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日々の日記など

『はやぶさ地球帰還1周年記念講演会』

2011-06-12 | 講演会
日曜日に市ケ谷まで出向いた用事は、
『はやぶさ地球帰還1周年記念講演会』。

はやぶさと言えば、川口教授の講演は聞いたことがあるんですが、
今回は、それだけではなく、はやぶさ2のプロジェクトリーダー、
JAXA吉川准教授の講演も有るという企画。
はやぶさ2の話を聴くのは初めてなので、楽しみです。

プログラムの概略は、以下です。

(1)解説「はやぶさ打ち上げから帰還までのエピソード」
JAXA月惑星プログラムグループ 細田聡史氏

(2)講演「『はやぶさ』から『はやぶさ2』へ:小天体探査の意義と今後の展望」
JAXA宇宙科学研究所准教授 吉川真氏

(3)パネルディスカッション「はやぶさ物語と日本人の心」
座長 日本スペースガード協会理事 田部一志氏
パネラーNEC航空宇宙システム 小笠原雅弘氏
プラネターリアム銀河座/證願寺住職 春日了氏
毎日新聞科学環境部記者 永山悦子氏

(4)講演「『Hayabusa -Back To The Earth-』の制作」
「Hayabusa -Back To The Earth-」監督 上坂浩光氏

(5)講演「『はやぶさ』が挑んだ人類初の往復の宇宙飛行、 その7年間の歩み」
JAXA宇宙科学研究所教授・はやぶさプロジェクトマネージャー 川口淳一郎氏

この他、何故か?、始めと終わりに、歌がありました。
何で、歌なんですかね?

さて最初の、JAXA細田氏ですが、こういう時に有りがちですが、
講演のシートがスクリーンに映らなかったんですよね。
「こんなトラブルは、はやぶさに比べれば大したこと無い」
とか言って、笑いをとっていましたが、
実はこの方、はやぶさTwitterの中の人だそうです。
しかもどうやら、大のアニメ好きらしく、10分の持ち時間の最後は、
ルパン三世「カリオストロの城」の銭形警部の名ゼリフで
締めていました(笑)

はやぶさ2の吉川准教授の講演は、真面目な感じ。
まぁ、これからですからねぇ。
どうやってオリジナリティを出すのかと言う事を、
苦労して考えているように見えました。
司会者が、「はやぶさ2も、想定外を期待しています。」
とか言っていましたが、こう言うプロジェクトの想定外って、
ある意味、失敗なんだが・・・。
吉川准教授も苦笑していました。

さて、パネルディスカッション。
時間が押してしまい、議論にはならず。
ただ、はやぶさは、終わり=ゴールではなく、
はやぶさでの経験・知見を活かして、
これから様々な研究(そして産業利用)は始まる
と言う意見は良かったと思います。

上坂監督の講演では、『Hayabusa -Back To The Earth-』は、
後出しジャンケンではない!と言う事を強調していました。
そうですよね~。
『Hayabusa -Back To The Earth-』って、2009年に出来ていたので、
はやぶさが地球に還る前に、地球帰還を祈念していたんですよね。
で、2010年にめでたく地球に帰還したので、
地球帰還バージョンを作成したということ。
この後は、『Hayabusa -Back To The Earth-』の上映だったんですが、
初期バージョンを見たことがないので、
帰還バージョンとの違いはわからないんですが、
最後のエンドロールは良かったですね。
泣いているっぽい人もいました。

最後に真打の川口教授登場。
直前の『Hayabusa -Back To The Earth-』の上映が終わり、
ステージが明るくなったら、そのステージ上に川口教授が立っている
というかっこいい登場のしかた。
場内は、無言の盛り上がりを感じます。
で、そこから、段取り良く講演が始まると締まったんですが、
残念ながら段取り悪く、盛り上がりは少し萎んでしまいました(苦笑)。
講演内容ですが、今日は分析の話がメインと言って良いと思います。
今日の講演で分析の話が多かったのは、はやぶさ地球帰還一年を経て、
少しずつ分析結果が出始めたという事なのだと思います。
そうそう、今日は、いつも笑いを取るところの神頼みの話は無しでした。
でも、野菜ジュースの話は、やっぱりありました。
でも、この話を始めると、会場内がクスクスし始めてしまい、
川口教授が「話すの止めようかなぁ(笑)」と言ってしまう一幕も。
でも結局、話しましたたけどね:-p

