「九条自由広場」

「昭和区九条の会」(名古屋)のブログです。会と市民の皆さんとの交流の広場です。ぜひ「コメント」をください。

地デジ化でテレビ難民多発              平 和平

2011-07-25 07:22:18 | Weblog
 24日の正午を期した地デジ化でテレビ難民が多数発生しました。テレビ各局への抗議や問い合わせは14万余件あったそうです。中日新聞は、≪完全地デジ化 混乱なし≫と一面で書きましたが、そうなんだろうか?
 テレビを購入できない者に対する・・具体的な対応もないまま強行した地デジ化。
 そうまでして強行したことには、①地デジ化で利益を上げる家電メーカー(短期間に1兆円市場)と②国民に説明できない理由もあるのではないでしょうか。
 一説によれば、地デジ化により、空いた領域を防衛・軍需に使うそうです。以下は他のブログを引用(一部割愛)しました。

Q.地デジ化の本当の理由は・・・?
A.ミサイル防衛システムの「穴」である、通信網の整備だろうな。というのが今の私の考え方。

以下、妄想。
 確かに、MD構想の要である「対弾道ミサイル兵器」の性能は重要だ。だが、それ以上に大事なのは、打ち落とすべきミサイルの情報をやりとりする通信システムの構築。
 瞬時に膨大なデータのやり取りをしなきゃならない上に、レーダー施設、イージス、指揮所、パトリオットなどの各システムをリンクさせなきゃならない。混線は避けねばならず、専用回線が必要。それは陸海空と非常に広範囲をカバーするのが重要だ。

 電波不足が叫ばれる中、2000年後半に米軍から伝えられた、「北のミサイルが日本を狙っている」という報告。
 新たなシステムの構築には、その通信をする専用帯が不可欠となったわけだな。

と、ここで目をつけられたのが、地上アナログ放送なんだろう。2000年後半の米軍からの連絡直後から、政府は次々に動きを見せている。2001年2月の時点で、地上アナログ放送のVHF利用に「あと10年」という期限案が提案され、同年の電波法改正でそれが決定された。あっという間に通ってしまった。
 そこからはあれよあれよという間に、今の状況へと続くわけだ。ハイビジョン放送を標準化したいという明確な目的のある利益団体のNHKならいざ知らず、なぜ政府がこうも必死に地デジ化を叫ぶのか。建前の理由では誰も納得しない。

 もちろん、地アナで使われていた帯域全てが軍事利用されるわけではないだろう。ちなみに、今回はVHFだけでなく、一部のUHF帯域もフリーになることが決まっている。この帯域の再利用の配分をどうするかについては、実は今もなお詳細が発表されていない。検討中、という事だが、2001年からはや8年だというのに、その間ずっと検討中だ。どう考えてもおかしい。

 民衆の注目がそれる、地デジ以降後頃までは発表を控えるべき何かがあるんだろうか。半分以上が軍用帯域になる、とか?

 さて、ここでふと思う。これまでの地上派放送で使われてきた、VHFの送信施設は一体どうなるのだろうか? 
 ひょっとすると、VHFを使わなくなると一部の民間放送施設が使われなくなるかもしれない。

 もし私が政府の人間なら、これは見逃す手はない。VHFによる送受信システムは、すでに日本列島をほぼ網羅している。テレビの利用から外れた時、政府がこれを買い取り、ちょちょいと改良すれば、驚くべき最短時間で国全体を覆う新たな軍事通信システムが出来てしまう。

 民衆の反対意見は、多い。完全な地デジ化はきっと延長になるだろう。普通ならば。でも、もしそれが延長にならず、無理やりにでも押し切ることがあれば、民衆意見を無視する理由なんて軍事問題ぐらいしか思いつかず、よほど日本はヤバイ状態なのかもしれんね、って事になる。