Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

湊里香さんの個展

2020-06-30 08:34:36 | お絵かき
湊里香さんの個展.明日 7/1(水) まで.福屋広島駅前店 ギャラリー・クリエイト.1030-1930.

安すぎてありがたい...というわけで,ボケットマネーで油彩画の極小品を2点購入させていただいた.

お家の猫ちゃん3匹は,皆 デブで,寝てばかりいるそうです.このハガキ3枚もご自分で印刷されたとのこと.

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福永武彦「異邦の薫り」

2020-06-29 09:47:00 | 読書
新潮社(1979/3).

「翻訳の授業」で思い出したのがこの本.授業や研究とは無関係なエッセイだが,帯にあるように,対象は明治・大正・昭和を通じ13冊の訳詩集である.福永は小説家にしてフランス文学者で,本のタイトルはボードレールの詩から取ったという.しかし取り上げているのはフランスのものだけではない.

13冊とは
森鴎外「於母影」,上田敏「海潮音」,永井荷風「珊瑚集」,堀口大学「月下の一群」,日夏耿之介「海表集」,佐藤春夫「車塵集」,「山内義雄訳詩集」,鈴木信太郎「近代仏蘭西象徴詩抄」,茅野蕭々「リルケ詩抄」,高村 光太郎「明るい時」,呉茂一「ギリシャ・ローマ古詩鈔」,金素雲「朝鮮詩集」,寿岳文章「神曲」.
巻末に訳詩集略年表.
複数の詩人の詩をひとりが訳した本が多いが,例外は茅野,高村,寿岳.
佐藤のは中国の女流詩人による漢詩集.

原則として原詩と訳詩が対比されている.神曲では数人の訳が並べられていて、授業で聞いたように解釈したくなる.
しかし朝鮮詩集は例外というところに違和感.

カット・挿画 : 福沢一郎.しゃれた本だが,書物の表紙の写真は小さく不鮮明なのは,この時代の本だから仕方がない,か.

当時30代後半,周囲がモーレツに働いていたのに,こんな本を読んでいたと見える.しかし,実際にこの中の詩集を一冊でも通読したかというと,そんなことはない.スイングジャーナルのようなジャズ雑誌を読んで,新譜をたくさん聴いた気分になったのと似たようなものだ.
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小鰯の季節

2020-06-28 09:10:32 | エトセト等
この地方のスーパーに数 cm 長の小鰯が出回っている.内臓を取るにはcookpad のこの方法が面白い.頭の後ろで,背骨は切るが頭は落とさない程度に包丁を入れて,そのまま包丁で頭を引っ張ると,内臓が肛門まで一直線に出てくる.
このまま骨ごと天ぷらにするのが常道.

骨だけ取るのなら,頭はつけたままで,エラのあたりにスプーンを入れて身を削いでしまう.裏返して同じことをやると三枚におろせる.スプーンでなく荷造り用のテープを使うのが本格派で,ここいらではテープ製おろし器?を売っていたりする.

「7回洗えば鯛の味」だそうだが,今は昔 鯛は高級・鰯は低級とされていた時代の話だるう.7回?洗ったらなんだか頼りない味になった.頭なし骨なしをズッキーニ,ナスの薄切りとともに酢の物にしたが,それなりに美味であった.
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翻訳の授業

2020-06-27 08:34:00 | 読書
山本史郎 「翻訳の授業 東京大学最終講義」 朝日新書 (2020/6).

第1章は川端康成「雪国」の出だし,「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」に続く文「夜の底が白くなった」をどう翻訳するか,について.第2章で取り上げられるのは源氏物語と羅生門.はて,この本は和文英訳の本だったかと早とちりしたが,それは第3章まで.

第4章では「実用翻訳」は AI に任せておけばよく,議論の対象とするのは「文学翻訳」であると断じる.理工学の解説・論文なども実用翻訳の対象でしかないということになりそう.

直訳か意訳か程度の認識しかなかったのだが,第2章で同化翻訳と異化翻訳という用語が登場する.でも何と「同」か,何と「異」か,対象が分からないと分からない用語ではある.第5章では岩野泡鳴,野上豊一郎の直訳擁護論が批判される.

高校-大学時代には,原語すなわち英語で小説を読むことが奨励された.その後は原語で理工系の文章を読んできた.ほくはこうした文章を逐語訳的に理解する習慣がついている.山下先生は,原語で読むことは奨励せず,むしろ翻訳者が日本語という言語の上に移し替えた「意味空間」に浸ることを奨励しておられるようだ.

思い出したのが,伊丹十三によるサローヤン「パパ・ユーア クレージー」の訳.伊丹は明治・大正期の岩野泡鳴に近いこと,すなわち逐語訳で山本先生の逆を行ったようだ.

第6章ではトールキンのホビットものが登場する.確かにこれも原語で読んだ覚えがあるが,筋を追うのがやっとだった.個々のセンテンスに込められた著者の思いを感じるには,日本人にとっては優れた翻訳が不可欠であろう.
小説の語り方と映画の語り方が対比される.ここでは言及されないが,映画の字幕への翻訳と,そして吹き替えの翻訳について,山本先生のご高説もうかがいたいと思う.

