分かりやすい授業を作る工夫

2016-02-28 00:59:09 | 学習塾・勉強の仕方

土曜日は、午前中高校生の物理のテスト対策授業がありました。

といっても、これを書いている私自身が授業をするのではなく、担当の東大卒講師が行う授業の場で高校生に交じって、授業の在り方をチェックするという、そういう役回りでした。

他の科目もそうですが、特に物理の場合、単に言葉で説明するだけではなかなか生徒にポイントを的確に伝えることが難しく、適宜図示したり類似問題を出したりなどの工夫を織り交ぜることで、言葉で足りない部分を埋めることができます。

例えば、今日の授業の中では、「地震計について、ペンに錘を付けることにどのような意味があるかを説明しなさい」というものがありました。

これなど、単に言葉で「ペンを固定すると、それに対して慣性が働くから、地震の際下に置いた記録紙が動くことで揺れを記録できる。錘はその慣性を強化するのに役立つ」なんて説明するだけでは「???」という感じです。

そこで、地震計をデフォルメした図を即興で書いて見せ、その中で矢印を用いて、どの部分にどのような力の働きが生じるかを図示する。

これだけで、実際に生徒は「なるほど!わかった!」となりました。

他にも、位置エネルギーの計算の仕方を図示して説明することで、「学校の先生の説明や教科書の文章だけではわかりにくかったことが、今日はよくわかりました」と言って嬉しそうな顔をして見せた生徒がいました。

で、再びここでの私の役回りですが、講師はプロですから、時として「自分の説明や教え方で生徒は全部分かってくれただろう」的な自己満足に陥りがちです。

勿論、それではいけません。

生徒に何かを教えるということは、毎回が真剣勝負であって、例えば「昨日成功したものが今日もそのまま成功するとは限らない」のです。

ですから、私の役回りは、その会の授業(特に講師)に緊張感を持たせること、それによって、生徒には「より分かりやすい授業を提供すること」です。

不定期にこうした試みをすることで、授業に質を常に高めていく、そんな工夫をしています。


ACSアカデミー

 



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