Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

空中浮遊ガエル

2007-08-31 10:58:22 | エトセト等
ガラスにくっついたまま,もう数時間動かない.
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図工の宿題

2007-08-29 09:46:47 | お絵かき
読売朝刊の四コマ連載「コボちゃん」.
コボちゃんのおじいさんが日曜画家よろしく写生をしていると,うしろからのぞいているひとが
「その絵,売っていただけますか」
喜んで絵は差し上げ,おじいさんは帰ってから「わしの絵もまんざらじでもないだろ」と自慢するが,絵を貰った人は,机のまえではちまきをしているこどもにその絵を
「ほれ 夏休みの宿題」
と,くれてやる.

CDのケースに裏から絵を描くのは夏休みの宿題に最適.ぼくの労作もだれかの宿題に化けるのかも.

描き方はガラス絵とおなじで
http://homepage1.nifty.com/meltglass/garasue.htm
に図入りで説明されている.カットの上は表から,下はケースを開けて裏から見たところ.下のは蝦蛄のあたりがもうろうとしてよく分からないが,実物を見てもよく分からない.そうなってしまうのだ.
絵の具はアクリルが最適だが,クレヨンで描いた上から水彩絵の具をなすりつけるのもおもしろい.
CDケースは古いものを流用すればいいが,新品も電気店や百均で買える.透明の3枚ケース(それぞれ表・CD保持用・裏)に前景・中景・後景を配するのも良い.

その他の作例は,Nikon OnlineAlbum
http://album.nikon-image.com/nk/NK_AlbumPage.asp?key=1089407&un=29036&m=2&s=0
をご覧下さい.
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女系ファンタジー

2007-08-26 06:55:22 | 読書
上橋 菜穂子「精霊の守り人」 新潮文庫 (2007/03)

1996年から始まったシリーズが終わったのを機会に文庫化され,その最初の一冊.
新幹線で読むのにちょうど良いと思って買ったのだが,果たしてちょうど良かった.もともと子供向けだから.ハッピーエンドが予想でき,男女関係も描かれているがさらりとしている.他にもあざとい場面はないから安心して読める.アニメにもなっているらしい.

女系ファンタジーと言うのは,主人公が短槍使いの女だから.シリーズ第一冊ですでに小じわが目立つ30歳.これから中年にさしかかっていくんだな.
もうひとりの女性は呪術師で,物語開始時は約 70 歳.
作者はもちろん,イラストも女性.

ファンタジーの定石通り最初に地図があるのがボクの好み.ただしこの地図はなくてもよいところがご愛敬.
世界は、目に見える人間の世界(サグ)と目に見えない精霊の世界(ナユグ)の二重構造という設定.サグのほうがそのままわれわれの世界と思っても違和感がない.
あと何冊かはおなじヒロインで一話完結で,そのあともっと複雑になるとか.もう一冊くらい読んでも良いかな.
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JASRAC が怖い?

2007-08-24 10:41:37 | 新音律
短調には図のように,自然短音階,旋律短音階,和声短音階の三つがある.これについてつぎのような原稿を書いたら,出版社がこれに添付した楽譜を削除したいと言ってきた.

「楽譜はカラオケと素人のど自慢の定盤「恋のバカンス」(宮川 泰作曲) の出だしである (ここで楽譜を8小節引用した) .これを見ると「おとめごころよ」の部分が旋律的短音階なのはすぐ分かるが,さらによく見ると,「あなたのくちづけに」は和声短音階である.
手が込んだことに「あまいこいを」の部分はちょっと転調している.この楽譜よりもっと後の「日に焼けた ほほよせて」の部分では本格的に(短調から) 長調へと転調して,その後また短調にもどる.」

このブログでも引用は控えるが,「恋のバカンス」を口に出して歌ってみて下さい.
さて,JASRACの文書では,無断引用の基準として

(1)引用の目的が、報道、批評、研究その他でなければならない。
(2)引用文を括弧でくくる等、自分の文章と区別しなければならない。
(3)主従の関係、つまり、自分の文章が主であること。
(4)その著作物を引用する必然性があり、かつ、必要最小限度であること。
(5)その著作者の人格権を侵害しないこと。
(6)著作物の出所を明示していること。

をあげている. 従うべきは法律であって,JASRACではないのだけれど,まぁこういうことだ.
この例では(4)の「必然性」が微妙.過去の例など研究する必要がありそうだ.
出版社はたまたま大手であって,編集担当のおっしゃるには,JASRACは大手が相手だとごねるし,出版者側もことなかれ主義で相手の言いなりになるようだ.この恋のバカンスがどう決着するかは,まだわかりません.

著作権と言えば,「千の風になって」をウェブで引用するひとが多い.もともとの英詩には著作権が設定されていない.というより
http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/prof/1000winds.html
によれば,作詞者は使用料を貰うのは詩の内容にそぐわないと考えているらしい.
にもかかわらず訳詞には著作権があるのはへんだ...というのが,ネット世論の大勢.
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蚊取り線香の造型

2007-08-21 10:32:05 | エトセト等
暑さのせいか,家の中で虫たちが活発だ.もともと虫のすみかだったところに家を建てたのだから文句も言えない.

というわけで,蚊取り線香だが,その灰がきれいではありませんか.
この周期的なちぎれ方,自励振動モデルで説明できそう.

