オンナノイッショウ

読んだり書いたりお腹空かせたり酔っ払ったり観たり憧れたり、咥えたり交渉したり惚れこんだり憤ったり失笑したり。要は徒然。

これぞ演劇、『人形の家』。

2008-09-15 23:45:22 | 観たもの
お芝居づいてる今日この頃ですが、
これは秀逸
堤真一&宮沢りえの『人形の家』
先週の水曜日に行ってきました。

30日までやってるみたいなので、
もしチケットとれるならまた見たい!

イプセンの原作は、どうしてか読んでなかった。
たぶん中学生くらいの頃に手にとって、
あまりのリアルさ(お金とかなんとか)に尻込みしたんだろうな。

    
    。。関係ないです。光がきれいだったもんで。

原作に忠実な脚本でした。
忠実なのよ。1870年代のノルウェーの物語に。
いかに男と女が、19世紀の北欧だろうと21世紀の極東だろうと、
ちっとも進歩なく理解しあえずにいるかってのを描いてる感じ。

正直、堤真一にも宮沢りえにも期待してなかったんだけど、
堤真一は役どころの男の軽さ(軽い男じゃないんです、男の軽さです)をちゃんと表現してくれてるし、
宮沢りえのすごさったら!
泣けたよ。。
素晴らしく真に迫って、もっと近くで見たい!と思わせてくれました。
演出も素敵で、モノトーンでまとめた舞台の中、
衣装の色で場面を表現してるの。

終わって溜息。
女っていうのはみんなノラ(主人公)なんじゃなかろうか、
いや、ノラ的願望は多かれ少なかれ持ってるんじゃなかろうか、と思いました。
あらすじを知らなかった相方は横で苦笑い。
「冷や汗かいちゃった」←相方
「長い夫婦で見てたらきつそうだね」
「なんか、口が重くなるだろうね」
「もしうまくいってない二人だったら、決定打になりうるね」
「、、ね」

とまあ、今回は決定打の必要がなさそうな観劇でした。

   
  
古い文庫を読み返してますが、
原作もやっぱりいいです。