「九条自由広場」

「昭和区九条の会」(名古屋)のブログです。会と市民の皆さんとの交流の広場です。ぜひ「コメント」をください。

NHKの狂気・異常・の紅白宣伝キャンペーン       まもる

2009-12-31 21:04:27 | Weblog
紅白歌合戦なる歌番組の宣伝に賭けるNHKの狂気・異常・の紅白宣伝キャンペーンには、一言も二言も言いたい。年末のNHKのチャンネルをつけると紅白歌合戦の宣伝である。
 この間に世の悲惨はないのか? 経済のしわ寄せはないのか?
政治の混迷はないのか? アフガンはどうなっている?
沖縄の人たちの想いは?

国民は年末間の一時の娯楽として紅白を見るのを楽しみにしているかもしれない

 しかし、年末何時間もかけた紅白キャンペーンには、もううんざりであった。
 公共放送としての理性はどこにいったのだ。

 高い視聴料を払う国民としては、許し難い事である。
       

平針の里山「保存」から急転「開発」のナゼ? JANJANの記事より

2009-12-31 09:31:09 | Weblog
★生物多様性の国際会議を誘致した名古屋市が、残り少ない生物多様性の平針の里山を保存することを放棄し業者の開発に任せるという。市長の見識を問いたい。
そしてその経緯がJANJANに宮永正義氏の記事として載せられているので紹介したい。(ネット虫)

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12月21日午後、市民団体「平針の里山保全連絡協議会」宗宮弘明代表(名古屋大学生命農学研究科教授)は、河村たかし市長が決断した、名古屋市天白区平針(ひらばり)字黒石の約5ヘクタールの民有地買収に関し「公平で透明な」手続きによる購入を求める緊急会見を市政記者クラブで行った。同時に「不足分・購入資金」にあてる寄付金窓口として一般社団法人を16日に設立申請したと公表した。

 問題の土地は河村市長が当選直後の5月に視察した「水田、ため池、湿地、雑木林」がコンパクトに収まった都会のオアシスといえる里山だ。「貴重な動植物がほぼ100年前のままの状態で残っていることに感動した」と足立守・名大博物館長が述べた里山の価値を、河村市長も認め、地元の要望を受けて「買い取り保全」を決断した区域だ。河村市長には来年10月開催のCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)を前に、身近で貴重な自然を守った「シンボルの地」にしたいとの意向もあったようだ。

 既に業者側の開発申請は受理されており、認可され次第、すぐ開発を始めるところまで計画は進んでいた。これに対し河村市長は「考慮中」としていたが、業者側は「申請が認められなければ損害賠償を求める訴訟を起こす」と当局に決断を迫っていた。

 名古屋市は2社に鑑定を依頼した結果、当該地を時価19億5千万円と認定し11月末から買収交渉に入った。業者の言い値は当初29億円だったが、その後26億9千万円となり、最終的に25億円となった。この要求に河村市長は「差額5億5千万円は民間から寄金を募り不足分に当てたい。ただし目標に達しなかったら開発されてもしかたない」と申し入れた。

 記者会見での「環境団体」側出席者の発言として---
 宗宮弘明代表:日本陸水学会東海支部会が平針の里山を調査した報告書で、陸水学的にも重要と判明し、更に調査が必要との結論に至った。地理的にも交通が便利で、生物多様性が豊かな点から、市民全体にとって、自然観察や環境教育に最適な場所であり「COP10記念里山ミュージアム(仮称)」とすべき価値があるという結論を得た。特に都会に住む子供たちには身近な自然に直接触れ合える貴重な場所で、絶対に開発すべきではない。大学や地域の皆さんと連携して可能な限り保護、保全に努めたい。

 加藤芳樹会員(司法書士):市長が「不足分は市民からの寄付を充てる」としているため、基金の窓口として「社団法人・平針の里山協議会」を設立した。利益追求や利益配分をしない、環境保全・保護に目的をしぼった法人で近日中に認可されると思う。

 伊藤光太郎事務局長(不動産コンサルティング):市と業者の交渉が実に不透明で、つじつまが合わない部分が多い。そのわけがわからない部分を寄付で穴埋めするのは反対だ。ぜひ市と業者と市民が一堂に集まり正確な資料を元に議論する場を設けてほしい。無理なら、こちらで用意するので関係者にはぜひ出席してほしい。

