2020年5月21日放送。NHK【セレクション (3)「地の底の声筑豊・炭鉱に生きた女たち」】(https://www.nhk.jp/p/ts/X83KJR6973/episode/te/Q615RY32YK/)。
炭鉱王一族の末裔ウルトラ差別主義者・麻生財閥もその一つ。
『●炭坑王一族の末裔による凄まじいまでの暴言・差別意識』
上野英信さんと筑豊文庫。《筑豊よ 日本を根底から変革するエネルギーの ルツボであれ 火床であれ 上野英信》。
『●「「慰安婦」問題と言論弾圧」
『週刊金曜日』(2014年11月14日、1016号)について』
「三木健氏【本 推理小説さながら心の闇に挑んだ労作/
『上野英信・萬人一人坑 筑豊のかたほとりから』河内美穂=著
現代書館】…《「筑豊の炭住長屋を改造して施設の「筑豊文庫」を設立
…「英信は過去を忘れた訳ではない。…葬り去ったわけでもない。
…過去を背負ったまま、天皇制のゴウカキ(業担き)として生きる。
…その罪業を担い続けていく覚悟だったのだ」と》。上野英信さんは
「「侵略する側」にいた過去に戦後、どう向き合った」のか?」
『●『キジバトの記』読了(1/3)』
『●『追われゆく坑夫たち』読了(1/3)』
『●『追われゆく坑夫たち』読了(2/3)』
『●『追われゆく坑夫たち』読了(3/3)』
「暗い地の底」で。
『●『松下竜一未刊行著作集2/出会いの風』読了(7/9)』
「田中さんや、「筑豊の地に蟠踞 (ばんきょ) して〈地の底の人々〉を
記録しつづけた上野英信」に見られるように、「どんなに赤字であれ
書かずにおれぬ業 (ごう) を負っている者が、
ノンフィクションライターとして生き残っていくのだろう」」
『●『松下竜一未刊行著作集2/出会いの風』読了(3/9)』
「筑豊の泥くさき「ドロキツイスト」上野英信。『暗闇の思想を』
は僭称であり、「…筑豊の地の底の闇を知らぬ私に「暗闇の思想」を
名乗る資格は、もとよりないのであった」。晴子さんや朱さんのことも。
町立病院での最後のやり取り。また、センセの書いた書評に対して、
上野さんは「…いま、ぼくは泣いていました」。このエピソードは
「筑豊を掘り進む 上野英信著『出ニッポン記』解説」(pp.199-204) にも」
『●記憶遺産その後 ~山本作兵衛翁のスケッチブック見つかる~』
《▼筑豊地方などに数多くあったボタ山は、炭鉱の閉山とともに姿を
消した。明治から戦後にかけての日本のエネルギーを支えた労働の
記憶は、六十六歳でツルハシを絵筆に持ち替えた作兵衛の存在に
よって、後世に伝わった▼出水やガス爆発、逃亡者へのリンチ、
米騒動を鎮圧する軍隊…。その絵はまるで人間扱いされなかった
地の底での過酷な労働の実態を詳細に描き出す。それだけではない。
ヤマで暮らしていた労働者たちのたくましさも同時に伝えているのだ》
『●追われゆく坑夫と脇に追いやられた原発人災』
《まだ貧しかった戦後の時代、這(は)い上がる日本を地の底から支えた
のがヤマの人たちだった▼国が豊かになるのと入れ違いに炭鉱はさびれていく》
『●『坑道の記憶~炭坑絵師・山本作兵衛~』:
「歴史はあらゆる側面から語られる必要がある」』
《熱く暗い地の底で石炭を掘る男と女の姿、道具、共同風呂、
子どもたちの遊び、縁起や迷信》
そして、やはり、山本作兵衛さん。
『●山本作兵衛翁の作品がユネスコ世界記憶遺産に!!』
『●記憶遺産その後 ~山本作兵衛翁のスケッチブック見つかる~』
『●「筑豊よ 日本を根底から
変革するエネルギーの ルツボであれ 火床であれ 上野英信」』
『●筑豊の炭鉱記録画家山本作兵衛翁の記憶遺産、ユネスコが展示打診』
『●上野英信さんは「「侵略する側」に
いた過去に戦後、どう向き合った」のか?』
『●山本作兵衛翁のヤマの「記憶の記録」と
アベ様の「アメリカのために戦争できる国」へ』
『●『坑道の記憶~炭坑絵師・山本作兵衛~』:
「歴史はあらゆる側面から語られる必要がある」』
「「一国の首相が歴史修正主義者なんて恥ずかしいし、…
…羞恥心の無さと自覚の無さという救いの無さ」なニッポン国。
教科書に載っている歴史さえも矮小化させようといつも画策。ましてや、
歴史をあらゆる側面から考える頭も無しなアベ様達。
歴史から教訓を得ることもない」
『●熊谷博子監督《当時の炭鉱の姿ではあるが、私には、そのまま
現代に思えた…労働、貧困、差別…戦争…今と同じだ》』
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【https://www.nhk.jp/p/ts/X83KJR6973/episode/te/Q615RY32YK/】
