フェイクアラートがうるさい

朝から NHK が，北朝鮮がロケット発射と騒いでいる．フェイクアラートみたいなものだ．

でもこのブログが言いたいのは PC 汚染警告のこと．

MAC Safari 画面の右上にやたらとポップアップが現れる．
そのポップアップをクリックすると上の画面が現れる．この下向き赤矢印は (入れてもいない) McAfee だなと，ググったら
「マカフィーを装う偽のポップアップ通知と問題の解消方法」
なるベージがあった．

ボップアップが偽だと言うことは確定．しかしこのページの「ポップアップ通知を無効化する」は Chrome, Microsoft Edge, FireFox についてのみで Safari の場合は記述がないから，そのままになっている．Safari が通知を許可しているのだから，そこをブロックすればいいとは思うが．

念のためと Safari のキャッシュを削除してみたが，いろいろなパスワードや履歴が消えて面倒なことになった．多少の掃除効果もあったけれど．

ポップアップは相変わらず出続けている．
ChatGPT さんに相談してみようか... かなりのトンデモ質問にも答えてくれるらしい．ただし質問の趣旨を相手に理解させるまで手間がかかると言う噂である．適当に答えることを繰り返し，その間に考えるところは人間の教師的．

 

*****追記
Safari → 設定... → Web サイト → ポップアップウィンドウ → 開かない/ブロックして通知
試みたが効果なし．
*****

ヒッコリーのオーバーオール

通常のベルト位置のあたり，腹にストーマと称する穴 (有体に言えば 人工肛門) がある．ズボン (昨今はパンツと言うらしい) プラス・ズボン吊り (同じく サスペンダーと言うらしい) の組み合わせを使うことになるが，もっと楽なのが作業ズボン (サロペットとかオーバーオールとか言うらしい) である．一時 J 子のを履いたが，小用に不便．言う通り座って足せと宣うが，外出先ではそうはいかない．

ネットでエイト (8, eight) という，2995 円シリーズ 16 色から 「ヒッコリー」とかを選んだ．到着したものは細かい縦縞があり，J 子曰く : パジャマみたい，交換しなさい．
しかしスタイリッシュだ !  若返って見える という方もおられるので，そのまま履いている．
縫製は良いのだが，胸当ても背中にも当てがあり，暑くなったら暑そう．

Niau ファッション用語辞典によれば*****
ヒッコリーとは、紺地に白のストライプ柄が入ったデニム生地のこと。作業時に汚れが目立たないようにと開発されたもので、ワークウェアに用いられていたが、現在はファッションアイテムのひとつとして広く親しまれている。*****

ちっとも知らなかった．ネットの写真ではグレイにしか見えなかったのだ (トップ写真ではモワレっている)．ヒッコリーから数十年前のスキー板を連想し，ヒッコリーの木地はグレイなのかなと，ふらふらと注文したのでした．

画像はネットで拾ったもの．60 年前欲しかったが高かったので，イタヤ合板で我慢した．写真 左がヒッコリー，右が捨てられない合板の
「いつまでもいつまでもある山スキー」．
インテリアにしようか，とか言ってそのままになっている．

電子ドラムの引越し

半年ほど我が家に滞在した YAMAHA DTX430KS，オウナーである先生の勤務先の中学校に軽音同好会が発足したとかで，今日そちらに引っ越した．生徒さんに可愛がってもらえることだろう．

ボトルも手料理も持参いただき，飲食４時間・セッション 30 分という配分で，日曜の午後をまったりと過ごすことができた．５人で「笑点」を視聴し，昔々の茶の間を思い出した．
先生からは教員と部活の関わりについてご高説を拝聴した．

セッションで電子ドラムを診察．強く叩かないと反応しない面があり，センサーが惚けているとのこと．電子ビブラフォンも似た構造だから，よく叩く音板からセンサーが惚けてくるのだろうか．

軽自動車に３人，第４の座席にドラムがすこしはみ出して座ってお帰りになった．アコースティックなドラムセットだったら３人分の座席は優に占領しただろう．

ふたたび 久生十蘭従軍日記

一昨日の続き．

目次*****
第1章 日本・爪畦 / 第2章 サランガン湖畔 / 第3章 出発まで / 第4章 チモール島クーパン警備隊 / 第5章 アンボン島第一砲台 / 第6章 ハロンの航空隊 / 第7章 ニユウギニアにて / 第8章 第九三四海軍航空隊*****

日記には地図があり，画像の矢印と地名は久生が書き入れたものだと言う．飛行機で何時間，という記述が多いが，距離感がわかないので，正確ではないが同じくらいの大きさで日本も書いてみた．日本本土くらいの範囲で従軍して回ったことになる．まず着いたのがスラバヤで，第1章は飲む打つ買うの日々である．本人も自己嫌悪に陥る．第2章に登場する長官のパワハラが凄まじい．

