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●アベ様は「株価さえ上がれば何をやっても許されると思っているのだろうか」?

2014年07月15日 00時00分10秒 | Weblog


東京新聞の社説【新成長戦略 奇策や禁じ手ばかりだ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014062502000165.html)と、
コラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2014062502000139.html)と、
【【私説・論説室から】 春子ママの声を聞け!】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2014070902000132.html)。

 「株価さえ上がれば何をやっても許されると思っているのだろうか。安倍政権が閣議決定した新成長戦略は、なりふり構わぬ手法が目立つ。国民の利益を損ないかねない政策は成長戦略といわない」・・・・・・「そう、安倍政権の新成長戦略である。国民の大切な年金資金を使った株価つり上げ策や、残業代ゼロの長時間労働につながる労働規制の見直し、安い労働力を都合よく使う外国人実習制度の拡大、原発や武器輸出に続いて、賭博の合法化となるカジノ解禁とくる…」・・・・・・。

 経済についても「奇策や禁じ手ばかりだ」。斎藤貴男さんによれば、「庶民から取れるだけ取ろうとしているのが安倍政権」。また、浜矩子さんによると「アホノミクス」を通り越して「ドアホノミクス」だそうだ。
 未だにアベ様や自公政権を支持する理由が分からない。そんなに多くの人が「大企業のエライさん」ばかりなんだろうか? 一般市民はこれだけイジメられているというのに・・・・・。諦め? 無関心?? 不感症??? 「原発再稼働を目指し、トップセールスと称して原発や「武器」を世界に売り歩き、今度はカジノ賭博解禁に前のめり」で「禁じ手や奇策を弄(ろう)して生き延びてきた「いかさま師」」達に対してそれでいいのでしょうか?

   ●斎藤貴男さん「庶民から取れるだけ取ろうとしているのが安倍政権」
   『●野中広務氏「憲法があり、9条があったからだ」・・・・・・ 
                    自公議員や翼賛野党議員への痛烈批判
   『●企業の貯金250兆と「働くとは何か?」
   『●「『平成の治安維持法』を作った総理」の「時代錯誤の富国強兵」
   『●安倍首相殿、「先進国」の「首都」で凍死、
        そして、この寒空の路上に生活困窮者を叩き出したそうです
   『●『自然と人間』(2014年6月号、Vol.216)についてのつぶやき


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014062502000165.html

【社説】
新成長戦略 奇策や禁じ手ばかりだ
2014年6月25日

 株価さえ上がれば何をやっても許されると思っているのだろうか。安倍政権が閣議決定した新成長戦略は、なりふり構わぬ手法が目立つ。国民の利益を損ないかねない政策は成長戦略といわない。

 国民の虎の子の年金積立金を株式市場に大量投入する「官製相場」で株価つり上げを狙う。

 財政危機だと国民には消費税増税を強いながら、財源の裏付けもない法人税減税を決める。

 過労死防止が叫ばれる中、残業代ゼロで長時間労働につながる恐れが強い労働時間規制緩和を進める。

 低賃金など劣悪な環境で「強制労働」との批判もあがる外国人技能実習制度を都合よく活用する。

 昨年の成長戦略は安倍晋三首相の発表会見中から株価が急落、大失敗に終わった。今回はその経験だろう、株式市場とりわけ外国人投資家の関心が高い法人税減税や労働市場改革を柱にすえた。国民の財産の年金資金による株価維持策という禁じ手まで使うに及んでは株価上昇のためなら何でもありかと思わざるを得ない。日々の株価に一喜一憂する「株価連動政権」と揶揄(やゆ)されるゆえんである。

 新しい成長戦略は「企業経営者や国民の一人一人が自信を取り戻し、未来を信じ、イノベーションに挑戦する具体的な行動を起こせるかどうかにかかっている」と最大のポイントを挙げている。しかし、この成長戦略でどうやって国民が自信を取り戻し、未来を信じればいいのか

