「九条自由広場」

「昭和区九条の会」(名古屋)のブログです。会と市民の皆さんとの交流の広場です。ぜひ「コメント」をください。

原発報道の舞台裏       秋葉 次郎

2012-07-31 09:18:50 | Weblog
 原発反対行動がマスコミが無視した時に、若者が「マスコミが無視するならば、
無視できない規模にする」と話して一層頑張ったと聞きます。

 確かに、普通の若者、普通の主婦、若いお母さんたちがツイッターやメールを
駆使して普通の友人に参加を呼び掛ける、姿を反対行動の場で何度も見かけまし

た。呼びかけに応え、駆けつけてきた人を何人も見かけました。
 これが「あじさい革命」の原点なのでしょう。

 ネットでマスコミの報道判断の様な記事を見つけましたから、ご紹介いたしま
す。マスコミは話題性を重視する(売れること優先か)ことが語られています。

 また、国論をニ分するような問題は、幹部(デスク)の判断と新聞社・テレビ
局の姿勢によることも語られています。

 財界主導の21世紀臨調に、政治部長など幹部を多数委員として出しているメデ
ィアは、財界や政府の意向に逆らうような記事はなかなか書けないのが、現状で

しょう。
 しかし、それでは社会に先がけて警鐘を鳴らすのが、使命のマスコミの責任を

果たさないこととなりますから、戦前、大本営発表を鵜呑みにして報道し続けた
マスコミと同じではないでしょうか。

(※週刊ポスト2012年8月10日号)
7月6日、原発反対の首相官邸前で抗議行動がおこなわれ、16日は東京・代々木公園で「さようなら原発10万人集会」が開催された。さすがにメディアも無視できない規模となっているが、ある新聞は積極的にとりあげるものの、消極的な新聞もあるという。東京新聞・中日新聞論説副主幹の長谷川幸洋氏が解説する。(文中敬称略)

 * * *
 東京・永田町の首相官邸と国会議事堂前に繰り広げられる原発反対の抗議行動が盛り上がっている。数百人から始まった行動は、いまや数万人規模に膨れあがった。

 雨の日には参加者が減るだろうと思いきや、母子連れを含めていっこうに衰えをみせない。7月20日は雨だったが、各紙が記事にした。それは鳩山由紀夫元首相がポンチョ姿で官邸前に現れ、群衆にスピーチしたからだ。

 いつもはこの話題を地味に扱う読売新聞も鳩山に焦点を当てて「民主党執行部は、いらだちを強めているが、鳩山氏が野党の内閣不信任決議案に同調する可能性もあるため、表だっての批判を避けるなど対応に苦慮している」と政治面で写真付きで報じた(21日付)。

 では社会面はどうかというと、1行もない。鳩山登場がニュース価値を一段高めた格好だ。

 毎週末に数万人規模の人々が官邸前に集まって抗議行動を繰り広げるのは、1960年の安保反対闘争以来である。それだけでも十分報じるに値すると思う。だが、ある新聞(たとえば東京新聞)が積極的に報じる一方、別の新聞が消極的なのはなぜか。

 こうした抗議行動やデモをどう扱うかは、実は新聞の立ち位置が如実に表れる。現場の記者よりもデスクや部長、あるいはもっと上の幹部の意向が反映されるからだ。現場の記者が問題意識を持って記事を書こうと思っても、実際に紙面に載るかどうかは普通の記事以上に幹部の判断がモノを言う。

 社会部記者は事件や事故が起きれば、デスクに指示されなくても取材して記事にする。それが劇的であれば、黙っていても紙面に載る。だが、デモという事象は記者から見ると、見た目は別にドラマチックでもなんでもない。大勢の人が集まって「原発再稼働反対」と声を上げた。以上、ピリオドだ。

 何度繰り返されても同じだから、見たままを描写するスケッチ報道にとどまるなら、ニュース価値は小さくなる。そこから一歩踏み込んで書こうと思えば、必然的に社会的背景や主張の中身、参加者の気持ちなどに深く切り込んでいかなければならない。

 だが、そこまで突っ込んだ記事を掲載できるかどうかは、記者個人の判断を超えてしまう。デスク以上が「よし、いいぞ。それで行け!」と後押ししてくれなければ取材に動けず、書いたところで紙面にも載らない。

 勝手に取材して記事を書こうとしても幹部の判断と異なれば、良くて「はい、ご苦労さん」でボツ。悪くすれば「お前は何を勝手に取材してるんだ」と怒られるのが関の山である。そうなれば、やがて記者の出世にも響きかねない。このあたりは新聞によって微妙に「空気」が違う。