セレクション (3)「地の底の声筑豊・炭鉱に生きた女たち」
コロナ禍で生活や社会に脅威や制限が加わる中、今こそ見つめ直したい問題を過去の番組から厳選して届けるシリーズ。第3回は、筑豊の炭鉱で命がけで働いた女性たちの記録。
【「地方の時代」映像祭2017選奨】井手川泰子さんの手元に残る100本に上るカセットテープ。そこには大正から昭和、炭鉱で働いた女性たちの声が記録されている。暗い地の底で腰巻き一つの姿で石炭を掘った女性たち。死と隣り合わせの肉体労働、炭鉱住宅での共助、女ならではの所帯の苦労と喜びが、泣いたり、笑ったり、ときには歌ったりしながら語られる。働くこと、生きること、女であることの真実をつく言葉に耳を傾ける
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大分合同新聞の記事(http://www.oita-press.co.jp/localNews/2012_133989873653.html)。以前『●あの3・11原発人災から1年: 松下竜一さん「暗闇の思想」を想う』に書いていた小出裕章さんの講演についての映像(http://www.youtube.com/watch?v=PtHciAmQSAc)。すいません、勝手に貼らせてもらいました。NPO法人 九州・自然エネルギー推進ネットワーク様の記事(http://nonukes.exblog.jp/16073022/)と、「フェアトレード 大地」様の記事(http://ameblo.jp/fairtrade-daichi/entry-11280663069.html)。
「姫野洋三さんの歌」(http://www.youtube.com/watch?v=lYAX_bZZugw&feature=relmfu)、「第8回竜一忌『暗闇の思想』から学ぶ」(http://www.youtube.com/watch?v=PtHciAmQSAc)、「リレートーク」(http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=Ngt3sRkJls4#t=220s)などがYouTubeにアップされている。
是非、見てみてください。松下竜一さんを知る、その思想「暗闇の思想」を知るためにも。松下センセファンとして、本当に涙が出ました。短歌や緒形拳さんのこと、想聞のこと、松下竜一ファンであること、広河隆一さんのDAYS JAPANのこと、周防灘総合開発計画・豊前火力 環境権裁判、カン・キョウ・ケンのこと、伊藤ルイさんのこと、東アジア反日武装戦線〝狼〟と市民の敵というレッテルのこと、「底抜けビンボー暮らし」のこと、「暗闇の思想」を決意するということ、などなどを語る小出裕章さんの素晴らしさも、再認識させられました。百聞は一見に如かず、是非ご覧ください。
『●いま「暗闇の思想」を: 朝日新聞(地方版?)社界面トップ』
『●あの3・11原発人災から1年: 松下竜一さん「暗闇の思想」を想う』
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【http://www.oita-press.co.jp/localNews/2012_133989873653.html】
「原子力廃絶できる」京大の小出助教が講演
[2012年06月17日 11:03]
「電力不足は全くのうそ」と訴える小出裕章さん=16日
反原発運動に深く関わった中津市の作家、故松下竜一さんをしのぶ「第8回竜一忌」が16日、中津市内で開かれた。松下さんと交流のあった京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんが、福島第1原発事故の深刻な被害状況を説明し「原子力は廃絶できる」と強く訴えた。
テーマは「反原発」。小出さんは原発事故がまだ収束していないことや東日本の広い地域が放射線管理区域にしなければならないほど汚染されている現状を指摘。大飯原発(福井県)の再稼働について、「政府は電力が足りないと国民を脅しているが、全くのうそ。国が発表するデータからも電力は足りていることが分かる」と述べ、太陽光など再生可能エネルギーへの移行を求めた。
松下さんは「電力がとめどなく必要なのだという現代の絶対神話から打ち破らねばならぬ」などとした「暗闇の思想」を掲げた。小出さんは「電気が足りる、足りないとの議論とは無関係に『原子力は使ってはいけない』という決意をしなければならない。時間をかけて人々の意識を変え、社会構造を変えていく必要がある」とした。
リレートークでは、全国から集まった松下さんの知人やファンが、各地での反原発運動の状況、松下さんへの思いなどを語った。