 二十年近く続いたデフレの大きな要因は、非正規雇用の急増などで国民の所得が減り続け、それが消費減退、企業活動の低下を招くという「賃金デフレ」であったことは通説だ。正社員の給与も伸び悩み、中間層が消失、一握りの富裕層と大多数の低所得者層に置き換えられたのである。

 だとすれば、まずは非正規労働の増大や長時間労働に歯止めをかける。人材教育や訓練に力をいれることによって生産性を高め、働く人への適切な分配を進める。成果主義によって報酬を決める労働時間規制の見直しでは、生産性向上よりもかえって長時間労働を生む懸念の方が強いだろう。

 原発再稼働を目指し、トップセールスと称して原発や「武器」を世界に売り歩き、今度はカジノ賭博解禁に前のめりだ。どうして、こんな奇策ばかり弄(ろう)するのか。正々堂々と経済を後押しし、国民が納得する形の成長戦略でなければ、いずれ破綻するであろう。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2014062502000139.html

【コラム】
筆洗
2014年6月25日

 「いろはに、金平糖(こんぺいとう)、金平糖は甘い、甘いは砂糖、砂糖は白い、白いは兎(うさぎ)…」。単語をつないでいくので、しり取り歌という。「さよなら三角また来て四角、四角は豆腐、豆腐は白い、白いは兎…」。幼き日、友と別れ、夕餉(ゆうげ)の家へ帰る道を思い出す人もいるか▼いつ誰がつくったか分からない。地域で歌詞も異なる。大阪では、「ダイヤモンドは高い、高いは通天閣、通天閣は怖い、怖いは幽霊…」という▼最初の言葉が経過、順序をたどりながら、まったく別の言葉に変化していく強引さが子どもには愉快で歌い継がれたか▼法人税引き下げ問題である。閣議決定した「日本再興戦略」によると数年で20%台まで下げたいというが、政府の言い分は強引なしり取り歌に聞こえる。法人税を下げる。下げたら海外からの投資が増える。増えれば雇用増にもつながる。雇用が増えれば、国民は大喜び▼二番もある。法人税を下げる。下げたら企業は設備投資、研究開発にカネを回す。回せば成長。成長すれば賃上げ。賃上げで国民は大喜び▼金平糖が兎になるほど強引で怪しい。海外から投資を呼び込める根拠や企業が設備投資、ましてや賃金を喜んで上げる保証はどこにもない。その財源をどうひねり出すかもみえぬ。国民が「無傷」ですむかどうか。政治のしり取り歌は「国民は困っています」と、まず歌いだすべきだろうに。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2014070902000132.html

【私説・論説室から】
春子ママの声を聞け!
2014年7月9日

 不意に耳元でこだました。

 「普通にやって、普通に売れるものをつくりなさいよっ!」

 昨年、人気を博したNHKの朝ドラ「あまちゃん」で主人公の母、春子(小泉今日子)が言い放った台詞(せりふ)である。主人公が所属するアイドルグループの歌声を勝手に加工し、ロボットのような声に変えたプロデューサーが相手だ。この男は過去、春子にも「口パク歌手の影武者」を強要した「前科」があった。

 そんな禁じ手や奇策を弄(ろう)して生き延びてきた「いかさま師」に対して、春子の台詞はまさに正論だったから、大いに留飲が下がったものだ。その台詞がふと、頭に-。

 そう、安倍政権の新成長戦略である。国民の大切な年金資金を使った株価つり上げ策や、残業代ゼロの長時間労働につながる労働規制の見直し、安い労働力を都合よく使う外国人実習制度の拡大、原発や武器輸出に続いて、賭博の合法化となるカジノ解禁とくる…

 普通にやらずに、いとも簡単に禁じ手、奇策に走る。この政権の体質を示す最大の特徴である。集団的自衛権をめぐる手法も同じ。「選挙に勝てば何でもやれる、政権は全能だ」-そんな傲慢(ごうまん)かつ姑息(こそく)さを感じるのである。

 次から次へ好きなように国のかたちを変えていく。市場の公正さを歪(ゆが)め、海外からの信頼を失い、働く人の不利益を増幅してもこれが目指す「美しい国」なのか。 (久原穏)
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