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●《56大学が弔旗や半旗を掲揚…彼らの反応はアカデミズムの「白旗」に他ならない。この国の暗澹たる未来を予感…絶望的な惨状だ》

2020年11月09日 00時00分48秒 | Weblog

[※ 『国民のしつけ方』(斎藤貴男著、インターナショナル新書010)…《それは調査報道…「番犬(ウォッチ・ドッグ)」としての役割》↑]



日刊ゲンダイのコラム【斎藤貴男 二極化・格差社会の真相/56大学が弔意…金のため権力に屈したアカデミズムへの絶望】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/280233

 《彼らの反応はアカデミズムの「白旗」に他ならない。この国の暗澹たる未来を予感させて余りある、絶望的な惨状だ》。

   『●《支配欲の亡者ばかり…。今はため込むしかないらしい屈辱を、
     いずれ真の自由を獲得するための原動力に転化して、爆発させたい》

 日刊ゲンダイのコラム【立岩陽一郎 ファクトチェック・ニッポン!/学術会議問題に思う 税金は私たちの物で政権の物ではない】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/280241)によると、《日本学術会議(以下、学術会議)をめぐる誤った発言と意味不明な釈明を見ていて、小学生の頃の自分の醜態がよみがえった。この問題で、フジテレビの解説委員は学術会議のメンバーは学士院のメンバーとなり終生250万円の年金がもらえると言い、橋下徹氏はアメリカとイギリスを例に「両国の学者団体には税金は投入されていないようだ」とした上で、「学問の自由や独立を叫ぶ前に、まずは金の面で自立しろ」と自身のツイッターで発信した。いずれも事実ではないが、そうした誤った発言が別の議論に火をつけて、問題の本質を覆い隠す役割を担っている。自民党はここぞとばかりに学術会議の組織改編を議論し始めた。これについて学術会議の会長を務めた東京大学の大西隆名誉教授が「今回の任命拒否と学術会議の在り方は別の問題であり、あたかも問題をすり替えるように組織の在り方が議論されるのは大変奇異だ」と語っている。ここにこそ、問題の本質がある。菅総理がなぜ推薦された6人を除外したのか? なぜ除外の理由を説明しないのか? 説明がなければ、政府の方針に異議を唱えたことが理由だと考えるのが自然だろう。では、我々はそういう社会を許容するのか? ここが問われている》。

 亡国の「人事介入」と取巻き連中のデマまき散らし。とにかく酷いデマ、そして、《デマだけではなく、悪質なミスリードも目立つ》《デマが指摘されるとまた新たなデマが湧いてくる……》。《自助》大好きオジサンを庇うためならどんなデマでも、ミスリードでも厭わない。
 《このようなデマを流すことで、任命拒否という問題から論点をずらそうとしてきたのである》。《本質》である6人だけを「任命拒否」した理由を説明できないスガ様。

   『●望月衣塑子東京新聞記者、議論無く
      「「欧米列強に倣え、進め」と武器輸出推進の道に歩みを進めている」
   『●「国策の名の下に研究者が軍事研究に
     加担させられた歴史を繰り返そうとしている…亡国の施策だ」
   『●取巻きに堕さず《官邸と距離を置》くような官僚を左遷するアベ様や
       スガ様…《人事でも異常なことが続いています》(前川喜平さん)
   『●《キンモクセイで世間の鼻をごまかし、学問の自由、言論の自由を
         脅かしかねない「腐臭」に気付かせぬようにしている》(筆洗)
    「週刊朝日の記事【「杉田官房副長官、和泉補佐官に政権批判した
     学者を外せと言われた」学術会議問題を前川喜平氏語る】…。
     西日本新聞のコラム【春秋/「学匪(がくひ)」とは、学問や知識で
     民心を惑わし…】…。日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/
     東大総長選考にも疑惑…菅は裸の王様か】」

   『●西日本新聞【例えるなら、こんな話か。授業が始まるのに数人の子が…】
          …取り巻きが《デマを流してまでも、必死で政権擁護》の醜悪
    《菅義偉首相による日本学術会議の任命拒否問題をめぐり、
     「日本学術会議のここが問題だ!」とがなり立てられてきたものが
     ことごとく「デマ」だったことがあきらかになっている》

 《この国の暗澹たる未来を予感》…《学問も表現も人間の内心も、何もかもを支配できると信じ込み、思いあがりきった権力》。
 《真理の探究を旨とすべきアカデミズムは、断じて政治権力の軍門になど下ってはならなかった》のに。《大学人たちが屈服したのは、ひとえにカネのためである政権の意向に逆らうと予算を削られる恐怖が、学究の矜持に優先された》。

   『●Mr.風見鶏: 反原発をお前が言うか!?
    「さんざんっぱら原子力を推進してきたMr.風見鶏・中曽根
     (中曾根)氏が、久しぶりに本領発揮。しっかし、酷いね。
     甘い汁を吸いつつ、おそらく核兵器への転用までを視野に
     入れていたダーティーなタカ派のくせに。あたかも小泉純一郎氏や
     竹中平蔵センセが郵政民営化反対を叫ぶほどの変節・風見鶏ぶりで、
     御笑いだ。FUKUSIMAの一因は正力氏やMr.風見鶏氏にある、
     というのは言い過ぎであろうか。」

   『●国労組合員恣意的不採用問題、一歩前進
    「中曾根(中曽根)内閣時代の国鉄分割・民営化の際、国労組合員に
     対して行われたとんでもない横暴・差別。…20年以上経過し、
     漸く一歩前進でしょうか。どこまで実行性があるのかは疑問ですが…。
     「鎌田慧著『国鉄処分 ~JRの内幕~』(講談社文庫)」…城山三郎
     『粗にして野だが卑ではない――石田禮助の生涯』」

   『●死者に鞭打つ…風見鶏氏・中曽根康弘元首相《日本の戦後
     民主主義政治を歪めた張本人》が《ダンマリを貫いた》問題とは?
   『●風見鶏氏・中曽根康弘元首相《左派労働運動(総評)をつぶし、
        社会党をつぶすことまで意図していたとあけすけに…》
   『●《「国民には自助だ共助だと自己責任押し付けて中曽根の葬式には
     公助か」の声》(リテラ)…河野太郎行革担当相は閣議の際に無言?

 《生き残れるのは戦争の役に立つか、儲かる研究だけなどという事態にもなりかねない》。
 運営費交付金を削り、学術会議や総長・学長選挙で人事介入あるいは忖度を強制し、「あの時、何をしていたのか?」な元総理への弔意を強制…それに悠々諾々と従う最高学府上層部。
 レイバーネットの記事【憲法違反の「中曽根合同葬儀」に果敢に抗議行動!〜労働者の首切りが功績か?】(http://www.labornetjp.org/news/2020/1017sugi)によると、《10月17日、1億円近い税金投入のみならず、弔意強制などの憲法違反まで行う「故中曽根康弘」内閣・自民党合同葬儀に対して、市民有志3人で会場のグランドプリンスホテル新高輪「国際館パミール」入口付近まで行き、強く抗議しました。高輪警察署警備課が「密」になって立ちはだかるも、「私たちは入る権利がある。税金を払っているんだから。勝手に自民党(と内閣)が人の税金を使ってやっているのがおかしい文句を言う権利がある」と抗議。政府関係者を呼ぶように要求すると、しばらくして内閣府職員が出てきて、別室にて申し入れ。「なぜ血税を使ってやるのか」の問いに、内閣府職員(聞いても名前を名乗らず)が「国鉄分割・民営化の功績があるから閣議決定で合同葬儀を決めた」と答えたため、私たちは「労働者の首を斬り、多くの人を自死に追い込んだと猛抗議。(杉原浩司)》。

   『●アベ様に犯罪をもみ消してもらえる「報道」者、かたや、
         「卑劣な報復=身辺調査」を噂される新聞記者…
    《2年前に筑波大学の学生新聞が行ったアンケート調査では、
     軍事研究賛成派の学生が反対派を上回ったという結果が出ています。
     筑波大はどちらかというと政府系の研究所やシンクタンクが多い
     ということもありますが、そのような結果が出たのは衝撃的でした。
     今年になって、日本の科学者を代表する団体である「日本学術会議」で、
     軍事研究を禁止する1950年・67年の声明を継承していくとする決定が
     出たことを受け、同大の永田恭介学長は「軍事研究を禁止するルールを
     作っていく。学生とは一から議論していきたい」と会見で発表しました。
     NHKで一部報道されていましたが、名古屋大の大学院生らの中には
     「(実際の)戦争が起こらないのであれば、助成金をもらっていても
     よいのではないか」「国防のためには軍事研究は必要だ
     と言う学生もいたそうです》

   『●【NNNドキュメント カネのない宇宙人 信州 閉鎖危機に揺れる
     天文台】…《「経済的利益」を重視する国の政策によって…資金》大幅減
    「2005年から運営費交付金を年1%削減し続ける文科省。人件費が
     どんどんと削られ、研究者が減らされていく。文系どころか、理系に
     対しても未来に投資しない国。一方、巨額の軍事研究費で研究者の
     良心を釣る。おカネ儲けのことしか考えていない独裁者・アベ様ら。
     この国ニッポンの科学の未来はトンデモなく暗い…。」

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/280233

斎藤貴男 ジャーナリスト
1958年生まれ。早大卒。イギリス・バーミンガム大学で修士号(国際学MA)取得。日本工業新聞、プレジデント、週刊文春の記者などを経てフリーに。「戦争経済大国」(河出書房新社)、「日本が壊れていく」(ちくま新書)、「『明治礼賛』の正体」(岩波ブックレット)など著書多数。

二極化・格差社会の真相

56大学が弔意…金のため権力に屈したアカデミズムへの絶望
公開日:2020/10/21 06:00 更新日:2020/10/21 06:00 今だけ無料

     (故中曽根元首相の内閣・自民党合同葬(代表撮影))

 中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬が17日、東京都内で強行され、1億円近い血税が費消された。全国の国立大学と都道府県教委は文部科学省に弔意表明を求める通知を送り付けられ、事前の共同通信調査によると、国立大の68%に当たる56大学が弔旗や半旗を掲揚。

 彼らの反応はアカデミズムの「白旗」に他ならない。この国の暗澹たる未来を予感させて余りある、絶望的な惨状だ

 現政権が中曽根氏を事実上の国葬で弔いたがるのは、自然の成り行きではあった。彼はなにしろビキニ水爆実験の間隙を縫って日本の原発開発を可能にした立役者で、1980年代の首相在任中には“戦後政治の総決算”を唱えて今日に至る構造改革路線日米軍事同盟の深化憲法改正への道筋をつけた、要は現在の体制構造の基盤を築いた人物なのだから。

 だが、あの男が導いた現代史ないし状況に、人生を奪われ、不幸に追いやられた人々もまた、いくらでも存在する。であれば真理の探究を旨とすべきアカデミズムは、断じて政治権力の軍門になど下ってはならなかった

 わかりきっていて、それでも大学人たちが屈服したのは、ひとえにカネのためである政権の意向に逆らうと予算を削られる恐怖が、学究の矜持に優先された

 国立大学の独立行政法人化が進んでいく過程で、私は反核運動の嘆きを幾度も聞かされた。広島大や長崎大の現役教授に遠ざけられるようになったという。リベラルで知られた金沢大の憲法学者が、繁華街への監視カメラ設置について諮問された市の審議会の委員長に就任して行政追認の答申を出した際、「ご自身の学問を否定する行為では」と質して、君は金沢大がどうなってもいいと言うのかと居直られた記憶も、なお生々しい。

 アカデミズムに対する政治権力の圧力は、すでに当時の比でさえなくなった。日本学術会議の問題も同じ文脈上にある。このままでは政権の意に染まない研究はご法度にされてしまう。生き残れるのは戦争の役に立つか、儲かる研究だけなどという事態にもなりかねない。

 知の権威たちにありがちな選民意識に対する反発は、もちろん私にもある。しかし、私たちの眼前で繰り広げられている光景は、もはやシニカルに冷笑していられる段階ではない学問も表現も人間の内心も、何もかもを支配できると信じ込み、思いあがりきった権力によってもたらされるものは、破滅だけではないのだ。
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●今村雅弘復興相、「本人の責任」「裁判でも何でもやればいい」と…「死の町」にした者こそ糾弾されるべき

2017年04月14日 00時00分15秒 | Weblog


東京新聞の記事【今村復興相が記者に「出ていきなさい」 自主避難対応で激高、謝罪】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201704/CK2017040502000122.html)、と
中山高志記者に取る記事【「自主避難も国の責任」 復興相発言受け抗議集会】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201704/CK2017040602000135.html)。
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/原発への覚悟感じられない激高大臣】(http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1803329.html)。

 《今村雅弘復興相は四日の記者会見で、東京電力福島第一原発事故に伴う自主避難者への対応を巡り、国の責任質問したフリーの記者に対し「二度と来ないでください」「うるさい」などと激高》。
 《「自主避難者」について、今村雅弘復興相が「本人の責任」「裁判でも何でもやればいい」などと発言した問題》。
 《★この東電8000株所有の復興相・今村雅弘は、前任のパンツ大臣より始末が悪いのか。そもそも何に激高し何に謝罪したのか》。

   『●東京電力原発人災、支援の幕引き: 
      「区域外避難」者も含めて「“棄民”政策だというそしりは免れない」
   『●東電核発電人災から6年が経過し、
     全て廃炉へ…な訳がない:高速炉「アベシンゾウ」がゴジラに変身する日
   『●前橋地裁判決「核発電人災は防げた、東電と
      安全規制を怠った国に賠償責任」…この「国」とは誰のことか?

 「自主避難」を強いられている区域外避難」者も、東電原発人災以前の姿に「原状回復」してくれれば、喜んで「自己責任」で帰還すると思いますよ。それ(「原状回復」)をできればね…。

 《東電8000株所有の復興相・今村雅弘》大臣も、一応、謝罪しました。でも、「皆さま」とは誰のこと? 「発言の撤回」には応じず…、って、一体何を謝罪したのでしょうね?
 東京新聞の別の記事【今村復興相、「自己責任」発言を撤回せず 国会で謝罪】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201704/CK2017040602000246.html)によると、《今村雅弘復興相は六日の衆院東日本大震災復興特別委員会で、東京電力福島第一原発事故に伴う自主避難者への対応を巡る発言に関し、「皆さまにご迷惑を掛けたことをおわびする。感情的になってしまった」と改めて陳謝した…。民進党の郡和子氏から発言の撤回を求められたが、応じなかった》…そうです。
 「死の町」の発言者よりも、「死の町」にした者こそ糾弾されるべきではないでしょうか?

