Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

四半世紀前の自転車

2010-09-29 07:55:02 | エトセト等
駅まで 1km の往復用に古い自転車を整備した.

ミヤタ製.フレームはミキストで,このタイプをもうどこでも製造されていないと思う.
ハンドルはもともとドロップだったのを J 子が怖がって,このタイプに変えた記憶がある.
サドルは新しく見えるが,替えてから十年は経っている.

前篭は当時 = アンアン・ノンノ時代 = のトレンド.ただし風雨にさらされて腐ったような色だったので,ペイントスプレーで黒くした.
タイヤはひび割れているが,ムシを替えたらとにかく空気は入る.
後ろにも篭をつけたら,もう立派なママチャリだ.

スーパーで卵を 1 ケース買って後ろの篭に入れて帰ったら,3 個ほどひびが入っていた.
微妙な品物はザックに入れて背負わなければならないらしい.
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

草野心平詩集

2010-09-27 08:25:18 | 読書
ハルキ文庫「秋の詩集 & 童話集フェア」,谷川俊太郎,サトウハチロー,萩原朔太郎など,いくつか出ているうちの一册.ことしの 3 月刊行.

カエル語の詩もあった.
「冬眠」,「Nocturne. Moon and Frogs」,「天気」など ジョン・ケージの楽譜と共通点がありそう.こういうのは,この著者の発明だろうか?
解説のかわりに重松清のエッセイ.

遥か昔,小学校中学校の作文で,まれに詩を書かされたが,好きだった.たくさん字を書かないで済むからだった.
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ピタコラスの一弦琴のモデル

2010-09-25 08:35:19 | 新音律

まんなかの図のように,弦を はじいたり ひいたりしたときの音高は,弦の張力,図の場合は重りに関係があることを見いだしたのはピタゴラスということになっている.
やや科学的に,重りをどう変えれば,ドがレになるかを,簡単に実験できる装置はないか,ということで作ったのがこれ.

すこし前に話題にした中国-ベトナム系のハーモニクス奏法用の一弦琴のほうは,まだ未完成.

上が全体図.張力はバネの伸びから,フックの法則で求める.ばねではなく,バネ秤を使えば,直接 張力が表示されるが,高いのでやめた.
右端の糸巻きのねじを巻いて,大小 二つのブリッジの間の張力を変える.糸巻きはクラシックギターの「ペグ」と称する部品で,一個100円強だった.
弦はクラシックギターの高い方から3番目のもの.ちなみに,エレキギター弦の張力はクラシックギターの半分くらいらしい.
下の写真のように,張力すなわちバネの伸びを測るように 物差しを貼付けた.


作ってみて分かったこと

- 張力でオクターブ音を変えるのは大変.巻き上げている途中で弦が切れたりすると,怪我のもとになりそう.

- ドという音の次にレという音を作ろうとしても,糸巻きをいじっているうちにドという音を忘れてしまう.やはりピタゴラスの図にあるように,複数の弦を並べたほうがやりやすい.

- バネも振動するのでびりびりした音になる.音がきたなくて,音の高さの判断が難しい.

- 音が小さい.共鳴函 (たとえばクッキー缶など) の上に固定したほうがよさそう.

- 物差しはバネの全長ではなく,バネの伸びだけを計るように配置すべきだった.

- 取り付けた状態でバネがややよじれてしまった.

- 「弦の長さで音高が変わること」と「バネの長さで音高が変わること」が混同されそう,これはバネ秤を使えば救われるかもしれない.

- 実際の音高は,といってもスペアナで計った訳ではなく,ピアノと合わせただけだが,理論と合っているようだ.力を加えれば弦も伸びるから 弦の単位長さあたりの密度も変わるはずだが,これは無視できるらしい.
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミス・マープル登場の「親指のうずき」

2010-09-24 08:25:24 | エトセト等
テレビでクリスティのシリーズをやっていて,これもその一環の90分ドラマ.CMなしの一気上映.込み入ったストーリーだが,途中で飽きることもなく,終わったら結構な満腹感.
イングランドの風景がのんびりしているが,駐留米軍への反感がちょっとのぞいたり.

アガサ・クリスティ作品に登場する探偵で有名なのは,一にポワロ,二にミス・マープル.三・四のない五番目くらいがトミーとタペンス.原作はクリスティ 78 歳の作品で,いじわるなせりふまわしなど やはり年寄りならではと思わせるところがある.
もともとはトミーとタペンスが探偵役で,ミス・マープルは登場しないはず.でも映画では,タペンスとミス・マープルがコンビになる.おばさん・おばあさんペアというだけで おもしろそうではないか.
若夫婦のイメージだったトミーとタペンスは倦怠期で,タペンスはキッチンドリンカーになっている.やはりアル中の牧師と語り合う場面がいい.