 宮永正義賛同人(あいち自然ネット):29億が次々に値引きして25億になるなんて、バナナの叩き売りじゃないんだから…。そんな「転売したときのぼろ儲けまで含めた」としか思えない水ぶくれの値段なんてまったく信用できない。市側も値段の根拠を徹底的に調べたかどうか疑問だ。公金を使って買うのだから市も隠さず、市民に正確な情報を公開すべきだ。

 小栗みどり事務局:私にも子供がいますが、親子そろっていろいろな生き物に親しめる身近な自然はとても貴重で、命の素晴らしさを知り、伝えることができる場所です。「トトロの森」の宮崎駿さんからも応援の手紙をいただいています。ぜひこの平針の里山を「ナゴヤのトトロの森」として守っていきたいです。

平針の里山保全連絡協議会HPより
 平針の里山開発の問題点として同会は:
(1) 当初の業者計画が「住宅地開発」で申請していたが、実際は予定地の40%が私立小学校建設予定地で、地元説明会でもその説明があり虚偽の開発申請といえる。
(2) 名古屋市所有の道路が必要な手続きなしに業者の言いなりに開発地域に取りこまれ、市有道路の廃止手続きがされた。更にこの「開発地域内の道路を実測していない」と市の担当者が認めており、これは明確な法令(都市計画法施行規則16条4項)違反など手続き上の不備が多く業者と馴れ合いとも思える審査がされた…としている。

 河村市長が保存を断念?

 記者の感想:市の担当部局が開発業者のいいなりにならず、もっと厳しい値段交渉をすべきだが、残念ながら過去の関係からか、そんな度胸も手管(てくだ)もなさそうだ。このまま業者の「濡れ手に粟の儲け分」まで寄付金で補うなど市民感覚では許されないことだ。しかも、この不況のなか多額の寄付金を集めるのは容易ではない。

 と、ここまで書いて河村市長が「許可申請を認め購入を断念した」との報道(23日)に接し、ビックリしていたら宋宮さんから「昨日(22日)3時に市長と会いましたが、何を言ってもだめでした。これにはかなり裏があるのを感じます」とのメールが着信。協議会としては名古屋市に「開発許可取り消し」訴訟も考えているとのことだが、解決までかなりの長期戦が予想される事態になってしまった。
◇ ◇ ◇
関連記事
平針の里山保全連絡協議会
http://www.wa.commufa.jp/~hirabari/index_japanese.html

この一年お世話になりました。 昭和区九条の会 事務局一同

2009-12-30 20:45:25 | Weblog
 この一年、皆さまには大変お世話になり、ありがとうございました。
 2009年は、夏の政権交代など激動の一年であったと思います。
 皆さまのお陰で、憲法九条は守られ、自衛隊は他国に派遣されたものの、
武器などによる犠牲者は出ておりません。他国の人々を殺害する様な事も
起きなかった事に『憲法九条の力』を感じさせられた一年でもありました。

 しかし、鳩山首相は「憲法をつくりたい気持ちはある。議論をするのは議会
人としての責務ではないか」と26日のラジオ番組収録で話し、改憲の姿勢を
明らかにしました。
 現職の首相で改憲を表明したのは、悪名高いを安倍首相につづき、二人
目です。祖父の鳩山一郎元首相以来、連綿と続く『改憲思想』を持つ点は、
祖父に岸信介元首相を持つ、安倍さんと同じです。
 問題は、マスコミや世論がかなり平和ボケ(民主党への根拠のない期待)と
なり、平和の感覚が麻痺しているようで、この発言への対応は鈍く、警鐘乱打
とは至っておりません。
 民主党のマニフェストには『改憲の合意形成を慎重かつ積極的に検討する』
と明記してありますから、首相発言はかなり重いものがあると思います。
 
 来年の5月には国民投票法が施行されます。皆さん、改憲志向の勢力は、
これらの状況を踏まえて、世論を改憲に導く様々な方策を取ってくると思われ
ます。
 来年は、いままで以上に護憲の活動を強化したいと思います。今年以上の
ご協力をお願い致しましてお礼の挨拶とさせていただきます。

                         昭和区九条の会 事務局一同


追伸:『護憲平和』の声を大きくするために昭和区の成人記念式で宣伝をします。
   ご都合がつく方は、ご参加ください。
(日 時)  1月11日(祝) 午前9時~10時。
(場 所)  名古屋市公会堂(鶴舞駅近辺)。
(内 容)  祝成人:憲法リーフ配付と憲法九条シール投票。
(参加人員) 10名ほど必要です。ご参加をお待ちしています。

