[↑ 『森友文書 存在認める/「不開示」取り消し 政府、上告せず/開示是非 検討へ』 『改ざん「発案や指示、誰が」/赤木さん妻 経緯の解明願う』 (朝日新聞、2025年02月07日)] (2025年03月17日[月])
《最高裁が上告棄却、佐川宣寿氏の賠償認めず》…国の責任は「認諾」して逃げておいて、一方、元理財局長・佐川宣寿氏が法廷で証言すると、何か拙いことでもあるのかね? これまた最「低」裁。赤木雅子さんの本当にシンプルな思い、《「真実を知りたい」という思いを嘲笑うような判決》ばかり。(相澤冬樹さん)《…悔しさは計り知れない。佐川氏が主導した改ざんさえなければ、夫の俊夫さんが命を絶つことはなかった。裁判を通してお詫びと説明をと願ってきたが、佐川氏は法廷に姿を見せず何も語らなかった》。
『●《森友学園問題…五年かかろうと十年かかろうと真実は明るみに出さ
なければならない。僕は最後まで雅子さんに味方する》(前川喜平さん)』
『●またしても、《公文書改ざんを苦に自殺した夫の死の真相を明らかにして
ほしい――。(赤木)雅子さんの切なる願いは裁判所に届かなかった》』
『●大阪地裁は《検察の捜査手法などが推測されると「同種事件で罪証隠滅が
容易になる可能性がある」などと指摘し、不開示決定は妥当と結論…》』
『●赤木雅子さんが大阪高裁に控訴: デタラメの連鎖…《権力による事実の
隠蔽》「認諾」、公文書「不開示」、《佐川元理財局長の尋問認めず》』
(東京新聞)【<社説>森友文書判決 「不開示」で真相隠すな】
《学校法人森友学園を巡る文書不開示決定の取り消しを求めた
裁判で、大阪地裁は国の対応を「適法」とした。公文書改ざんの
真相を闇に埋もれさせる判決だ。文書「不開示」は決して
許されない。国有地の約8億円の値引きから始まった森友問題。
財務省の報告書には改ざんの指揮系統などに関する記載はなく、
開示された「赤木ファイル」には黒塗り部分が約400カ所も
あった。肝心な部分は隠されて不明のままだ》
『●誠実さのかけらもない財務省《存否を明らかにせずに不開示決定》、それを
支持する裁判所…法的拘束力のない答申ではあるが総務省の審査会が正論』
『●デタラメにも2023年9月、大阪地裁は《不開示決定は妥当と結論づけた》が…
赤木雅子さん逆転完全勝訴! 大阪高裁牧賢二裁判長は森友文書開示を命じる判決』
『●森友文書、《上告せず、直ちに開示すべきだ》!! 大阪地裁・徳地淳
裁判長《不開示決定は妥当と結論づけた》一審判決のデタラメぶりが顕在化』
『●《上告せず判決を真摯に受け入れ》…森友文書、直ちに開示すべき!! 怖れる
ことは、アベ様政権下で起こったような、「すでに廃棄した」という回答…』
『●元首相アベ様やアソウ元財務相、スガッチ元官房長官は如何に関与? 長期に
わたって《丁寧に検討》した結果、黒塗りだらけで真相を闇に葬るつもりか?』
TBS NEWS DIGの記事【【速報】自殺した近畿財務局職員の妻・赤木雅子さん側の敗訴が確定 佐川元理財局長に賠償を求めた裁判 最高裁が上告棄却】(https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1790716)によると、《学校法人「森友学園」の公文書改ざんをめぐり、自殺した近畿財務局の職員の妻が当時の財務省理財局長に賠償を求めた裁判で、最高裁は妻側の上告を退ける決定をしました。賠償を認めなかった1、2審の判決が確定しました》。
日刊ゲンダイのコラム【相澤冬樹 森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記/最高裁が上告棄却、佐川宣寿氏の賠償認めず…雅子さんの裁判は終わっても、真実解明は終わらない】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/369092)によると、《森友事件の公文書改ざんで夫を亡くした雅子さん。真相を知りたいと起こした情報開示訴訟は国の上告断念で勝訴が確定。もう一つ、佐川宣寿元財務省理財局長相手の裁判は1審、2審と連敗し、最高裁で審理が続いていた。…代理人の生越照幸弁護士から電話が入った。「最高裁から上告棄却の決定が届きました」…悔しさは計り知れない。佐川氏が主導した改ざんさえなければ、夫の俊夫さんが命を絶つことはなかった。裁判を通してお詫びと説明をと願ってきたが、佐川氏は法廷に姿を見せず何も語らなかった》。