ライムライトのクレア・ブルームの名前を字幕に発見したが,最初に殺される 歳とったおばさんの役だったらしい.

一晩おいて「シターフォードの謎」.シリーズを見るのが二度目となると,新鮮さが薄れる感じはある.
彼氏を亡くした女性二人が海外旅行に旅立つ結末がいい...「いい」と思うのは,親指のうずき も含め,もっぱら本筋と関係のない部分だ.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水木しげる「総員玉砕せよ!」

2010-09-22 08:00:44 | エトセト等
朝ドラ「ゲゲゲの女房」が高視聴率だそうだ.衛星の2チャネルも含めると一日数回放映され,週末には総集編まである.うちも最初のうちは冷淡だったが,最近はついつい観てしまうようになった.モデルに比べると,主演ふたりの美男美女ぶりに違和感.うらやましいのは亭主関白ぶり.

ここで水木しげるの戦記漫画が採り上げられていたので,まず「姑娘」という短編集を読んでみたが,面白くない.あとがきで著者が「(貸本時代の)こんなものまでいまごろ出版されるなんて...」という意味のことを言っているのもなんだか興ざめ.

懲りずに 代表作らしき「総員玉砕せよ!」講談社文庫版 (1995/5) を購入.
こちらは確かに力が入っていた.この地で片手をなくした方の作となれば,もう何も言えない.

あとがきには,90% 事実とある.最初の玉砕は,湊川の楠木正成気取りの上官によるもの.この玉砕の生き残りが,ストーリーのつじつま合わせのために,再度 むりやり「玉砕」させられる.戦争の愚かさ...というより,日本の軍隊の愚かさ...というより,軍隊という官僚機構の愚かさ,である.昨日報道されたフロッピー改ざんなどは,この官僚機構のストーリー合わせが深く潜航して,現代にまで生き残っている証拠だろう.

場面があまり動かず,登場人物の吹き出しの台詞だけでストーリーが進む場面もあり,この系譜は益田ミリの「すーちゃん」等にも繋がっているのだろうか.
ときおり芸術的とも言える絵画だけの場面が挿入される.
登場するのは当然のことながら兵隊ばかり.鬼太郎やネズミ男なら一目で認識出来るが,ここでは どの兵隊も同じような服装で同じ人物に見えてしまう.鼻が丸いか とか,めがねをかけているか とか,よく判別しながら読まないといけません.
この兵隊たちのどうしようもない日常がリアル.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おいしいスイカを音で知る!

2010-09-20 08:19:53 | 新音律
スイカをたたいて,「これはおいしい」「これはまだ」などと分かる人がいるらしいが,こういうことを系統的に研究しているのが,有限会社・生物振動研究所.広島大学の S 先生のベンチャー・ビジネスである.

この図がスイカをたたいたときのスペクトルの一例.
弦の振動だと,スペクトルは単純で,いちばん左のピークが 70Hz なら,140, 210, 280Hz すなわち 2 倍,3 倍,4 倍,の位置にピークができる (これが音楽の基礎?) が,球体ではこうなるのだそうだ.ベッセル球関数で計算できそうだが,私にはやる気なし.

地球だって「球」だから,スイカと同じような振動が大きな地震 (スマトラ沖地震など) で観測されている.

このスイカのスペクトルの左から 2 番目のピークの微妙な位置や振幅が味に関係するとのこと.
畑でスイカの収穫時期をを測定する器械が,この会社の「取り五郎」もある.
ちなみに,メロンの食べごろ測定は「食べ五郎」に任せることが出来る.
これらのカタログはホームページをごらん下さい.

他にも 面白い話をいろいろうかがったのだが,なかには企業秘密に関することもありそうなので,このへんで.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

達人山を下る

2010-09-18 08:14:08 | 読書
室積 光著 中央公論新社 (2010/05).

山の中で暮らしていた80歳の武芸の達人が40何年ぶりに下山し,ひきこもりの孫娘と一緒に やくざやカルト教団や悪徳政治家をやっつけるという,勧善懲悪 荒唐無稽 現代の講談 B (C?) 級エンタメ.図書館で借りたのだが,あっという間に読めてしまった.このスーパー爺さんが岡山弁でしゃべるのがよい.

活劇として面白いのは前半.その後,カルト集団が民権党の幹事長に献金し,その幹事長が秘書に罪をかぶせる...という展開だが,この後半はいまいち.
この悪役政治家が最後にひどい目に遭って,読者は溜飲をさげるという寸法.

モデルにされた元幹事長に対する国民感情はこんなものだ.

というわけで,この本は国会議員さんにおすすめ.
うちの選挙区の新人議員を含め,約半数の民主党の国会議員が今回の代表選挙で元幹事長に投票したのはおどろき.「当選は先生のおかげだから」などという発言もあったが,有権者が投票したから当選できたということを忘れている.