   『●「死の町」にした者が悪いのではないか?
   『●続・「死の町」にした者こそ糾弾されるべきではないか?(1/2)
   『●続・「死の町」にした者こそ糾弾されるべきではないか?(2/2)
   『●再・「死の町」にした者こそ糾弾されるべきではないか?
   『●反省なき自民党を体現:  
         「原発事故によって死亡者が出ている状況ではない」
   『●「こういうふうにした者たち」とは誰だ? 
      ……東京電力原発人災の自覚無き犯罪者たち
   『●「あれだけの事故を起こして被害を出して、
     だれか1人でも責任とってやめたか。申し訳ないと謝罪したか」
   『●「鼻血問題」: 「原発関連死」と「死の街」発言
   『●鈴木耕さん、核発電人災等々々々々々…
       「自民党内閣だったら解決できただろうか。とてもそうは思えない」

 即刻クビでしょう。同時に、「裸の王様」には任命責任もとって頂くべき。《東電8000株所有》者を、核発電人災の復興大臣に任命する、アベ様のセンスの無さ。

   『●闇勢力問題だけでなく、
      アベ様はオカネ(マネー)にもダークだっという話
    「My News Japanに興味深い記事(2012年8月)
     【東電株保有の国会議員ランキング 小宮山、石破、今村、塩崎、井上…
     20人中16人が東電救済法案に堂々賛成】
     (http://www.mynewsjapan.com/reports/1672)が出ています。
     「東電株を保有する議員は衆参に計20人いるが、今村雅弘
     石破茂・小宮山洋子ら実に16人が、利害当事者にもかかわらず
     棄権することなく、臆面もなく賛成に回り、株資産の「紙くず化」を
     防いでいた」というもので、宮沢洋一経産相よりも一桁多い株を
     所有しています。更に、「麻生、谷垣、鳩山…関電、
     九電株4千株超」という一文も見えます。こういうのは「利益相反
     にはあたらないのでしょうか?
      「闇社会」問題だけでなく、アベ様はオカネマネーにもダークだっ
     という話。アベ様だけでなく、石破氏や麻生氏の名前も挙がっており、
     代々ですが、自民党の政治家は金に意地汚いことが分かります。
     『●「財政危機を叫び、国民に大増税を強行しながら、 
        この財政規律の欠如は何なのか」!?』ですし、
     『●斎藤貴男さん「庶民から取れるだけ取ろうとしているのが安倍政権」
     だし、さらには、『●アベ様は「株価さえ上がれば何をやっても許される
     と思っているのだろうか」?』ですね、まったくも~っ」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201704/CK2017040502000122.html

今村復興相が記者に「出ていきなさい」 自主避難対応で激高、謝罪
2017年4月5日 朝刊

 今村雅弘復興相は四日の記者会見で、東京電力福島第一原発事故に伴う自主避難者への対応を巡り、国の責任を質問したフリーの記者に対し「二度と来ないでください」「うるさいなどと激高した。今村氏はその後、復興庁内で記者団に「感情的になった。今後こうしたことがないよう対応したい」と謝罪した。

 今村氏は会見で、三月末で住宅支援を打ち切られた自主避難者への今後の対応を問われ「一番身近にいる福島県が中心になってやっていく方が良い」と発言。記者が「大臣自身が実情を知らないのでは」と聞くと「(避難先からの帰還を)どうするかは本人の責任、判断だ」と応じた。

 今村氏は「(避難に)一応の線引きをしてルールにのっとり進んできたので経過は分かってほしい(不服なら)裁判でも何でもやればいい国としてはできるだけのことはやったつもり」とも述べた。

 記者が「責任を持って回答してください」とただすと「なんて君は無礼なことを言うんだ。(発言を)撤回しなさい。出ていきなさい」と声を荒らげ、事務方が会見を打ち切った。その後の記者団への対応で、自主避難者への発言の意図を聞かれ「客観的に言っただけだ」と強調した。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201704/CK2017040602000135.html

「自主避難も国の責任」 復興相発言受け抗議集会
2017年4月6日 朝刊

     (今村雅弘復興相に対して抗議する鴨下祐也さん(左)=5日午後、
      東京都千代田区で(池田まみ撮影))

 東京電力福島第一原発事故の避難指示区域外から避難を続ける「自主避難者」について、今村雅弘復興相が「本人の責任」「裁判でも何でもやればいい」などと発言した問題で、発言に抗議する集会が五日夜、東京・霞が関で開かれた。一方、避難者の支援団体や復興庁内部からも、大臣としての資質を問う声や、発言への批判が聞かれた。 (中山高志

 「今も被ばくの危険性があるから避難している。復興大臣は避難者の状況を全く理解していない

 復興庁が入る合同庁舎前での集会で、福島県いわき市から東京都内に自主避難する鴨下祐也さん(48)が声を張り上げた。「避難は自己責任ではなく、国の責任であることを訴え続けたい

 避難者が多い江東区で支援に取り組む区議の中村雅子さん(65)も「好んで避難先を選んだわけではない。発言により、何の落ち度もない避難者の心がどれだけ傷ついていることか」と強い口調で訴えた。

 会員制交流サイト(SNS)などで参加を呼びかけた大田区のアルバイト杉原浩司さん(51)は、安倍政権の下で自主避難者に対する住宅無償提供の打ち切りや避難指示解除が進められている点に触れ「発言は今村氏個人の考えではなく、政権の政策そのもの」と批判。今村氏の即時辞任と住宅打ち切りの撤回を求めた。

 集会には約三十人が参加。抗議行動は、六日も午後四時から首相官邸前などで予定されている。問い合わせは「避難の協同センター」=電090(6142)●●●●=へ。


◆復興庁幹部も問題視

 原発事故直後に福島県田村市から避難し、東京都葛飾区で一人暮らしをする熊本美弥子さん(74)は「田村の家の玄関先は放射性物質による土壌汚染がひどく、住める状況じゃない。大臣は汚染の状況を本当に知っているのか」と不快感をあらわにした。

 熊本さんは「国は当事者としての責任に欠ける。住宅を提供し続ける責務がある」と憤った。

 支援団体「避難の協同センター」(東京都新宿区)の満田夏花(みつたかんな)事務次長は「被災者支援の要である大臣が、原子力政策を進めた国の責任を無視している。大変ゆゆしき問題だ」と怒る。

 「国は避難者の実情の把握を怠り、福島県に責任を転嫁している。復興庁の避難者への姿勢が見えた発言で、あまりにひどい」と話した。

 復興庁幹部は「『本人の責任』という発言は、自主避難者にとってきつい言い方だった。確かに帰還するかどうかは避難者一人一人が判断することだが、責任があるとは絶対言えない。言葉足らずは否めない」と顔をしかめた。
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http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1803329.html

政界地獄耳
2017年4月6日9時27分
原発への覚悟感じられない激高大臣

 ★この東電8000株所有の復興相・今村雅弘は、前任のパンツ大臣より始末が悪いのか。そもそも何に激高し何に謝罪したのか。ひどさから言えば金融相・石原伸晃の過去の一連の発言、福島第1原発事故の被災者に「最後は金目でしょ」と言ってみたり、汚染土壌の保管先について「福島第1原発の『サティアン』」と何度もテレビで発言するなど、少し考えればわかりそうなことがちゃんと言えない部類の政治家なのか。

 ★原発事故で今も帰れない、約3万人いるとされる自主避難者について、会見で記者から国が責任を取るべきではとの問いに本人の責任でしょう。(不服なら)裁判でも何でもやればいいじゃないか」「出て行きなさい」「何で無責任だと言うんだ。撤回しなさい。無礼だ。もう2度と(会見に)来ないで下さい」「うるさい」と激高、会見を打ち切り退室した。

 ★つまり政府の言うことを聞かず勝手なことをしていると、助けないぞと脅し、被災者に対しての物言いや態度からは、原発に対して向き合う覚悟も感じられない。自主避難者は、国の避難指示を受けなかった地域から、被ばくを心配し避難した人たち。勝手に逃げた人は、勝手にどうぞということだ

 ★大臣は激高したことについては謝罪したが、自主避難をした人たちについての発言は撤回もしていないし、謝罪もしていないこの政権は思うようにいかなかったり、都合の悪い場合は切り捨てるという対応を是とすることは沖縄の人たちに向けた態度でも示されている。つまりこれを問題視する空気は、閣内にも与党にもないということだ。政治の劣化は、まひしていて気づかないところにある。(K)※敬称略
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●世も末だ: アベ様の内心を見るようだ…「国営放送が雇用増に喜ぶ軍事企業の従業員の声をニュースで…」

2016年02月09日 00時00分24秒 | Weblog


東京新聞の記事【「北朝鮮の脅威からの軍事強化は戦争の危険性を高めるだけ」 武器輸出反対で集会】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201602/CK2016020802000115.html)。

 《杉原浩司代表は「人をあやめる武器の輸出は戦争への加担で、容認できない。市民が協力して武器輸出に対抗する必要がある》。

 《北朝鮮の脅威から軍事強化をしようという発想になるが、それは戦争の危険性を高めるだけだ」》、全く同感。ここ数日の、アベ様らの嬉々とした動きを見ていて、頭の配線を疑う。そんなに、戦争したいものかね?
 宮崎駿さんも、「危機感をあおること自体、滑稽だ」と。

   『●自公支持者の皆さんへ、宮崎駿監督
     「辺野古の海は残しておいた方が絶対沖縄の人のためになる」
    《宮崎氏は「僕はやめなさいって言う(立場だ)。(沖縄には)基地が
     多過ぎるそれに日本のどこにも基地を造らせる場所はない」と
     新たな基地建設に反対した上で「中国海軍が増強しているなど
     というのは当たらない。危機感をあおること自体、滑稽だ」と強調した》

 《古賀茂明氏は、フランスでは中東やアフリカの紛争によって主力戦闘機が爆発的に売れ国営放送が雇用増に喜ぶ軍事企業の従業員の声をニュースで伝えていた》そうだ。また、《知らず知らず金のために戦争を国民が容認すれば、戦争への歯止めは失われていく》…。壊憲の動きを見るにつけ、平和憲法を持つニッポンがそんな国になってほしいと思っているアベ様らの内心を見るようで、つくづく世も末であると感じる。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201602/CK2016020802000115.html

「北朝鮮の脅威からの軍事強化は戦争の危険性を高めるだけ」 武器輸出反対で集会
2016年2月8日 朝刊

     (多くの人が訪れた武器輸出反対ネットワークの
      発足集会=7日、東京都北区で)

 「メード・イン・ジャパンの武器はいらない」として、政府の進める武器輸出策に抗議する市民団体「武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)」が七日、発足後初の集会を東京都北区で開いた。杉原浩司代表は「人をあやめる武器の輸出は戦争への加担で、容認できない。市民が協力して武器輸出に対抗する必要がある」と約二百二十人の参加者に訴えた。

 杉原氏は集会後の取材で、北朝鮮のミサイル発射に言及。「北朝鮮の脅威から軍事強化をしようという発想になるが、それは戦争の危険性を高めるだけだ」と、日本国内での冷静な対応を呼び掛けた。

 講演した元経済産業省官僚の古賀茂明氏は、フランスでは中東やアフリカの紛争によって主力戦闘機が爆発的に売れ国営放送が雇用増に喜ぶ軍事企業の従業員の声をニュースで伝えていたと紹介した。

 古賀氏は「武器輸出は武器産業をもうけさせるだけでなく、そこで働く労働者やその家族が武器を売ることを望むようにさせる武器輸出に平和な世界は必要ない知らず知らず金のために戦争を国民が容認すれば、戦争への歯止めは失われていく」と話した。宇宙物理学者で名古屋大学の池内了(さとる)名誉教授も講演した。

 NAJATはほかの市民団体とも連携し、政府や企業への抗議活動などを行っていく予定。
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●アベ様が「原発再稼働、進める方針を明言」・・・・・・世界に向けて「恥」を発信

2014年05月08日 00時00分04秒 | Weblog


東京新聞の記事【原発再稼働、進める方針を明言 安倍首相、ロンドンの講演で】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014050201001077.html)。
CMLの記事【[CML 031105] Fw:30日の政府交渉/火山評価・汚染水問題・防災避難計画について】(http://list.jca.apc.org/public/cml/2014-May/031126.html)。
最後に、asahi.comの社説【電力経営―逆境を「変革元年」に】(http://www.asahi.com/paper/editorial.html?iref=comtop_pickup_p)。

   『●世界に向けて「汚染水漏えい問題はない」と言い切ってしまったょ・・・・・・

 ドイツ訪問後、イギリスにて「経済成長の実現に向けて原発再稼働を進める方針を明言・・・・・・経済成長のためには安定的で安いエネルギー供給の実現が不可欠とし「世界のどこにも劣らないレベルの厳しい安全基準を満たした原発を、慎重な手順を踏んで再稼働させる」と表明。英国と原子力技術の開発に取り組む考え」・・・・・・ずかしいー! 「安定的で安いエネルギー」なんてまだ言ってるし!! ドイツに行って何見てきたんだ? おまけに、「世界のどこにも劣らないレベルの厳しい安全基準を満たした原発」って、よく言えたものだ。逆に、3.11以前はそのレベルではなく、「想定不適当事故」などを許してきた自民党の責任を一体どうするつもりなのか。

 CMLに「参議院議員会館で行われた「川内原発の再稼働審査・汚染水問題に関する政府交渉」について、阪上武さん(福島老朽原発を考える会)の報告」が出ています。川内原発をはじめ、こんな状況で再稼働する心算でしょうか? 電力会社によるヤラセ自己評価を、この先に、原子力「推進」委員会原子力「寄生」委員会)が認めたからといって、何なんでしょうか?

   『●無責任の極み:
        「政府、東電の再建計画を認定 柏崎刈羽「7月再稼働」」
   『
●「エレファント・イン・ザ・ルーム」:
               原発再稼働・輸出という、「危険なゾウ」の暴走

   『●東電原発人災対策がお粗末すぎる・・・・・・、
             そして「推進」しか出来ない原子力「規制」委員会
   『●トリチウム、使用済み吸着剤の処理・処分、
                ・・・再稼働や輸出なんてやっている場合か?
   『●原子力「寄生」委員会の審査に通ったからといって何だというのでしょう?