遠藤隆史記者による、アサヒコムの記事【財務省の公文書改ざん、「佐川氏に賠償責任なし」確定 最高裁】(https://www.asahi.com/articles/AST3G2RC4T3GUTIL01ZM.html)によると、《最高裁第三小法廷(平木正洋裁判長)は12日付の決定で雅子さんの上告を退けた。…雅子さん側は「賠償責任を免除する特権を与えるべきではない」などとして上告。しかし第三小法廷は、裁判官5人のうち4人の多数意見で、上告理由にあたる憲法違反などがないとだけ判断した。宇賀克也判事は「上告を受理して審理すべきだ」との反対意見をつけた。 最高裁では、上告を受理しない場合の決定文には、反対意見の詳細な理由は記さないのが慣例になっている。今回も、宇賀判事が上告を受理すべきだと考えた理由は示されていない》。
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【https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1790716】
【速報】自殺した近畿財務局職員の妻・赤木雅子さん側の敗訴が確定 佐川元理財局長に賠償を求めた裁判 最高裁が上告棄却|TBS NEWS DIG
TBSテレビ 2025年3月14日(金) 18:39
学校法人「森友学園」の公文書改ざんをめぐり、自殺した近畿財務局の職員の妻が当時の財務省理財局長に賠償を求めた裁判で、最高裁は妻側の上告を退ける決定をしました。賠償を認めなかった1、2審の判決が確定しました。
この裁判は、近畿財務所局の職員・赤木俊夫さん(当時54)が学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐって公文書の改ざんを強いられて自殺したとして、赤木さんの妻・雅子さんが改ざんを主導した当時の財務省・佐川宣寿理財局長に1650万円の損害賠償を求めたものです。
1審の大阪地裁は、国家賠償法の規定に基づいて「公務員個人は賠償責任を負わない」として赤木さん側の訴えを退けました。
2審の大阪高裁も、「佐川氏が1人の人間として誠意を尽くした説明・謝罪はあってしかるべきだが、法的義務を課すことまでは困難」として訴えを退けていて、赤木さん側が判決を不服として上告していました。
最高裁は12日付で上告を退ける決定をしました。これにより、赤木さん側の敗訴が確定しました。
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/369092】
相澤冬樹 ジャーナリスト・元NHK記者
1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを歴任。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。
森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記
最高裁が上告棄却、佐川宣寿氏の賠償認めず…雅子さんの裁判は終わっても、真実解明は終わらない
公開日:2025/03/15 10:52 更新日:2025/03/15 10:53
(大谷選手を見に行った(C)日刊ゲンダイ)
3月14日、寒さが和らぎよく晴れた金曜日。赤木雅子さん(53)は東京ドームにいた。お目当てはロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手。メジャーリーグの開幕戦となる東京シリーズを前に公式練習が行われた。
森友事件の公文書改ざんで夫を亡くした雅子さん。真相を知りたいと起こした情報開示訴訟は国の上告断念で勝訴が確定。もう一つ、佐川宣寿元財務省理財局長相手の裁判は1審、2審と連敗し、最高裁で審理が続いていた。つかの間の休みに友人から誘われ、大谷選手を一目見ようと訪れた。
球場内でクレープ店の行列に並んでいる時、代理人の生越照幸弁護士から電話が入った。