13時に始まり、17時半に終わるという長丁場の講演会でした。
歌が冗長だったかな。
パネルはグダグダだったですが、ちゃんと時間を取って、
やるべきだったと思います。

東京オトナ大学 JAXA川口淳一郎教授講演

2011-05-08 | 講演会
ゴールデンウィーク最終日!
途中、体調不良でダウンして、
半分くらい棒に振ったりしていますが(苦笑)。

そんな2011年のゴールデンウィークでしたが、
実は最終日だけ、事前に予定を決めていたんですよね。
だから、どうしても、最終日までリカバーする必要が
有ったんですが、リカバーできて良かったです。

で、そんな重要な?予定ですが、
東京駅併設のサピアタワーで行われる東京オトナ大学での、
小惑星探査機「はやぶさ」プログラムディレクタ、
JAXA宇宙科学研究所川口淳一郎教授の
「はやぶさ」-地球帰還までの7年間60億kmの運用の軌跡、それを支えたもの
と言うタイトルの講演です。

11時の開演予定なのですが、私は10時ちょっと過ぎに到着。
「早過ぎた?」と思ったんですが、そうでも無かったようです。
数々の苦難を乗り越えて地球に帰還した「はやぶさ」の
プログラムディレクタの講演ということで、先客多数。
前の方の席は、埋まり始めていました(*_*)。

予定通り、11時丁度に開演しました。
講演の冒頭は、東日本大震災の話。
って言うか、その中でも、福島第一原発の事が、
科学者として気になっている様でした。
あるいは、科学者として触れずにはいられなかったのかも知れません。
分野は違えど、科学者として、あの福島第一原発の状況は、
「何で?」と言う事が多いと言う様でした。
一つ上げれば、
“原発は、何故人間が立入れる前提でシステム設計されているのか?”
と言う事ですかね。
宇宙では、一度打ち上げると、故障しても、
人間が直しに行くと言う事は不可能なので、
それを前提にシステム設計すると言うことですが、
原発も、その位まで物事を想定していなかったのか?と言う事の様です。
確かに一度事が起きると、人間の立入が不能なのは明らかなので、
そこまで考えて設計しておくor対策を考えておくべきですね。

さて、この「はやぶさ」のプロジェクトでこだわったのが、
オリジナル
という事だそうです。
少ない経験を補うため、NASAとの勉強会をしたら、
アイディアをNASAに盗用されてしまったりして、
悔しい思いをされたと言う事ですが、
それを機に、NASAも思い止まるような
もっと凄い事を考えたと言う事の様です。
それ程までにオリジナルに拘ったからこそ、
今回の「はやぶさ」の成果は得られたと強調していました。
また、オリジナルと言う事は、必然的に一番で有るわけですが、
やっぱり、二番ではダメなんですね。

あと意外に思った・・・と言うより、
やっぱりそうなんだなぁと思ったのが、
技術より根性
と言う川口教授の言葉。
これには、色んな意味が含まれていると思います。
中途半端に技術を用いて、あとは根性という意味では無いのは確実で、
技術も精一杯追求した結果、あと残るのは根性という事が
正確なのだと思います。
それは、「「やはぶさ」では数多くの運に恵まれたが、運を実力に取り込む、
たゆまぬ努力をしてきた」と言う事でも有るのだと思います。
また、それを表す言葉として、NEC社長から聞いたとする
柳生家の家訓を引用していました。
それを以下に記します。
「小才は縁に逢って縁に気づかず、
 中才は縁に逢って縁を活かさず、
 大才は袖触れ合う他生の縁もこれを活かす」


面白いエピソード、笑い話も沢山あったんですが、
それを書くと、ネタバレになってしまうので、止めておきます。
講演を聞くチャンスがあれば、お楽しみに。

恐らく川口教授は、週に何回も講演をしているのだと思いますが、
一体いつ、研究をしているのか心配になってしまいます。
ですが、非常に面白い講演でした。
これだけの講演が無料とは・・・。
子供向けに講演することも多いことを感じさせる、
ルビ付きの漢字を使った講演シートはご愛嬌。

