★「マスコミに載らない海外ニュース」というブログを読んでいたらこんな記事があった。このブログにはサッカーファンも多いので紹介したい。(ネット虫)
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サッカースペインリーグセビリアのFWカヌーテが1月のスペイン国王杯でゴールを決めた後にユニフォームをめくり「PALESTINA」と書かれた黒のアンダーシャツを見せた。敬虔なイスラム教徒であるマリ代表のイスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃に抗議するメッセージだった。
ガザでは昨年暮れの攻撃開始から1300人以上の死者が出た。半数近くが一般市民と見られる。イスラエル寄りの米国は積極的に自制を求めずから、国連も機能しなかった。ガザを支配する過激派ハマスの攻撃でイスラエルにも被害は出ているが死傷者はガザが圧倒的に多い。
スペイン協会は「シャツによる広告・標語の禁止」に違反するとして3000ユーロ(約36万円)の罰金を課した。カヌーテは「処分は受け止めるし、自分はしなければいけないと思った事をしただけだ」と地元紙に語った。
名古屋のストイコビッチ監督も現役時代には物議を醸した。99年コソボ紛争をめぐり母国セルビア(当時ユーゴスラビア)が北大西洋条約機構(NATO)の空爆を受けたのに抗議し「NATO STOP STRIKES」と書いたTシャツをピッチで見せた。母国には親や友人がいた。民族浄化で国際社会から「悪者」のレッテルをはられたセルビアで、無防備な市民が死と隣りあわせで暮らす悲劇を訴えた。
その頃取材でザグレブにいた私は、空爆の余波による空港閉鎖を経験した。バルカンの民族紛争をスポーツを題材に描こうと思うきっかけになった。スポーツに政治を持ち込むのは反対だ。ただ理不尽な国際政治の力学で家族友人が危機にさらされるのを我慢できない気持ちは共感できる。(稲垣康介)
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サッカースペインリーグセビリアのFWカヌーテが1月のスペイン国王杯でゴールを決めた後にユニフォームをめくり「PALESTINA」と書かれた黒のアンダーシャツを見せた。敬虔なイスラム教徒であるマリ代表のイスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃に抗議するメッセージだった。
ガザでは昨年暮れの攻撃開始から1300人以上の死者が出た。半数近くが一般市民と見られる。イスラエル寄りの米国は積極的に自制を求めずから、国連も機能しなかった。ガザを支配する過激派ハマスの攻撃でイスラエルにも被害は出ているが死傷者はガザが圧倒的に多い。
スペイン協会は「シャツによる広告・標語の禁止」に違反するとして3000ユーロ(約36万円)の罰金を課した。カヌーテは「処分は受け止めるし、自分はしなければいけないと思った事をしただけだ」と地元紙に語った。
名古屋のストイコビッチ監督も現役時代には物議を醸した。99年コソボ紛争をめぐり母国セルビア(当時ユーゴスラビア)が北大西洋条約機構(NATO)の空爆を受けたのに抗議し「NATO STOP STRIKES」と書いたTシャツをピッチで見せた。母国には親や友人がいた。民族浄化で国際社会から「悪者」のレッテルをはられたセルビアで、無防備な市民が死と隣りあわせで暮らす悲劇を訴えた。
その頃取材でザグレブにいた私は、空爆の余波による空港閉鎖を経験した。バルカンの民族紛争をスポーツを題材に描こうと思うきっかけになった。スポーツに政治を持ち込むのは反対だ。ただ理不尽な国際政治の力学で家族友人が危機にさらされるのを我慢できない気持ちは共感できる。(稲垣康介)