 鳩山登場はいつもと同じ抗議行動に目新しさと政治性を付け加えた。中には「鳩山が温室効果ガス25%削減を言い出したから、それまで以上に原発推進になったんじゃないか。そんな鳩山がいまさら反対なんて無責任だ」という批判もある。だが、新聞を作る側の理屈で言うと「鳩山が登場したから記事になった」という話になる。

 新聞は新奇性をなにより優先するから、別に反原発に肩入れするつもりはなくとも記事にする。デモをする側と報じる側は、かくも互いの行動原理と意図がずれている。

 朝日新聞は7月21日付から社会面で「街頭へ」というワッペンを貼り付けて抗議行動の連載記事を始めた。朝日は本気で反原発に舵を切ったのだろうか。少なくとも現場の記者は「やる気になった」と思いたい。








プロ野球選手会がんばれ         茂さん

2012-07-30 03:48:24 | Weblog
 プロ野球選手会が、第3回ワールド・ベースボール・クラシックへの不参加を表明した。
過去2回は日本が優勝し、プロ野球ファンは、3回連続の優勝を期待し、何よりも選手全
員が楽しみにしていた中での決定である。
 60年もの長いプロ野球ファンである私は、残念この上ない。
 しかし、私は選手会の苦渋の選択である不参加を全面的に支持する。大会収入の大半を
日本が支えているにもかかわらず、利益の66%を大リーグがとり、日本の取り分は、僅
か13%だ。
 選手会の異議申し立てにもナシのつぶてだと言う。あまりにも横暴だ。日本プロ野球機
構や元駐米大使のコミッショナーこそが異議申し立ての先頭に立たなければならないのに、
その気配も見えない。
 ちょうどオスプレイを巡り、国民は反対を叫んでいるのに、政府は「アメリカの申し入
れだから仕方がない。」と言っている理不尽さそのままである。
 全プロ野球ファンは見たい気持ちを抑えて、選手会を支えようではないか。

もう遅いのですが、7・29国会包囲の呼びかけ文   秋葉 次郎     

2012-07-29 21:34:05 | Weblog
 私は呼び掛け文を知りませんでしたから、以下の呼び掛け文を掲載します。
 7月29日の国会包囲行動は、成功したようですがキヤンドル行動は、参加
者が多いためキャンドルなどの火気を使用のアピールはやめ、ペンライトな
どの明かりを使用しました。
 参加者は主催者発表は、確認できませんので次回お知らせします。



集合場所:日比谷公園中幸門(日比谷公会堂裏)
主催:首都圏反原発連合
協力:さようなら原発1000万人アクション / 原発をなくす全国連絡会 / ザ・アトミックカフェ/ 脱原発世界会議 / WISE Amsterdam

2012年5月5日は、歴史的な一日になりました。
北海道電力泊原発3号機が定期検査の為に運転を停止し、42年ぶりに日本国内で稼働中の原発が0基になりました。
3.11以降、日本全国に波及した反原発運動と、原発再稼動に反対の声が世論の大多数になったこと、そして、福井県・大飯原発について、大阪市・京都府・滋賀県をはじめとした周辺自治体による拙速な再稼動への批判の声が高まりを見せ、運転再開が進まなかったことにより、一時的にではあるにせよ、ついに「原発ゼロ」の日を迎えることになりました。
しかし、大飯原発の再稼動をめぐる現状は、未だに瀬戸際です。
また、政府は未だに、明確で可及的速やかな脱原発への道筋を示してはいません。
「原発ゼロ」の日を迎えた今日においても、私たちは原発の可及的速やかな廃止を目指し、不断の意思表示を続けていかなければなりません。
私たち首都圏反原発連合は、あの震災と原発事故から一年となる、今年の3月11日に、「3.11東京大行進‐追悼と脱原発への誓いを新たに‐」を主催しました。
およそ14000人もの方々が、このデモ行進と国会議事堂を囲むキャンドル集会に参加されました。
そして、来る7月29日、私たちは再び、反原発を訴える大規模デモを行い、国会議事堂をキャンドルで包囲します。
もしかすると、このデモが行われる頃には、大飯原発の再稼動は進んでしまっているかもしれません。しかしそれでも、私たちが声を上げる理由が揺らぐことはありません。
福島第一原発事故により引き起こされた悲劇を二度と繰り返さないために、次の世代にこれ以上負の遺産を引き継がせないために、前回を上回る規模で、原発反対、再稼動反対の声を政治の中枢に突き付けましょう。
多くの方のご参加をお待ちしております。

