文藝春秋(2013/06).
表紙は合田誠「あぜ道」.「パネル・和紙・岩顔料・アクリル絵具,豊田市美術館蔵」につられ,図書館で借用,
著者が直木賞作家と知ってはいたが,女性とは思っていなかった.
6編からの短編集.それぞれに傾向がちがうが,意外にドロドロせず,あっさり読めた.全体の分量の40%を占める「赤い火花」がマイベスト.小学5年生の都会っ子の目から見た田舎の女の子実は男の子というタネが良い.「モコ&猫」「冬の牡丹」の男女関係も好きだが,「青年のための推理クラブ」はタイトルに期待し過ぎて外れてしまった.
巻末に「自作解題」.