Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

綾戸智恵と益田幹夫

2017-05-31 09:39:36 | ジャズ
図書館で立ち読みしたら,綾戸智恵がピアリトリオとのコンサート・ツァーで,ピアニストにステージで意地悪されたうらみつらみを複数ページに渡って書いていた.この本 (綾戸智絵 「マイ・ライフ」 幻冬舎 (2002/5)) ではさすがに名前は伏せてあるが,出版前に益田幹夫を名指しで,同じことを別な雑誌に書いていたのを読んだことがある.

他人の喧嘩を外野から眺めるのはおもしろいが,この場合は陰湿だ.
その後,というよりこの本の出版当時から,綾戸さんの大衆的名声は益田さんの上を行っていたと思う.一方の益田さんは難病でずっと療養中らしい.
ジャズとしては綾戸さんはタイプではなく,一方益田トリオの CD「黒水仙」は持っている.ということもあって,ぼく的には益田さん寄りである.

中本マリ + 益田3のライブも覚えている.マリさんは貫禄で,MC で益田さんを散々いじっていた.
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文房具ファン

2017-05-30 09:01:43 | エトセト等


銀座百点 6月号の巻頭座談会は「愛し愛され文房具ファン - エンドレスな楽しみ」.木下綾乃,木村衣有子,沢野ひとし.木下さんと沢野さんはイラストレータ,木村さんは文筆家だそうだ.

印象的な発言を抜粋すると...

- 縦開きのノートは立ったままでもメモしやすい.
- 60年代のモンブランの万年筆にこだわるタイプ (沢野) と,ペンはなくす前提・無印良品専門タイプ (木村).
- 文房具は手で触るから,しっくりいかないものはだんだん嫌になる.
- 中国の,日本にはないざらざらした紙製品が好き...いろいろな素材が入っている.
- 廃番になるスピードと自分の飽き具合とのせめぎあい.
- 三つで百円の,カスが出ない「激落ち」消しゴム.
- ノートを前と後ろから同時に使い始めて,出会って終わりという使い方.

こちとらもファンではあるのだが,最近は文房具を使う機会が激減し,百均のウィンドウショッピングが関の山.写真はタネなしホチキス (これはだいぶ前に買ったものだが,似たようなものが百円で買える).厚いものを綴じないので,今はこれで十分だ.一時話題になったがもう廃番かもしれない.
座談記事にはこんな写真はなく,でも活字だけでうまく内容を伝えている.

「銀座百点」は1955年(昭和30年)創刊の小雑誌.銀座が恋しく定期購読している.
連載からは向田邦子「父の詫び状」,池波正太郎「銀座日記」,和田誠「銀座界隈ドキドキの日々」などのベストセラーが生まれている.一時 調子が落ちているんじゃないの...と思ったが,最近また上向きになったかな.坂本司の連載「おやつが好き」が好き.
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もう一台のアップライト・エレクトリック・ベース

2017-05-29 08:51:01 | ジャズ

ヤフオクのベースはベースを持たないベーシスト君に貸与.新たにこちらをハウス・ベース用として調達した.十何才の SWB ARIA で,ジャズ研 OB・OG の間を転々としてきた強者を拝借したのである.
ヤフオクベースとそっくりで,ペグも同じ.
100 均の 9V 電池であっさり動作した.弦高が初心者向けに調節してあって,ぼくにもなんとか弾けそう.

100 均の電池ってすぐなくなるのだろうか?

袋に入っていて,強引に出したのだけれど,二度と入りそうもない.袋だけ縮んだのだろうか?
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Russia gate ではなく Watergate Blues

2017-05-28 10:53:15 | ジャズ


モダンジャズカルテットが一時解散した時期の Heath Brothers のファーストアルバム中の一曲.パーシー.ジミー,アルバート・ヒースの三兄弟 + スタンリー・カウエル.アルバム全体はアフリカ的室内楽ジャズともいうべき不思議な雰囲気.
Watergate Blues はパーシーの曲だが,彼の作品が世に出たのはこれが最初だったかもしれない.彼のベイビー・ベース (オスカー・ペティフオードのセロの再生らしい) に,ジミーのフルートが彩りを添えている.

