オンナノイッショウ

読んだり書いたりお腹空かせたり酔っ払ったり観たり憧れたり、咥えたり交渉したり惚れこんだり憤ったり失笑したり。要は徒然。

ページをめくればそこはパリ、アルル、バーゼル。

2018-06-03 22:39:44 | 読んだもの
どうも、月イチ更新の日がやって参りました(決まってるわけじゃないが

ここ数年、あんまり新しい小説は読んでなくて昔の作家の昔の小説、もしくは新書がほとんどなんですがね、
久しぶりにいい作家に出会えました

会社のボスのお勧めで読んでみた原田マハさん。

いやーー、面白い。
とっかかりはまず文庫の『楽園のカンヴァス』でした。

いろんな美術館で観たことはあったけどそんなに興味を持ってなかったアンリ・ルソーの作品の話です。
原田マハさんの視点は優しくって筆致は清潔(わかりにくいかな、この表現)で、読みやすいけど心に刺さってくる。

ルソーやピカソの体温が感じられる小説で、ページをめくるたびパリを歩いているような気分になります。

次に読んだのは『たゆたえども沈まず』、ゴッホとその弟テオや画商たちの物語。
これまた、パリやアルルの空気を感じつつページを繰っています。

これから『いちまいの絵』『暗幕のゲルニカ』『ゴッホのあしあと』と続きます。
写真撮ってるのも当然楽しいんですが、やっぱり活字を追ってるのは落ち着くなあ。

というわけで、秋の旅行は東欧!と思ってたんですけどやっぱりパリも行っちゃおうかなあと贅沢な悩みがまた増えたり。
百年以上前に歩いた画家たちを思い起こしながら、パリの空気を吸いたいなあ。
ちょいと夢見がちな昨今でした。

さて!明日からもせっせとサラリーマン生活を送らねば。
サラリーマンの皆さんもそうでない方も、明日からまた頑張りましょうねー

内省と、収集心と。。。

2013-04-07 23:50:22 | 読んだもの
このところ風邪をひきつつ仕事ばっかりの日々、
反動で先週はずっと出歩いてました。
いやあ、改めて。
友達のラインナップが濃い・・・
H嬢もすごいですが、
続けて会った女子が二人ともものすごーく頭が切れて、しかもエロい(笑)。
おまけに巨乳(関係ないか)
平日半ばに続けて飲んで、大してたくさん飲んでないのに何だかぐったりしてるような、
それでいて和んだような。
いい週でした。

で、タイトルはビジネス書『さあ、才能(と書いてじぶんと読む)に目覚めよう』より。
珍しいです、このテの前向き(笑)な本読むの。
要は自分の長所(強み)を知って、それを伸ばしてやりましょう、っていうことなんですが、
34種類ある強みから自分の持ってるもの上位5つを見つけるテストができる。
就活とか仕事で行き詰ったときとか、結構いいでしょうね。
あたしは会社の研修で使うんでついでにやってみたんですが。

たとえば社交性とか公平性とか分析思考とか、
それが強いっって言われたらなんかわかりやすいですけどね、
【内省】が一番って。。。。
しかも解説は≪考えることが好きだけど、頭をどこに向けて働かせているか定まっていない可能性もあります≫とか言う感じで、
≪あなたは自分自身の最良の伴侶です≫って。
・・・・ほんとだ・・・・(笑)。
でもって、【収集心】。
とにかく何かを集めずにはいられない、っていう人らしいです(笑)。
役に立つかどうかは別として、ですって。。。
それ、強み(笑)?

まあ、他にも苦笑しちゃうような強みがいろいろ明るみに出て、
面白いことは間違いないです。

先週会った友にも全部見せたら、苦笑いと共に「あたしもこんな感じだね、きっと」をいただきました!

ってな感じで、もしご興味あったらお勧めします。
自分が何たるかって、いつもと違う視点から教えてもらうって面白い。

とりあえず、今週も内省しつつ収集しつつ、へこたれないで頑張りまーす

・・・あっと、【ポジティブ】も入ってました・・・(苦笑)

最近の巣ごもり術

2012-07-22 22:33:42 | 読んだもの
夏です。
ここ2、3日幸いにも暑くないけど、暑い夏です!
夏、大っ嫌いです!!