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【http://www.youtube.com/watch?v=PtHciAmQSAc】
・・・・・・ブログ主: すいません勝手に動画を貼らせていもらいました
第八回竜一忌 『暗闇の思想』から学ぶ 小出裕章さん講演
nekonotegumiさんが 2012/06/17 に公開
2012年6月16日に大分・中津市で8回目の「竜一忌」がおこなわれました。
2004年6月に67歳で亡くなった作家、「松下竜一さん」を偲ぶもの。
今年のテーマは「反原発」
そして今年の講演は京都大原子炉実験所助教、「小出裕章さん」でした。
小出さんの演題は「暗闇の思想から学ぶもの」
松下竜一の著作「暗闇の思想」からです。
カテゴリ:
科学と技術
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第八回竜一忌
第8回竜一忌
第8回竜一忌
「反原発」2012.6.16
「反原発」2012.6.16
竜一忌
小出裕章
暗闇の思想
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【http://nonukes.exblog.jp/16073022/】
NPO法人 九州・自然エネルギー推進ネットワーク
nonukes.exblog.jp
第8回竜一忌に参加しました
松下竜一氏を偲んで280名が中津に集まりました
「松下竜一の思想は生き続ける」
松下センセが亡くなって8年になります。今年の竜一忌の統一テーマは「反原発」です。そして、松下竜一氏の唱えた「暗闇の思想」が今ほど問われていることはないと参加者のみんなが思っているからです。そして、何と松下竜一氏の書いた「暗闇の思想を」が復刻します。それも「明神の小さな浜にて」という 暗闇の思想を の次に出版された、たたかいの続編を報告した本の合本が出るのです。何ということでしょう。松下センセが亡くなっても、松下氏の「思想」は現代に生き続け、人々を引きつけ続けることができるのです。
今回の竜一忌は昨年にも増してスバラシ集いでした。「私たち自身の生き方が問われている」ということがひしひしと私の胸に伝わってきました。ちょうど大飯原発再稼働を野田首相が表明したそのときに、280人の心の中で「どう生きるか、どう生きればいいのか」を語り合ったのです。
小出裕章さんの講演とその後のリレートークで、一人一人のお話の中に、それぞれの人々に生き方の決意を聞きました。ある新聞記者の「自分がどの位置に立って記事を書けばいいのか苦悩の連続だ」という言葉と、弱い側に寄り添って書き続けた松下さんのように生きようとすると語る記者の言葉などに、私はまだ新聞記者やマスコミの中に良心が残っているという気持ちになりました。
松下竜一の 暗闇の思想を 明神の小さな海岸にて が出版されます
影書房から7月中旬には松下竜一の「暗闇の思想を 明神の小さな海岸にて」が出版される予定です。解説は鎌田慧さんです。この本は松下竜一の思想の神髄を書いた本です。当方でも取り扱います。ぜひ読んでください。私の本もついでに読んでもらえればうれしいです。
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【http://ameblo.jp/fairtrade-daichi/entry-11280663069.html】
2012-06-18 14:10:56
第8回 竜一忌
第8回 竜一忌の1部のオープニングにはメンバーによる生演奏と唄
姫野洋三さんの「若狭の海」
原発のうたは良かったです。
「夜をあんなにあかるくしといて
夏をあんなにさむくしといて
まだまだ 足りないなんて~♪」
さてさて、京都大学 原子炉実験所 小出 裕章氏の講演会です。
ここで、紹介があった
「松下竜一とその仕事展で緒方拳さんが松下さんに講演を頼まれ
返信のはがきに一言書かれた
「快諾」の言葉どおり私も喜んで講演を引き受けました」
(ブログ主: 映像はこちら(http://ameblo.jp/fairtrade-daichi/image-11280663069-12034450848.html))
と松下竜一ファンの小出さんのお話は凄く勉強になりました。
レイモンド・チャンドラーの遺作「プレイバック」の言葉も引用されていました。
If I wasn't hard, I wouldn't be alive.
If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.