ウォーターゲート事件のニクソンが大統領を辞任したのが 1974 年で,このアルバムは 1975 年.MJQ で聴くパーシー・ヒースは真面目一方という印象だ.でもコンサートの世話人的立場で接したら,剽軽なひとだった.あとの3人はとっつきにくく,若かった私はもっぱら彼についてまわった.

同じ曲を MJQ でベースで演奏したバージョンが https://youtu.be/kyA-FK9xpYE

だれかがそのうち,ロシアゲートもブルースにするだろう.

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志和堀散策フォトブック

2017-05-27 08:55:39 | エトセト等


登録有形文化財 時報塔.昨日の地図では鐘つき堂 (この記事は昨日のつづきです).



廃墟と化した病院.小学校に隣接しているが,悪ガキが探検ごっこするのだろうか.



2009 年に負債8億5000万円で事業停止になったという酒蔵.建物を保存したいが金がないのだそうだが,放っておくと病院のようになってしまうだろう.
広島駅ビルに「千代の春」という飲み屋はまだ営業が続いているが,千代の春が出るのだろうか.



市中 (いちなか) 神社の絵馬より.川中島らしい.構図がいい.赤い絵具だけが残っているが,他の色を復元したいところ.



神社はあの山の上.じつは裏から車道が頂上に通じていた.



あちこちでみかけた花.
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志和堀散策

2017-05-26 07:43:06 | エトセト等
J 子所属の医療生協のメンバーに紛れて東広島市志和町志和堀を散策.昼食時に血圧を測定したが,最高 129 であった.
ここはホタルの里だが昼だったので,ホタルはマンホールの蓋で見ただけ.農村のそのそ歩きだが見どころが多い.詳細はまた改めて.
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バラを描く

2017-05-25 08:18:24 | お絵かき

あちこちでバラ祭りだが,これはそこの庭のもの.

初めて ? ちゃんとデッサンしてから描いたのだが,色を付けているうちにどんどんデッサンから離れてしまった.おまけに膨張し,出来上がりでは,4-5 センチのものがすごい大輪に見えてしまう.
モデルよりグラマーな美女となった.

CD ケースに内側からアクリル絵具.
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時事短歌と狂歌 報道の自由度世界 72 位...

2017-05-24 08:44:50 | エトセト等

月曜日の朝日歌壇,高橋公彦選.
俳句に対する川柳のように,短歌に対するものとして「狂歌」があるが,今は作る人がいない.これも強いて言えば時事短歌で,大真面目である.

本歌取りしてみた (著作権なんかなかった昔に免じてお許しください).街や大学にあふれる善男善女をながめて一首

 報道の自由度世界 72 位 知らぬが仏でいられるしあわせ

72 位でなかったら,何が報道されていたか,いるのか.
報道規制などあるわけがないといわれても,それを証明できるのは悪魔だけ.


狂歌といえば,寛政の改革を皮肉った

 世の中に蚊ほどうるさきものは無しぶんぶといふて夜も寝られず

や,ペリー来航の騒ぎのときの

 太平の眠りを覚ます上喜撰たった四杯で夜も眠れず

を思い浮かべる.どちらも「蚊ほど」と「斯ほど」,「上喜撰」と「蒸気船」のような「かけことば」を含んでいる.狂歌たるもの,かけことば,本歌取りのようなある種の言葉遊びを含まなければならないと家元が規定し,それに嫌気がさしたのが人々の狂歌離れの原因...なんて,もっともらしく書いたが,今思いついたことです.
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電子黒板亡国論

2017-05-23 07:24:04 | 読書

サブタイトル 「ICTで頭が、よくなる? バカになる?」
戸松 幸一,創元社(2017/4).