秘密保全法→国家機密法→治安維持法    平 和平

2012-07-29 08:35:11 | Weblog
 酷暑が続きます。過度な節電はやめて健康に留意してください。
 私も、午後からはクーラーを入れ、扇風機も必要になりました。 

 暑い最中ですが、本日(29日)、午後1時30分より4時20分まで、昭和区九
条の会は総会を開催します。
 会場は、吹上ホール4階、第7会議室です。

 憲法をまもって平和を守りたい、とお考えの方であれば、会員以外の方も参
加できます。
  
 総会は、弁護士の伊藤 朝日太郎さんの講演と昭和区九条会の総会に二部構
成です。
 講演は、「秘密保全法と自民党の改憲案」を中心にお話をしていただきます。
秘密保全法は、多くの国民に内容を知らされないまま、法律化しようとしてい
ます。成立すれば、私たちを監視する根拠となります。治安維持法の様にお互
いを監視させ、密告させる制度として活用されます。
 国民の言論への弾圧は、戦争への第一歩だと思います。危険な企みを未然に
防ぐためにも記念講演をお聞きください。

 会員さんは、参加費は無料です。 一般の方は500円必要です。
 暑い中ですが、会場は冷房が効いています。ご参加をお待ちしています。

 以下は、「秘密保全法に反対する愛知の会」の今後の活動スケジュールです。
 
・7/29(日)13時45分~ 秘密保全法学習会
     場所:名古屋YWCA
     主催:秘密保全法に反対する愛知の会
     講師:中谷雄二弁護士
  チラシ http://nagoya.ombudsman.jp/data/120729.pdf

・7/29(日) 13時~ 昭和区九条の会総会
 「秘密保全法とは何か、何が問題か」
 場所:吹上ホール第7会議室
 講師:伊藤朝日太郎弁護士

・7/30(月)12時~13時 街頭宣伝(名古屋市役所西庁舎南)
   主催:秘密保全法に反対する愛知の会

・8/12(日)15時30分~16時30分 秘密保全法講演会
     場所:名古屋市公会堂 第7集会室
     講師:浜島将周弁護士
     主催:秘密保全法に反対する愛知の会
    (「あいち平和のための戦争展」内企画。8/12-15まで、パネル展示も行います)

・9/3(月)12時~13時 街頭宣伝(名古屋市栄)
  主催:秘密保全法に反対する愛知の会




オリンピック開幕            平 和平

2012-07-28 08:38:23 | Weblog
 オリンピックが開幕しました。日本の選手団も外国の選手団ほどではないが。笑
顔を見せながら歩いていました。
 東京オリンピックの日本選手団は、国を背負い、堅苦しい雰囲気すら感じました
が、ここ数回のオリンピックの開会式では、リラックスした顔が多くなってきたよ
うに感じます。国の代表というだけではなく、世界のライバルと競うことへの楽し
みがあるのでしょうか。
 今回は、前哨戦とも言えたサッカーで男女とも勝利し、弾みをつけたような気が
しますので、選手は活躍するような気がしています。

 しかし、オリンピックに集中する訳にはいきません。原発再稼働や消費税増税、
年金や介護、医療のあらゆる分野に負担の増大、憲法改悪、集団的自衛権の容認、
宇宙や原子力の軍事利用など、生活や平和への挑戦がどんどん進んでいます。
 それらへの反対の意思を行動で示しながら、リラックスタイムに冷たいビールで
喉潤しながら、ロンドンの祭典を観戦したいと思っています。

 明日、昭和区九条の会の総会があります。若手の弁護士、伊藤 朝日太郎さんが
「秘密保全法(平成版:治安維持法)と自民党改憲案」と題して記念講演をされま
す。その後、昭和区九条の会の一年の活動と今後の方針が提案され、改憲の危険性
が迫る情勢をどう切り開くかについて話し合います。
 憲法をまもり、平和を願う方であれば、参加できます。

 ★7月29日(日)午後1時30分~4時20分
 ★会場: 吹上ホール4階 第7会議室です。
 ★参加費 会員さんは無料、一般参加は500円。


(日刊スポーツ記事より)
4年に1度のスポーツの祭典が開幕した。1908年、48年に続いて同一都市で最多となる3度目のロンドン開催。204の国と地域から約1万500人の選手が集い、17日間の戦いを繰り広げる。

