仙台伊達藩のお家騒動を基にした鶴屋南北の作品。
ストーリーは仙台藩乗っ取りを目論む悪玉一派と
それを阻止しようとする藩主との攻防を描いたもの。
初演は文化12年(1815年)に七代目市川團十郎(当時25歳)によるが,
その後は昭和54年に市川猿之助(現 猿翁)により復活上演された。
復活上演の頃は初演当時の台本など資料も殆んど無く,
猿之助の創意工夫によること大であった。
市川海老蔵も団十郎家ゆかりの作品とあって,
平成22年上演以来2度目の公演となる。
この歌舞伎はストーリーよりも,海老蔵の早替りが見所である。
さらに空中を闊歩するシーンでは,舞台からワイヤーに吊られて3階席へ移動するなど,
正に海老蔵のワンマンショーである。
早替りなど,いつ替わったのか分らないほどのものもある。
とにかく楽しい作品でした。
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/2012/08/post_41.html