家にいるのはもともと好きですが、夏は特に、出かける用事がない休日ほどいいものはない、そう思ってます。

そんななので、ここんところは完成を見ない創作物に着手したり、
秋口の欧州旅行の旅程表(エクセル)を作ったり、
だらだら過ごしております。あっと、だらだらはどんな季節もか

そんな日々に読んだもの。

『フランス歳時記』


なんか、つまんなくもないし面白くもない本。通勤途中にはいいです。
フランス史的に特記すべき日が自分の記念日と重なってたりするとちょっと嬉しい。

   『パリ 歴史の風景』
   
   
   軽いタイトルの割には学術的で、面白いですが乗り気じゃないときには眠くなります。

『パリ季記』


猫沢エミさんってひとが書いてるんですが、気取ってないし変にパリを美化してないし、とってもいい本です。
人柄が好きだな、と思いました。

 『澁澤龍彦のイタリア紀行』
 

 うん、やっぱりこれが一番肌に合う(笑)。


あとは小栗さおりの『イタリアで大の字』とか、『フランス幻想小説傑作選』とか。
イタリアとフランス行くんすもんね、わかりやすいすね。

んで、勢い余ってこんなのも↓(『世界一周Traveler's Voice』)



なんだ、あたしは?(笑)

・・・そんなでソファかベッドの上でページを繰る日々です。
息抜き(?)に江國香織の『思いわずらうことなく愉しく生きよ』(こないだ物議をかもしたNHKドラマ『彼、夫、男友達』の原作)を1日かけて読みました。
いいですね、上質です。文章もくどくないし。
えらそうに言ってすんませんが、江國さんは清潔な人間だなあという印象を受けました。

いろいろ見たいお芝居とかあったんですが、
ちょっと腰が重くなってるようで。
しばらく巣ごもり生活が続きそうです。

ではでは、みなさま、ほどほど外界と接触しましょうね~

読み終わったので、一応感想を。

2012-03-04 23:44:25 | 読んだもの
やっと読み終えましたよ、かの田中さんの『共喰い』。
あんまり最近の芥川賞受賞作は読まないんですが、
あの通りキュートで魅力的な御仁。
仕事しないでずっと書いてる、なんてしびれるほど羨ましいじゃないですか。
だもんで、とってもね、期待してたんです。

んで、感想。
・・・・・です。
読むの早いはずなんですが、なかなか終わんなかった。。
とりあえず、お育ちの良さを感じました。
なもんで、読後感は悪くないと思います。
ほんまもんの暗さも醜悪さもないのでね。

・・人のを批判するよか、自分の何かを作らなくちゃと思わせてもらいました。
どうもありがとう。

てな感じで日々は過ぎていきますが、
先週もまたはしゃいで飲みすぎて飲み屋で昏睡状態。。。
迷惑かけた方、ごめんなさーい
いい加減に自分の酒量を把握せねばと心に決めた週でした

ではでは、今週もがんばりましょうね~

太宰漬けの週末

2011-09-11 01:21:32 | 読んだもの
そろそろ太宰が死んだ年にもなろうってのに、
一日彼と取っ組み合ってました。

来月、10月8~10日、中目黒で例のお芝居≪駈込み訴え≫やります!
お時間あったら是非。

とまあ、軽く宣伝しときますが、本日も脚本で唸っておりました。
んで、坂口安吾の≪不良少年とキリスト≫なんかを数年ぶりに読み返したり。
んー、やっぱり安吾はかっこいいね。大人だ。

その延長線上で、今これ書きながら生田斗真の≪人間失格≫DVD流してるんですが、
ひどいっすね、これ。≪江≫並み(笑)か?!
しかもお金かかってそうなところが悲しみを誘います。。

松たか子&浅野忠信の≪ヴィヨンの妻≫のほうがずっとよかった。

というわけで、睡眠時間の確保のために寝ます。
まだ33分しか見てないけど、DVD返しに行っちゃおっと。
時間の無駄だもんね。

では皆さま、来週もがんばりましょう

薔薇の花の下で

2011-04-17 21:21:32 | 読んだもの
週末恒例、本日も図書館でお勉強でした
晴れた日曜に悲しく見えますか?
いいえ、悲しくなんかありません(涙)。

んで、不意に襲ってくる眠気と闘う訳です。
古い本の匂いの中ぶらぶらするのはいいもんです。
ふと目に留まったのが、これ↓。



この作者、奥山くんは大学時代の飲み友達でした。
背が高くって、のんびりした山形弁を話して、
でもロッカーだったな。いいヤツでした。

31歳のは読んだんですが、苦しすぎて読み終えられなかった。
きっとまた読めないだろうと思いながらも手に取ったら、
6年前の今日、4月17日が命日なの。
きっと、読んだ方がいい何かが書かれている気がして、
借りてきました。
夜中にゆっくり読みたいと思います。

さて、表題の『アンダー・ザ・ロウズ』。
鴻上さんの『虚構の劇団』のお芝居です。
木曜、お給料計算してから高円寺に走り、
若干遅刻しながら見てきました
面白かった~
久々に声たてて笑いました。