 1912年ストックホルム五輪の初参加から100周年となる日本は入場行進で95番目に登場。レスリング女子の吉田沙保里(29=ALSOK)が先頭で旗手を務め、笑顔で日本と英国の小旗を振って歩いた。293選手を含む518人を派遣し、金メダル数で世界5位を目指す。

 ジャマイカは陸上男子短距離のスター、ウサイン・ボルトが旗手を務めた。韓国と北朝鮮による合同行進は夏季五輪では北京大会に続いて実現しなかった。

 「驚きの島々」と題された開会式は英国を代表する映画監督、ダニー・ボイル氏が演出。荘厳な鐘の音で始まり、のどかな田園風景、産業革命、ビートルズの音楽など英国の歴史や文化を、若者たちが歌や踊りで表現した。人気スパイ映画「007」で主人公ジェームズ・ボンドを演じる俳優ダニエル・クレイグさんがエリザベス女王をエスコートする驚きの映像も流れ、会場は笑いと熱狂に包まれた。

 多くの近代スポーツが誕生した英国で開かれる大会のモットーは「世代を超えたインスピレーション」で、若者にスポーツ参加を呼び掛ける。中東のカタールなど3カ国が初めて女子を派遣し、全競技で女子の参加が実現するなど歴史的な転換の大会になった。

 競技は28日に本格的に始まり、8月12日まで26競技、302種目が実施される。

 [2012年7月28日8時9分]


サッカー男子も勝利  やったぜ!    田上 光彦 

2012-07-27 17:34:04 | Weblog
 オリンピックの開会式前にリーグ戦が行われているが、サッカーはなでしこが
カナダに2対1、男子はなんとスペインに1対0で勝利!
 なでしこは勝つと思っていたが、男子が世界のサッカー界をリードするスペイ
ンに勝つとは・・・よくて引き分け、と予想していたが嬉しい誤算だった。

 これからは、オリンピックがテレビを占領すると思うが、原発反対の運動が停
滞するのではないかと、余計な心配をしている。
 国会では、増税話と社会福祉の負担増額が審議されているとんでもない、と思
うが、俺の仲間の中には「増税は仕方がない」などと言うとんでもない奴もいる。

 法人税や金持ち優遇を止めれば、消費税の増税は必要ないんだぜ。と言うと、

 企業が海外に逃げると言う。
 違うぜそれは、じゃなんでアメリカやヨーロッパにトヨタなどが進出するんだ。
行くのは商売になるから行くんで儲からんかったら行けへんよ、と言うと、
 仲間は、黙ってしまう!

 そんな大事なことが国会で審議されていることを、オリンピックを観戦しなが
らも気にすることが世の中をよくするかもしれん。
 俺も以前はスポーツばかり見ていたが、関電東海支社前の反原発集会で若い連
中が頑張っているのを見て、少し考え方を変えた。

 生意気なことを言えるような生き方をいままでしていなかったから、他の人に
あれこれ言うのは、好きじゃないが、野田さんの答弁を見てるとほっとけんと思
うようになってきた。


オスプレイは、横田基地へ          茂さん

2012-07-26 09:08:23 | Weblog
 オスプレイは、横田基地へ

 日米安保条約の実態をこれほど露骨に表している事態は珍しい。アメリカに通告されたら異議も唱えられず、ただ国民に通告するしかない。
 外相、防衛相、そして首相はアメリカの使い走りか。
 どうしても拒絶できないなら、オスプレイは、東京地方の方には、まことに申し訳ないが、横田基地へ配備すべきである。
 そうすれば、第一に沖縄にの人たちに一方的に押し付けてきた「負担」をさらに追加することを防いだ上に、沖縄の人たちの「痛み」を本土の人たちも実感し、共有できる。
 第二に関東上空は、米軍の管制下にあり、国会上空での訓練が容易にできる。野田首相はじめ、オスプレイを沖縄に押し付け、さらに本土各地方へ訓練を通告しようとしている政府および国会議員は、その爆音と危険の下で、自分たちが沖縄の人たちに強制していることを、リアルに実感できる。
 頻繁に行われるに永田町得意の夜の国会は、酒の肴にオスプレイの爆音も加わってより盛り上がる。酔っ払って、つい本音で安保条約の危険性が論ぜられるに違いない。
 何よりも、マスコミの報道や、反対運動は、沖縄配備の場合とは、天と地の違いが生まれ、60年安保闘争以来の国民的議論が実現できる。