第7章にはサリンジャー「ライ麦畑...」の野崎孝訳 (1984) と村上春樹訳 (2006) が登場.最後の第8章では石井桃子の訳文が俎上に上がる.このように至るところで原文と訳文が併記されている.最終章とそれに続くあとがきには,著者の主張が要領良くまとめられている.我田引水が鼻につく場面もあるが,最終講義とはそういうものだろう.
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雨の日に紫陽花

2020-06-26 09:08:46 | エトセト等
広島空港の隣の三景園へ.本来はウォーキングが目的の会だが,この日は傘をさして,粋に園内散策.左は,じつは3年前に同じ場所でキャンバスに描いたアクリル画だが,今年も同じだった,

中の写真は,雨傘が「密」状態の三景園「滝見台」から滝を望んだところ.写真では真ん中のゴミみたいなのが滝.ヒトの目+脳は,都合よく対象(この場合は滝) をクローズアップしてくれるんだな... 左端の骨24本傘がかっこいい.

右のように,空港ではほとんどのフライトが運休状態.アーケードもシャッター街状態.かろうじてオープンしていたレストランでは,呼び込みのお兄さんおすすめのアナゴ丼が3食で品切れとなった.

こちらはうちの庭にあった花と,今ある花.

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車でボントロ練習

2020-06-25 06:20:57 | お絵かき
コロナ外出禁止のもと,夜間 車の後部座席で,ひとりトロンボーンを練習するブラバン女子高生.2-3週間前の朝日新聞朝刊の写真より.共感して描いたにも関わらず,素っ頓狂な表情になってしまい,申し訳ありません.

CDケースに内側からアクリル絵具.
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美味 ! ベビーコーン

2020-06-24 10:00:02 | エトセト等
スーパーで葉っぱにくるまれ,髭がはみ出した状態のヤングコーン (ベビーコーン) を売っていた.ふたりには束が大きすぎるので,買わなかった.
2日後には皮を剥かれ,小分けした状態になって売られた.10cm 足らずが6本で58円.
たぶん一本にとうもろこしを何本もつけると大きくならないからと,間引きされた子達だろう...かわいそうなような,高いような安いような.

そのまま魚焼きグリルで焦がして,塩 and/or マヨネーズ.芯ごと食べる.根本のあたり,葉は焦げるが中は蒸し焼きになっていっそう美味しい.

缶詰もいいが,やはり生が良い.たくさん買ってくればよかったと,反省しきり.



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シャルロッテ

2020-06-23 09:17:55 | 読書
ダヴィド・フェンキノス, 岩坂 悦子 訳,白水社(2020/5).

Amazon の該当ページの紹介は
*****ナチに迫害された画家の秘められた愛の物語
アウシュヴィッツに送られ、26歳の若さで命を落とした天才画家の知られざる生涯。ルノドー賞、「高校生が選ぶゴンクール賞」をダブル受賞し、24の言語に翻訳されたフランスの人気作家による代表作。*****

で始まるが,スクロールしていくとあらすじが丁寧に紹介されている.

一行一文の分かち書き.詩のようでもあり戯曲のようでもある.著者は,一文,一行を書くたびに息をつく必要があったから,これ以外の書き方ができなかったと言っている.ときどきこの著者は一人称で本文に顔を出す.
昔手にした岩波文庫版のテニスン「イノック・アーデン」を思い出した.

しかしこの文体はストーリーだけを抽出している感がなきにしもあらず.花田清輝「画人伝」はありもしない絵を微に入り細に入り丁寧に描写しているのに対し,この本では実在するシャルロッテ・ザロモンの作品「人生? それとも舞台?」について,訳者あとがきがなければイメージが湧かない.
ウェブに画家・藤井建男氏による「人生? それとも...」の解説を発見した.
この大作はアムステルダムのユダヤ歴史博物館の地下に眠っているそうだ.日本での展覧会を望む.

これが岩崎さんの初めての訳書だそうだ.おめでとう!!
著者フェンキノスがジャズギターのインストラクターだったというのもおもしろい.
図書館で借用.
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2ヶ月?ぶりのジャズ

2020-06-22 09:05:17 | ジャズ
ジャズ研の学生さん数人が,軽にドラムセット・キーボード・アンプ等を満載して来てくれた.
授業もオンラインなのに,サークル活動なんて持ってのほか,というわけで大学では音出し禁止とのこと.  ベース氏の指の皮が剥けたりしたが,皆さん嬉しそうだった.


昨日仕込んだばかりの Libertango も付き合わせた.残念ながら日食のことはすっかり忘れてしまった.

このところ Netduetto ばかりだったが,やっぱりリアル・セッションは楽しい.なぜか思い出したのが「電話でキス」というちんけなナツメロの一節.♫やっぱりね,ネットじゃものたりない❗️

J 子もうれしかったらしくディナーを御接待.また演るそうです!
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ことしも,煙の木

2020-06-21 08:57:41 | お絵かき
窓の外で存在を主張するので,毎年のように描いている.左端の最新作は,寄る年並のせいか活力がない.
CDケースに内側からアクリル絵の具.



この間まで赤っぽかった煙が,右のように白くなってしまった.
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