「最高裁から上告棄却の決定が届きました」
佐川氏との裁判に負けたという知らせだ。ちょうどクレープを受け取るところだった。
「そうじゃなかったらその場で倒れていましたよ」
冗談交じりに語っていたが、悔しさは計り知れない。佐川氏が主導した改ざんさえなければ、夫の俊夫さんが命を絶つことはなかった。裁判を通してお詫びと説明をと願ってきたが、佐川氏は法廷に姿を見せず何も語らなかった。
裁判所は「公務員個人は賠償責任を負わない」という判例に基づき佐川氏の責任を認めなかった。改ざんをさせた責任を問えないなら、もう公務員がどんなことをしても責任を問えないことになる。
佐川氏は再就職のため早く裁判を終わらせたいと代理人が裁判所で述べたことがある。この日はホワイトデーだから、上告棄却を最高裁のプレゼントだと感じているのかもしれない。
これで雅子さんが起こした裁判はすべて終わった。でも真相解明の道がすべて閉ざされたわけではない。情報開示訴訟に勝ったことで、財務省から大量の公文書が開示される見通しになった。そこから新事実がわかるかもしれない。
グラウンドに目を移すと、大谷選手がはつらつと体を動かしている。雅子さんもあきらめず真相解明に動き続けようと思った。いつか佐川氏が真実を語る日が来ることを願って。
そしてふと気付いた。佐川氏勝訴の決定を出した最高裁判事の一人は大谷選手のファンだとネットに出ている。そこは同じだけど、あなたの決定にはとても賛同できないよ。
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【https://www.asahi.com/articles/AST3G2RC4T3GUTIL01ZM.html】
財務省の公文書改ざん、「佐川氏に賠償責任なし」確定 最高裁
遠藤隆史 2025年3月14日 17時51分
(赤木俊夫さんの遺影を机に置き、2月に記者会見をした
妻の雅子さん=2025年2月6日午後4時39分、
大阪市北区、有元愛美子撮影)
学校法人森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、近畿財務局職員の赤木俊夫さん(当時54)が自死したのは改ざんを強いられたためだとして、妻の雅子さん(53)が同省理財局長だった佐川宣寿(のぶひさ)氏に1650万円の損害賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁第三小法廷(平木正洋裁判長)は12日付の決定で雅子さんの上告を退けた。佐川氏の賠償責任を認めない判断が確定した。
「訴訟の目的」を加え徹夜で書いた訴状 夫が自死した赤木さんのため ➙
財務省近畿財務局は2016年、大阪府豊中市にあった国有地について、鑑定価格から8億円余りを値引きした1億3400万円で森友学園に売却した。
国有地売買の担当部署にいた俊夫さんは値引き売買が明らかになった翌年2月、上司に呼び出され、売却経緯を記した公文書から、学園側を優遇した記載を削除するなどの改ざんに関わった。
俊夫さんは18年3月、公文書改ざんが朝日新聞の報道で発覚した直後に自死した。改ざんについて「元は、すべて、佐川局長の指示」とする手記を残していた。雅子さんは20年3月、国と佐川氏を訴えたが、国は裁判の途中で、賠償責任を認めて請求全額の1億円超を払う「認諾」をする異例の対応で裁判を終わらせた。
残った佐川氏に対する裁判で、大阪地裁と大阪高裁は「国家公務員の職務上の行為の賠償責任は国にあり、個人は責任を負わない」との判例に基づき、請求を退けた。
最高裁判事1人が反対意見
雅子さん側は「賠償責任を免除する特権を与えるべきではない」などとして上告。しかし第三小法廷は、裁判官5人のうち4人の多数意見で、上告理由にあたる憲法違反などがないとだけ判断した。宇賀克也判事は「上告を受理して審理すべきだ」との反対意見をつけた。
最高裁では、上告を受理しない場合の決定文には、反対意見の詳細な理由は記さないのが慣例になっている。今回も、宇賀判事が上告を受理すべきだと考えた理由は示されていない。
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