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●「エレファント・イン・ザ・ルーム」: 原発再稼働・輸出という、「危険なゾウ」の暴走

2013年10月24日 00時00分47秒 | Weblog


asahi.comの二つの記事、【福島第一、頻発する作業ミス 現場管理能力が低下か】(http://www.asahi.com/national/update/1013/TKY201310130071.html?ref=com_top6_2ndと【作業員「線量パンクでポイ捨て」 福島第一、下がる士気】(http://www.asahi.com/national/update/1013/TKY201310130069.html。東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013101402000135.htmlと【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013101902000128.html)。

   『●東電原発人災対策がお粗末すぎる・・・・・・、そして「推進」しか出来ない原子力「規制」委員会

 「大変に困難な現場作業であることは理解できるが・・」、これはもはや東京電力の体質。

   ●東京電力の体質は変わらず

 「・・・・・・タコ、ネズミ、イタチ、モグラと・・・・・・」につづいて、原発再稼働・輸出という「危険なゾウ」を野に放とうとしている。でも、「非国民と罵」しられても、「「故郷への反逆者」と罵ら」れても、この「危険なゾウ」を野に放してはいけない。

   『●「状態はコントロール」「完璧にブロック」されているので、東電は柏崎刈羽原発を再稼働するつもりらしい
   『●打つ手なし、それでも原発を続けたいという。アホである
   『●東電原発人災対策がお粗末すぎる・・・・・・、そして「推進」しか出来ない原子力「規制」委員会

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http://www.asahi.com/national/update/1013/TKY201310130071.html?ref=com_top6_2nd

2013年10月13日19時15分
福島第一、頻発する作業ミス 現場管理能力が低下か

 福島第一原発で相次ぐ作業ミスについて原子力規制庁の池田克彦長官は4日、東電の広瀬直己社長に「初歩的な確認の不足で引き起こされた。現場管理能力が著しく低下している」と詰め寄った。ほかの発電所から作業員を回してでも、福島第一原発で適切に作業管理をするよう指示した。

   (作業員「線量パンクでポイ捨て」

 東電は、柏崎刈羽原発(新潟県)の6、7号機について新基準適合申請をしているが、池田長官は「(福島で)こういう状況が続く中、柏崎刈羽の安全管理を適切に行うことができるのか」と疑義を呈した。

 しかし、ミスはその後も止まらない。7日、経験不足の作業員が配電盤の操作を誤り1号機原子炉の注水が一時低下。9日には作業員が誤ったホースを外し、6人が汚染水を浴びた

・・・・・・・・・。
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http://www.asahi.com/national/update/1013/TKY201310130069.html

2013年10月13日19時15分
作業員「線量パンクでポイ捨て」 福島第一、下がる士気

 【根岸拓朗、笠井哲也、岡本進、木村俊介】東京電力福島第一原発で9月以降、単純な作業ミスによるトラブルが続いている。放射線量の高い現場で働き、汚染水まで浴びた作業員もいる。ミスの背景に何があるのか。

   (福島第一、頻発する作業ミス

 「浴びちゃったな」「きょうも高かったな

 第一原発の出入り口「入退域管理棟」。その日の仕事を終えた作業員たちが、渡されたレシートのような紙を見てつぶやく。無言で数字を見つめる人もいる。

 記された数字は、被曝(ひばく)量。1日で2ミリシーベルト近く被曝する作業員もいるという。一般の年間追加被曝限度の2倍近い。

 建屋周辺は今も毎時100ミリシーベルト超の場所がざら。作業ごとに浴びる線量を想定して計画を立てて現場に向かうが、1年間の被曝限度50ミリシーベルトを超えると、その年は現場では働けなくなる。

 「被曝線量がパンクすれば、ポイ捨てされるだけ」。10年以上、第一原発などの原発で働いてきた30代の男性は、そう自嘲する。

 事故前は原子炉建屋内などの作業でチームの責任者も務めた。事故直後、避難先から志願して戻り、原子炉に水を入れるために建屋にホースを運んだ。被曝量が1時間で10ミリシーベルトを超え、「死ぬかと思った」こともある。

