を打ち切り、おまけに、検察審査会も「おとがめなし」の極あっさりした結論を出している(『創』2011年1月号森達也さん)。検察審査会の運営が非常に恣意的、不平等、正義にもとる。森さんは、尖閣映像流出問題と対照的な事件として、日本の状況のある種の危険性について、私事に矮小化されてしまった「西山太吉記者の密約暴露」に加えて、「クジラ肉裁判」を取り上げてもいる。

 
星川淳さんの『創』文章を再度引用させてもらいます。
 
志布志事件と云う冤罪事件・捏造事件にも若干の関わりがある点が興味深い。小沢氏の件も、村木事件という大冤罪事件・大捏造事件に関係していますし。
 
GPJ職員に「形式上の罪を問うとしても過重な懲罰を与えてはならない」ことは当然としても、クジラ肉横領者を無罪放免にすることには非常に大きな問題があります。

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 星川淳さん、「[グリーンピース裁判]特別寄稿/「クジラ肉裁判」判決間近/税金ドロボーはどっちだ!?」(pp.122-127)。「・・・若い検察官(・・・志布志事件の担当・・・)は「NPOの分際で捜査機関さえ令状がなければできないことをやったのは絶対に許せない!」と啖呵を切った。私は〝正義の番人〟のはずの検察官が民主主義の真逆を口にする司法教育の崩壊ぶりに驚き呆れ、心の中で徹底抗戦を誓った」。「・・・青森地裁、仙台高裁、最高裁の全てが証拠開示の必要なしと判断した。原告側・弁護側が対等に争う条件である証拠の全面開示なしに、どうして公正・公平な裁判が可能だろう? 国策扱いの調査捕鯨を国家ぐるみで必死に守ろうとする姿勢は戦前・戦中を思わせる」。「・・・国際人権(自由権)規約に基づき、おおよそ次のように立論する。民主社会において一般市民やジャーナリストやNGO職員が公共の利益のために政府などの不正を明らかにしようとする際、やむを得ず法律の枠を踏み越えた場合は、その行為によって得られた公共の利益と、失われた法益とを秤にかけ、前者の方が大きければ許容(違法性阻却)されるべきだし、かりに形式上の罪を問うとしても過重な懲罰を与えてはならない。なぜなら、不均衡で過重な懲罰は市民による政府監視を委縮させるからだ、と―――。・・・西山事件や立川・葛飾ビラ入れ事件などについても同様なことがいえる」。
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●魚住さんの最高検報告書批判

2011年02月09日 04時22分03秒 | Weblog

魚住昭さんのWPに出ていた記事http://uonome.jp/feature/1045)。

 最高検自らの検証結果はやはり意味の無いものだったようです。
 
日弁連会長や森ゆう子森裕子)議員らによる検察官適格審査会」の方はどうなっているのだろう? がんばってほしい!

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http://uonome.jp/feature/1045

最高検の検証結果を検証する                 2011 1 18 魚住

 
最高検が村木厚子・厚労省元局長の無罪事件についての内部検証報告書を昨年末に公表した。最高検の総力を挙げた検証結果だというから、特捜検察の病理に迫る内容を期待したのだが、読んでアホらしくなった。

 
最高検の言い分はこうだ。大阪地検の大坪弘道・前特捜部長が前田恒彦・元主任検事に「これ(元局長逮捕)が君に与えられたミッションだからな」と強いプレッシャーをかけた。このため元主任検事は上司の意向に沿う成果を挙げなければならないと感じ、元局長逮捕を「最低限の使命」と考えてしまった。

 
また大坪前部長は日ごろから部下が消極的な意見を言うのを好まず、自分の意向に沿わない検事に「特捜部から出て行ってもらう」などと理不尽な叱責を加えることがあったため、大阪特捜では前部長の方針に異を唱えるのが困難になっていた…。

