Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

PET 初体験

2023-01-26 09:58:15 | 病気

多くの癌でブドウ糖代謝が活発だから,体内のどこにブドウ糖が集まっているかを知れば,癌病巣の所在箇所を知ることができる.PET positron emission tomography ではブドウ糖分子の一部を陽電子エミッタで置換した FDG とやらをブドウ糖の代わりに用い,陽電子消滅時に反対方向に放出する2本のγ (ガンマ) 線を検出して癌の所在を知る.

このたび,広島市内の中電病院でこの PET を初体験.なかなか ものものしいものだった.

検査前6時間は絶食.
まず放射性同位元素 18F を含む FDG を静脈注射し,これが体内に行き渡るまで 60 分安静にする.ドアなしの薄暗い個室で音楽も読書もだめ.PET の撮影そのものは 15 分くらいだが,その後 50 分は安静を求められる.この時間は 18F の半減期 110 分を目安に決めたのだろう.最後にトイレに行けと指示されるが,小用だけでも放射性物質が飛び散らないように,座ってしなければならない.病院から解放されても妊婦さんや乳幼児に近づいてはならない.

前立腺癌のときは PET はなかった.泌尿器系の癌には PET はて不向きであり,おまけに当時は保険も適用されなかったためであろう.

今は昔,陽電子消滅を研究テーマとしていた時代があった.
A.Ogata and S.J.Tao "OrthoPositronium Annihilation in Nitric Acid Treated Polypropylene" J. Appl. Phys. 41(1970) 4261.

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

reading

/Users/ogataatsushi/Desktop/d291abed711d558e554bf7af66ee57d7.jpg