強くなければ、生きられない。
優しくなれないなら、生きる価値がない。(小出さん訳)
そして、改めて福島原発事故後の今の日本の現状が本当に危険な国になっていることも思い知らされました。
国という大きな組織で原発に関しては嘘を言っているように感じました。
そして、生き方についておそわったように思えました。
地球=命が根付けた稀有の星
衛星から見た夜の国々の中に日本がひときわ不夜城のように輝いている現在。
夜をあんなにあかるくしといて~♪姫野さんの歌詞のようでした。
小出先生もクーラーなし生活、電気をできるだけ使わない生活をずっとしているという
誰かのようだ、そうそう大地の代表だ
決して電気は足りないことはないことを実感し、そして原子力なくても大丈夫な日本にしないとと思いました。
放射能とは共存できないのだから。
最後に松下さんのことをこういわれていました。
「どこまでも優しく生きる
それこそが本当の強さ」
小出さんの話を聞き、また松下竜一さんの凄さも感じ。
そして、「どこまでも優しく生きる それこそが本当の強さ」という言葉を聞き草の根の会の人たちの主なメンバーの顔が浮かびました。
一人一人本当に優しい。
嘘がない人たち。
その中にいると偽物がすぐにわかってしまうほど
本物の人たち。
もうおじいさんおばあさんになったけれど
今の薄っぺらい世の中で本物の人たちに少しでも寄り添わせていただけてありがたく感じております。
松下竜一さんがあまりに偉大だったお陰で松下ファンという事で自分の本を売り込んだ詩出版したりする人が多くいる中、先日梶原さんの本を宮村さんが是非出版したいと自主的に費用をだし編集をしてだした「さかなやの四季」の帯に書いていた、本物という言葉。
草の根の梶原さんや荒木さんや恒遠さんや浦畑さんやうちの母もそうみんな本物にどこまでも優しく生きている人たちだなと最後の言葉に涙がポロリとしました。
凄く良い勉強になりました。
ありがとうございました。
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NPO法人 九州・自然エネルギー推進ネットワーク様の記事(http://nonukes.exblog.jp/15363070/)。末尾に、「「その日」に合わせて・・・」に関しての綿井健陽さんの記事(http://watai.blog.so-net.ne.jp/2012-03-08)も。
引用はしませんが、ポット出版(http://www.pot.co.jp/)のWPにある、「松沢呉一の黒子の部屋」の「お部屋2367/セシウム牛を食べる会」(http://www.pot.co.jp/matsukuro/20120308_082355493927832.html)は必読です。是非、読んでみてください。
あの3・11から1年。あの時、個人的な事情もあり、こと(原発人災)の重大さに全く気付いていなかったし、ブログにも何も書いていない。2日後からようやく、それについて書き始めている。刻一刻と人災の側面が浮き彫りになり、いまに至っても、解決したと言える側面はほとんど無いといって過言ではない。メルトダウンした原子炉についても、冷温停止「状態」という言葉遊びで糊塗している。原発内部の状況はつかめていないし、知ることもできないのに。何が一体事故「収束」宣言なのか。ストレステストという計算ごっこでお茶を濁し、その〝計算された〟結果を易々と受け入れる原子力ムラお抱えの委員会。マスコミやネット、市民が騒ぎ過ぎる、不安を煽りすぎるという大御所〝ジャーナリスト〟子供にとっては20倍のリスクでは収まらないであろう年間20ミリシーベルトどころか、笑っていれば100でもオッケーと嘯く学者。市民、特に、罪なき子供達の側に立とうともしない司法。ジャーナリズムの根本としての批判精神なきマスコミ。その結果として、原子力ムラの望む原発再稼働・原発建設再開・原発輸出に向けて着々と進んでいる。
小出裕章さんの云う「たかが電気のために・・・」をよく考えるべきである。この1年目の節目に再度、松下竜一さんの「暗闇の思想」を想う。
『●いま「暗闇の思想」を: 朝日新聞(地方版?)社界面トップ』
再々度?、しつこく、再掲(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/e1b263002193a77c5f47ca07c54ff5f2)。『松下竜一 未刊行著作集4/環境権の過程』より。
《「電気需要増加は必至ではないかという問いかけ・・・。・・・現在の電力に頼りきった文化生活そのものへの反省と価値転換であり、少数の被害者には目をつぶって成り立つ多数の幸福という暗黙裡の差別的発展への懐疑であり、さらに大きく根本的には、電力をとめどなく食いつぶしてやまぬ高度経済成長政策の拒否である」(p.107)。「・・・だれかの健康を害してしか成り立たぬような文化生活であるのならば、その文化生活をこそ問い直さねばならぬと。/じゃあチョンマゲ時代に帰れというのか、と反論が出る。必ず出る短絡的反論である。・・・今ある電力で成り立つような文化生活をこそ考えようというのである。・・・/・・・ただひたすらに物、物、物の生産に驀進して行き着く果てを、私は鋭くおびえているのだ。/「一体、物をそげえ造っちから、どげえすんのか」という素朴な疑問は、・・・開発を拒否する風成で、志布志で、佐賀関で漁民や住民の発する声なのだ。・・・/・・・都会思考のキャッチフレーズで喧伝されるのなら、それとは逆方向の、むしろふるさとへの回帰、村の暗がりをもなつかしいとする反開発志向の奥底には、〈暗闇の思想〉があらねばなるまい」(pp.116-117)。
内橋克人さんの〈浪費なき成長〉につながる〈暗闇の思想〉。》
ブログ『ちあの散歩道』様によると(http://blog.goo.ne.jp/cheer_001/e/61113af9db921e05758daf32b04a4dc6)、松下竜一さんを偲ぶ今年6月16日の「第8回竜一忌」のゲストは小出裕章さんだそうです。すごい!!
