山岡俊介さんのアクセスジャーナルの記事(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、5月7日)、CMLの記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-May/016745.html)。
野田首相やその取り巻きは、原子力ムラの圧力に屈してかどうかは知らないが、大飯原発を再稼働したくてしょうがないらしい。ムダなことばかりやる無駄内閣の本領発揮だが、再稼働の必要がないことを理解する地元民や広義の「地元」民にとっては迷惑なだけである。原発を再稼働しようなんて、3.11FUKUSIMA人災から何の教訓も得ることのできない人たちだ。でも、それは当たり前で、福島第一原発の何の問題も解決していないし、解決の方向性さへも見えていないのだから、原発を動かしてはならないという教訓以外に、何の教訓も得られるわけがなく、それを理解できない人たちが原発再稼働へ向けて突進している。それにむけて旗を振る研究者、いったい何を考えているのやら。
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【http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、5月7日】
2012/05/07
原発の再稼動に揺れる町―福井県大飯郡おおい町ルポ
執筆者: Yamaoka (2:30 pm)
5月5日、北海道電力・泊原発が稼動を停止、42年ぶりに日本のすべての商業用原子炉が稼動を停止した。この「原発稼動ゼロ」という事態を避けるため、野田政権は「新たな安全基準を満たしている」として関西電力・大飯原発3・4号機の再稼動を認める政治判断を下した。しかし、大阪市の橋下徹市長や京都府、滋賀県の両知事の再稼働批判、何よりも「福島第一の事故原因も究明できていないなか、なぜ再稼動を急ぐのか」との反対世論の高まりに追われ、再稼動はできずにいる。
そこで5月の連休中、再稼動問題に揺れる福井県大飯町を訪問し、「原発再稼動反対テント」のメンバーに話を聞いた――。
JR「若狭本郷」駅を下車。70年代の原発設置にあわせて作られたという橋やトンネルを抜け、大飯原発に続く県道を進むと、小さな漁港が見えてきた。ここに4月6日よりテントが設置された。
県道に向けて「再稼動反対」の横断幕を掲げ、常時数人が泊り込み、町民へのビラ入れや住民説明会に対する抗議行動を展開してきた、という。
さて、テントで話を聞く前に、大飯原発に隣接する関西電力のPR館、「エル・パーク・おおい」に入館してみた。館内は意外に参観者が多く、家族連れの姿も目立つ。
大飯原発は加圧式だが、3分の1スケールの原子炉の模型を使って、原子炉の仕組みを子供にもわかるように解説。職員が淡々と説明するが、その科学技術の粋を集めた原発の仕組みを聞いていると、まるで福島第一の大事故が起きなかったかのような錯覚を覚える。
別のプロジェクターを使った説明では、「電源車を確保している」「炉心を冷やす体制がある」と万が一、全電源喪失に至っても大事故に至らないことを強調。しかし、福島第一の事故原因がまだ究明できていないなかで、そもそもどうして安全を宣言できるのか。「想定外」の放射能漏れ事故が起きた場合、拠点となる「免震棟」も、大飯原発には存在しない。事故の反省や教訓、といったものは微塵も感じられないPR館であった。
テントに戻って、メンバーに話を聞いた。
大飯町にはこれまで、目立った原発反対運動はなかった。しかし、とメンバーは語る。「立地自治体ではみんな原発に賛成だというのは、メディアがつくった意図的なキャンペーンだ。テントで座り込む私たちに対し、住民からの反発もあるかな、と思ったけどまったくない。テント前の車道を、けたたましいクラクションを鳴らして通っていった車があったけど、それくらいかな」。
・・・・・・・・・。
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【http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-May/016745.html】
[CML 016917] 【報道】大飯再稼働:福井県原子力安全専門委が意見集約へ
杉原浩司(Koji Sugihara) kojis at agate.plala.or.jp
2012年 5月 10日 (木) 01:55:00 JST
東京の杉原浩司(福島原発事故緊急会議/みどりの未来)です。
8日に福井県庁で開かれた福井県原子力安全専門委員会の傍聴に行ってきました。地震動に関するいい加減な応答の後、前回に専門委員から出された質問への関電の回答が示され、大した追及もなされないまま終了しました。
中川委員長は最後に「意見集約に入りたい」と表明。このままでは、政府の「安全」判断を追認する形の報告書がまとめられる恐れが高いです。
とり急ぎ、ネットで見られる報道記事を拾ってみましたのでご参照ください。
冒頭の朝日の記事を読むと、石塚博英・県安全環境部長が会合後の中川委員長への取材を拒んだ、とあります。この辺りにも何か政治的な思惑を感じます。いずれにしても、「議論は不十分であり審議を継続すべきだ」「政府のデタラメな『安全』判断を認めるな」と緊急に主張していく必要があります。
【転送・転載歓迎/重複失礼】
県専門委 3回の審議終える(朝日・福井版、5月9日)
http://mytown.asahi.com/fukui/news.php?k_id=19000141205090001
大飯原発再稼働の安全性議論終結 福井県専門委、結論取りまとめへ
(福井新聞、5月9日)
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/npp_restart/34605.html
再稼働安全確認大詰め、次の焦点は 大飯原発、福井知事判断へ
(福井新聞、5月9日)
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/npp_restart/34610.html
大飯再稼働:福井県原子力専門委が、政府の「安全」追認へ(毎日、5月9日)
http://mainichi.jp/select/news/20120509k0000m040171000c.html
【原発再稼働】知事提出の報告書とりまとめへ、福井県専門委 大飯原発
(産経、5月9日)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120508/dst12050820380025-n1.htm
次回から意見集約=大飯原発の福井県専門委(時事、5月8日)
http://jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2012050800976
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