連合労組、野田応援団に変身       平 和平

2012-07-26 07:35:42 | Weblog
 本日の中日新聞21面に増税も、小沢氏離反も、再稼働も「政権を一貫支持」
という記事が掲載されました。
 増税を柱とする「社会保障と税の一体改革(改悪)」にも、連合は一貫して
賛成しています。
 連合は、私が現役の頃は、第二組合(御用組合)として会社や公社の言いな
りだった組合と自動車や電機など企業とベッタリの大企業労組が、20数年前に
まじめに闘いだした総評を解体するためにつくられた労組です。

 その後、連合は労働組合の仮面をかぶり、政府や財界と一体になって労働者
賃金の抑制に手を貸し、生産の現場では正社員切り、非正規雇用の拡大の旗を
振ってきました。
 また、労働者の思想信条を踏みにじり、選挙では一党支持を押しつけ反対す
る組合員に懲罰をかけるなど、労働組合の原点を否定してきたという歴史があ
ります。

 連合を労働組合という枠から外して、観察すれば、彼らの行動が広い意味も
含め、労働者の利益に反し、国民の要求にそぐわないものであるのかがわかる
と思います。
 連合への厳しい批判となりましたが、連合が支配勢力の補完の役割を果たし
ている限り、国民の要求の実現は難しいと思います。ナショナルセンター連合
が、名前の通り労働組合としての機能を一日も早く発揮することを強く望むも
のです。


辺野古にウミガメ           大西 五郎

2012-07-25 13:50:37 | Weblog
 沖縄防衛局は普天間基地の移転先とされている辺野古の環境影響調査(アセス)の結果
辺野古移転の環境問題はないとういう環境評価書を発表しましたが、辺野古はウミガメの
産卵に悪い影響はないとしていました。しかし、共同通信が情報公開条例に基づいてその後
の沖縄防衛局の調査結果を手に入れたところ、辺野古でウミガメの上陸跡が多数見つかった
ことが分ったというニュースです。
 沖縄防衛局はその結果を発表していませんでした。オスプレイの問題でもそうですが、アメ
リカの都合優先の政府の態度の表れです。


新聞の片隅に載ったニュースから(39)
  ウミガメ上陸を確認 辺野古海岸アセス評価と反対(2012.7.25毎日新聞)
「米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)を県内移設する予定地の名護市辺野古の海岸に、絶滅の恐れのあるウミガメが頻繁に上陸していることを沖縄防衛局で確認していたこといが24日、分った。
防衛局は、昨年末に提出した環境影響評価(アセスメント)の評価書で『移設で消滅する海浜はウミガメの上陸に適していない』として影響は限定的と結論付けていた。今回判明したのは反対の結果で、アセスの信頼性を揺るがし、移転問題に影響を与えそうだ。
ウミガメのアセス対象期間は07~08年だった。共同通信が対象期間後の10~11年に防衛局が辺野古周辺で調査した海の生物の報告書を情報公開請求で入手した。
報告書によると、11年5月~8月の調査で、いずれも絶滅の恐れがあるアカウミガメやアオウミガメが上陸した跡を計57件確認した。このうち13件(23%)は、移設予定地のキャンプ・シュワブ沿岸とその周辺で見つかり、報告書は『上陸数が多かった区域』と位置付けた。産卵やふ化の有無は調べていない。
アセスの際も同じ範囲を調べたが、この区域は07年6~10月の調査時はゼロ、08年3~10月は全体の上陸跡の8%で、ウミガメの上陸に適したのは別の場所としていた。防衛局は、共同通信の取材に『評価書で上陸の可能性がないとしていた場所でも複数の跡が見つかった』と認めた。県は昨年提出された評価書に対して『環境保全は不可能』との意見を示した。防衛局は補正作業を進めている。
日本自然保護協会の大野正人さんは『影響を評価するのに2年間の調査では不十分だったことを示している。評価書の結論は覆る』と指摘している。」

   ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――   

 記事の引用が長くなりましたが、正確を期すため全文をそのまま紹介しました。
 沖縄防衛局は、沖縄県に提示した環境影響評価書と異なる結果をその後の調査で得ていたにも関わらず、共同通信の情報公開請求を受けるまでこれを明らかにしませんでした。
本来ならば、評価書と全く違う調査結果が得られた訳ですから、評価書そのものを訂正することを行なわなければならない立場です。姑息な態度と非難されても仕方ありません。
 オスプレイの沖縄配備の問題でも、政府は沖縄県民の反対や訓練飛行コースに当たる地区への危険性や国民の不安よりも、アメリカの意向を尊重する態度をとっています。このアセス問題でも、アメリカと合意した辺野古移転を何としてでもやり遂げるために、それの障害になる情報は隠蔽するという態度です。
 沖縄県は、沖縄防衛局が提出した環境評価書では環境を保全することに重大な疑義があるとしています。基地建設関係者と関係の深い業者がアセスの実施を請け負ったことも問題視されています。この際、担当者の中立性を確保した上でアセス全体をやり直すべきだと思います。
                                       大西 五郎