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【http://nonukes.exblog.jp/15363070/】
「松下竜一」暗闇の思想館プレオープンします
脱原発市民による市民資料館を開設します
私たちの師であった中津の作家、松下竜一氏が亡くなって今年で8年目になります。松下竜一氏は私たちと一緒に大分の地で脱原発運動をチェルノブイリ原発事故以後、行っていました。氏は1972年に「暗闇の思想を」という文章を朝日新聞に書きました。その翌年に朝日新聞に同名の単行本を出しました。氏はなぜこの文章を書いたのかという説明を1991年に話しています。以下はその内容です。
「暗闇の思想」という文章の中で私が書きましたことは、
たいへん単純なことでありました。要するに「今(一九七二年時点の
ことですが)のような、とめどない電力需要を続けていれば、
これはもう本当に、とどまるところがないんじゃないか。
新たな発電所を建てれば、その建てた発電所によって、
またしても電力需要が喚起されていく。だから、もうここらで
立ち止まるべきだ」ということを言ったに過ぎないわけですね。
それは七〇年代、全国の色んな反開発運動、あるいは反公害運動が
実感的にそういうことを主張していたわけです。
皆さんもよくご存じの、非常に有名な言葉として、四日市公害の被害を
受けた人々が、「汚れた空の下でビフテキを食べるより、きれいな空の下で
梅干しを食べたい」と言っていましたし、あるいは、大分県の臼杵、
この近くの風成という所で、漁村のお母さんたちが目の前の湾が
埋め立てられることに反対して、大変激しいたたかいを展開しましたけれど、
そういう中で、風成の人たちが「もうこんなにモノ、モノ、モノを作り出して
どうするんでしょうな」ということを私に訴えていました。要するに、
高度経済成長の弊害面が際立って出てきたのが七〇年代の初めだったわけですね。
「暗闇の思想」資料館の資料収集にご協力をお願いいたします。
そのような思いから、私たちは当NPOに松下竜一「暗闇の思想館」を開設する準備を行っています。3月にオープンの予定ですが、そこには元慶応大学の藤田祐幸氏の慶応大学時代の資料も搬入済みです。そのほかにも自然エネルギー関係の資料や映像やグッツなども集める予定です。皆さんのご協力をお願いいたします。なお、この資料館はペレットストーブの展示室も兼ねています。写真のストーブはシモタニ製のコンコードです。ぜひ皆さんも一度お越しください。
by nonukes | 2012-02-01 20:46 |
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一方、綿井健陽さんの『逆視逆考PRESS』に以下の記事(http://watai.blog.so-net.ne.jp/2012-03-08)あり。前述の松沢呉一さんの記事も是非どうぞ。
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【http://watai.blog.so-net.ne.jp/2012-03-08】
Twitterまとめ投稿 2012/03/08
wataitakeharu「…から1年」という“メディア・カレンダー”から逃れることは、結構困難なことです。それがマスメディアでも、ミニメディアでも、ミドルメディアでも。何せ私もこれまで、「その日」に合わせて、いろんなことをしてきた身です。それで、張り切ったときあり、待ち構えたときあり。身過ぎ世過ぎです03/07 18:00
wataitakeharu「絆」「復興」「再生」「がんばろう日本」「心ひとつに」……どれも嫌な言葉です。特に今週末は従いたくございません。「不謹慎」で、「いかがわしく」て、「破たん」して、「ボロボロ」で、「ズタズタ」で、「最悪」で、「終わってる」……「が、しかし」「それでも」というものに惹かれております03/07 17:26
wataitakeharuあの日の、あの時間に合わせて、眼を閉じて、手を合わせて、頭を垂れて、涙を流して…という写真や映像とは、「違うもの」は何なのかということを考えている。今週末の3・11の日のテレビニュース映像や新聞写真が早くも眼に浮かぶので、「…じゃないもの」を探している。この選択って、間違ってる?03/07 16:54
