Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

「自由研究には向かない殺人」

2022-01-22 11:31:19 | 読書
ホリー・ジャクソン, 服部 京子 訳,東京創元社 (創元推理文庫 2021/8).

第1位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 海外篇
第2位『このミステリーがすごい! 2022年版』海外編
第2位〈週刊文春〉2021ミステリーベスト10 海外部門
第2位『2022本格ミステリ・ベスト10』海外篇
カーネギー賞 (イギリスの図書館協会による児童文学賞) 候補作

ミステリ年間ベスト 10 で常勝のアンソニー・ホロヴィッツには少々食傷気味なので,セカンド・チョイスのこれで,正解.なんてったって読後感がいい !!

女子高校生ビップが「自由研究で得られる資格 (EPQ)」の題材として5年前の少女失踪事件を選ぶ.犯人とされたインド系の少年の弟がビップのボーイフレンドの儲け役.
ケンブリッジへの入試も並行していて,EPQ ともどもイギリスの入試制度を垣間見ることができる.でも課題を出しっぱなしで,高校側が中間報告もさせないというのは,どうなんだろうか.
ヒロインはとてもタフ.彼女が武器とするのはスマホと PC で,ときに危ない橋も渡る.GPS で犯人を追いつめ.GPS に救われるなど,まさに 21 世紀のミステリだ.

原題は A GOOD GIRL’S GUIDE TO MURDER.
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