金の問題は別としても,黒幕 (小沢氏のこと) というのは影響力は行使するが責任は取らないものであり,その黒幕が突然「俺にやらせろ」と出て来ても,ふつうの人は信用しないよ...という意味のことを,新聞にどこかの「大学院大学」の先生が書いておられた.「影響力を行使された」はずの鳩山内閣はあのザマだったのだから,小沢氏もあの程度なんだろう.

世論調査は,悪役小沢氏が登場すると内閣支持率が上がり,ほとぼりが冷めると下がるという構図.となると,これからは支持率は下がる一方ということになってしまいそうだが...
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

また,鼻から胃カメラ / 元気すこやか健診

2010-09-16 10:53:45 | エトセト等
勤めていると健康診断は自動的に受けることができるが,退職後は市役所からの郵便を見て,どうするか決めることになる.去年は公民館で受けたが,メタボに照準をあわせた診断で,自分の場合とは明らかにずれているので,今年はかかりつけのお医者さんのところにした.

この「元気すこやか健診」の一環で 3 年ぶりに鼻から胃カメラ...の目論見であったが,年々財政が緊縮し,今年からは透視は健康診断の範囲内だが,カメラは保険でやれということになったと言われる.
前回胃潰瘍があって,その後ピロリ菌の除菌薬を飲んだ.昨年の胃の透視では何とも言われなかったが,実際はどうなっているか.一度カメラで見たほうが良いというお医者さん.当方も,多少は怖いものが見たい.
というわけで,横になって寝ながら 自分の腹の中をモニタで鑑賞.ヨードらしき液体を胃壁にぶっかけたりするのが面白い.
胃潰瘍はきれいに治っていて痕跡もなし.ピロリ菌不在のため胃酸過多気味で,十二指腸の入口に軽いびらんがあるが,薬を飲むほどのことはないという診断だった.

朝食抜きだったので,終わったら食べるのを楽しみにしていたのだが,鼻からの麻酔のための食欲減退は誤算だった.でも透視のときのように,バリウムでお腹を重くせずに済むのはありがたい.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

外国人から見た日本語

2010-09-14 08:41:41 | 読書
光村出版 ベスト・エッセイ2009 の中の,楊逸さんの文章のタイトルは「明治天皇を食べようか」.日本人が「ジンギスカンを食べようか」と言うのを聞いてびっくり.ジンギスカンは人名であり,「明治天皇を食べようか」あるいは「聖徳太子を食べようか」と言われたような違和感を持つとのこと.イタリア人,フランス人もきっと「イタリアンを食べよう」「フレンチを食べよう」と言われると,食べられる! と思うのではないか...と続く.

日本語は固有名詞の省略が大胆,語順も自由,表現も大雑把で,真面目で繊細で職人気質の日本人の性格からは考えにくい.中国人は大ざっぱな性格だが,中国語はある意味では厳密で,省略したり語順を変えたりすると中国語ではまったく別な意味になるのだそうだ.

かなり前,I am an eal. という言い方が話題になったのを思い出した.「わたしは天麩羅がいいわ」「ぼくは鰻だ」という会話の後半を訳すとこうなるのだが,英米人にはびっくりな表現らしい.

おなじ本の,マーク・ピーターセンによる「気難しい恋人との付き合い方」.
「あぶないじゃないか! 死んだらどうする?」という日本語をきいたとき,まず感じるのは,死んだら何かをするなんて不可能じゃないか ということらしい.でもマークさんは,これは人間味あふれる効果的な言い方,と好意的.

「何か落としましたよ」というところを「落ちましたよ」といのも英語にはない発想だが,無意識のうちにも相手に対する小さな思いやりが感じられ,日本語のほうが「文明度」が高いと,持ち上げて下さっている.もちろん タイトルの「気難しい恋人」とは日本語のこと.

この,図書館で借りたベスト・エッセイは日本文芸家協会編 (もちろん日本人のエッセイが大半),
日本エッセイストクラブ編のベストエッセイ集というのも文芸春秋から毎年出ている.それぞれ,収録されたエッセイのひとつをタイトルにしている.どちらも前年に新聞雑誌に発表されたものから編集するので,もう 2010 年版が出ている.
本家と本舗みたいなもの?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

わらの馬

2010-09-13 08:37:34 | お絵かき


CD ケースに内側からアクリル絵具.
古いケースにはたいていキズがあるが,塗ってしまうと分からなくなることが多い.でも,この場合は上下のキズが見え見えだ.いまさら気にしても遅い.

七夕に作る地方では,これを七夕馬というそうだ.ネットで見たら しっぽが体より長い馬もいた.

うしろの文字は,何が書いてあるのか とんと分かりません.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

reading

/Users/ogataatsushi/Desktop/d291abed711d558e554bf7af66ee57d7.jpg