wataitakeharuしかし……みんながみんな、今週末の日曜日の日に、何かしなければならないのだろうか?みんな同じ時間に「追悼」する必要があるのだろうか?周りからの強迫観念のようにも感じてきて、だんだん憂鬱になってきたので、逆に一人で別のことをしようかという気もしているが、それもまた「居心地の悪さ」03/07 16:35
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ウェブ上にもアップされていないし、ネット上でも誰も文字起こししていないようなので、やってみます(いかん、いかん、仕事しなくちゃ)。朝日新聞さん、ごめんなさい。
朝日新聞の社会面トップです。若き日の松下センセの写真付き。思わず、朝から「お~っ」という声が出てしまいました。地方版のみでしょうけれどもね。いまこそ、原発に依存する東京といった大都市や原発の地元、原発推進者こそが読むべき記事だと思うのですけれども。
しつこいですが一昨日のブログでも取り上げていたので、妙な一致を奇妙に思いました。松下竜一さんはやはりすごい人物だなと再確認。いまこそ「暗闇の思想」を。39年前(!!)の論考だけれども、今こそ。
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【朝日新聞、14版、2011年10月29日、p.37】
「暗闇の思想」原発問う
今ある電力で成り立つ文化生活を考えよう
原発事故と節電要請を受け、電力とどう向き合うべきか。
その手がかりを、約40年前に九州電力火力発電所(福岡県豊前市)
建設への反対運動から生まれた論文「暗闇の思想」に求め、
読み直して再評価する動きが静かに広がっている。
40年前の論文再評価
「暗闇の思想」は反公害、反権力を貫いた大分県中津市の作家、松下竜一=〈※〉=(1937~2004)が1972年12月16日の朝日新聞夕刊文化面(西部本社版)で発表した。
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〈※〉松下竜一
1937年、大分県中津市生まれ。高校卒業後、家業の豆腐屋を継ぎ、
貧しい日々をつづった「豆腐屋の四季」で作家デビュー、
テレビドラマにもなった。70年に豆腐屋をやめ、反公害、反原発の
運動を始める。73年、「環境権」を掲げて豊前火力発電所
(福岡県豊前市)の建設差し止めを求めて提訴。運動の機関紙
「草の根通信」を発行し続け、40冊以上の著作を残した。
2004年6月に病気で死去。
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2100字余りの寄稿で、松下は「誰かの健康を害してしか成り立たぬような文化生活であるのならば、その文化生活をこそ問い直さなければならぬ」とつづり、「いまある電力で成り立つような文化生活をこそ考えよう」と呼びかけた。豊前火発の建設に反対する中で、「反対するなら電気を使うな」という推進派の批判に向き合って生まれた。
当時は「人類の進歩と調和」を掲げた大阪万博から2年あまり、田中角栄元首相が就任直前に「日本列島改造論」を出版して半年。光化学スモッグや四日市ぜんそくなど各地で大気汚染が深刻化していた。だが、豊前火発は建設された。
■ ■
論文掲載からほぼ39年。今月10日、福岡市内の会議室で、松下の著作を読む勉強会が開かれ、大学生や教師ら約10人が集まった。
「電気を一度なくしてみたら本当に必要なもの、大事なものが分かる」 「原発反対の原点は命が大事ということ」 「経済的な先進国からさらに一歩進んだ境地を目指すべきだ」 「原発推進派は金まみれ。きれいごとだけでは片付かない」
企画した福岡県宗像市の大学院生上野崇之さん(30)は東日本大震災を機に「何かしたい」と動き、松下の著作と出会った。
5月、脱原発を目指す市民らが座り込む「九電本店前ひろば」を訪ね、知り合った大学生らと節電の呼びかけを思い立つ。電力需要が減れば、原発の必要性も減る、と考えた。九電は夏場、最大15%の節電を求める方針だった。だが、街に出て節電を促すチラシを配ると、「ひろば」で「暗闇の思想」の一読を薦められた。
松下は、生活や社会のあり方自体を問うていた。自分の考えが「より深いところから基礎付けられた」。一方で、思想が広く支持されなかったために現在の状況が生まれたのではないか。思想が生まれた背景やその後を知りたいと関心は深まっている。
■ ■
松下と同年生まれで、ともに市民運動に取り組んだ大分県中津市の梶原得三郎さん(74)は、「若い人たちが彼に学ぼうとしてくれるのがうれしい」と話す。
震災後、往時を知る人たちから「松下さんが生きていれば、今何を言っただろうか」と連絡が入り、毎年6月に開く竜一忌には今年も約150人が集い、反原発への思いを語り合った。
