asahi.comから(http://www.asahi.com/national/update/0914/SEB201109140062.html)。
地元以外では、山本作兵衛翁の世界記憶遺産の記憶は既になくなりつつあるのでしょうかね。上野英信さんの筑豊文庫も記憶の果てになって久しい。炭鉱の記憶は失われていく。
==========================================
【http://www.asahi.com/national/update/0914/SEB201109140062.html】
2011年9月15日3時4分
作兵衛「超一級」の17枚 1冊目のスケッチブック発見
ユネスコの世界記憶遺産に登録された炭鉱記録画を描いた山本作兵衛(1892~1984)が、本格的に絵筆を握った1958年当時に描きためたスケッチブックが、福岡県田川市の民家から見つかった。作兵衛の1冊目の作品と見られ、関係者は「作兵衛研究のうえで超一級の資料」と話している。
水彩と墨絵で、画用紙に1千点以上の作品を残した作兵衛は57年に日記の余白や広告の裏に絵を描き始め、58(昭和33)年から本格的にスケッチブックに多くの絵を描いた。1冊目と見られるスケッチブックは縦24センチ、横30センチで計17枚。表紙左上に「NO1 位登炭坑」、表紙の裏には「33年秋」と記されている。
すべて墨絵で、うち8枚は仲間が犠牲になった1940年の炭鉱水没事故の様子だ。10日目に奇跡的に生還した仲間との再会や、遺体の搬送などが時系列で描かれている。
==========================================
もう一つ関連した記事(http://www.asahi.com/national/update/0917/SEB201109170014.html)。
==========================================
【http://www.asahi.com/national/update/0917/SEB201109170014.html】
2011年9月17日17時36分
山本作兵衛展、同時開催 ユネスコ遺産の過酷な炭鉱記録
ユネスコの世界記憶遺産に登録された炭鉱記録画や文書を集めた「山本作兵衛コレクション展」が17日、福岡県田川市の市石炭・歴史博物館で始まった。墨絵10点、水彩画20点のほか、日記や写真、ユネスコの認定証など約90点を展示する。
開館の前、作兵衛の遺族や小川洋・福岡県知事らがテープカットをした。伊藤信勝市長は「貴重な未来への遺産として、後世に残していきたい」とあいさつした。訪れた福岡県水巻町の男性(78)は「炭鉱労働の過酷さがよくわかる貴重な記録だ」と話した。
同じ田川市内の中村美術館でもサテライト展示「山本作兵衛原画特別展」が17日から始まった。作兵衛が生前友人らに贈った原画約30点を展示し、絵筆を本格的に握ったとされる1958年に描きためたスケッチブックも公開されている。
開催期間は市石炭・歴史博物館が来年1月9日まで、中村美術館は来年1月10日まで。(小川裕介)
==========================================
お~、なんと東京新聞の「筆洗」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2011091802000029.html)にも取り上げられている!