 
要するに最高検はただ「大坪が悪い」と言いたいのである。
 
大坪元凶説は最高検が犯人隠避容疑で彼の取り調べを始めた昨年9月末に作った筋書きと何ら変わりない。大坪氏の言い分を無視して、ひたすら最高検を初めとする検察上層部の責任を免れようとしているだけだ。

 
自分たちに都合のいいストーリーに沿った供述を集めて特定の人物を悪者に仕立て上げる。これは言わずと知れた特捜のお家芸だが、最高検も同じ手口で報告書をまとめたにすぎない。

 
もしも彼らが真剣に内部検証していたら、大坪前部長の言動よりはるかに深刻な組織の病理に突き当っていたはずだ。

 
村木事件で検察が組み立てた構図は、政治家の働きかけを受けた村木企画課長(当時)が部下の係長にニセの公的証明書を作らせたというものだった。
 
しかし村木課長は証明書の最終決裁権者だったから、形式さえ整えればいくらでも本物の証明書を発行することができた。

 
カネをくれると言っている人の家にわざわざ盗みに入る人間はいない。それと同様に本物を出せる条件がそろっているのに、わざわざ法を犯してニセの証明書を出す役人もいない。

 
つまり事件の構図自体に矛盾があったのだ。村木氏逮捕の前に大阪特捜から上がってきた報告を精査していれば、大阪地検・高検や最高検の幹部らは当然それに気づいていただろう。

 
村木事件で明白になったのは、一線検事から上層部に至るまで検察全体の思考能力が極端に劣化したことだ。

 
ではなぜそんなことになったのか。理由はもう言うまでもない。デタラメな検事調書を作文し、脅しや利益誘導で署名押印させれば一丁上がりという特捜方式の捜査が常態化し、まともな思考力や想像力を持つ検事がいなくなったからである。

 
私は先日、増井清彦・元大阪高検検事長(77歳)に会う機会に恵まれた。増井さんは23年前、東京地検次席検事だったころから「検察は目立たないところでコツコツと仕事をすべきで、特捜検事をヒーロー視するような風潮は危ない」と言っていた。当時の私は彼の真意を理解できなかったが、その後の事態は彼の予言通りになった。

 
その増井さんに証拠改竄事件の感想を聞いたら「偶々起きたのではなく、問題の根はもっと深い」と言い、検事の能力低下について次のように語った。

   
「若い検事に相手の立場になってみる想像力がない。彼らは携帯なら話せるが、
    面と向かって人と話せないから本当の調べができない。決裁官(上司)も
    チェックせず、大物ぶって捜査を任せっぱなしにする。彼らも部下の叱り方が
    分からないんですよ。実際、調べは密室で行われるから決裁官の目が届かない
    という事情もありますけどね」

 
ならば取り調べの全過程を可視化すればい。一部可視化では脅しや誘導による調書のでっち上げは防げない。国会で全面可視化法案を通すことが、幼稚化した検察の建て直しに不可欠と私は思うが、読者の皆さんはどうお考えだろうか。(了)

                   
(編集者注・これは週刊現代「ジャーナリストの目」の再録です)
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●冤罪デモ

2010年12月07日 04時56分32秒 | Weblog

CMLに出ていた記事の一部。すでに終わっておりますが。

 

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【http://list.jca.apc.org/public/cml/2010-December/006690.html】

12月5日:「デモ&講演会」に結集しよう!「裁判所・検察・警察は、冤罪で人生をメチャクチャにされた人たちに謝れ!」** 【日々坦々】

第一部:集会・デモ行進

デモの目的
検察制度の根本的な改革を求める。腐敗の根本にある裏金問題を国民の目に明らかにし、裏金を使用した検察幹部(OBを含む)に対して国庫に返還させる。
村木事件を始め、数々の冤罪を生んできた取調べ方法の抜本的改革を求める。(可視化、押収物・残記録の公開等・・可視化法案の成立へ)

 ■検察の裏金問題を国民の目に明らかにしその責任を追及し裏金の返還を求める。
 ■村木事件の検察の責任を追及する。
 ■取り調べの全面可視化、押収証拠物及び残記録の全面開示を要求する。