梶原さんは「経済のために原発を動かせというのでは40年前と変わらない。原発を止め、今あるだけの電気でやっていける工夫に知恵を絞るべきだ」と話す。
再読の動きは出版界にも広がる。「反原発の思想」を特集した雑誌「現代思想」10月号で2人の論者が「暗闇の思想」に言及。花乱社(福岡市中央区)が11月中旬をめどに「暗闇の思想」全文と松下の講演を収載した本を出版するほか、東京の出版社が松下の著書「暗闇の思想を」の復刻を目指している。 (古城博隆)
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「暗闇の思想」抜粋
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あえて大げさにいえば、〈暗闇の思想〉ということを、このごろ考え始めている。比喩ではない。文字通りの暗闇である。
きっかけは、電力である。原子力をも含めて発電所の公害は、今や全国的に建設反対運動を激化させ、電源開発を立ち往生させている。
電力が絶対不足になるのだという。年10%の高度経済成長を支えるエネルギーとしてなら、貪欲(どんよく)な電力需要は必然不可欠であろう。
しかも悲劇的なことに、発電所の公害は現在の技術対策と経済効果の枠内で解消しがたい。そこで、電力会社と良識派を称する人々は、「だが電力は絶対必要なのだから」という大前提で公害を免罪しようとする。国民全ての文化生活を支える電力需要であるから、一部地域住民の多少の被害は忍んでもらわねばならぬという恐るべき論理だ出てくる。
本来ならこういわねばならぬのに ――― だれかの健康を害してしか成り立たぬような文化生活であるのならば、その文化生活をこそ問い直さねばならぬと。
じゃあチョンマゲ時代に帰れというのかと反論が出る。現代を生きる以上、私とて電力全面否定という極論をいいはしない。今ある電力で成り立つような文化生活をこそ考えようというのである。
まず、電力がとめどなく必要なのだという現代の絶対神話から打ち破らねばならぬ。一つは経済成長に抑制を課すことで、ひとつは自身の文化生活なるものへの厳しい反省で、それは可能となろう。
冗談でなくいいたいのだが、〈停電の日〉をもうけてもいい。勤労にもレジャーにも過熱しているわが国で、むしろそれは必要ではないか。月に一夜でも、テレビ離れした〈暗闇の思想〉に沈みこみ、今の明るさの文化が虚妄ではないのかどうか、冷えびえとするまで思惟(しい)してみようではないか。
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都知事選の動向に関するニュースにひどく落胆させられました。どの程度の確度かが不明ですし、メディアの期待度(?)あるいは揺り戻し効果を狙ってるのかは不明ですし、また、まだ決めていない人も多くいるのでしょうが、「大丈夫か、都民の皆さん」と心配になります。
松下竜一さんの初期の頃の作品『暗闇の思想を』が、最近、しきりに思い出されています。今こそ、多くの人に読んでもらいたいし、光をあてるべき書物だと思います。
ブログの中から、最近の「暗闇の思想」に関する記事を以下にまとめてみました。
「今こそ『暗闇の思想を』を」(ちあの散歩道)
【http://blog.goo.ne.jp/cheer_001/e/34905506ef6f0e900493c79378ce96c1?fm=rss】
「■『暗闇の思想を』(松下竜一)」(暗川)
【http://lumokurago.exblog.jp/14777454/】
「暗闇の思想」(kurasan-blog2)
【http://kurarinet.com/kurasan/?p=528】
「【編集長妄言】暗闇を取り戻す思想と行動を」(日刊ベリタ)
【http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201103310033434】
「暗闇の思想」(茫茫録)
【http://plaza.rakuten.co.jp/boubouroku/diary/201103220000/】
「暗闇の思想」(ナマケモノ倶楽部)
【http://www.sloth.gr.jp/library/nakamura/030616kurayami.html】
「暗闇の思想を」(nishiyama masahiro blog)
【http://blog.livedoor.jp/guriboy/archives/2873750.html】
