オンナノイッショウ

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待つ、ことの不条理

2013-01-20 21:28:12 | 観たもの
今年の観劇初め、『ゴドーを待ちながら』観てまいりました

初め、なんで期待もひとしおなんですが、
面白かったですいいお芝居でした
役者さんたちは達者だし、完成されてた、と思います。
虚構の渡辺氏も、素晴らしい美声と長ゼリフと気持ち悪い動き(笑)とで、
彼の魅力を遺憾なく発揮していたと思います。

…ああ、でも…(泣)。
気づいてしまいました。
あたしは、あの手の観念的な作品が苦手になってしまったらしいのです。。
いいお芝居だなあと思いながら、睡魔に襲われ。。。
まあ、老体に鞭打って2時間超えで不条理劇を観るんですから、
ちょっと許してもらいましょうか。

不条理劇の傑作みたいな『ゴドー』ですが、
考えてみるに、待つ、なんていう行為自体かなり不条理なものでして。
約束していようがいまいが、待ち人が来るなんて保証はどこにもないんですよね。
そこにあるのは待ち人に対する信頼なのか、
待つ行為自体を楽しむという娯楽なのか、
よくわからない。
受動的な行動なのか、能動的なのか、ちょっとそこも曖昧です。
でもなんだか、人もしくは何か、を待つ姿って結構けなげで愛おしい。
それを茶化したかったのかしらん? ベケット。
うーん、違うだろうなあ。。。

・・なんてことをつらつら考えてたら、太宰の『待つ』を思い出しました。
佳作です。
どうやら角川文庫の『女生徒』に入ってるみたいですが、
目下不確。あたしのは古本のハードカバーでして。

その後見てきた『ハッピーエンドに つづく、右脳と左脳』もよかったけど、
まあ、観たことある作品だったので、まあ。

他にはいろいろ食べに行ったり作って食べたり、つつがなく。
てな感じの週でした
ではね、今週も頑張っていきましょうね~