著者は学習塾「沐羊舎」代表.
ICT は Information and Communication Technology の略.この場合は電子黒板とタブレット教科書.
しかしこれは,はしがきにあるように,「学校は ICT を使って何ができるのか/できないのか」ではなく,主語を変えて「ICT は教育をどのように変えるのか/変えないのか」さらにこれから「子供たちはどう学んでいけばいいのか」を悩ましく論じた本であって,タイトルのように威勢が良くはない.

下手に内容を紹介するより,目次を引用したほうがよさそう.

◇はじめに
◆1章◆未来の学校の夢―黒板が変われば教育が変わる
◆2章◆タブレット教科書は「アクティブ」か―「学び」の場、「教え」の技
◆3章◆ゲーム教育の可能性―「遊び」と「学び」がひとつになる
◆4章◆SNS化する社会―子どもも大人も、もういない
◆5章◆先生はもういらない―ひろがる「教えの場
◆6章◆新たな競争システムへ―高大接続改革のビッグデー
◇おわりに

という構成.例えば5章の小見出しを列挙すると

いつか先生もAIに/先生の「ヒューマンプレミアム」度/カリスマ講義の衛星配信/受験サービスの地域格差/入試対策の機会平等/衛星からビデオ・オン・デマンドへ/低価格化するeラーニング/NPOの無料予備校/教室=「教えの場」×「学びの場」/教えることのプロフェッショナル/「反転授業」がつたえるもの/テクノロジーと教育/技術が先か、人間が先か/公教育廃止の理論/学校知を問い直す/「教育論=学校論」を超えて聖職とブラック職のあいだ/教師たるもの五者たれ/背中で語る

である.始まりは ICT 論だが,終わりは現代教育論.
果たして学校は必要かも,問題にされる.
子供の立場では,学校には知識を得る場だけでなく,友達を作る場でもあり,それがいじめのような否定的な問題を起こすのだが,そのあたりはこの本の範囲外であった.

図書館本.

この出版社から分かれたのが,ミステリでおなじみの東京創元社だそうだ.

☆☆★
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大癋見警部の事件簿 リターンズ 大癋見vs.芸術探偵

2017-05-22 08:46:00 | 読書
大癋見は「おおべしみ」と読む.コトバンクを引用すると*****能面の一。癋見の一種。目を見開き、小鼻を張り、口をぐっと結んだ大形の面。天狗(てんぐ)に用いる。*****

深水 黎一郎,光文社 (2016/9).
「リターンズ」というからには本編があって,2014 年刊行のそちらは本格ミステリ候補だったそうだ.信じられない !

図書館本.

第一部は美術ネタ.第二部は音楽ネタ.第一部はくだらないが,これがツボにくると言う方がるのかもしれない.読まないほうがいいと思うが,それは読まないとわからないということか.王羲之やブリューゲルについての蘊蓄は,取材したことをそのままリポートにしたみたい.

第二部には芸術探偵が登場しないがおもしろい.「とある音楽評論家の,注釈の多い死」で,上 2/3 が普通の活字で本編,下 1/3 が注釈で,最後は...という趣向.音楽評論家のマル秘ファイル「褒めているように見せかける表現集」というのがあって,ひとつふたつ例を取ると,

表現 臨機応変でフレキシブルな楽しい音楽会だった.
注釈 ミスタッチだらけじゃんかよ! もっと練習してから人前に出てこいよ!

表現 音楽会が終わった後の会場には,ほのぼのとした温かい空気が流れていた.
注釈 やっと終わったんで,みんながホッとしていた.

他にも「アラ探し集大成」「オビ仕事集」「プログラム作成・ひな形」などのファイルがある.ストーリーはあってもなくてもいいようなもの.立体視画像が挿入されている.

☆☆★
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reading

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