「少し暗い街も悪くないもんだ:
松下竜一氏の『暗闇の思想』の「停電の日」の提案」(まちづくり連れ連れ騒士)
【http://geocities.yahoo.co.jp/gl/matiplanplan/view/20110401/1301626859】
「チェルノブイリに近づく」(国際戦略コラム)
【http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/230316.htm】
「今、松下竜一氏を想う。」(ソフィアのブログ)
【http://blogs.yahoo.co.jp/uwajima_sophia/8772219.html】
「大地震、大津波、そして原発事故・・・」(カウンセラー コスモスの「中辛ッ! 日記」)
【http://yaplog.jp/hi-san-pin/archive/167】
「昨日の地震」(代表・吉成のときどき日記)
【http://nobuoblog.blog19.fc2.com/blog-entry-38.html】
「地域おこしは地域のこし」(すがるみWeb)(中津市議会議員 須賀るみ子さん)
【http://ameblo.jp/sugarumi/entry-10726652626.html】
以下はおまけです。
「今日もありがとうございます」(フェアトレード 大地)
【http://ameblo.jp/fairtrade-daichi/entry-10834189964.html】
「Ⅱ 送る言葉」
「私が上野英信門下であることは自他共に認めることであるが、しかし私の記録文学第一作になる『風成の女たち ―ある漁村の闘い』執筆中には、私はまだ氏に出会っていなかったし、・・・/・・・、氏の『追われゆく坑夫たち』すらまだ読んでいなくて・・・/・・・私が『風成の女たち』出版後の〈事件〉で追いつめられて・・・のちに彼等の方から誤解を詫びてきた。・・・/とはいえ、私が不肖の門下であることは紛れもないことで、「君は本を出し過ぎるよ」という氏の小言一つにも、ただただ小さくなって首をすくめざるをえない」(pp.163-167)。
上野さんに関する印象に残る一篇「原石貴重の剛直な意志」(pp.168-195)。もう一度読み直したい一篇。師としての上野さんとの触れ合いと別れ。魚住昭さんに通づる、ジャーナリスト、ノンフィクションライターとしての「業」。「少数の同志の中からは逮捕者」得さん。しかし、師曰「君ねえ、ほんとうに苦しい闘いというのはだね、自殺者が何人も出るものなんだよ。君らの闘いに、もう自殺者は出たのかね」!!、「一瞬にして口を緘 (かん) せられたように、私の嘆きは封じられることになった」。筑豊の泥くさき「ドロキツイスト」上野英信。『暗闇の思想を』は僭称であり、「・・・筑豊の地の底の闇を知らぬ私に「暗闇の思想」を名乗る資格は、もとよりないのであった」。晴子さんや朱さんのことも。町立病院での最後のやり取り。また、センセの書いた書評に対して、上野さんは「・・・いま、ぼくは泣いていました」。このエピソードは「筑豊を掘り進む 上野英信著『出ニッポン記』解説」(pp.199-204) にも。
『いのちきセンセ奮戦の半生記抄』(p.274)。「・・・豊前火力反対運動をネタに、何冊の本を書いたろうか。『暗闇の思想を』、『明神の小さな海岸にて』、『環境権ってなんだ』、『五分の虫、一寸の魂』・・・松下センセは、はっきりと運動を喰い物にすることを公言してはばからなかった。・・・松下センセが住民運動をネタにしてしぶとくいのちきして・・・かつがつながらいのちきしてきたからこそ、豊前火力反対運動は十年を超えて続いてきたのである。・・・反対運動の同志たち・・・いずれ劣らぬいのちき下手という点では、みごとに似たもの同志なのだ」(pp.284-285)。「・・・研究室という、本来造る側の学問に身を置きながら、造らせまいとする住民運動に深くかかわってしまった彼は、そこから巧みに身をかわすという器用さをもたなかった」(p.286)。「しかし、松下センセの周辺でいのちき下手ということでは、梶原得三郎さん以上の者はいないだろう。いのちきオンチを自認している松下センセですら、彼のいのちきぶり(『小さな魚や奮戦記』)にはらはらさせられ続けてきたのだから」(p.286)。
解説の山田泉さん『天国からの手紙』(p.371)。「いのちの授業」で有名な山田さん。この解説は2008年4月に書かれたもの。『草の根通信』にも寄稿しておられた山ちゃん、残念ながら11月に亡くなりました。