第4章でクーバンに移り，これ以降前線基地を転々とする．兵舎に滞在するのだが，ビールは潤沢．食べ物も下級兵士より厚遇される．どこに行っても慰安所がある．毎日のように，ときには１日に複数回「マンデーする」という記述があるが，今日的にはシャワーを浴びるという感覚らしい．
しょっちゅう持ち金を勘定しているが，そのわりに気前よくチップをばら撒く．これは戦前の気風だろうか，16 トンの母にもこの傾向があった．

第4章以降でやっと従軍日記らしくなる．と言っても戦闘があるわけではなく，空襲があると防空壕に逃げ込むだけ，16 トン幼少時の内地での体験と似たようなもの．とはいえ記述は真に迫っている．重装備で行軍に付き合わされ (と言っても演習だが) 疲労困憊．第7章ニューギニアでは雨で衣服も寝所もびしょびしょになり，マラリアを恐れる．

第8章では昼間に空襲，それまではどこでも夜に限られていた．だんだん形勢が悪くなりつつあるのだろうが，それに関する記述はない．そもそも戦況に関する記述が日記には見出せない．
この章では前線基地にも関わらずはじめて ? 落ち着いて読書している．ジョン・シムブル (マリアット，伊藤俊男訳「ピーター・シムプル」上中下 岩波文庫 1942)，岡本かの子，谷崎潤一郎，などの読後感がある．

谷崎「初音」について 「 恐ろしくくどい文章で老いの繰り言といった風．それがどうのこうのというのではなく，いわば修辞の工夫なのではなかろうかとさえ考えさせられる．妙に澄み切らぬところになんともいえぬ深さが味わわれる」．
井伏鱒二「紺の反物」について「かったるいだけで少しも冴えておらず．もとは客気だけの文章なりしが，それをそのまま老いさせるとこんな形になるのだといくぶん納得」．

日記はこれからマイコールに向かうところで終わる．文中ではマイコール敵襲の激しさが示唆されており，久生も日記をつける余裕がなくなったのかもしれない．この後 11 月末に留守宅に行方不明の電報が入ったが，翌年 1 月に無事が判明し，2 月に帰国した．

I Will Wait for You <- シェルブールの雨傘

 ひがしひろしま音楽祭の今年のテーマは映画音楽とのこと．われわれ Still Young Jazz Quintet も「シェルブールの雨傘」など５曲を予定している．
ブログによれば 2009 年５月にこの映画を観たことになっている．尾道の映画館は覚えているが，映画の内容は忘れていた...なんということでしょう !

その「シェルブール... 」は映画タイトルで，曲名は I Will Wait for You．黒本 II にも載っている．
これが使われるラストシーンでは，黒本掲載部分を A とすれば，別なメロディ B が現れる．こんどコンサートで演るときは，このリズムエース動画のパターンに倣って，上の楽譜のように AABA で１コーラスとすることになった．ブルースは 12 小節だがいくらでも続けられる．でもシロトには A の 16 小節だけを延々と展開するのは無理だ...B があれば目先を変えられるけれど．

こちらは 2001 年，作曲者 69 歳の自作自演．Michel Legrand (p)，Ray Brinker (ds)，Eric Lagace (b)．ステージには Phil Woods もいるが演奏しない．
ひたすら A メロを繰り返すが，リズムは二転三転四転....．動画へのコメントによれば，classical ->  bebop ->  waltz ->  bossa ->  tango ->  New Orleans ->  march．案外 このトリオでも A だけを同じ調子で延々と演ると飽きるのかもしれない．

久生十蘭従軍日記

「久生十蘭従軍日記」講談社 (2007/10)．翻刻 小林真二，解説 橋本 治．
古本まつりで買った本．

Wikipedia には，久生十蘭 1902-1957 について「推理小説，歴史・時代小説，ユーモア小説，現代小説，ノンフィクションなど多彩な作品を手掛け，博識と技巧的な文体で「多面体作家」「小説の魔術師」と呼ばれた」とある．1960 年代末，学生運動家の間で人気だった．彼のファンをジュウラニアンと言うのだそうだ．
筆名の久生十蘭はシャルル・デュランのもじりとも，「久しく生きとらん・食うとらん」の意とも言われている．

中井英夫は全集の解説中で「久生は随筆・身辺雑記のたぐいはほんの断片的なものしか残さず，自分の作り出した作品世界の向こう側に身を潜めて，めったに素顔らしいものを見せたことがない」と言っている．その久生が，他人には見せないと言う前提で書いた日記だが (であるがゆえに ?)，とても面白い．いま 図書館で借りてきた本を差し置いて読んでいるところ．