原発耐用年数、早くも骨抜き    秋葉 次郎

2012-07-25 07:16:38 | Weblog
「運転開始で40年で原則廃炉」という新ルールが電会社や地元自治体の
抵抗で骨抜きになろうとしている。

 原発大国のフランスでは使用耐用年数が30年(平均の廃炉は26年)、
脱原発を宣言したドイツでも30年。

 アメリカでは、ニユーヨークタイムズによれば、以下の様な問題が
指摘されている。

「米国内の稼働中原子炉104基のうち老朽化の進む20基は、廃炉となった際に解体処分に引当てられる資金が十分に足りていないとのこと。これらの原子炉が廃炉となった際には、巨大な産業遺跡のごとく20から60年間、またはそれ以上に長期間解体されずに放置される可能性があるという(本家/.、The New York Times記事)。」

 これらのことは、日本で原子力に関わる≪原子力ムラ≫のメンバーが
知らない筈はなく、問題先送りの典型が原子力エネルギーに関わる面々

の基本方針なのでしょう。
 また、中日の記事には「地元の山口町長は「原発が町からすべてなくな

ることは想定できない」と苦しい胸の内を明かした。」とありますが、
廃炉決定をしたら翌日から仕事がなくなり、交付金も入らないということ

ではありません。廃炉までのビジネスもあり、交付金も逓減する仕組みで
す。30年、40年単位の問題です。

 私に言わせれば、危険な原発に縋りつき、甘えたことを言う前に、新し
い町おこしを提案するのが、首長の成すべきことだと思います。

 私たちは、この問題を放置することなく、反原発行動に時間の許す限
り関わらないと原発はドンドン再稼働され、新設の危機さえ生じること

でしょう。金曜日18時~20時の関電東海支社前(地下鉄高岳駅、1番出口)
に集まりましょう。



美浜原発2号機が運転開始40年(中日新聞:7月25日) 

 関西電力美浜原発2号機(福井県美浜町、50万キロワット)が25日、運転開始から40年を迎えた。経済産業省原子力安全・保安院が昨年3月の福島第1原発事故後初めて40年を超える運転延長を認めた原発。脱原発に向けた「運転開始40年で原則廃炉」という新ルールが早くも骨抜きになるとの警戒感が強まっている。

 現行制度では運転年数に制限はない。40年を迎える原発は、保安院が原子炉や部品の老朽化などを評価し、運転延長が可能かどうかを審査する。

 国内では、1970年の日本万国博覧会(大阪万博)に電気を送った日本原子力発電(原電)敦賀原発1号機(福井県敦賀市)と美浜1号機が福島事故前に40年超の運転が認められている。関電は事故後の昨年7月に美浜2号機の運転延長を申請し、保安院は今月19日に認めた。

 原発の審査は、9月から新たな安全基準の下で発足する原子力規制委員会が担うだけに、美浜2号機の運転延長も「規制強化前の駆け込み審査」との批判が強かった。ただ、規制委員会設置後も「40年廃炉」のルールに例外規定があり、保安院の専門家会議委員の井野博満東京大名誉教授は「新組織でも延長運転が既成事実化する。審査を保留すべきだった」と話す。

 関電の担当者は「40年を超えた原発も重要電源として動かしたい」と意欲を見せるが、美浜1、2号機とも再稼働の前提となる安全評価(ストレステスト)の一次評価を提出していない。原電も現時点では、敦賀1号機の提出を控え、世論の動向を見極めている状況だ。

 老朽化原発の運転は地元の美浜町にとっては死活問題だ。3号機も4年後には40年を迎え、運転制限が原則通り適用されれば原発が町からなくなる日は近い。原発近くに住む男性(59)は「地域経済、雇用を考えると原発は必要。後継機はしばらく無理だろうし、数年は2号機を動かしてほしい」と訴える。

 7月12日には、山口治太郎町長ら町幹部が経産省などを訪ね、「原発の寿命を40年に制限する科学的根拠を示してほしい」と新ルールに疑問を投げ掛けた。山口町長は「原発が町からすべてなくなることは想定できない」と苦しい胸の内を明かした。