スローガン
 
「大林宏検事総長よ、自ら使った裏金を返せ」
 
「村木事件で事前決済した最高検伊藤次長検事は辞職せよ」
 
「前田主任検事、佐賀副部長、大坪特捜部長だけを起訴したトカゲのしっぽ切りはやめよ。
                           
最大の責任は検察トップではないか」
 
「検察よ、お前は何様なんだ。自分自身を問い直したらどうだ」
 
「裏金を国民に返せ、おまえ達のやっていることは犯罪だぞ」
 「冤罪で人生や生活をめちゃくちゃにされた人たちに謝れ」
 
「法律は国民生活の基本中の基本だ、正しく運用しろ」
 
「私たちは、検察権力がやったことを決して忘れないぞ」
 
「管総理よ、法務・検察の犯罪を隠蔽するな」

概要
 
主催:市民の連帯の会
 
日時:12月5日(日) 13時00分~17時00分(解散) 
 
場所:日比谷公園大音楽堂(野音)
 
デモ行進順序:日比谷野音霞門霞ヶ関国会通り内幸町交差点銀座
     外堀通り数寄屋橋交差点鍛冶橋東京駅日比谷公園(中幸門)解散

「呼びかけにあたっての3つの取り決め」
 
1.自分達にとって都合の悪いものは隠蔽しない。
 
2.意見や考えが異なる団体や個人を排除しない。
 
3.情報は操作しない。

呼びかけ団体・個人(11/29現在敬称略、順不同) 三井環を支援する会 吉川ひろし(千葉県議)
 宮嶋巌(FACTA編集人)
 小沢真っ白
 権力とマスコミの横暴を正し、人権を守る国民の会
 一水会
 市民が訴える「大阪宣言」の会
 築地を守る会
 アジア記者クラブ(APC)
 創出版社
 (株)フーミー
 闘う障害者革新無所属の会
 総合情報誌「選択」
 (株)世界映画社
 (株)ティーエム
 渡辺完(元宝塚市長)
 高野和郎(ジャーナリスト)
 保坂展人(前衆院議員)
 上原公子(元国立市長)
 大野ひろみ(千葉県議)
 北芝健(警察評論家)
 新宿連絡会
 奥山たえこ(杉並区議)
 福士敬子(東京都議)
 魚住昭(ジャーナリスト)
 浅野貴博(衆議院議員)
 岩上安身(ジャーナリスト)
 桜井昌司杉山卓男布川事件・再審被告人)
 北方ジャーナル
 鳥賀陽弘道(ジャーナリスト)
 ふじしろ政夫(鎌ヶ谷市議)
 池田はるお(東久留米市議)
 財界さっぽろ
 伊東章(弁護士)
 さいとうまこと(名古屋市議)
 森功(ノンフィクション作家)
 古川利明(ジャーナリスト)
 青木理(ジャーナリスト)
 三宅勝久(フリージャーナリスト)
 木川統一郎(弁護士・元中央大学教授)
 粟野仁雄(ジャーナリスト)
 植草一秀(元早稲田大学教授)
 井野賢二(弁護士)
 西山明行(弁護士)
 二木啓孝(ジャーナリスト)
 検察の暴走を許さない香川県民の会
 橋野高明(同志社大学人文科学研究所研究員・日本キリスト教団牧師)
 夏井辰徳(脚本家)
 小坂和輝(中央区議・医師)
 森達也(映画監督)
 門間幸枝(袴田さんを救う会 副代表)

主催:12・5市民の連帯の会 実行委員会
   【三井環事務所】東京事務所
   〒110-0015 東京都台東区東上野6丁目1番4号
         イワツキビル TEL. 03-3844-8722
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●『創(2010年11月号)』読了