 最後に、「福島第一原発の事故が起きた後も、東京電力以外の各社は基本的に、震災以前の路線を踏襲してきた。だが、自民党が政権に戻っても、事態は電力会社の都合のいいようには動いていない。原発維持を打ち出した安倍政権も、安易な再稼働や電気料金の値上げは国民の反発を招くことを承知しているからだ」。言っちゃぁ悪いが、電力会社の経営者は能無し、センス無し。すぐさま、脱原発に転換すれば、こんな体たらくにならずに済んだはずなのに、経営センスが悪すぎる。特に、東京電力九州電力関西電力。そして、なんと言っても経団連城南信金に学べないダメ経営者。

   『●マガイ物ではないモノもある ~城南信金~
   『●財界の総理大臣はもはや大企業の単なる代弁者
   『●経団連は原発推進・復活の第4案を希望?


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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014050201001077.html

原発再稼働、進める方針を明言 安倍首相、ロンドンの講演で
2014年5月2日 08時35分

  (ロンドンの金融街シティーで講演する安倍首相=1日(共同))

 【ロンドン共同】 安倍晋三首相は1日夜(日本時間2日早朝)、ロンドンの金融街シティーで講演し、経済成長の実現に向けて原発再稼働を進める方針を明言した。日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)に関し、2015年中の交渉妥結に意欲を示した。

 経済成長のためには安定的で安いエネルギー供給の実現が不可欠とし「世界のどこにも劣らないレベルの厳しい安全基準を満たした原発を、慎重な手順を踏んで再稼働させる」と表明。英国と原子力技術の開発に取り組む考えを明らかにした。
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http://list.jca.apc.org/public/cml/2014-May/031126.html

[CML 031105] Fw:30日の政府交渉/火山評価・汚染水問題・防災避難計画について
杉原浩司(Koji Sugihara) kojis at agate.plala.or.jp
2014年 5月 2日 (金) 00:29:36 JST

東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/緑の党・脱原発担当)です。

[転送・転載歓迎/重複失礼]

4月30日に参議院議員会館で行われた「川内原発の再稼働審査・汚染水問
題に関する政府交渉」について、阪上武さん(福島老朽原発を考える会)の
報告を転送します。火山影響評価、避難計画、汚染水問題と重要テーマの
三本立てでした。

重要な内容ですので、ぜひご一読ください。


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みなさまへ
昨日(注:30日)は政府交渉お疲れさまでした。


◆火山影響評価について

参議院議員会館で参加者は70名ほど。鹿児島、佐賀、福岡、関西、首都圏他か
ら参加がありました。テーマは、川内原発の火山影響評価、汚染水問題、原子力
防災・避難計画の3つですが、そのうち、火山影響評価について簡単にご報告い
たします。


川内原発の火山影響評価については、審査の過程で火山学者が全く関与しておら
、火山学者から懸念の声が上がっている中、こちらからは、有識者会合の開催
しその間は審査を止めるべきではないかという旨の事前質問を出していました。


折しも、交渉の前日の毎日新聞に、規制庁は、再稼働後に有識者会合を開催する
方針だとの記事が流れました。交渉は、再稼働後ではおかしいではないかという
点に集中しました。


規制庁は、地震・津波担当の牧野氏が対応しました。牧野氏の回答は、「外部有
識者に意見を聴くというのは、今後行われるモニタリングの結果に関しまして、
事業者の評価が適切かどうかを判断するの際の規制側の考え方を整理するためで
ございまして、許認可時に求めるものではございません。」というものでした。


しかしこれは、前回4月23日の規制委適合性審査会合で、島崎委員長代理の発
言とは異なります。島崎氏は、「火山学者の、専門家の方を集めていただいて、
議論をする。それを九州電力さんが、設定してやるというのは非常にいいことだ
と思いますが、私どもとしましても、ある段階で、しかるべき検討が必要である
ことは自覚しております。判断基準はあらかじめもっておくということは非常に
重要で、それは大切だと思いますけれど、やはり決める場合にはもう少し慎重な
検討が必要だと思います。」と述べていました。ここで判断基準と言っているの
は、火山活動の兆候を把握した場合の対処を講じるための判断条件のことです。


交渉はまず、破局的噴火について、兆候を把握した場合の対処のための判断基準
が現時点でないことを確認し、新規制基準火山審査ガイドに、兆候を確認した場
合の対処方針を定めることが要求されていることを確認した上で、この判断基準
が定められないうちに再稼働を許すのは、火山審査ガイドに違反しているのでは
ないかと問い質しました。牧野氏は、詳細な判断基準は必要ない、有識者会合は
適合性審査とは別だ、などと繰り返すだけでした。


破局的噴火の兆候の把握については、そもそも核燃料の避難が間に合うようなタ
イミングで把握することそのものが可能かどうかも不明確であり、島崎氏の適合
性審査会合でもまさにそこが問題になっています。


大飯原発の断層問題では、有識者会合を開き、その間は再稼働の申請を受け付け
ませんでした。これに比べても明らかに対応が異なります。法的にも問題がある
対応です。有識者会合の開催とその間の審査の中断については、今後も直接の抗
議、要請、議員へのはたらきかけ、署名などで要求していきましょう。


◆汚染水問題について

こちらが問題にしたのは、各地の原発の再稼働審査における重大事故対策の中
に、福島第一原発でいま問題になっているような汚染水事故を防止するような対
策が含まれていない問題と、現在福島第一原発で問題となっている地下水バイパ
スの問題でした。


重大事故対策については、規制庁PWR担当の布田氏が、汚染水対策として九電が
対策を示しているのは、ガス状の放射能を放水砲で叩き落とした際に出てくる汚
染水をシルトフェンスで防ぐというものだけであること、九電は、格納容器の健
全性は保たれると主張していること、そして、福島第一原発事故で発生している
ような汚染水事故の対策については、審査で検討もしておらず、新規制基準でも
要求していないと回答しました。


福島事故を踏まえて新規制基準が定められ、審査が行われているはずですが、そ
れが守られていないことが明確になりました。


地下水バイパスについては、汚染が昨年8月のタンク漏れに起因する可能性につ
いて問題提起をし、計画を中止するよう求めました。対応したエネ庁の柴田氏
は、関係は不明、今後も注視すると回答しました。


◆原子力防災・避難計画

規制庁の防災担当者は、交渉ははじめてとのことでしたが、それにしても答えら
れずに窮する場面が多すぎでした。


交渉で特に問題になったのが、避難途中で放射線計測と除染を行うスクリーニン
グでした。


規制庁の担当者は、スクリーニングの対処方針については、4月に行われた道府
県との連絡会で、自治体側の意向を受けて改定されたとの説明から入りました。
よく聞くとその資料は非公開だとのこと。即座に公開するように求めました。


スクリーニングの場所については、改定により、30キロ圏の近傍1~2キロの地
点とされたことが明らかになりました。しかし現実には、何百台もの車が押し寄
せる場所の確保が問題です。


川内原発で鹿児島県が昨年実施した避難訓練では、40キロ先の姶良市の高校が避
難先で、その避難先でスクリーニングが行われました。このやりかたではスク
リーニングの対処方針に反することになります。


また、スクリーニングでは、時間を短くするとの理由で、車を測って人を測った
ことにしたり、人を測る場合も代表者だけで済ませてしまおうとしています。こ
れは、避難者の安全確保という点でも、避難先への汚染拡大防止という点でも問
題があります。


代表者をどうやって選ぶのかも問題ですが、4月の道府県連絡会で、自治体側か
ら反発があったようで、地域の実情に合わせて行うことをさまたげないという文
言が入ったとのことでした。事実上代表を任命するやり方はやめにした反面地域
の実情にという形で、責任を自治体に押しつける問題も出てきました。


交渉には、佐賀から、そして玄海原発の避難元となる伊万里市の市議さん、そし
て一部が避難元、一部が避難先になる福岡市の市議さんが参加され、避難先にほ
ぼ同じ人口が避難してくることになっている過密避難の問題(しかもそれが避難
先に伝えられていない!)や風下へ避難することになっている件など、具体的な
問題が示されました。


規制庁は、国は援助をするだけで、所掌ではない、計画を立てるのは自治体だと
逃げ回っていました。では一体避難計画の実行性を誰が検証するのか。問い質し
ましたが回答はありませんでした。


引き続き情報を整理し、連絡をとりあいながら、避難の非現実性をリアルに明ら
かにしていきましょう。


阪上 武
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http://www.asahi.com/paper/editorial.html?iref=comtop_pickup_p

電力経営―逆境を「変革元年」に
2014年5月4日(日)付

 電力各社にとっては、旧来の思考法から脱し先を読んで攻めていく力が問われる1年になりそうだ。

 電力会社の今年3月期決算は6社が赤字だった。うち5社は3期連続だ。北海道電力と九州電力は日本政策投資銀行から資本支援を受けることにした。

 福島第一原発の事故が起きた後も、東京電力以外の各社は基本的に、震災以前の路線を踏襲してきた。

 だが、自民党が政権に戻っても、事態は電力会社の都合のいいようには動いていない。原発維持を打ち出した安倍政権も、安易な再稼働や電気料金の値上げは国民の反発を招くことを承知しているからだ。

 ここにきて、新しい規制基準に見合うよう資金を投じても回収の見込みが立たない老朽化原発について、ようやく「廃炉」の選択肢を口にする会社が出始めた。

 日本では今後、小さなトラブルでも原子炉を止めての原因究明と対策とが求められるだろう。もはや原発は「安くて安定的」な電源とは言えない

 社内でも原子力部門以外からは「限られた資源を最新鋭火力や送電網の増強に」との声があがり出している。原発にこだわりすぎると深い傷を負うとの危機感は、厳しい状況を考えれば自然の成り行きだ。

 電力改革が与えるインパクトも大きい。経費をすべて電気料金から回収できる総括原価方式や地域独占が撤廃されれば、いま以上に多くの「変数」を見極めながら戦略を立てる力が不可欠になる。

 兆しはすでに東電管内での動きに表れている。

 自力で新たな発電所をつくれない東電は、他社との提携を進める。国内最大の電力消費地である首都圏が今後は草刈り場になる。

 電力業界だけでなく、国内外のガス会社や鉄鋼メーカー、商社といった異業種も関心を寄せる。電力大手が従来の横並びに甘んじていると、致命的な出遅れになりかねない。

 中部電力や中国電力は、それぞれ関係の深いガス会社や鉄鋼メーカーと組んで名乗りをあげる構えだ。原発依存率が高く、経営が苦しい関西電力がどう出るのか。注目が集まる中、悩ましさは人一倍だろう。

 とはいえ、それらは他の産業が自由化やグローバル化の中で失敗や淘汰(とうた)を繰り返しながら経験してきた道である。

 そんな当たり前の経営へ。逆境の14年度を、ぜひ「変革元年」にしてもらいたい。
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●「状態はコントロール」「完璧にブロック」されているので、東電は柏崎刈羽原発を再稼働するつもりらしい

2013年10月01日 00時00分30秒 | Weblog


東京新聞の記事【柏崎刈羽 きょう再稼働申請 東電、事故収束できぬまま】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013092790073649.html)、
CMLの記事【[CML 026788] 【東電に抗議の声を!】柏崎刈羽原発の再稼働申請をやめろ!】(http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-September/026724.html)、
asahi.comの記事【東電社長「影響はコントロールできている」 汚染水問題】(http://www.asahi.com/politics/update/0927/TKY201309270202.html?ref=com_top6)、
東京新聞の記事
【再稼働申請 電力会社に申し上げる】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013092702000155.html)、
asahi.comの記事【柏崎稼働申請―やるべきことが違う】(http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=com_top_pickup#Edit2、9月28日)。

 東京電力は、安倍首相の言う通り、「状態はコントロール」され、「完璧にブロック」されていると思いたいらしい。以下の状況が見えないのか、見えていても何も感じないのか?

   『●「もはや犯罪というしかない」 ~東京電力汚染水流出大事故と再稼働・輸出という犯罪~
   『●放射能汚染で「太平洋は終わり」との声が出るほどの重大事故だというのに、この国は・・・・・・
   『●「汚染水ダダ漏れは東電のケチが原因」とはどういうことなのか?
   『●再稼働・輸出問題に続いて、東京電力原発人災下の五輪招致騒動: 「あろうことか」、の連続
   『●五輪誘致に浮かれ、原発再稼働・輸出を目指して廃炉に向かえない恥ずかしい我国
   『●世界に向けて「汚染水漏えい問題はない」と言い切ってしまったょ・・・・・・
   『●東京電力原発人災対策へのお金を「ケチ」ったあげくに、致命的欠陥対策にドブ金か?
   『●泥縄の果て ~一旦拡散してしまった放射性汚染物質を環境から移染することは可能か?~
   『●ウソとカネで五輪誘致: 「福島漁業者ら批判 「あきれた」「違和感」」

 金融機関や原子力「推進」委員会もグル。柏崎刈羽原発の再稼働を原子力「推進」委員会に申請し、とたんに金融機関が融資借換し、東京電力は黒字経営になるので、電気料金は値上げしないってさ! 東電の柏崎刈羽原発再稼働に感謝しなさい、と言わんばかり。東電が「再稼働による収益改善」したから、なんだというのだろう。福島を元に戻して見せてから、言ったら? 戻せるものなら。

   『●東電には柏崎刈羽原発再稼働など口にする資格はない
   『●東京電力に再稼働なんてさせてはならんでしょ
   『●柏崎刈羽原発再稼働を画策するような東電は十分に責任を果たしたのか?