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保守政党の再編と護憲政党の消滅。     天木プログより(天木ファン)

2009-12-30 13:11:27 | Weblog
 このブログは憲法9条を本気で守りたいと願う読者を対象に書いている。
 私は来年は日本外交に大きな転機が来る年であると考えている。

 それにともなって戦後64年続いた日本の政治の方向が落ち着いていく年になると思っている。
 それは必ずしも憲法9条を本気で守りたいと願う国民には好ましい形での落ち着き先ではない。
 それどころか、このままではこの国の政治の中に、真の護憲勢力がなくなるおそれがある。
 それはどういう事か。
 鳩山政権が続こうが政界再編が起きようが、どうやら日米軍事同盟はゆるぎないものになりそうだ。
 それは今度の鳩山政権の迷走が、ここに来て急激に対米従属に傾いてきたからだ。
 おそらく普天間問題は、それがどのような形で決着しようとも、日米同盟と共存する形でおさまるだろう。
 いくらそれに不満であっても、福島社民党は、なんだかんだ口実を見つけて、連立政権にとどまろうとするだろう。
 そして早晩福島社民党はその存在意義を失って消滅していく。
 なぜならば、社民党の主張である国民の暮らしを守る政治は、もはや社民党でなくとも民主党で実現できるからだ。

 日米同盟を認める社民党では平和憲法は守れないからだ。
 そして日本共産党がいくら日米同盟の危険性を訴えても、国民の間にはひろがらないからだ。
 日本の政治の中に、真の護憲政党(みせかけの護憲政党ではない)がなくなると私が言う理由がそこにある。

 残念なことだ。

 私は山内徳信やその秘書から前回の衆院選挙で国会議員になった服部良一などに訴えたい。
 沖縄の糸数慶子議員などを誘って平和・沖縄新党を結成しろ、と。
 高齢の山内や無名の服部が、今頃になって政治家になった意義は、平和憲法をまもる事しかないだろう。沖縄から米軍基地を無くすことしかないだろう。
 今の社民党にとどまっていても何もできない。国会議員を続ける理由はない。年齢的にも何期も国会議員を続ける余裕はない。
 彼らの存在意義は今しかない。
 それは糸数議員についても同様だ。
 幸いにも彼らは次回の参院選挙では選挙に関係ない。彼らが平和・沖縄新党をつくって伊波宜野湾市長を担ぎ出すのだ。

 政党要件を満たす5人の数をそろえれば立派な護憲政党となる。
 少なくとも3年間はその政党は存続できる。

 思う存分国民に平和を訴える政党になれる。
 政権に入る必要はない。万年野党でも立派に存在理由は保てる。
 いかなる政党が政権にとどまろうとも、日米同盟の間違いと危険性を国民の前に訴え続けるのだ。

 日本共産党と共闘するのだ。

 イデオロギーにとらわれない平和を願う国民の受け皿になるのだ。
 そのうちに平和を願う国民の多くが一人、また一人、平和・沖縄新党の下に集まってくる。大きなうねりとなっていく。

 私の初夢は、来年に入ったら、そのような動きが政治の中で現れることである。


                               完

 このブログを持って本年のブログを終わります。新年は1月5日からはじめます。
 「天木直人のメールマガジン」は年末・年始休みなく配信続けます。

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試論「坂上の雲」とNHK まっぺん

2009-12-29 12:39:19 | Weblog
私はかなり昔になりますが、『坂の上の雲』を2度ほど読んだことがあります。これは非常に面白く、わくわくしながら読んだ記憶があります。幕末から明治の日本の様子を描写する司馬遼太郎の作品は数多くありますが、それらはどれも面白く人気があるため、現代の日本人の歴史観に少なからず影響力を及ぼさずにはいられません。その影響力があるからこそ、危惧されることがあるわけです。今回NHKでこの『坂の上の雲』を放映するにあたって危惧された問題点は2点ほどあるだろうと思います。

●小説はフィクションである

第一に、司馬遼太郎は作品を書くにあたって膨大な資料を集め、かなり正確な情報を作品に盛り込むのですが、それでもこれは史実を題材にとった「フィクション」であるということです。司馬作品は史実をかなり多用しながら、その中に巧妙にフィクションを織り交ぜることによって、読者の興味を引き出す事に成功しています。しかし、それがそのまま「史実である」と信じてしまう事を警戒しなければなりません。これはあくまでも「小説」なのです。