東京オトナ大学 http://www.otonadaigaku.jp/

SONY Presents 「シネマ歌舞伎」トークライブVol.6

2009-03-08 | 講演会
SONYが行っている『「シネマ歌舞伎」トークライブ』に
再び当選したので、今日、行ってきました。

今回のトークゲストは、坂東彌十郎さんと片岡亀蔵さん。
正直言うと、前回参加した時のゲスト、坂東玉三郎さんと違い、
名前と顔は一致していなかったのですが、
現場で実際顔を見て、どの人だかわかりました(苦笑)

やはり、この手のイベントは、女性が多いですね。
しかも、失礼ながらおばさん層の年齢。
和装の人も居たのには、ビックリ。
このために、和服で来たんですかね?

前回の参加者は80名くらいだったはずですが、
今回は100名と規模が大きくなり、しかも、ほぼ満席。
当然ですが、ファンが来ている訳で、
欠席と言う人は、居ないでしょうからね。

舞台と撮影のときの違いなどの話しが聞けて、
中々、興味深いトークでした。
特に、山田洋次監督の『人情噺文七元結』などは、
元々舞台には無いセリフなどが入っていたり、
あるいは、衣装やセットが舞台とは違っているなど、
知らない話ばかりでした。

こう言うカジュアルな感じだと、歌舞伎にも興味を持てますね。

SONY Presents 「シネマ歌舞伎」トークライブVol.2

2008-11-24 | 講演会
運を小出しにして(苦笑)当選した、
『SONY Presents 「シネマ歌舞伎」トークライブVol.2』
に行ってきました。

場所は、銀座SONYビル8FのOPUS。
時間は、13:30開場、14:00開演です。(15:00終了)
ゲストは、坂東玉三郎と言うBigNAME。本当に幸運だったかも。
で、トークの相手は、元NHKアナウンサーで
芸能評論家(特に歌舞伎が得意らしい)の山川静夫氏。
(ちなみにVol.1のゲストは林家正蔵だったらしい)

この手のイベントに行くのは、実は初めて。
「まだ早いかなぁ」と思って、開場時間前の13:10頃に
会場に行ったんですが、着いて見たら既に入場待ちの行列。
もっと早く行かなければならないんですね。

”歌舞伎”と言う演劇の性質柄か、客層の年齢は高め。
私はどちらかと言うと、低いほうの年齢だったかもしれません。
とは言っても、隣の席になった二人組みの女性客は、
私よりは低い年齢だと思うんですが、
二人のうちの片方がどうも玉三郎の大ファンらしく、
始まる前から、
「あぁ、こんなに(舞台に)近い。興奮する。」
とか言っていました(笑)。

確かに、舞台と客席は近いです。
でも、近いのは、それだけではないです。
客席は自由席だったので、通路側の席に座っていたんですが、
そこが丁度、坂東玉三郎が歩いて入ってくる側の通路!
席に付いたとき「なんか広い通路だな」とは思っていたんですが、
まさか目の前を通るとは!
本当に、手を伸ばせば届く位の目の前を通っていきました。

印象的だったのは、彼曰く、女形と言うのは、演技のときだけではなく、
その雰囲気、仕草などを人生を掛けて作り上げる必要があるそうです。
非常に厳しいと言っていました。
ちなみに、坂東玉三郎は、身長が174cmもあるらしいんですが、
目の前の通路を通る彼は、そんなに身長があるようには感じませんでした。
それは、彼の言う、女形としての人生を掛けた稽古・修行の成果なんでしょうね。

今回は『「シネマ歌舞伎」トークライブ』なので、
当然、シネマ歌舞伎の話題を中心にトークが進むんですが、
それと絡めて歌舞伎の面白さなどの話を聞くことが出来て、
歌舞伎に関する興味が広がってしまいました。
一度、見に行ってみようかな。

最後に特典(?)として、坂東玉三郎・山川静夫両氏との
集合写真の撮影&プレゼントがあります。

帰りに、エレベータの中で偶然、山川さんと同じになりました。
(他にも、客は居ました)
普通のおじさんでしたね。

下のスペシャルサイトでは、
トークライブの映像も見ることが出来るそうです。
http://sony.jp/cinema-kabuki/