  どいつもこいつもグル、パフォーマンスばかり。
   『●「原発推進」という結論ありきのパフォーマンス

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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013092790073649.html

柏崎刈羽 きょう再稼働申請 東電、事故収束できぬまま
2013年9月27日 07時36分

 東京電力は二十六日、柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の再稼働に向けた審査を原子力規制委員会へ二十七日午前に申請すると発表した。新潟県の泉田裕彦(ひろひこ)知事が二十六日、東電の申請を条件付きで承認したことで、申請に向けた環境が整ったと判断した。泉田知事は現状を放置するのは望ましくないと理由を説明した。

 原発の新規制基準が施行された七月八日以降、東電の申請は初めてとなる。規制委が審査する原発は東電を含めて五社の十四基となる。

 東電は柏崎刈羽原発を早期に再稼働させて火力発電の燃料費を減らし、財務状況を改善したい考えだ。広瀬直己(なおみ)社長は「申請は新潟県のみなさまの安全・安心につながる大変重要な手続きと考えている」とのコメントを発表した。

 泉田知事は承認を文書で東電側に伝えた。条件として安全審査の申請書には、県との協議後に修正申請すること、フィルター付きベント(排気)設備は地元の了解が得られなければ使用できないことを明記するよう求めた。安全協定に基づく事前了解の協議ができないと判断した場合には、申請の承認を無効とする考えも明示した。

 知事は承認の理由を「事業者が安全確保のために第三者の目を入れたいという状況を放置するのは、地元にとっても望ましくない」と説明した。ベント設備に関しては「地元の避難計画との整合性を県の技術委員会で検討する必要がある」と指摘した。

 泉田知事は七月に続き今月二十五日に東電の広瀬社長と再会談した。この場で広瀬社長が、ベント設備を追加設置するなど事故対策を強化する考えを表明したことに一定の評価をしたとみられる。


新潟知事一転 条件付き承認

 東京電力が柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の再稼働審査を、二十七日に原子力規制委員会に申請すると表明した。表面的には、審査は安全性のチェックのためで、再稼働とは別だと強調するが、一日も早い再稼働で経営の改善につなげようとの意図がにじむ。

 だが、福島第一原発では深刻な状況が続いている。汚染水が地下水と混じって大量に海に流出。原子炉を冷やした後の処理水もタンクから漏れ、外洋に流れた。国が前面に立って対策を進めるというが、廃炉への道は見えない。東電が原発を動かしていいのか、大きな疑問がある。

 一方の規制委は、再稼働申請があれば、粛々と審査を進める方針だ。東電と対峙(たいじ)してきた泉田裕彦新潟県知事は一転、フィルター付きベント設備を使用する際は地元の事前了解を取ることを条件に申請を容認したが、条件付きの申請は例がなく、規制委の担当者は「審査がどう進むのか、分からない」と話した。

 新しい規制基準では、フィルター付きベント設備の設置が不可欠で、事故時に排気するかどうかを決めるのは電力会社となっている。そこに地元の事前了解というプロセスが入ることで、規制委が有効な事故対策と判断しない可能性がある。東電の思惑通りに進むとは限らない。(大野孝志)

(東京新聞)
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http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-September/026724.html

[CML 026788] 【東電に抗議の声を!】柏崎刈羽原発の再稼働申請をやめろ!
杉原浩司(Koji Sugihara) ・・・・・・・・・
2013
年 9月 26日 (木) 23:58:58 JST

【「恥知らずな再稼働申請をやめろ!」 東京電力に抗議を集中しよう!】

東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/緑の党・脱原発担当)です。


[転送・転載歓迎/重複失礼]

泉田新潟県知事による「条件付き容認」表明を受けて、東京電力は27日午前にも、原子力規制委員会に柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働に向けた適合性審査を申請しようとしています。

高濃度汚染水問題に見られるように、拡大するばかりの福島第一原発事故。
泉田知事が再三にわたり強調しているように、事故の検証と総括は未だになされていません。一方で、被害者への賠償や支援は極めて不十分なままであり、東電経営陣の誰一人としてその責任を問われていません。

自らの経営を最優先して、まったく必要のない危険な再稼働を強行しようとする東電の姿勢は到底許すことは出来ません。一刻も早く破たん処理すべきです。

東電に対して、恥知らずな再稼働申請をやめるよう、抗議の声をぶつけましょう。

★ 東京電力:050-3066-3033 (受付時間:9時~18時)

柏崎刈羽原発の安全審査、条件つき容認…新潟県(9/26、読売)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20130926-OYT1T00756.htm?from=navr

条件付き承認に伴う泉田新潟県知事コメント
http://www.pref.niigata.lg.jp/genshiryoku/1356769369667.html

東電社長の談話 柏崎刈羽の再稼働申請めぐり(9/26、朝日)
http://t.asahi.com/clpo

27日(金)13時~16時には衆議院経済産業委員会の汚染水対策に関する閉会中審査が行われます。東電福島第一原発視察報告を5分。広瀬東電社長の発言を15分。その後、広瀬社長への参考人質疑が2時間40分の予定です。

私は傍聴する予定ですが、衆院インターネット中継もあります。アーカイブ視聴も可能です。閉会中審査は30日(月)にも行われます。監視を強めていきましょう。

<衆議院TV インターネット中継>
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php
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http://www.asahi.com/politics/update/0927/TKY201309270202.html?ref=com_top6

東電社長「影響はコントロールできている」 汚染水問題

 東京電力福島第一原発の放射能汚染水漏れ問題で、安倍晋三首相が五輪招致演説で「状況はコントロールされている」と発言したことについて、東電の広瀬直己社長は27日、「首相の発言は、湾の外に影響が及ぶことは全然ないというご主張だ。私どもも全く同じ考えを持っている。首相の言った外への影響、海への影響という意味については、しっかりコントロールできている。しっかり湾の中にとどめている」と述べた。衆院経済産業委員会の閉会中審査で、今井雅人議員(維新)の質問に答えた。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013092702000155.html

【社説】
再稼働申請 電力会社に申し上げる
2013年9月27日

 原発再稼働に前のめりな政権を追い風に、東京電力柏崎刈羽原発や中部電力浜岡原発が早期再開を急ぐ。住民や消費者の声をよく聞かずして再稼働などできないと、電力会社に申し上げたい。

 必要な対策はひと通り整った。だから、再稼働を申請すると、中部電力幹部は言った。ひと通りで済ませていい問題か

 とりわけ浜岡は、特別な場所にある特別な原発だ

 東海地震の想定震源域の真ん中にあり、それらが連動して起こる南海トラフ巨大地震の規模は計り知れない。住民の地震に対する恐れは強い。いくら地盤を強化しても、風速九〇メートルの竜巻に耐えるという冷却ポンプカバーを取り付けても、その不安は除けない。

 再稼働を論ずる前に必要なのは、住民との対話、住民の声をよく聞くことだ。

 中電は、静岡県や御前崎など四市と安全協定を結んでおり、再稼働を申請する場合、自治体側へ「事前通報」の義務がある。しかし、それは同意を求めるわけではなく、すでに決まったことの確認にすぎないというのが、中電側の解釈らしい。傲慢(ごうまん)ではないか。

 中電だけのことではない。すでに原発の再稼働申請をした北海道、関西、四国、九州の四電力が、原発三十キロ圏の周辺市町村が求めた、立地自治体並みの安全協定締結を拒否している。

 福島第一原発事故の被害が思わぬ遠くにまで及び、多くの人々がふるさとを奪われたままであるにも、かかわらず。

 柏崎刈羽原発の再稼働に理解を求める東電の広瀬直己社長に、新潟県の泉田裕彦知事は「急ぎますか」と問いかけた。なぜ急ぐのか。銀行からの借り換えや新たな借り入れに、再稼働による収益改善が不可欠だからという。

 福島の汚染水問題一つとっても、東電に原発を任せられないというのは明らかなのに、である。

 再稼働に巨額の対策費を投じた中電などにも、同様の事情がある。中電の場合、今年の猛暑の電力需要を余裕をもって乗り切った。関電に融通したほどだ。再稼働を急ぐのは、これ以上赤字を出したくないからだ。

 企業が利益を追うのは当然だ。しかし、安全と収益をてんびんにかけられては、かなわない。

 何よりも、住民の立場に立って安全を優先させる。この大前提を欠く限り、拙速な再稼働は許されない。
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http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=com_top_pickup#Edit2、9月28日】

2013年9月28日(土)付
柏崎稼働申請―やるべきことが違う

 いったい、自分が置かれている立場をわかっているのか。それが、多くの国民の受け止め方だろう。

 東京電力が、柏崎刈羽原発の6、7号機(新潟県)について原子力規制委員会に新規制基準への適合審査を申請した。広瀬直己社長は6、7号機以外の原発も順次、再稼働への準備を進める考えを示した。

 論外だ

 東電は原発事故の当事者である。福島第一原発では、事故の収束どころか汚染水漏れなど新たな難題がのしかかるいまは福島にすべてを集中すべきときだ。他の原発に人手を回す余裕などあるはずもない

 にもかかわらず、東電が再稼働にこだわるのは、このままだと再建計画が破綻(はたん)するからだ。

 原発が動かず、火力発電の燃料費負担がかさんで3期連続の赤字になれば、「銀行からの融資が受けられなくなる恐れがある」という。

 仮に時間がかかっても、再建計画に盛られた柏崎刈羽の再稼働に向けた手続きを踏んでいれば、資金手当ては何とかなる。そんな思惑ではないか。

 しかし、事故に伴う損害賠償や除染、廃炉などすべての費用を東電に負担させることを前提とした再建計画がもたないことは、すでに明らかだ。

 であれば、見直すべきは再建計画である。再稼働を急ぐことではない。

 問題は、安倍政権の姿勢だ。

 国は東電の大株主でもある。汚染水問題では、政府が前面に出る態勢へと改めたものの、東電の経営問題をめぐる議論はほとんど進んでいない。

 再建計画の見直しは、東電では背負いきれない費用を、国費の投入や料金値上げでまかなうことにつながる。不満の声もあがるだろう。

 目先には、消費税の増税も待ち構える。アベノミクスにみそをつけることにもなりかねない不人気な政策に手をつけるのは、後回しにしたい。そんな思惑が首相周辺にあることは想像に難くない。

 だが、それでは汚染水問題でのリーダーシップ宣言も瞬く間に色あせるというものだ。

 短期的な経済合理性や過去のしがらみから、必要な情報の共有や対策を怠り、原発を推進すること自体が目的化したことが福島事故を招いた。

 今また、実体のともなわない再建計画にこだわっていれば、事態は悪化するだけだ。

 原発をとりまく、そんな体質を改める。それこそ、事故の重い教訓であるはずだ。
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●放射能汚染で「太平洋は終わり」との声が出るほどの重大事故だというのに、この国は・・・・・・

2013年08月26日 00時00分51秒 | Weblog


CMLに出ていた記事【[CML 026037] 【緊急声明】いのちの海を放射能で汚さないで!】(http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-August/025961.html)。

 当ブログも観念的で、表層的な批判ばかりで、具体策も提言できないことは自覚しています。もどかしい気持ちでいっぱい。でも、電力会社や自公議員、原子力規制委員会、原子力ムラ会員の皆さんを批判せずにはいられない。
 「東電は、昨年末から今年5月にかけて汚染水モニタリングを怠ったばかりか、参院選が終わるまで、海洋への流出を隠ぺい」したとは、一体どういう了見か! 信じられない!! また、原子力「規制委員会も東電を放置し・・福島事故対策には従来と変わらぬ約40人しか割かない一方で、再稼働に向けた新基準の適合性審査には約80人体制の増員すら図り、週3回のハイペースで審査会合を続けてい」るとは、一体何をやっているのか! そして、国会は一体何をやっているのか!!

   『●核=原子力だからこそ、プルトニウムをため込む: 孤立する日本
   『●3.11後にヒロシマで原発推進・輸出を語れるその神経・・・・・・
   『●当事者能力がなくなっても原発を動かしたいという中毒症状
   『●「核と人類は共存し得ない」
   『●次に原発事故が起きた時には責任をとってくれるのね?
   『●終わらない原発人災の影響: 「震災さえ」ではなく 「原発さえなければ・・・」
   『●「もはや犯罪というしかない」 ~東京電力汚染水流出大事故と再稼働・輸出という犯罪~

 「新たな事故」「重大な汚染事故」「重大な人災」による放射能汚染で「太平洋は終わり」との声が出るほどの重大事故だというのに、この国は一体何をやっているのだろうか・・・・・・。

 以下の記事に具体的な対策が緊急声明としてまとめられている。その「声」が自公政権や電力会社に届かないのであれば、救いようがない・・・・・・。

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http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-August/025961.html

[CML 026037] 【緊急声明】いのちの海を放射能で汚さないで!
杉原浩司(Koji Sugihara) ・・・・・・
2013年 8月 24日 (土) 00:50:58 JST



東京の杉原浩司(緑の党・脱原発担当)です。原子力規制委員会による東
電福島第一原発の現地調査も行われた昨日8月24日、汚染水流出問題につ
いての緊急声明を公表し、内閣官房、原子力規制委員会、経済産業省、東
京電力など関係機関に提出しました。併せて、報道機関にも送付しました。

今後の取り組みに向けて、議論の材料の一つになれば幸いです。ぜひご一
読ください。また、周りの方々にもご紹介いただけると助かります。

ここで掲げた要求事項を一つでも多く実現できるよう、より多くの方と協
力していきたいと考えています。[転送・転載歓迎/重複失礼]

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【緊急声明】

いのちの海を放射能で汚さないで!
      ~再稼働や輸出ではなく、汚染水対策に全力投入を
   (2013年8月23日  緑の党 運営委員会)

http://greens.gr.jp/seimei/8582/

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【緊急声明】    

いのちの海を放射能で汚さないで!
   ~再稼働や輸出ではなく、汚染水対策に全力投入を

    2013年8月23日      緑の党 運営委員会

 東京電力福島第一原発の放射能汚染水の流出問題が緊迫しています。少
なくとも1日300トン、25メートルプール1杯分以上の放射性物質まみれの
水が、太平洋を日々汚染しています。さらに、8月19日にはタンクからの
約300トンに及ぶ過去最悪の高濃度汚染水漏れが発覚し、原子力規制委員
会は、レベル3の「重大な異常事象」にあたるとの見解を示しました。

 東電は、昨年末から今年5月にかけて汚染水モニタリングを怠ったばか
りか、参院選が終わるまで、海洋への流出を隠ぺいしました。4月には
「福島第一信頼度向上緊急対策本部」を設置し、潜在的リスクの抽出を実
施したものの、トレンチ内に滞留する高濃度汚染水については取り上げす
らしませんでした東電の対応は泥縄式であり、放射能汚染に真剣に向き
合おうとしていません

 この期間、規制委員会も東電を放置して、再稼働に向けた新規制基準づ
くりに熱中していました。規制委員会は現在、汚染水対応を含む福島事故
対策には従来と変わらぬ約40人しか割かない一方で、再稼働に向けた新基
準の適合性審査には約80人体制の増員すら図り、週3回のハイペースで審
査会合を続けています

 汚染水の地下水位は上昇するばかりであり、建屋への大規模な浸水も懸
念されます。もし大きな地震が襲えば、汚染水液状化が起こり、建屋の傾
斜あるいは倒壊に至る恐れすらあります。作業者が立ち入れなくなり、収
束作業が不可能になる最悪の事態が訪れかねません。そして、取り返しの
つかない史上最悪の放射能海洋汚染へと拡大する恐れもあります。こうし
た状況で、原発の再稼働や輸出などあり得ません

 東電の延命を最優先してきた経産省や、ここに至るまで事態を放置して
きた安倍首相の責任は重大です。汚染水問題は、いのちと原発の共存など
あり得ないことを改めて教えています。私たちは、切迫する事態を踏まえ
て、政府をはじめ関係当事者に以下を要求します。