2010年11月28日 00時26分33秒 | Weblog

『創』(2010年11月号)、11月に読了。

 
カラーグラビア「今年も行われた太地町のイルカ漁/映画「ザ・コーヴ」騒動は何を残したか」(p.22-23)。

 
中島岳志さん「被告人が語った動機の背景にあるもの/秋葉原事件・加藤被告の〝脱神話化〟の重要性」(pp.36-49)。最早忘れ去られている事件に・・・。かなり考えさせられる論文。当初バカ騒ぎしたものの、「派遣問題に還元するのは無理がある」。「つなぎ事件の直後に聞いたロックの歌詞」はかなりショック。「・・・バンプオブチキンの「ギルド」という曲の歌詞を書き込みしているのです。/それは「美しくなんかなくて、優しくもできなくて、それでも呼吸が続くことは許されるだろうか」「その場しのぎで笑って、鏡の前で泣いて、当たり前だろ 隠してるから気づかれないんだよ」という歌詞だった」。いや~、始終聞いているだけに・・・。「歌の始まりは、自分が相応の給料というものをはたしてもらっているんだろうかというような歌詞で、まさに労働と疎外の問題をテーマとして歌ったものですが、この歌の歌詞が、最後のところで、彼にメッセージが届きそうになったのです」。「「シングルイシュー」に原因を還元するのはやはり避けるべきですし、「あってほしい犯人像」を加藤に押しつけることは問題だと思います」。

 
篠田博之編集長「一体何故・・・再び〝地獄〟へ舞い戻ってしまうのか/田代まさしさん再び薬物逮捕の驚愕」(pp.50-56)。

 
佐高信さん「ニッポン文化低国を撃つ!/筆刀両断!/節操のない政治家 蓮舫」(pp.72-73)。石原慎太郎との共通点は、小沢一郎に批判的なことと外国人地方参政権に反対なこと。節操のなさは田原総一朗氏譲りらしい。「蓮舫が支持する菅は郵政民営化に賛成だった。それで私は菅を〝愛嬌のない小泉純一郎〟と名づけれいるのだが、いわゆる新自由主義の小泉・竹中(平蔵)「改革」のチョーチン持ちをしていたのが田原だった」。

 
香山リカさん「「こころの時代」解体新書/取調べ可視化でも虚偽自体は防げない」(pp.78-81)。村木厚子さん無罪判決。認知症患者のつめ切り出血でっち上げ事件について、福岡高裁は逆転無罪の控訴審判決。

 
森達也さん「極私的メディア論/第55回 上書きされた刑場公開」(pp.82-85)。二人の死刑執行を命じた千葉景子法務大臣が刑場を開示。しかしながら、「・・・きわめて多くの制約や限定の上・・・」。「そもそも法務省はつい十数年前まで、執行したことすら公開しなった。死刑の存在理由を犯罪抑止にするのなら、あきれるほどの論理矛盾だ」。「・・・処刑した死刑囚の名前を明かすように・・・。これも鳩山邦夫法相(当時)の(唯一の)英断だった)」。「情報を公開してもらうのではない。公開することが当たり前なのだ」。

 
「アフガン拘束事件の常岡さんと語る/ハイリスク・ローリターンの戦場取材になぜ挑むのか/座談会 常岡浩介・原田浩司・綿井健陽」(pp.90-101)。

 
今西憲之氏「検察内部腐敗の実態/証拠改ざん! 暴かれた検察庁の内部腐敗」(pp.102-111)。村木事件は、「宣告前から「無罪」が決まりきった、検察史上、類を見ないような判決公判。・・・いかにインチキでとんでもないものだったのか・・・」。全員が破棄した「取り調べメモ」。三井環口封じ逮捕と大阪検察。

 
佐藤潤一氏・鈴木徹氏「「グリンピース裁判」が提起したものは何か/「クジラ肉裁判」敗訴 地裁判決の問題点」

 「永六輔[放送タレント]×矢崎泰久[元『話の特集』編集長]のぢぢ放談/第16回 リーダーなんて知らない!」(pp.130-137)。
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