まだやってるので内容は言わないほうがいいのかもしれませんが、
カラフルな舞台で、色って人を元気づけるんだなあと改めて。
アホキャラ(笑)にもちゃんと笑わせてもらいました。
こういうのって被災地で催したら、どうかしら?
テレビとかと違って、一体になって楽しめるんじゃないかしらん。

と言うわけで、今週は法事で北海道へ行ってきます
なーんもないところですが、あたしの故郷。
家も人に貸しちゃうので、たぶん最後になります。
堪能してきます

受験生的生活、堪能中。

2011-01-30 22:55:05 | 読んだもの
最近の出没場所、図書館
幸せなことに、歩いて5分くらいのところにあるんです。

昔から外で勉強する習慣はなかったんですが、
大人になった今ではどうだろう?
と覗いてみたら。
いや~、いい大人たちが参考書を広げて黙々と勉強してるってのは、
なかなか悪くない風景です
若干の物音は試験慣れにもいいだろうってんで、
ここのところお休みの日は極力行くようにしてます。

んでもってついでに借りてきた本、
本日は佐木隆三『復讐するは我にあり』。
緒形拳の映画も好き(DVD持ってたりします)ですが、
小説は初。
つーか、社労士の勉強しつつ重ーい暗ーい連続殺人鬼モノ、でしょうか?
一体あたしの基軸はどこに、あるのでしょうか(いまさらですが)?

んでもって友達の子供に買ってあげた絵本↓
これから大きくなっていく人には是非、
いろんな国に目を向けてほしいですね。

はじめてのこっきえほんはじめてのこっきえほん絵本ナビ


合間合間に渋谷や恵比寿あたりで飲んだくれたりもしております
人生は短いね。

さて、今週もがんばりましょう

夏休みの功罪

2008-08-24 19:13:43 | 読んだもの
夏休み、下手に9連休もしちゃったのでなんか社会復帰できてない感じです。。。
あんまりご飯も作ってないし、
仕事もなんとかこなしてる感じだし。。

そんなときは籠らないと!
で、読みました↓

血と骨
梁 石日
幻冬舎

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去年のこの時期にDVDで観て痛く感じ入ったけど、
面白い映画の原作ってどうなの?
と不安に思いながら手に取ったんです。

うーん、映画の主人公が小粒に見えるぜ。
やっぱ文学の力だよな~、などと思った次第。
人間の持つ、暗い深い淵を覗かされた気分になります。
体力と気力のある方、ぜひご一読を。

てな感じで、激アツな夏休みから変に寒い&湿っぽい毎日に突入したので、
いまだ本領発揮ならず。
休まなきゃよかった(ウソ)!

“のだめ”効果に便乗☆

2006-12-10 03:11:33 | 読んだもの
ぶっちゃけ、あんまりそそられないタイトル&表紙
&作者名(ただ単に、ひらがながヤだってだけです。ごめんなさい)
のこの小説。

         
星の国のアリア

講談社

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本好きな知り合いから読め読めうるさく言われ、
仕方なしに読んだのが数年前。
自分でも書くものだから、読む本にはさすがにこだわるもん、
あんまり薦められてもなあ、、、と半ば義務感で読んだ。
だってぱっと見、少女モノみたいだし。。
が!これは面白かった

ロシア革命前期の頃の音楽事情とか、
音楽の英才教育を受けてる美少女と受けさせてるおばあちゃんとか、
なんだか壮大でかっこいいの。
ストイックでみんなきれいです
リムスキー・コルサコフ好きになったのも、実はこれがきっかけ。
読んだら聞きたくなる。
ロシアに行きたくなる。
でもって、音楽をもっと知りたくなる。
本来は演奏家だという作者のひのまどかさんに感謝。

了見の狭いあたしは、
あまり最近の作品を宣伝したくない(苦笑)のだけど、
“のだめカンタービレ”でクラシックに興味を持った人には
是非是非読んでほしい、素敵な1冊です。

とまあ、息抜き第2弾。
さあ、書かなくちゃ。

さくらの唄

2006-04-25 00:16:51 | 読んだもの
さくらの唄 (上)

講談社

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気が向いたので、好きなもの紹介をしばらく続けることにします。
この『さくらの唄』、読んでない人は是非読んでください。
暗め志向の人にはもってこい。
一部成人向け(笑)指定が出てるけど、
ところどころのセンテンスがとってもかっこいい。
でもって、繊細でせつない。
三島由紀夫とか好きそうだしね、安達哲。
作者と同じ年代の主人公を描いてもらいたいと思っております、結構ファンです。