応急対策について

・政府の原子力災害対策本部が検討している400億円を投じての「凍土遮
水壁」は、今年度中に実現可能性調査が行われ、完成は2年後とされてい
る。効果の薄い税金の垂れ流しは許されない。その実効性を事前にしっか
りと検証すること。

・経産省資源エネルギー庁の下に置かれた汚染水処理対策委員会は、ゼネ
コンによる秘密コンペの場になっている。会議と議事録を全面公開するこ
と。

・安易な国費=税金投入をやめて、東電以外の原子炉メーカー等の当事者
企業にも経費を分担させること。

・地上の放射線量が上昇するなど、現場は「放射能の戦場」とも言うべき
状態である。汚染水対策のためにも、敷地の全面的な除染等により、作業
環境の悪化を早急に食い止めること

タンクにためている汚染水の海洋放出をしないこと田中俊一規制委員
長は8月21日、「トータルとしていろんなことを考えないといけない」と
述べ、放出の可能性を示唆した。発言を撤回し、放射性廃棄物の海洋投棄
を禁じるロンドン条約の精神を遵守すること。


情報公開と規制強化について

・東電は8月21日、2011年5月以降、ストロンチウム90が10兆ベクレル、セ
シウム137が20兆ベクレル流出したとの試算を発表した。プルトニウム等
も含む、より正確な流出データを公表するとともに、漁業者をはじめとす
る住民や海外への情報公開と協議の場を拡充すること。

・福島第一原発は地下水脈の上に建設され、事故前、1日850トンもの地下
水を汲み上げていた。建設計画自体の妥当性が疑われる。他原発について
も地下水を調査し、遮水対策などを実施させること。適合性審査を中止し、
原発の新規制基準に汚染水流出対策を組み入れること。

・各地の原発で、年間数百億から百兆ベクレルの放出が容認されていたト
リチウム汚染水の海洋流出の規制を強化すること。また、六ヶ所再処理工
場における大気・海洋へのトリチウムなどの放射性物質の垂れ流しも規制
すること。


事故対処体制の組み替えについて

無責任体質、隠ぺい体質を改めることなく、汚染水問題解決の意志も能
力もない東電に、もはや対応は不可能である。東電を解体し、新たな廃炉
機関と汚染水対策に特化した部門を作ること。そこに、国内外のあらゆる
関連分野の人と知見を集約し、権限を与え、事故対処にあたらせること。

・汚染経路を特定するための染料マーカーの導入。汚染水を大量に備蓄で
きる地下貯水タンクの設置。大型タンカーが接岸可能なバースを作り、タ
ンカーに汚染水を移送し、柏崎刈羽原発の廃液処理施設で処理等の民間か
ら出されている具体案を真剣に検討し、実行に移すこと。

・事故はますます悪化しており、「福島事故を繰り返さない」ことが前提
再稼働審査は到底できる状況にはない。規制委員会は適合性審査や核燃
料施設の新規制基準づくりを中止して、更田豊志委員をはじめとするすべ
ての人員とエネルギーを汚染水対策を含む事故収束に振り向けること。一
丸となって新チームを設置し、現場近くに事務所を設けること。

緊急事態であるにも関わらず、国会は10月まで開かれない。閉会中審査
を実施し、汚染水流出を防止するために積極的な議論を行うこと。
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●原発断層問題: 断層直上の定義とズレの許容値の議論に矮小化

2013年02月12日 00時00分56秒 | Weblog


CMLの記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-January/022184.html)とasahi.comの社説(http://www.asahi.com/paper/editorial20130204.html)。

 「原子力規制委員会の「活断層認定」が御用学者に骨抜きにされる」と同時に、「断層直上の定義」や「断層からのズレの許容値」、そういったことに議論を落とし込んでいくつもりだろう。さらに「計算」や「調査継続」といった時間稼ぎと忘却待ち。「利益相反」もあるようだ。原子力ムラ住人に〝議論〟をリードさせ、評価させ、判断させている現状に、どうしようもない絶望を感じる。

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http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-January/022184.html

[CML 022348] 【紹介】週刊誌でも規制委の「利益相反」批判記事
杉原浩司(Koji Sugihara) ・・・・・・
2013年 1月 27日 (日) 23:47:34 JST

東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/緑の党 Greens Japan)です。
連投すみません。[転送・転載歓迎/重複失礼]

もうご覧になった方もあるかと思いますが、発売中の★『週刊金曜日』(1/25号)の冒頭「金曜アンテナ」欄に「規制委検討チーム、電力会社などから4500万円受け取る 4人のメンバー解任を要請」と題して、「原子力規制を監視する市民の会」が1月18日に行った要請行動を写真付き記事にしていただいています。要請内容もコンパクトにまとめてありますので、よろしければご覧ください。

ちなみに、原子力規制委広聴広報課の佐藤暁課長による「電力会社などから寄付金をもらっていても、委員一人ひとりの意見を聞いて、最終的に委員会がとりまとめるので中立性を担保できると考えている」との珍回答も紹介されています。

ちょうど発売日が毎日夕刊「特集ワイド」の利益相反についての記事掲載( http://mainichi.jp/feature/news/20130125dde012010003000c.html )とタイミングよく重なりました。

また、これも発売中の★『週刊プレイボーイ』(2/4、No.5号)には、ルポライターの明石昇二郎さんによる<原発直下の活断層審査が骨抜きにされる!~前編>「自民政権復活で原発世論操作が息を吹き返した!?」が4ページにわたり掲載されています。ウェブ版にも一部が載っています。

週プレNews(1/22)
◆原子力規制委員会の「活断層認定」が御用学者に骨抜きにされる(明石昇二郎)
http://wpb.shueisha.co.jp/2013/01/22/16713/

ウェブ版の内容は本誌では前半に掲載され、後半には遠田晋次・東北大学教授(電力中央研究所OB)へのインタビューが詳しく載っています。以下は彼の発言の抜粋です。

   「とにかく問題なのは、極端すぎる活断層変動地形の評価が
    すべてを決めているということ。その点、保安院での評価は
    健全だったと思いますよ」
   「1mずれるのでは完全にアウトだと思いますけど、
    10cmまでなら許容範囲だとか」

遠田教授は、工学的なシミュレーションによって地震による「ずれ」は予測可能だとして、たとえ原発敷地内に活断層が見つかっても、建屋以外の施設の真下にあり、ずれ予測が小さければ運転継続(や再稼働)は可能だと言うのです。

最後に、「地震・津波に関わる新安全設計基準検討チーム」会合(12/7)における谷和夫・防災科学技術研究所兵庫耐震工学研究センター研究員(電力中央研究所OB)の

   「それ(破砕帯)が地表にどういうような影響を及ぼして、
    それが施設に対してどういう影響があるのかということを
    きちんと計算をして、照査をして、アウトかどうかを審査しましょう」

との発言が紹介されています。遠田教授とまったく同質のトンデモ理論です。新たな安全神話のねつ造とも言うべきこうした主張をまかり通らせるわけにはいきません。

1月29日(火)に原子力規制委で行われる「地震・津波に関わる新安全設計基準検討チーム」の第8回会合の行方が注目されるゆえんです。

http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/shin_taishinkijyun/data/0008_00.pdf

※なお『週刊プレイボーイ』の明石昇二郎さんの記事続編は、28日(月)発売号に掲載予定です。ぜひ、ご注目ください。
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http://www.asahi.com/paper/editorial20130204.html

2013年2月4日(月)付
日本原電廃炉の道筋考えるとき

 敦賀原発2号機(福井県)の真下を通る断層について「活断層の可能性が高い」とする報告書案を、原子力規制委員会の専門家会合がまとめた。
 敦賀原発を所有する日本原子力発電は強く反発している。他の電力会社からも委員の専門分野が偏っているといった批判がある。
 このため規制委は、別の専門家にも意見を聞いたうえで最終判断することにした
 議論を尽くすこと自体に異論はない。ただ、敦賀2号機の断層は、専門分野を問わず委員の見方が一致している。新たなデータが出てこない限り、結論は変わるまい。
 そもそも、安全性に疑いがある原発は予防的な観点から動かさないことが、福島事故を踏まえた大方針のはずである。いたずらに決定をひきのばすだけの抗議なら、認められない。
 報告書案が正式に認められれば、原電は廃炉を迫られる。猛反発するのは、それが経営問題に直結するからだ
 原電は電力各社が共同で設立した。ほかに休止中の原発が2基あるが、すでに運転期間が40年を超えていたり、地元が反対していたりして、再稼働のめどが立たない。
 敦賀2号機が廃炉となれば、収入源が途絶える。会計上の処理次第では、債務超過になるとの試算もある。
 従業員や地元の雇用・財政に与える影響はできるだけ避けたい。原電には廃炉作業中の原発も1基ある。使用済み燃料棒を含め、保守・保管がおろそかになってはならない
 東京電力や関西電力が、原電からの電力供給が止まっているのに、契約の関係から維持費相当分を原電に払い続け、電気料金に転嫁している問題もある。これも看過できない。
 全国には活断層の可能性が指摘される原発が複数ある。新たな基準や知見に基づき、廃炉を余儀なくされる原発はまだ出るだろう。
 一度は国が運転を認めた原発だ。政府は傍観せず、課題を整理し、必要なコストをだれがどう負担するかを含めて、早急に対策を講じるときだ
 そんなさなか、規制委の事務局である原子力規制庁の審議官が、敦賀原発の報告書案を公表前に原電に渡していたことが発覚した。あまりに緊張感に欠ける行為で、あきれるしかない
 法律でどんなに独立性・中立性をうたい、専門家たちが信頼回復へと踏ん張っても、無自覚な官僚の一つの行動がすべてを崩す。猛省を求めたい。
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●嘉田由紀子滋賀県知事には、それでも大飯原発再稼働に「No!」と言ってほしかった

2012年07月03日 00時00分24秒 | Weblog


CMLの記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-June/017580.html)。また、『田中龍作ジャーナル』の記事(http://tanakaryusaku.jp/2012/06/0004481)。

 嘉田由紀子滋賀県知事には、もっと頑張ってほしかった。「Yes」と言ってしまった後で、期間限定を主張しても、ムダ首相の酷い記者会見を非難しても、残念ながら説得力に欠ける。「Yes」という前に、電力会社の脅し「電力不足で電気が停まるのではない。電力会社が自らの都合のいいように電気を停めるのである」を暴露してほしかった。そもそも橋下徹 元〝ト〟知事に頼ろうとしたことが間違いだったと思う。
 杉原浩司さんの記事からもわかるように、原子力ムラの住人は「」のことは何も考えていない。東京電力FUKUSIMA第一原発人災で複数の原子炉がメルトダウンしたのだから、原発銀座で連鎖的にメルトダウンしたら、一体「」民をどう避難させるつもりなのか? パニックを恐れ、情報隠蔽でもするつもりだろうか。

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http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-June/017580.html

[CML 017758] 【必見動画】大飯再稼働、「避難路」の問題点
杉原浩司(Koji Sugihara ・・・・・・
2012 6 15 () 01:15:58 JST

東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。
[転送・転載歓迎/重複失礼]

ご覧になった方もあるかと思いますが、大飯原発等で事故が起きた際の避難路の問題に焦点を当てたニュース報道を見つけました。とてもよくまとまっています。ぎりぎりの局面ですが、福井県知事や4閣僚+2議員への抗議、要請等でご活用ください。

こんな基本的なことを平気でおろそかにしたまま、「原子力ムラ」と結託して再稼働に走る西川福井県知事、時岡おおい町長。そして野田政権。これはまさしく、棄民政策ではないでしょうか。

【動画】大飯原発再稼働、「避難路」の問題点(TBS News i、6月13日)
http://news.tbs.co.jp/20120613/newseye/tbs_newseye5054112.html

<内容から>
65億円かけてバイパス道路が建設されるが、実現には早くて8年。再稼働との兼ね合いを聞かれた時岡おおい町長は、「それを待つということになると、まだまだ先のことになるんで」。
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http://tanakaryusaku.jp/2012/06/0004481

【原発再稼働】滋賀県知事 「関西電力と国から脅された」
2012年6月13日 16:34

(嘉田滋賀県知事。「野田さんは官僚の作文を読んでいるだけ。国民からの視点がない。私がすごく怒っているところ」。=13日、日本外国特派員協会。写真:田中撮影=)

 関西電力が「停電」を武器に企業を焚き付け、自治体の首長たちを脅していたことが現職知事の証言によって明らかになった。「再稼働は認めない」から一転「夏場の再稼働は認める」とした滋賀県の嘉田由紀子・滋賀県知事がきょう、日本外国特派員協会で開かれた記者会見で暴露した。
 海外記者から「再稼働反対の声を過激にあげていたにも拘らず、180度スタンスを変えたのは何故か?」と問われた嘉田知事は次のように答えた―

    「(夏場の)電力不足で“停電になったらどうする?”
     “お前は責任取れるのか?”と関電、国、企業から脅された
     大阪の橋下(徹)さんとも話し、“電気が停まったら仕様がないわね”
     ということになった」。

 嘉田知事が記者会見を終えてエレベータに乗るまで、筆者は単独でインタビューした。

   田中:専門家は夏でも電力は足りる、と見ている。
       こちらの方が「電力不足を吹聴する政府のインチキな
       アナウンスより説得力があるが?