日記は 1943 (昭和18) 年 2 月 24 日から 9 月 9 日まで．この後 11 月末に留守宅に行方不明の電報が入ったが，翌年 1 月に無事が判明し，2 月に帰国した．
日記原本は全部で３冊あり，未亡人が２冊目の途中まで清書していたのも発見された．この清書がなければ「翻刻」は不可能だっただろう．活字化に際し，反復・冗長・瑣末な部分を整理した結果，８割程度の抄録となっているそうだ．フランス語単語がときにかたまって現れ，注釈がありがたい．

久生が行方不明になった経緯などが日記に残っていればいいのだが，そうはいかない．
この本は全８章だが，とくに最初の第１章 2/24 - 4/22 は爪哇 (ジャワ) で酒を飲み 麻雀して 買い物して 買春して 月給をもらっている．こんな飲む打つ買うの日々を送ったことがないので，興味津々．
でも買春部分を未亡人が清書するなどは 久生には想定外だろう．結婚はこの従軍の１年前で，年齢差は約 20 歳であった．トップ画像右は本書より，独身時代のふたり．

この項 続きます．

 

あら炊き 旨し

魚料理店のあら炊き，兜煮．
広島本通り 然然，安芸津 藤田屋，西条 暖流，希味．このクラスの店では，ランチセットで千円強．兜煮は頭だけだが，あら炊きと言うと，３枚に下ろした骨の部分も入るようだ．定番では牛蒡や豆腐が入る．
若い時は，貧乏くさく面倒くさいと思っていたが，この頃は霧中になってつついている．たいして量がなくても手が疲れ，これが満腹感につながるようだ．

家で作るとあまり旨くない．ひとつには，血圧が上がるとかで砂糖も醤油もケチられ，甘くなく辛くない味付けにされてしまうためだろう．
自分で作れ ?  ひとりで食べるのも... それに，スーパーの１バックでもおそらく一人分には多すぎる．冷凍すればいいのかな．

古本まつりで...

広島中心地の地下街で恒例の古本市．

b は J 子が買った「伊原宇三郎展 - 生誕 100 年を記念して」の表紙．目黒区美術館／徳島県近代美術館 (1994/6)．この画家の名前を聞くのは多分はじめて．c はその中の１ページ「座れる裸婦」1926．特徴は黒い描線を使った絵は他に１点だけ．何度も画風を変えたらしいが，ピカソの影響が大きいのかも．そのピカソなどの模写も多数がそれぞれ１ページを占めている．
古本市に限らず，古本屋が愉しいのは，美術館編集による過去の展覧会のカタログがあること．

c は ぼくが買った「久生十蘭従軍日記」講談社 (2007/10)．内容については，読んでから．

うらぶくろ商店街の店先

うらぶくろ商店街は，広島市の繁華街，中区袋町 アーケードの隣の通り 一本裏の商店街ということらしい．個人経営らしき個性的な店が軒を連ねている．

右上 昨日に続き吉永小百合の「青い山脈」とは !  「狂った果実」の石原裕次郎と北原三枝は似ていない．かっては映画館の看板にペンキ屋が腕を振るったものだが，あの技術は途絶えてしまったようだ． 

写真を撮っていたら作家さんが出現．左上の木馬たちと右下の看板は彼の作品．Calme すなわち右下の店ででサスペンダーを買った．左上は何のお店か，判らなかった．

Calme の階上は MUNI．絨毯屋さんだがギャラリーでもある．

地区社会協議会 幸せの集い

幸せの集い，じつは 20 人ほどの敬老昼食会で，J 子と共に招待された．招待側も我々より年下のご老人が主体の老々会だった．

ただしお若い音楽療法士さんがほとんど仕切ってくださった．新婚早々で，アメリカ人の夫君もご同席．音楽の先生でもあり，カシオの電子ピアノとともに歌いながらコーラスをご指導．
まず準備運動として，童謡「かもめの水兵さん」をパタカラ，すなわちパばかりで１コーラス，次にタばかりで１コーラス，次にカばかりで１コーラス，最後にラばかりで１コーラス歌う (ちなみに高齢者のためにパタカラ体操というのがある)．
続いて「愛燦燦」「瀬戸の花嫁」「上を向いて歩こう」「青い山脈」「北酒場」....．われわれにとってはスタンダードばかりだが，裕次郎の「北の旅人」のように先生にとっては初めての曲もあったようだ．

イラスト入りの豪華な歌集も配布されたが，またどこかで使うらしく，回収された．「青い山脈」のイラストは右から２番目の 1963 年日活映画・吉永小百合主演のポスターだったが，ぼくが覚えているのは右端の 1949 年版のほう．ただし小学生だったから映画を見たわけではなく，母親などが池部良を井戸端会議で取り上げていたのを，なぜか思い出したのだった．

ついでに?! 幻想即興曲や，お勤めの学校の校歌なども聞かせていただいた．