 五輪に沸き返る東京の様子や、消費税増税がメディアをにぎわす一方で、第一原発の報道はトラブルばかりで、作業員の声はほとんど報じられない。被災地に著名人が慰問に訪れても、作業員には会わずに帰る。

 「今は社会全体で応援してくれる空気が感じられない。モチベーションがどんどんなくなる」とぼやく。

 入退域管理棟で働くベテランの男性は、汚染水絡みのトラブルが相次いだ夏ごろから、作業員の肌や下着の汚染が増えたと感じる。

 防護服に全面マスクを身につけてはいるが、マスクを外す際に汚れた手袋で首筋に触れる人もいるという。「事故後にゼネコンが集めた作業員は経験も知識も浅く、防護服も上手に脱げない」

 しかも、第一原発は通常の発電所と違い、がれき撤去やタンクの据え付けなどで少しずつ様子が変わっていく。事故前の作業経験が通用しない現場もあるという。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013101402000135.html

【コラム】
筆洗
2013年10月14日

 「部屋の中のゾウ」。こんな英語の表現がある。ゾウが部屋の中にいる。狭い部屋にゾウが窮屈そうに立っている光景はユーモラスだが、その意味は怖い▼巨大なゾウが部屋にいれば中の人間はゾウの存在をいやでも知る。ゾウの存在を知りながら気づかないフリをしている状態をエレファント・イン・ザ・ルーム」というのだそうだ▼いつ暴れだすかもしれないゾウが部屋の中にいるのは危険な状態だ。なんとかしなければならないが、どうやってゾウを部屋の外へ追い出せばいいのかが分からない。解決方法のない恐怖を打ち消すため、「危機ではない」とゾウを見なかったことにする心理。分からなくもない▼米国の債務上限問題の期限が十七日に迫る。この日までに与野党で話をつけて、政府の債務上限を引き上げなければ、米国債は債務不履行(デフォルト)に陥る可能性がある。世界最大の経済大国のデフォルトは世界経済全体にリーマン・ショックをはるかに超える大混乱を引き起こす危険がある▼「結局、政治決着するさ」「デフォルトなんて起こらない」。落ち着いた声も聞く。こちらの取り越し苦労ならば結構だが、こうした声がゾウを見ないフリをしているだけの楽観論でないことを祈る▼東京で十三日、大規模な脱原発集会があった。参加者には別の危険なゾウがはっきりと見えているのだろう。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013101902000128.html

【コラム】
筆洗
2013年10月19日

 あの時、父に正確に何と言ったかは覚えていない。だが、その時の気持ちは覚えている。「この非国民が…」だ▼安田純治さん(82)は、軍国少年だった。一刻も早くお国の役に立とうと一九四四年に十二歳で航空機乗員養成所に入った。硬骨の弁護士だった父ははっきり口にこそしないが、戦争に否定的だった▼純治少年が飛行士を目指すと言った時も、父は「そうあせるな」と引き留めた。少年は心の中で父を非国民と罵(ののし)りつつ、「それでは間に合わない」と志を貫いた▼戦争が終わって大人たちは突然、民主主義者になった。故郷の福島に帰り、途方に暮れていた安田さんは終戦の年の秋、新聞を読んでいて衝撃を受けた。軍国主義に抗(あらが)って獄につながれていた政治犯が、釈放されたとの記事だった▼「絶望的な状況の中で反戦を唱えていた人がいた。時流に抗した人がこの国には存在したのだ」。その時の思いが安田弁護士の背骨だ。三十年前には「故郷への反逆者と罵られながら、福島原発の設置認可取り消し訴訟の弁護団長を務めた。難しい裁判とは分かっていたが、福島にも原発に反対する人がいたという証しを残したかったからだ▼その時の裁判で指摘した原子炉の水素爆発が、現実に起きた。いま安田さんは、原発事故で故郷や仕事を失った人が起こした訴訟の弁護団長を務める。元軍国少年の闘いは続く。
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