   知事:「300万キロワットは圧縮できると飯田(哲也)さんや
       古賀(茂明)さんと詰めてきたけど、関西電力が個別企業に
       こうした(知事は圧力をかける手真似をした)。そうしたら
       個別企業が“税金払わない”“(滋賀県から)出て行く”と言い始めた」。

   田中:彼ら(電力会社)は電気を停めたいと思ったら、停めることが
       できますからねえ

   知事:そうそう。

 電力不足で電気が停まるのではない。電力会社が自らの都合のいいように電気を停めるのである。それは「3・11」直後に起きた東電の計画停電でも指摘された。
 関西電力が関西広域連合に圧力をかけて「再稼働を飲ませた」ことは、一部メディアが仄聞として伝えていた。だが、ここに来て政治家が、圧力の実態を公にし始めた
 昨日(12日)は国会の院内集会で、民主党の衆院議員が関電労組から「再稼働反対の署名を撤回しろ、さもなくば次の選挙は推薦しない」と恫喝されたことを暴露している。
 「ナントカに刃物」というが、「電力会社に停電」ではないか。脅しに怯まず電力会社の悪質な手口を白日の下に晒す公人がもっと出てきてほしいものだ。
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●大飯原発、本当に再稼働などしている場合か? ~東京電力福島第一原発4号機問題~

2012年07月01日 00時00分02秒 | Weblog


久しぶりに、小出裕章ワードプレスの記事(http://hiroakikoide.wordpress.com/2012/06/17/gendai_2012jun6/http://hiroakikoide.wordpress.com/2012/06/17/tvasahi_2012may25/#more-3067)。東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012063002000231.html)と、関連した神保哲生さんと福島みずほさんのツイート。

 本当に大飯原発再稼働など、やっている場合なのか? FUKUSIMA第一原発の人災の一体何が解決したというのだろう。特に、東京電力 福島第一原発4号炉使用済み核燃料プールが問題である。報道ステーションの映像を、是非、見てみてください(すいません、映像を貼らせていただきました)。
 東京新聞の記事を見ってギョッとした。さらに、神保哲生さんや福島みずほさんのツイートを見て、より一層怖くなる。「冷却装置が停止した福島第1原発4号機の使用済み燃料プールについて、予備の冷却装置も起動できない状況にあると発表」って、一体どうなってるんだ!? 本当に、大飯原発再稼働なんて、やっている場合か? このCMLの記事「[CML 018118] 【拡散希望】大飯原発敷地内の破砕帯(断層)について新たな動き 杉原浩司Koji Sugihara」も必読である。

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http://hiroakikoide.wordpress.com/2012/06/17/gendai_2012jun6/

66 4号機の場合、燃料集合体が破損している恐れ その場合は専用のキャスクを作り直さなければならない 小出裕章(現代ビジネス)

6月6日、小出裕章さんのコメントが、「現代ビジネス」に掲載されました。

何もできないから、運を天に任せるで、いいのか 福島第一原発4号機が「爆発する危険性」をどう考えるべきか 3000万人に避難勧告、そして日本は終わる | 経済の死角 | 現代ビジネス

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32700

=====
「プールの中には事故の影響で大量のガレキが沈んでおり、燃料棒が詰まった『燃料集合体』を吊り下げるラックなどが破損している可能性があります。また、水中に置いたまま、特殊な『キャスク』と呼ばれる容器に収めなければなりませんが、4号機の場合、燃料集合体が破損している恐れがあり、その場合は専用のキャスクを作り直さなければなりません」(京都大学原子炉実験所・小出裕章助教)
=====

※上記リンク先では、小出裕章氏以外に、元スイス駐日大使村田光平、アーニー・ガンダーセン、ワイデン上院議員、元米国エネルギー省長官上級政策アドバイザーで、使用済み燃料問題の第一人者であるロバート・アルバレス氏、などの発言が紹介されています。
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================================================================================
http://hiroakikoide.wordpress.com/2012/06/17/tvasahi_2012may25/#more-3067
   ・・・・・・ ブログ主: すいません映像を貼らせていただきました

525 4号機プール核燃料】セシウム137の量は広島原爆に換算すれば少なく見積もっても5000発分 やるべきことは使用済み燃料を安全なところに早く移すこと 小出裕章

2012年5月25日、報道ステーションに小出裕章さんがビデオ出演されました。

▼録画


▼内容文字おこし
「4号機は大丈夫か」佐野眞一氏 5/25報道ステーション(動画・内容書き出し)

– みんな楽しくHappy♡がいい♪
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1925.html

▼小出裕章氏のコメントのみ引用
=====
小出裕章:
(4号機プールの核燃料は)セシウム137の量は広島原爆に換算すれば、少なく見積もっても5000発分はあると思っています。
=====
小出:
使用済み燃料プールが埋め込まれている階そのもので爆発が起きて、壁などがもう、吹き飛んでしまっている。本当に大きな余震がきて、使用済み燃料プールがくずれおちてしまうというようなことになれば、また、再び大量の放射性物質が吹き出してしまう事になると思っています。
=====
小出裕章:
大量の放射性物質をすでに抱えてしまっているのですから、それが大気中に噴出してくるという、その危険が何よりも重大だし、それを何とか防ぐという事をしなければなりません。やるべきことは、中に入っている使用済み燃料を、とにかく安全なところに早く移すという事だろうと思います。
=====

※上記リンクでは、番組全文が文字に起こされています。
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================================================================================
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012063002000231.html

福島4号機 燃料プール冷却停止
2012年6月30日 夕刊

 東京電力は三十日、福島第一原発4号機の使用済み燃料プールの冷却装置で、午前六時二十五分ごろに異常を知らせる警報が鳴って自動停止したと発表した。

 冷却が停止した時のプール温度は三一度で、放射性物質を含む水の漏えいは確認されていないという。東電は、水温が急上昇するとはみていないが、原因を調査するとともに、別系統の冷却装置を稼働させるか検討している。

 4号機の燃料プールでは、六月四日にも冷却が停止していた。

 4号機プールは原子炉建屋五階にあり、未使用の燃料二百四体を含む計千五百三十五体が保管されている。今夏に未使用の燃料を試験的に取り出す予定。
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【twitterより】

神保哲生@tjimbo
こういう事態になった時、再稼動の前日にまともな情報公開が期待できるとはとても思えないから、心配なんだよね。RT 東京新聞:予備の冷却装置起動できず 福島4号機の燃料プール http://bit.ly/LWqlpq
2012年6月30日 - 22:09

福島みずほ@mizuhofukushima
東京電力は30日、冷却装置が停止した福島第1原発4号機の使用済み燃料プールについて、予備の冷却装置も起動できない状況にあると発表したと報道。福島原発事故は収束していないどころか大変な事態原発再稼動なんてとんでもない
2012年6月30日 - 22:09
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●大飯原発稼働再開について地元民、広義の「地元」民の声は届いているのか?

2012年05月25日 00時39分58秒 | Weblog


山岡俊介さんのアクセスジャーナルの記事(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、5月7日)、CMLの記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-May/016745.html)。

 野田首相やその取り巻きは、原子力ムラの圧力に屈してかどうかは知らないが、大飯原発を再稼働したくてしょうがないらしい。ムダなことばかりやる無駄内閣の本領発揮だが、再稼働の必要がないことを理解する地元民や広義の「地元」民にとっては迷惑なだけである。原発を再稼働しようなんて、3.11FUKUSIMA人災から何の教訓も得ることのできない人たちだ。でも、それは当たり前で、福島第一原発の何の問題も解決していないし、解決の方向性さへも見えていないのだから、原発を動かしてはならないという教訓以外に、何の教訓も得られるわけがなく、それを理解できない人たちが原発再稼働へ向けて突進している。それにむけて旗を振る研究者、いったい何を考えているのやら。

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http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、5月7日】

2012/05/07
原発の再稼動に揺れる町福井県大飯郡おおい町ルポ
執筆者: Yamaoka (2:30 pm)

 5月5日、北海道電力・泊原発が稼動を停止、42年ぶりに日本のすべての商業用原子炉が稼動を停止した。この「原発稼動ゼロ」という事態を避けるため、野田政権は「新たな安全基準を満たしている」として関西電力・大飯原発3・4号機の再稼動を認める政治判断を下した。しかし、大阪市の橋下徹市長や京都府、滋賀県の両知事の再稼働批判、何よりも「福島第一の事故原因も究明できていないなか、なぜ再稼動を急ぐのか」との反対世論の高まりに追われ、再稼動はできずにいる。
 そこで5月の連休中、再稼動問題に揺れる福井県大飯町を訪問し、「原発再稼動反対テント」のメンバーに話を聞いた――。
 JR「若狭本郷」駅を下車。70年代の原発設置にあわせて作られたという橋やトンネルを抜け、大飯原発に続く県道を進むと、小さな漁港が見えてきた。ここに4月6日よりテントが設置された。
 県道に向けて「再稼動反対」の横断幕を掲げ、常時数人が泊り込み、町民へのビラ入れや住民説明会に対する抗議行動を展開してきた、という。
 さて、テントで話を聞く前に、大飯原発に隣接する関西電力のPR館、「エル・パーク・おおい」に入館してみた。館内は意外に参観者が多く、家族連れの姿も目立つ。
 大飯原発は加圧式だが、3分の1スケールの原子炉の模型を使って、原子炉の仕組みを子供にもわかるように解説。職員が淡々と説明するが、その科学技術の粋を集めた原発の仕組みを聞いていると、まるで福島第一の大事故が起きなかったかのような錯覚を覚える。
 別のプロジェクターを使った説明では、「電源車を確保している」「炉心を冷やす体制がある」と万が一、全電源喪失に至っても大事故に至らないことを強調。しかし、福島第一の事故原因がまだ究明できていないなかで、そもそもどうして安全を宣言できるのか。「想定外」の放射能漏れ事故が起きた場合、拠点となる「免震棟」も、大飯原発には存在しない。事故の反省や教訓、といったものは微塵も感じられないPR館であった。
 テントに戻って、メンバーに話を聞いた。
 大飯町にはこれまで、目立った原発反対運動はなかった。しかし、とメンバーは語る。「立地自治体ではみんな原発に賛成だというのは、メディアがつくった意図的なキャンペーンだ。テントで座り込む私たちに対し、住民からの反発もあるかな、と思ったけどまったくない。テント前の車道を、けたたましいクラクションを鳴らして通っていった車があったけど、それくらいかな」。

・・・・・・・・・。
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http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-May/016745.html

[CML 016917] 【報道】大飯再稼働:福井県原子力安全専門委が意見集約へ

杉原浩司(Koji Sugihara kojis at agate.plala.or.jp
2012 5 10 () 01:55:00 JST



東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。

8日に福井県庁で開かれた福井県原子力安全専門委員会の傍聴に行ってきました。地震動に関するいい加減な応答の後、前回に専門委員から出された質問への関電の回答が示され、大した追及もなされないまま終了しました。

中川委員長は最後に「意見集約に入りたい」と表明。このままでは、政府の「安全」判断を追認する形の報告書がまとめられる恐れが高いです。

とり急ぎ、ネットで見られる報道記事を拾ってみましたのでご参照ください。

冒頭の朝日の記事を読むと、石塚博英・県安全環境部長が会合後の中川委員長への取材を拒んだ、とあります。この辺りにも何か政治的な思惑を感じます。いずれにしても、「議論は不十分であり審議を継続すべきだ」「政府のデタラメな『安全』判断を認めるな」と緊急に主張していく必要があります。


【転送・転載歓迎/重複失礼】
県専門委 3回の審議終える(朝日・福井版、5月9日)
http://mytown.asahi.com/fukui/news.php?k_id=19000141205090001

大飯原発再稼働の安全性議論終結 福井県専門委、結論取りまとめへ
(福井新聞、5月9日)
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/npp_restart/34605.html

再稼働安全確認大詰め、次の焦点は 大飯原発、福井知事判断へ
(福井新聞、5月9日)
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/npp_restart/34610.html

大飯再稼働:福井県原子力専門委が、政府の「安全」追認へ(毎日、5月9日)
http://mainichi.jp/select/news/20120509k0000m040171000c.html

【原発再稼働】知事提出の報告書とりまとめへ、福井県専門委 大飯原発
(産経、5月9日)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120508/dst12050820380025-n1.htm

次回から意見集約=大飯原発の福井県専門委(時事、5月8日)
http://jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2012050800976

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●大飯原発再稼働へGO!、FUKUSIMAに一体どのように「責任」を取ったというのか?

2012年05月19日 00時06分42秒 | Weblog


東京新聞の二つの記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012051802000121.htmlhttp://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012051701002070.html)、CMLの記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-May/016947.html)。

「保安院の森山善範原子力災害対策監は「中立でないと誤解される記述はあるが、訴訟と文書は無関係だ」と強調」・・・・・・中立でないと誤解される、って十分に中立ではなく、誤解でもなんでもないよ! 「保安院の要求とは関係なく見解」をまとめた原子力安全委員会もウソツキだ。金沢地裁の志賀原発訴訟での、当時の井戸謙一裁判長の画期的な判決が、高裁や最高裁でひっくり返されたことに少なからず影響を与えたはず。
 こんな取り巻き連中とともに野田首相は大飯原発にゴーサインを出そうとしているようだ。「地元」はいつの間にか「立地自治体」に限りなく小さく狭められている。首相の言う「安全性に万全を期した体制」が上記ウソツキ連中で構成されているわけだから、第2、第3のFUKUSIMA原発人災の発生確率は高まり、第2、第3の「敗戦」、日本の破滅に突き進むことになるのではないか。大飯原発再稼働について「責任を持って決定する」というが、一体全体、FUKUSIMAにどんな「責任」を取ったというのだろうか?