==========================================
【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2011091802000029.html】
筆洗
2011年9月18日
国内で初めてユネスコの「記憶遺産」に登録された山本作兵衛の炭鉱画五百八十四点を収蔵している福岡県田川市の石炭・歴史博物館を先日訪ねてきた▼♪あんまり煙突が、高いので、さぞやお月さん、煙たかろ…の「炭坑節」の歌詞で有名な二本の巨大な煙突が往時の面影を残している。展示室に作兵衛の言葉が飾ってあった。<ボタ山よ汝人生の如し 盛んなるときは肥えふとり ヤマ止んで日日痩せほそり 或いは姿を消すもあり あゝ哀れ悲しきかぎりなり>▼筑豊地方などに数多くあったボタ山は、炭鉱の閉山とともに姿を消した。明治から戦後にかけての日本のエネルギーを支えた労働の記憶は、六十六歳でツルハシを絵筆に持ち替えた作兵衛の存在によって、後世に伝わった▼出水やガス爆発、逃亡者へのリンチ、米騒動を鎮圧する軍隊…。その絵はまるで人間扱いされなかった地の底での過酷な労働の実態を詳細に描き出す。それだけではない。ヤマで暮らしていた労働者たちのたくましさも同時に伝えているのだ▼戦後、原子力発電の時代が到来すると、かつて全国各地の炭鉱を放浪したように、多くの下請け労働者が原発を渡り歩くようになる。福島第一原発の事故の収束を支えているのもこの人たちだ▼炭鉱は負の遺産を残しながらも、炭坑節や作兵衛の絵を生んだ。原発はなにを残したのだろうか。
==========================================
最新の画像[もっと見る]
- ●《アイヌ民族からは、相次ぐ差別発言への罰則規定の導入など法改正を求める声が強い…先住民族に関して、この国の無関心の根本原因は何なのか》 2時間前
- ●アイヌの人々は何を求めているか? アイヌ民族の遺骨の盗掘、墓荒らし…倫理観無き情けない研究者・学会、《過去の盗掘の「謝罪」》無し 1日前
- ●《戦世(いくさゆ)の足音に危機感を抱きながら私たちは戦争犠牲者を悼み、平和を求める日を迎えた。きょうは沖縄戦から79年の「慰霊の日」》 2日前
- ●《30年前の平成の政治改革…「腐敗防止法どころか腐敗温存法」「政治はいつも談合」》、一方、利権裏金脱税党の泥棒達による裏金維持法成立 3日前
- ●(リテラ)《神宮外苑の再開発…裏金事件のキーマンである森喜朗…と萩生田氏が暗躍し、都政を食い物…現在進行形の案件…小池氏はこれを推進》 4日前
- ●小池百合子東京「ト」知事のぶら下がり取材、学歴詐称の質問を遮ってのテレ朝記者「今日の御召し物は緑の勝負服でなく…」質問、酷かったなぁ… 5日前
- ●「利権」「裏金」「脱税」党・西村康稔前経産相「能登半島の地震は1000年に1回や。なんべんもくるもんやない、1000年に1回や。原発作ったらええ」 6日前
- ●辺野古破壊について玉城デニー沖縄県知事「移設反対は揺るぎない思い」と強調…日々膨大なドブガネし、美ら海に大量の土砂をぶちまける愚行が続く 1週間前
- ●あぁ、お維案件…《政治資金規正法改正で自民と維新が犯罪的談合!「企業献金」を死守したい自民と「政策活動費」温存を図る維新の詐術》(リテラ) 1週間前
- ●《自民党内で最後に残った『良識派』を自認する村上誠一郎衆院議員がずっと恐れていたことが、今自民党に、そして日本の政治に起きている》 1週間前
「Weblog」カテゴリの最新記事
- ●《アイヌ民族からは、相次ぐ差別発言への罰則規定の導入など法改正を求める声が強...
- ●アイヌの人々は何を求めているか? アイヌ民族の遺骨の盗掘、墓荒らし…倫理観無...
- ●《戦世(いくさゆ)の足音に危機感を抱きながら私たちは戦争犠牲者を悼み、平和を...
- ●《30年前の平成の政治改革…「腐敗防止法どころか腐敗温存法」「政治はいつも談合...
- ●(リテラ)《神宮外苑の再開発…裏金事件のキーマンである森喜朗…と萩生田氏が暗躍...
- ●小池百合子東京「ト」知事のぶら下がり取材、学歴詐称の質問を遮ってのテレ朝記者...
- ●「利権」「裏金」「脱税」党・西村康稔前経産相「能登半島の地震は1000年に1回や...
- ●辺野古破壊について玉城デニー沖縄県知事「移設反対は揺るぎない思い」と強調…日...
- ●あぁ、お維案件…《政治資金規正法改正で自民と維新が犯罪的談合!「企業献金」を...
- ●《自民党内で最後に残った『良識派』を自認する村上誠一郎衆院議員がずっと恐れて...
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます