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よい顔つきになりました。

2010-06-12 08:49:24 | 日記
私も小学生の頃、学校の授業で問題を解いている時に先生が巡回してくると、わかっていないときは特に、そうでない時も、たとえば答えに自信がない時などは、左の手で答えの部分を隠したりして、先生から「隠すのはやめなさい」「隠さなくてもいいんだよ」などと注意されたことがあります。

そういう癖は今でも多くの子供たちに残っているらしく、10人に一人くらいはそんなふうにして恥ずかしそうな態度で授業を受ける子がいます。

そういうことが常に悪いというわけでもありませんので、いちいち気にもしませんし、授業は進めますが、それでも不必要に隠す心理が働き続けると、手で隠すことだけにとどまらず、口頭で答えを言うことにも躊躇するようになります。

個別指導塾の場合、出来れば分からないものは分からないと、その都度はっきり言ってくれた方が進行上効率的でもありますので、講師の側としては、少しずつでも生徒の心の中からそうした行為をさせる要素を解きほぐすようにしています。

先日も、小学5年生の子にそうした試みをしていたのですが、何回目かの試みの際、おずおずと答えを口にしたものが誤りであった時、こちらが何のこともない顔で「それはね、こういう風に考えて解くと間違いにくくなるよ」と言ったことに安心した生徒が、やっと「あ、ここでは間違えてもいいんだ。叱られたりしないんだ」というような表情を見せてくれました。

私は「やっと、少しだけ前に進んでくれたかな」と思ったのですが、それからは、もう臆することなく自分の答えを口にし、あるいは分からないところを自分の言葉でしっかり申告して質問してくれるようになりました。

とても良い顔つきになりました。





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