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012051802000121.html

保安院、安全委に表明要求 「耐震 旧指針でも問題なし
2012年5月18日 朝刊

 経済産業省原子力安全・保安院が二〇〇六年四月、原子力安全委員会に対し、古い耐震指針に基づき建設された原発でも、安全性に問題はないと表明するよう要求していたことが分かった。直前に北陸電力志賀原発(石川県)の運転差し止め訴訟で、旧指針の不備を理由に北陸電が敗訴しており、悪影響が全国の原発に広がるのを避けようとしたとみられる。

 金沢地裁は〇六年三月二十四日、「旧指針は実際に起きた地震の観測結果と合わない」と志賀原発2号機の運転差し止めを命令した。保安院によると、直後の四月、A4判二枚分の文書を安全委員会に出した。当時の訴訟担当課長が作り、上司には報告していなかったという。

 文書は「旧指針でも耐震性に問題はない」との見解を表明するよう安全委に要求。表明がないと、立地自治体やマスコミの批判が激しくなる▽国会でも原発建設を認めた責任を追及される-などとし、「安全委の有識者はたびたび証人出廷を強いられる」と、安全委を半ば脅すような文言もあった。

 安全委は同年九月に新指針を決定。その際に「指針が改定されたからといって、既設施設の設置許可は無効にならない。安全審査をやり直す必要はない」との見解を示した。

 その後の〇七年十月二十六日、中部電力浜岡原発の運転差し止め訴訟で静岡地裁は「旧指針は信頼できる」と住民側の訴えを退けた志賀原発訴訟は二審で北陸電力が逆転勝訴し、最高裁で確定した。

 保安院の森山善範原子力災害対策監は「中立でないと誤解される記述はあるが、訴訟と文書は無関係だ」と強調した。

 安全委の担当者は「保安院は志賀原発訴訟のことも考えていたのではないか。委員会としては、保安院の要求とは関係なく見解をまとめた」と述べた。
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012051701002070.html

首相、大飯再稼働近く判断 「責任持って決定
2012年5月17日 23時40分

 野田佳彦首相は17日夜、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働を近く最終判断する意向を表明した。NHK番組で「立地自治体を含めて一定のご理解をいただいたと判断するなら、責任を持ってそういう意思決定をしたい。判断の時期は近い」と述べた。月内にも枝野幸男経済産業相ら関係3閣僚と会合を開く。

 首相は福井県の西川一誠知事が大飯原発について特別な安全監視体制の構築を求めていることを踏まえ「(再稼働を)判断した暁には安全性に万全を期した体制を先頭に立ってつくる」と訴えた。

(共同)
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http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-May/016947.html

[CML 017119] 【西川知事に声を!】大飯フル稼働に6週間:来週にも福井知事出席の閣僚会合か

杉原浩司(Koji Sugihara kojis at agate.plala.or.jp
2012
5 18 () 03:35:46 JST



大飯3、4号機「フル稼働に6週間」判明で、再稼働焦る野田政権に「NO!」を】

東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。
[転送・転載歓迎/重複失礼]

野田首相は昨夜(5月17日)のNHKテレビ「ニュースウォッチ9」で、大飯原発3、4号機の再稼働を最終判断する時期について、「もうそろそろ、その判断の時期は近い」と述べました。
             ↓
首相 大飯原発運転再開”近く判断”(NHKニュース、5月17日、23:14)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120517/k10015198931000.html

この発言の背景には、大飯3、4号機フル稼働に6週間かかると判明したことがあるかもしれません。
             ↓
★関西電力 大飯原発「フル稼働に6週間」(MBS毎日放送:動画あり、5月17日、23:58)
http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE120517111000569089.shtml

「3、4号機で補助ボイラーが1つしかないため1機ずつしか作業できない」
「3、4号機とも1年以上停止しているため、通常よりも点検に時間がかかり、フル稼働には1機あたり3週間、合わせて6週間必要
「仮に今月末に再稼働を決定したとしてもフル稼働できるのは7月中旬以降となり、節電要請が始まるとみられる7月初旬に間に合わない可能性

ちなみに、中川智子宝塚市長と面会した中根康浩経済産業政務官も「5月末頃までには再稼働を判断したい」と発言していました。
                  ↓
「100キロ圏自治体の理解を」大飯再稼働(朝日兵庫版、5月10日)
http://mytown.asahi.com/hyogo/news.php?k_id=29000001205100006

【来週にも、西川福井県知事招いた閣僚会合の可能性!】
そして、来週にも野田首相ら4閣僚(プラス仙谷由人ら)が会合を開き、西川福井県知事の出席を求める調整が始まっているようです。もし西川知事出席の閣僚会合が強行されれば、再稼働への決定的な儀式となります。(閣僚会合が強行された場合は緊急の官邸前アクションを行います)

<関係閣僚会合に福井知事招致へ> (読売、5月16日)
政府は、関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題で、来週にも野田首相と関係閣僚による会合を開き、福井県の西川一誠知事にも出席を求める方向で調整に入った。(略)

★西川福井県知事に「官邸に行かないで」「危険な再稼働を受け入れないで」
「原子力ムラではなく県民・住民を守って!」の声を大至急届けてください!
(短いもので構いません)
        ↓
<西川一誠福井県知事> 
(FAX) 0776-20-0622 (知事へのおたより係)
(メール) http://info.pref.fukui.lg.jp/kenmin/otayori/otayori.html
または、 kenmin-s at pref.fukui.lg.jp

※例えば、こんな危険性も発覚!
大飯原発近くの斜面が崩落の恐れ 関電解析、14年度に工事へ
(共同通信、5月14日)
http://www.47news.jp/CN/201205/CN2012051401002227.html
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●原発再開、過ちを繰り返そうとしている

2012年04月15日 00時00分42秒 | Weblog


東京新聞の社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012040802000171.html)とasahi.comの社説(http://www.asahi.com/paper/editorial20120414.html)。最後にCMLの記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-April/016223.html)。

 ムダ政権はついに政治決断してしまった。アホである。特にムダノ経産相。を知るべき。地元は、こんな恥ずべき決断を受け入れてはいけない。ムダノ経産相も言う、我々「地元民」も断固反対したい。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012040802000171.html

週のはじめに考える 花拾うがごとく丁寧に
2012年4月8日

 水俣の桜は満開でした。桜の下で、ふと思う。人はなぜ、過ちを繰り返すのか。私たちは花を愛(め)でるだけでなく、散る花に学ばなければなりません。
 天草の島々が、遠く不知火海にかすんでいます。
 熊本県水俣市の水俣湾。かつてこの海に垂れ流された高度経済成長の副産物、猛毒のメチル水銀が、最悪の公害といわれる水俣病の原因でした。
 その“公式確認”から半世紀以上の時を経て、水俣市が「環境首都」の名を戴(いただ)くほどの再生に成功した今も、水俣病は、全国に散らばった患者と家族の心身を深くさいなみ続けています。

水俣湾のドラム缶群
 厚さ四メートルにも及んだ海底のヘドロの層は、十三年の歳月と五百億円近い費用をかけて浚渫(しゅんせつ)され、土砂で封印されました。東京ドーム約十四個分という広大なその埋め立て地は「エコパーク水俣」と名付けられ、アラカシ、タブノキ、ヤマモモなどの「実生の森」や親水護岸が整備されました。
 水俣湾には、水銀濃度が高い魚を封じ込めるため、仕切り網が設置されたことがありました。
 仕切り網の内側で捕れた「汚染魚」はドラム缶に詰め込まれ、ヘドロとともに、埋め立てられました。その数二千五百本。春風にざわめく実生の森は、経済成長の犠牲にされた無数の小さな生き物たちの墓標なのかもしれません。
 親水護岸のわきの遊歩道には、「魂石」と呼ばれる小さな石仏が約五十体、海に向かって並んでいます。作家の石牟礼道子さんや水俣病患者で漁師の緒方正人さんらでつくる「本願の会」が彫ったもの。何を祈り、何を伝えたいのでしょうか。
 「忘れてはならない」「繰り返してはならない」。水俣の祈りです。切ない願いが何度裏切られようと、水俣は祈り続けています。

命が軽視されている
 埋め立て地を見下ろす岬の上の水俣病資料館で昨年六月から半年間、「福島原発事故風評被害-水俣の経験を伝えたい」と題する緊急企画展が開催されました。
 パネル展示は、水俣と福島との類似点を訴えました。

 <人命が軽視されたこと。科学万能主義に陥っていたこと。どちらも国策であったこと。明治四十一年創業の水俣チッソは工業による富国政策の柱であった。原発は国のエネルギー政策を支える根幹の一つであった。経済と効率を優先させたこと。反対意見を言えなくなったこと…>

 そして水俣の経験から予測される今後についても、列挙しました。

 <補償につながる健康被害調査は不十分になる恐れがある。解決には長期間を要すること。環境復元には膨大な費用がかかる。環境復元は完全にはできない。水俣では、企業(チッソ)を擁護する人と被害者の立場に立つ人に別れて地域社会が真っ二つになり対立した。福島でも、原発推進と反対で、地域社会や人心が割れる恐れがある>

 水俣にとって福島は、本当に人ごとではありません。「なぜ忘れられてしまうのか」「なぜ繰り返されてしまうのか」。水俣は、自分自身に問いかけます。
 企画展仕掛け人の一人、「地元学ネットワーク」主宰の吉本哲郎さん(63)は「失敗を認めないと反省が生まれない。反省がなければ教訓は芽生えない。教訓が空(むな)しくなるのは失敗が認められないからだ」と考えます。
 震災から一年が過ぎ、桜も咲いて、さあひと区切りとばかり、原発再稼働の動きが急を告げています。反省はおろか、事故原因の究明も待てずに人は、どこへ急ぐというのでしょうか
 歴史はなぜ繰り返されるのか。その答えなら明らかです。歴史自身には、繰り返しなどありません。水俣湾に封印された時間は二度と戻りません。葬られた命も二度と戻りません。埋め立て地にも四季が移ろうように、自然も摂理に従って変化します。

過ちを繰り返さぬため
 だが、人は繰り返す。過ちを繰り返すのは人だからでしょう。だから失敗を認め、反省し、教訓を生かさなければなりません。
 石牟礼さんは、歴史と暮らしの語り部です。そこに流れたすべての時間、そこに生き、そこで死んだすべての人に“花を奉る”がごとく、一文字一文字敬意を込めて、水俣と水俣病のすべてを書きつづってきた人です。
 今、水俣が、東北が、福島が、威儀を正して日本に問うています。私たちは、いつ、どこで、何を、どう間違えたのか。私たちは、散り敷いた花びらを拾い集めるように丁寧に、その問いに向き合わなければなりません答えを見つけなければなりません
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http://www.asahi.com/paper/editorial20120414.html

2012年4月14日(土)付
再稼働と地元―安全への疑問をただせ

 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)について、野田政権が再稼働の妥当性を認めた
 枝野経済産業相が今日、福井県に出向き、西川一誠知事に政府の判断を説明する。
 私たちは大飯原発の再稼働は時期尚早だと考える。
 西川知事は東京電力福島第一原発の事故を踏まえた安全基準を作るよう、国に求めてきた。
 国が「合格」とする安全対策で本当に住民の生活を守れるのか。県民代表として安全を最優先で考えてほしい。
 先送りされた対策には、災害発生時の指揮所となる免震事務棟の設置など、安全対策の根幹にかかわるものが含まれる。
 避難範囲がどこまで及び、どんな対応が必要か、自治体の防災対策も進んでいない。
 経産相には疑問をどんどんぶつけ、ただすべきだ。
 国内最多の14基の原発が集中する福井県では今、発電所関連の働き口が縮小し、作業員を対象にした宿泊施設や飲食店なども不況にあえいでいる。
 一方で越前市議会は拙速な再稼働に反対する意見書を可決した。県内も一枚岩ではない。
 雇用や経済も大事だが、前提となる生活基盤を失わないために脱原発を志向する価値観も、広がっている。
 知事にはこうした空気も十分に考慮してもらいたい。
 12日には山田啓二・京都府知事と嘉田由紀子・滋賀県知事が大飯原発を視察した。首長として責任ある判断をするためだ。
 大飯原発からの距離は、福井県庁より京都府庁の方が近い。福島の事故を受けて、国は防災対策の重点地域を30キロ圏内に広げた。
 この圏内に一部が入る京都、滋賀両府県、さらに夏の需給のかぎを握る大消費地、大阪府・市の意見も聞く必要がある。
 再稼働の「同意」は立地県から得る。それ以外には「理解」を求める。藤村官房長官らの説明からは手続きを進めんがための意図がみえ、国に対する信頼を損ねている。
 自治体も安全に責任を負う姿勢を忘れないでほしい。
 福井県には原子力安全専門委員会がある。再稼働について県に助言するが、5人の委員が関電の関連団体などから寄付を受けていた。「中立」と主張するなら専門家として厳正に審査しなければならない
 大阪府・市や滋賀県も、原発の安全性を独自に判断する有識者委員会の設置を検討中だ。地域が主体的に安全管理に関与する動きとして評価する。
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http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-April/016223.html

[CML 016389] 【大緊急】枝野の福井入りNO!福井で東京で各地で出来ることを!

杉原浩司(
Koji Sugihara kojis at agate.plala.or.jp
2012
4 14 () 01:27:36 JST


東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。

野田政権は昨夕の4閣僚会合で、大飯原発3、4号機の再稼働を「政治判断」しました。驚くべき、そして、恐るべき茶番劇です。そして、ついに本日4月14日(土)、「日本全国が地元」と発言した枝野幸男経産相が福井入りを強行します。それぞれが「日本全国地元民として、出来ることをやりましょう。ここからが大勝負です。以下、もろもろのご案内と呼びかけです。[転送・転載歓迎/重複失礼]

……………………………………………………………………………………

①福井に行ける方は、14日(土)午後2時に県庁前に集合しましょう!

メディアの情報では、午後3時40分に県知事と会談、その後、おおい町長、県議会議長と会談。そして知事単独で記者会見を行うとのことです。なお、福井県庁周辺は、14日は時代行列のお祭りで、早朝から2時過ぎまで交通規制があるそうです。
・・・・・・。

② 東京・渋谷での再稼働反対緊急デモにご参加を!
◆大飯原発再稼働NO! 緊急集会&デモ

4月14日(土) 午後1時集合・集会 午後2時デモ出発
集合場所 渋谷:宮下公園(渋谷駅下車3分)

※集会では大飯原発の再稼働問題の最新状況をお伝えします。

主催:原発とめよう!東京ネットワーク
連絡先:プルトニウムなんていらないよ!東京 03-5225-7213(AIR内)
 /原子力資料情報室 03-3357-3800/日本消費者連盟 03-5155-4765
 /たんぽぽ舎 03-3238-9035
住所:〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1-9-19-207日本消費者連盟気付

③枝野経産相に「福井へ行くな!」「再稼働やめろ!」の声を届けよう!
◆枝野幸男経産相 [国会](FAX)03-3591-2249 (TEL)03-3508-7448 
[大宮事務所] (FAX)048-648-9125  (TEL)048-648-9124
omiya at edano.gr.jp
http://www.edano.gr.jp/inquiry/inquiry.html

※たとえ本人に届くのが事後になろうとも、これほど多くの抗議が殺到したという事実が、じわじわと効くと思います。怒りを形にして、しつこく届けることが重要です。短いものでも構いません。ちなみに私は、「福井へ行くな! 恥を知れ!」と大書きしたものをファックスしようと思います。
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●データ捏造、それを黙認してまで原発再稼働をやる気満々

2012年04月14日 00時05分38秒 | Weblog


CMLに出ていた記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-April/015996.html)。

 原発再稼働に向けてまっしぐらだ。原子力ムラの住人は、一致団結して、データを捏造し、それを黙認してまで、再稼働したいらしい。HIROSIMANAGASAKI原爆を投下され、そして、FUKUSIMA原発人災を起こしてしまった我が国が、データの捏造をやってまで、原発を推進するというこの滑稽な姿。それで人災を再度起こされたのでは、被害を被る地元の人たちや、日本中の「地元」民、世界中の「地元」の人たちはたまったものではないないだろう。

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http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-April/015996.html

[CML 016162] 【お薦め】本日4日、東京新聞特報部が大飯・制御棒挿入時間改ざんを特集

杉原浩司(Koji Sugihara kojis at agate.plala.or.jp
2012 4 4 () 17:35:51 JST

・・・・・・

【お薦め】

関電・保安院による「耐震偽装」=制御棒挿入時間の改ざん問題が、東京新聞1面&特報部に掲載! どしどし活用を!

