「九条自由広場」

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施政方針演説は、一方的訓示のよう。       管理人より

2015-02-18 05:02:02 | Weblog
 管理人より、このところ体調が悪く、ブログの更新ができていませんでした。
安倍首相の時期外れで、問題満載の<施政方針演説>なども批判したいのですが、
なかなか気力が湧きませんでした。
 今朝は、比較的体調も良く、投稿をしたいと思います。
 でも、私の文章ではなく、シェアしたものです。

(デーリー東北新聞・2/14社説より)
 危うく聞き逃してしまいそうだった。安倍晋三首相が衆参両院本会議で行った施政方針演説で、
憲法問題について触れたのは「憲法改正に向けた国民的な議論を深めていこうではありませんか」
との一言だけ。
 改憲の具体的な項目や方向性だけでなく、時期的なめども、何もかも言及を避けた。農政改革
に約630字も費やしているのと対照的だ。昨年の施政方針演説でも「必ずや、前に進んで行く
ことができると信じております」と簡単に触れただけだったが、ことしは政治状況ががらりと変
わったはずだ。

 昨年末の総選挙圧勝を受け、憲法改正について、安倍首相がどういう取り組みをするかが注目
されている。それにしては、施政方針演説は素っ気ない。憲法改正問題をなぜ語らないのか。

 安倍内閣は、この通常国会の後半に、集団的自衛権行使容認の憲法解釈を変更した閣議決定を
踏まえた法案を出す方針であり、これが今国会最大の焦点となるはずだ。
 しかし、この問題についても、施政方針では「あらゆる事態に切れ目のない対応を可能とする
安全保障法制の整備を進めてまいります」としただけで、具体的な内容が説明されないままだった。

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設問題に関して、再三会談を求めてい
る翁長雄志沖縄県知事と話し合おうとしない姿勢に通じるものがある。

 演説では「裏付けのない『言葉』でなく実際の『行動』で、沖縄の基地負担の軽減に取り組む」
と力説したものの、政治においては言葉も大事ではないか。
 どうも安倍首相は議論が苦手というより、できるだけ議論せずに済ませようとしているのでは
ないか。「批判だけを繰り返していても、何も生まれません」という言葉には、思わず本音が出
たようだ。野党の批判や問題提起をあらかじめ封殺しようという思惑も感じられる。
まさか「問答無用」の戦前型政治に逆戻りというわけではあるまい。
 
 演説では、明治維新期の政治家岩倉具視の「日本は小さい国かもしれないが、世界で活躍する
国になることも困難ではない」や戦後の日本再建に取り組んだ吉田茂元首相の「日本国民よ、自
信を持て」のほか、明治期の岡倉天心や幕末の思想家吉田松陰の言葉をちりばめた。

 これらも施政の方針を示すというより、国民に教訓を垂れる色合いが強い。一方的な訓示でな
く、双方向の議論を戦わす姿勢が民主主義の実を挙げるために必要だ。

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