自励振動は,弦楽器を弓で擦って鳴らす説明に使われる.
振動というと,音とか,ブランコとかを思い浮かべるが,朝が来て・夜が来るのも半日周期の振動だし,春が来て・夏が来て...というのも3ヶ月単位の振動だ.この蚊取り線香の造型は分単位の振動の痕跡だろうが,じっくりと何が起こっているか観察するには,自分には根気が不足している.
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ひとがた流し

2007-08-19 22:37:59 | 読書
北村薫「ひとがた流し」朝日新聞社 (2006/07)
何で今,この本を,と,お思いでしょうが,安かったのでリサイクルで買ったため.

内容(「MARC」データベースより)
高校からの幼なじみの千波、牧子、美々。千波が不治の病を宣告され、3人はそれぞれの思いや願い、記憶の断片を思い起こしていく。かけがえのない友よ、時間たちよ-。『朝日新聞』に連載された、北村薫の心ゆさぶる長編小説。

北村薫のミステリーの魅力は,登場人物の,かまととぶりにあった.彼のミステリーからミステリー的な部分を差し引き,かまとと的な部分だけを残したような小説.きれいごとだから,読後感は悪くない.

装丁は「月の砂漠をさばさばと」でイラストを描いていた,おーなり 由子.月の砂漠...の,さきちゃん親子もそれぞれ歳をとって,あるいは成長して登場する.さばさばと...の鯖のみそ煮も再登場する.
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アサッテの人

2007-08-17 17:45:23 | 読書
文藝春秋を買ってきて,諏訪哲史という人の芥川賞受賞作「アサッテの人」を読んだ.要するに
 ポンパ
 チリパッパ
 ホエミャウ
 タポンテュー
などという訳の分からぬことばを随時発する叔父さんのことを書いたものだ.よくこんなことで小説になるなぁ.

でも訳の分からぬことばをわめくのは人間共通の本能かも.だからこの小説にも普遍性があるのかも.
ゲバゲバとかガチョーンとかいうのはメジャーだったが,かって住んでいた都市では隣家のご子息は
 イカノガ
と叫ぶことがあった.小説では「アローン・アゲーン」をひらがなで書いたりしているが,こういうことをした人は多いのでは.かく言うぼくも「うすくだら ぎーでーりーけん」などと.
ちょっと違うかもしれないが,カットの楽譜は,一時期よくぼくの口をついて出てきた無意味な歌.シュワルナゼは旧ソ連の外相.メロディは「あいちゃんは太郎の嫁になる」から借用している.

この小説にもどると,なかなか手が込んでいて,叔父さんの奥さんの事故死とか,叔父さんが吃音癖とか,チューリップ男とかが,意味ありげに語られる.メタフィクションというスタイルで,小説の主人公は小説「アサッテの人」を書こうするがうまくいかないので,素材を並べて解説してごまかそうとした結果がこの作品ということになっている.もちろんごまかそうとするのもフィクションだ.重層的に視点が折り重なり,結果としてはミステリーによくあるスタイルになった.こうでもしないと小説らしくならなかったのだろう.

選考委員は褒める派と誹る派にはっきりわかれている.石原委員曰く「選考委員の多くは極めて謹厳実直に作者の意図するものを読み込み理解しようとしていたが,私にはそんな気を起こさせる以前の代物」.ぼくの意見では,作者の意図するものを読み込み理解しようとすることが間違いだ.これは思いつきだけの小説で,だからこそおもしろい.
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石に描く

2007-08-14 10:40:01 | お絵かき
石ころにアクリル絵の具で描いてみた.
モデルは岩魚 (いわな) だが,ほんものは石と同じような色 (保護色かな),すなわち緑かがった黄土色で映えないので,きつい色にして,アクセサリーに朱線を入れた.ほんもの同様,目がかわいくできたので,満足.

宮沢昭の「いわな」という曲があったが...
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ウェブギャラリーに展示

2007-08-13 06:18:57 | お絵かき
先日の二人展の内容をウエブ上に展示しました.
Nikon OnlineAlbum
http://album.nikon-image.com/nk/default.asp
にアクセスし,左側に 16トン と書き入れ,「アルバムを作者から検索」して下さい.

J 子のと,ぼくのとが出てきますので,一方をクリック.

あとはタイトルをクリックし,右上の Next・Prev をお使いになるか,写真の一覧からご覧になるか,ご自由に.
「スライドショー」は全画面に表示されます,すなわち実物の 4 倍くらいになるかと思います.タイトルとコメントは見えません.作者としては,あらばかり見えてしまうので,ちょっと...

末筆ですが,展覧会にお越しいただいた皆様へお礼申し上げます.
ありがとうございました.
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うなぎの蒲焼き

2007-08-11 22:07:59 | お絵かき
米原万里の「旅行者の朝食」(文春文庫2004) によれば

キッチンが立派になればなるほど,料理は粗末になり,
失敗した料理は,手をかければかけるほどまずくなり,
一生懸命作った料理ほど客には評価されなくて,
最大の注目を浴びるのは,最小の努力でできたもの

...だそうだ.もちろんこれは料理のはなしだが,そのまま絵にも当てはまるようだ.

このうなぎもガラス絵ならぬ CD 絵で,ずいぶん描くのに時間がかかったし,じぶんでは気に入っていたのに,売れ残ってしまった.

もともと描いた絵を売るなんてつもりはなかったんですけどね.

J 子画伯曰く.絵は飾るもの.だれがうなぎを飾るもんですか.
じぶんで飾るからいいさ.
天麩羅の絵は最後に売れたんだけどね.
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reading

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