                [転送・転載歓迎/重複失礼]

東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。

本日4月4日(水)の東京(中日)新聞に、関西電力と保安院がぐるになって行っている悪質な「耐震偽装」問題が特集されています。

大飯ストレステストで「耐震偽装」疑惑(4月4日、東京):冒頭のみ
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2012040402000110.html

原発の安全性にとって極めて重要な要素である、制御棒(緊急時に原子炉を自動停止させる)の挿入時間に関して、保安院が従来の「2.16秒」ではなく、「1.88秒」とする関西電力のデータを、原子力安全委員会への回答文書に盛り込んでいたものです。これは、大飯原発周辺の活断層の三連動を想定した場合に、許容範囲を超えてしまうことを恐れる電力会社と保安院が、結託して行っていると言わざるを得ないものです。

1面見出しは「関電 制御棒挿入時間を短縮」「保安院、検証せず提示」。見開きの特報欄には、「再稼働狙い『耐震偽装』?」「関電の主張 国側うのみ」の大見出し。さらに、「安全上の重要値 突然変更」「3連動地震想定に備え先手か」「揺れの大きさ試算でも疑惑」と中見出しが続いています。挿入時間が短縮された資料の写真に加えて、3日昼に行った首相官邸前アクションの様子(「再稼働反対」「危険な原発もう動かすな」「脱原発の政治決断を」などの横断幕も)もカラー写真で紹介されています。

本文中には、後藤政志さん、井野博満さん、小山英之さん(美浜の会)のコメントや昨秋の東京新聞への石橋克彦さんの寄稿からの引用もあります。また、デスクメモでは田原牧さんが「保安院は再び、再稼働のために電力会社の『言い値』を黙認した。それを土台にした政治判断。噴飯モノである」と綴っています。

野田政権が今週中に2回目の関係閣僚会合を開き、インスタント「安全基準」を偽造しようとしている中、重要な告発記事だと思います。ぜひ、福井などの原発立地を含む運動の現場で活用されてはいかがでしょうか。また、4閣僚に対する要請にも活用できると思います。

なお、本日の東京新聞は「前のめり 世論許さず」「脱原発、強まる包囲網」との解説記事や「不十分な1次評価 安全委でも『?』だらけ」との検証記事、「全国が“地元”の認識で」との社説など、脱原発関連の充実した紙面となっています。可能な方は駅売店やコンビニ等でお求め下さい。

原発の再稼働 全国が“地元”の認識で(4月4日、東京新聞社説)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012040402000112.html

【参考】美浜の会ホームページ
    http://www.jca.apc.org/mihama/

◆首都圏や中京地区以外にお住みで入手しにくい方は、可能な形でご紹介しますので遠慮なくご連絡ください。
  杉原浩司  kojis at agate.plala.or.jp   (携帯)・・・・・・・
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●再稼働ありきのストレステストなど、本来、やってはならなかった

2012年03月25日 00時00分20秒 | Weblog


CMLの記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-March/015539.html)。

 関西電力 大飯原発再稼働を前提としたストレステスト問題について、具体的な問題点の指摘と提言。
 デタラメ委員長である「班目春樹原子力安全委員長はストレステストの「一次評価だけでは安全確認はできない」と繰り返し述べ、一次評価の確認が原発の再稼働の要件にはならないとの立場」だそうだが、再稼働を検討するような議論が、いまこの記事に起こること自体がダメ・ダメでしょう。話にならない。FUKUSIMA原発人災の原因も解明されず、メルトダウンした炉心の場所さへ不明、〝剥き出しになった〟4号炉使用済み核燃料プール問題など、何一つ解決しないで、どの口が再稼働や原発輸出、建設再開など言えるのか。世界中の人に迷惑をかけ、さらに、日本人のこのような振る舞いに対して世界から嘲笑の目で見られていることに耐えられない。

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http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-March/015539.html

[CML 015704] 【重要】大飯原発3・4号機再稼働問題で緊急声明(安全委は一次評価を差し戻せ)

杉原浩司(Koji Sugihara kojis at agate.plala.or.jp
2012 3 16 () 02:11:03 JST
・・・・・・。

東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。
原子力安全委員会の大飯3、4号機審査書検討会合の強引な打ち切りに対して、抗議の緊急声明を公表しました。フクロウの会の阪上武さんのメールを転送します。13日の検討会合終了後の相談の場で急きょ作成を決め、内容を急ぎで詰めて完成させたものです。ぜひご一読のうえ、今後の働きかけに活かしていただくようお願いします。この2週間が、再稼働を許すか否かの最大のヤマ場です。できる限り多くの人に伝わるよう、メール、ブログ、ツイッター、フェイスブック等による拡散にご協力ください。[転送・転載歓迎/重複失礼]

………………………………………………………………………………
みなさま
15日、この間ストレステスト関係の審査会の傍聴活動を行ってきた、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、国際環境NGO FoE Japan(地球の友ジャパン)、国際環境NGOグリーンピース・ジャパン、原発を考える品川の女たち、福島原発事故緊急会議、再稼働反対!全国アクション、プルトニウムなんていらないよ!東京――の7団体の連名で、声明を発出いたしましたので、お知らせいたします。

阪上 武
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<緊急声明>              2012年3月15日

原子力安全委員会は大飯原発3・4号機ストレステスト一次評価を差し戻すべき

「一次評価では安全確認はできない」(班目委員長)なら原発再稼働判断もできないはず
活断層の連動評価による大飯原発の耐震安全性は確認されていない

http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/2012-6bf4.html
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大飯原発3・4号機の再稼働をめぐり、再稼働の条件の一つとされるストレステストについて、原子力安全委員会の総合的評価検討会は3月13日、原子力安全・保安院による大飯原発3・4号機のストレステスト一次評価審査書の検討を終了しました。来週にも原子力安全委員会で確認書を出そうとしています。このような強引な手続きに私たちは強く抗議します。

1.「一次評価だけで安全は確認できない」のに「政治判断は可能」??
 班目春樹原子力安全委員長はストレステストの「一次評価だけでは安全確認はできない」と繰り返し述べ、一次評価の確認が原発の再稼働の要件にはならないとの立場をとっていました。昨日の参議院予算委員会でも同じ発言をしています。2月20日には「諸外国でストレステストを運転再開の是非みたいなものに使っている国はない」とも発言しています。ところが同じ予算委員会で枝野経産相は、原発再稼働については「一次評価をふまえて対応する」と、班目発言を完全に無視しています。野田首相も「一次評価に基づく再稼働の政治判断は可能」との考えを示しました。原子力安全の最高責任者が安全確認ができないと言っているのに、政治判断は可能というのは全く理解できません。原子力安全委員会が確認書を出せば、その意図がどうあれ、運転再開の容認を強要するための材料として政治的に利用されるでしょう。保安院の審査書は一次評価と二次評価を分けてない原子力安全委員会の7月6日付要請の要件を満たしていません。確認の作業を直ちにやめて審査書を保安院に差し戻すべきです。

2.活断層の連動を考慮に入れていない
 関西電力は、大飯原発の耐震安全評価において、活断層の連動を十分に考慮に入れていません。保安院の地震と津波に関する意見聴取会では、委員全員から、大飯原発周辺の3本の活断層について、連動評価を行うべきとの厳しい意見が出ました。関電はこれに抵抗し、半年かけて追加調査を行うとしています。関電が行った、連動を考慮した仮の地震動評価では、改訂指針による耐震安全評価(バックチェック)で用いた基準地震動Ssを上回っています。保安院はこの評価について、入力条件を示すよう求めています。連動を評価した場合には、基準地震動Ssが大きくなることから、バックチェックはやり直しになるはずです。班目委員長は、福島原発事故を受けて、指針類の見直しが必要だと述べていますが、大飯原発については、今ある耐震安全指針すら満足していないということになります。この問題で次の意見聴取会が3月28日に行われます。これを待たずに安全を確認することはできないはずです。

3.津波の想定
 保安院は、ストレステストの判断基準として、福島原発事故を繰り返さないことを挙げています。しかし、大飯で用いられている津波の想定は11.4メートルで、福島事故の14メートルよりも低い想定です。これについて、検討会で保安院は、福島ではもともとの想定高さプラス9.5メートルの津波が来たので、大飯もそのようにしたと説明していますが、関電などが行った津波跡調査は、地震・津波に関する意見聴取会でも不十分だとの結論となり、再度の詳細調査が実施される予定です。また、津波が斜面を駆け上る「遡上」の効果については、全く評価していないことが検討会で明らかになりました。これらのことから、現在のストレステスト一次評価の津波の想定および評価は、まったく不十分だと言わざるをえません。

4.福島原発事故の原因究明を待つべき
 福島原発事故については、原因究明も終了していません。これでどうして福島原発事故を繰り返さないなどと言えるのでしょうか。福島原発事故では、地震により配管が破損した可能性が指摘されています。政府事故検証委員会中間報告も保安院も可能性を否定しておらず、現地調査が必要であることを認めている。国会事故調査委員会はこの問題に正面から取り組んでいます。保安院は、大飯原発のストレステスト評価にあたって、福島原発事故で配管が破損した可能性については全く考慮していません。少なくとも国会の事故調査委員会の結論を待つべきです。

5.外部有識者の具体的な質問に答えていない
 検討会では、外部有識者から、緊急時の要員の確保はどうするのか、アクセスルートの確保をどうするのか、瓦礫の撤去にどれくらい時間がかかるのか、要員の質はどうか、主任技術者をどう配置するのか、津波の遡上をどう評価するのか、他の号機がシビアアクシデントとなり放射能が出ていたらどうするのか、堤防のかさ上げはいつ行うのか、手順にあるバルブの手動操作は緊急時に本当に可能なのか、など具体的な質問が出ました。保安院は、それは「二次評価で」、「今後の課題に」、「引き続き検討します」など問題の先送りに終始しました。まもなく消滅しようとしている原子力安全委員会で語られる「今後の課題」に一体どれほどの意味があるのでしょうか。原子力規制庁でというのであれば、この確認作業そのものも原子力規制庁に委ねるべきでしょう。基礎ボルトなど機器の強度について安全率を削って評価している問題など、保安院のストレステスト意見聴取会で回答しきれていない質問についても置き去りにしたままである上に、3月4日付で市民団体(福島老朽原発を考える会・FoE Japan)が提出した*公開書簡にも回答していません。

6.傍聴者の締め出し
 今回の検討会での審議が、結論を得ることを優先したアリバイ的なものであることは、異常に過密な審議日程と、傍聴者への対応にも表れています。傍聴者の発言の多くは、手続きの不合理さ、審議が尽くされないことに対するやむにやまれぬ意見の表明でした。二次評価が一体いつになるのかという質問には最後まで説明がありませんでした。最終回に、会場から傍聴者を締め出したのは、公開の場で緊張感をもって議論を行うという「傍聴」制度の意義を無にした行為であり、明らかに行き過ぎです。

7.広く市民の意見をきく公聴会の開催を
  大飯3・4号機の運転再開の手続きは、その後の原発の運転再開の基準となります。その意味ですべての市民、国民が影響をうける可能性があります。現在の形式的な意見受付だけではなく、一般市民や住民からの意見聴取が必要です。私たちは当事者であり潜在的な被害者です。専門家のみによって進められる審査・確認では全く不十分であり、広く市民の声をきく公聴会を開催すべきです。

*公開書簡 http://dl.dropbox.com/u/23151586/120304_letter_anzeniinkai.pdf

福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
国際環境NGO FoE Japan(地球の友ジャパン)
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン
原発を考える品川の女たち
福島原発事故緊急会議
再稼働反対!全国アクション
プルトニウムなんていらないよ!東京

問合せ先:090-8116-7155 阪上(フクロウの会)
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●「関西電力大飯3・4号機ストレステスト審査書提出に抗議する緊急声明」を拡散せよ!(1/2)

2012年02月21日 00時55分40秒 | Weblog


CMLの記事の一部(http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-February/014817.html)。

 大飯原発でさへが「妥当」と判断されてしまうストレステストやそれを認めようとする原子力安全・保安院って一体何なのでしょう? 次々にこのパターンで、再稼働へとまっしぐら。周辺住民が騒ごうが、反対しようがお構いなし。原子力ムラ住人の顔色のみをうかがっているのでしょう。アホらしいことです。でも、とても見過ごせないし、第二のFUKISIMAが起きてしまったときは、破滅を意味しています。日本だけが破滅するのならまだしも、世界中の人に迷惑をかけて。
 下記「関西電力大飯34号機ストレステスト審査書提出に抗議する緊急声明」の拡散を希望します。

   『●真っ当な批判「ストレステストはお手盛り審査」
   『●ストレステスト意見聴取会という茶番または猿芝居
   『●懲りずに原発推進の旗を振る者達でさへ
               無視できない存在としての小出裕章さん

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http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-February/014817.html

[CML 014975] 【重要】大飯「妥当」審査書提出に井野・後藤委員が抗議の緊急声明
2012 2 14 () 03:36:07 JST

東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。

東電福島第一原発事故が未だ収束せず、原因究明も終わらない中で、大飯原発34号機の再稼働手続きが急ピッチで進んでいます。傍聴者を締め出し、利益相反委員を居座らせたまま行われた28日の意見聴取会で、複数の委員が、ストレステスト一次評価の内容や手続きについて重要な指摘を行いました。しかし、保安院はそれらを無視して審査書を強引にまとめ、213日、原子力安全委員会への提出を強行しました。

 大飯原発「テスト妥当」評価を安全委へ(動画:213日、テレビ朝日)
 http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/220213009.html

これに対して、
13日夜、意見聴取会の井野博満委員、後藤政志委員が抗議の緊急声明を公表されました。

 審査書提出は「拙速」=保安院聴取会委員が抗議
 大飯原発・ストレステスト(213日、時事通信)
 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012021300948

重要な声明ですので、ぜひ一人でも多くの方に広めてください。転送、ブログ、ツイッター、フェイスブックなどでご紹介ください。
[転送・転載歓迎/重複失礼]

……………………………………………………………………………………

ストレステスト>井野委員・後藤委員の抗議声明
http://kkheisa.blog117.fc2.com/blog-entry-93.html

原発再稼働:大飯34号ストレステスト手続きに異議あり>2委員が抗議声明
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-8a6b.html

大飯原発ストレステスト「妥当」に、専門委員が抗議の緊急声明
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1306

◆抗議声明は以下のPDFでダウンロードできます
http://www.kk-heisa.com/data/2012-02-13_st_ino_goto.pdf

[関連]ストレステスト意見聴取会>強引な議論打ち切り?
    意見聴取会提出:井野委員・後藤委員の質問書】ぜひご一読を
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(その2へ続く)

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