Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ロッパ食談

2015-11-13 16:32:03 | 読書
古川 緑波「ロッパ食談 完全版」 河出文庫 (2014/9).

初出は雑誌「あまカラ」1953-1957.父親がこの本(東京創元社版?)を読んでいたのを思い出した.「ライスカレーを食べるのに,いきなり匙で,コテコテとかき回し,こね回し,ドロドロにしちまって,やっと気が済んだみたいな顔をして,食べ始める人」は品がない...というくだりを自分も垣間読んだ記憶がある.

図書館で借用.

「BOOK」データベースより*****
粋でインテリ、喜劇役者のロッパさん。「日本ゴキゲンなりし頃」戦前の美食に心馳せつつ、戦争が終わり街に戻ってきたシャリアピン、タンシチュウ、ハムバーグ、トンカツ、牛鍋、餃子など和洋中華に舌鼓うちまくり。「糖尿病に栄光あれ」と叫びながら食べ続ける食への執念。シャレた食談45篇。*****

グルメ本の先駆だが,著者はそぱを食うと下痢をするし,すしでも,まぐろを食えばたちまち蕁麻疹だそうで,食談の内容はもっぱら脂っこい洋食中心に大食することである.

解説・立川志らくの文章はロッパと比べると読みにくいことを実感した.

ロッパで真っ先に思い出すのは連続ラジオドラマ「さくらんぼ大将」の,はのはのクスリ屋で,テレビ時代になってからの印象は薄い.でも,カバーの牧野伊三夫になるロッパ像は自分の記憶とは少し違うように思う.
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