●三段階の司馬史観

第二に、司馬の歴史観にあります。いわゆる司馬史観は非常に明快です。まず西南戦争までを「国内戦争」期、それ以後は対外戦争へと向かい、日清・日露戦争までを「防衛戦争」期、そしてそれ以後とりわけ昭和に入ってからを「侵略戦争」期というように三段階に区分するわけです。司馬自身、戦車部隊の経験から、昭和の軍部独裁への激しい批判があり、当時の日本を「きつねに酒を飲ませて馬に乗せたような」と表現し、またこの時期に関する歴史小説を一切書かなかったのは、彼なりのケジメの付け方だったのでしょう。

●防衛戦争だったのか

しかし、その司馬史観には重大な欠点があるわけです。なるほど、例えばロシアについて言えば、当時のロマノフ王朝が支配するロシアは侵略主義むき出しで、その目は東に向いていました。当時世界最大の陸軍国であったロシアをまだ近代国家として生まれたばかりの日本が恐怖したであろうことは想像に難くありません。司馬は、もし日露戦争に負けていたら、今ごろ我々はロシア語で会話していたかもしれないとまで言っています。

●司馬が見落としている点

この司馬史観の欠点とは、「強大な他者に立ち向かうために自らも弱者を踏みにじった史実」が欠落しているということです。日清戦争の引き金となったのは、朝鮮の宗主権をめぐる対立であったし、その後も朝鮮半島、中国大陸は日露戦争の舞台となり、戦争終結後は着々と日本の支配が及んでいきます。昭和の侵略主義時代は明治期に始まっていたのであり、それは明治国家の成立内容においてすでに準備されていたという、複合的・永続的歴史観が、司馬においては極めて稀薄であった、という点です。

●NHKはどう描いたか

こうした司馬が見落としていた点について、NHKではどのように表現するのか。日本が明治の始めから侵略国家であった点についてきちんと書くのかどうか。これが私の関心事であったわけです。そこでテレビを見ていて気づいた点について書きたいと思います。読んだのが大分昔だったので記憶が正確ではないかも知れませんが、概して小説では総合的、客観的書き方が多用されていたように思います。例えば海戦場面では艦隊の配置図、作戦、艦砲の射撃方法の改革、砲弾の炸薬にいたるまで描写していたように思うのですが、NHKでは、むしろ人物の内面描写に重点を置いているように思います。

●第四回目で気づいたこと

まず江華島出兵だったと思いますが、日本軍の出兵が閣議で決定されたのに対して、その決定をはるかに上回る大軍を出兵した軍部の独走に伊藤博文が怒り、軍部と言い争う場面がテレビでは出てきます。また正岡子規が従軍記者に選ばれて喜んで母親に報告すると、母は「日本は親しかった国と戦争するのだねえ」と、掛け軸の漢文や、その横の絵皿に描かれている中国の童の絵を指摘し、子規の妹も日本語が漢字で出来ていることを指摘する場面がありました。こんなシーン、小説ではあったのかな? 
どうも読んだという記憶がないのです。ご存知の方ご教示ください。

●侵略主義むき出しの軍の態度

次に正岡子規が従軍記者として占領軍に同行して中国の街に入るシーン。人々は敵意の目で日本軍を迎えます。小さなこどもが中国語で「お父さんは日本軍に殺された!ぼくもいつか日本軍とたたかう」と言い、老人がそれをかばう。中国語が分からない子規が軍の指揮官に尋ねると、彼はこどもが日本軍を称えているとウソを言うわけです。それが明らかにウソであるとわかる子規がなおも食い下がるのに対してこの軍人はきわめて居丈高で横暴な態度をとる。そういうシーンがあったのですが、これも小説では読んだ憶えがないのです。

●NHKが配慮したのか?

私の記憶違いかも知れないのですが、そうではないとしたらこれはNHKのある種の「配慮」なのかな? おそらく司馬史観満載の小説をそのまま忠実にドラマにして放映すれば、国内だけでなく、中国を始めアジア諸国の興味を引かないでは済まないでしょう。NHKとしては「配慮」せざるを得なかったのではないか、と思うわけです。
今回気づいた点は、特に対朝鮮に関して言えば極めて不充分な描写ですが、今後はどんな展開をしていくのか、注視し続けたいと思います。

アジアを考えるための本の本紹介     河内謙策

2009-12-29 12:31:46 | Weblog
*青柳正規著『人類文明の黎明と暮れ方』講談社
 講談社の“興亡の世界史”は、いずれも面白いが、この巻は、最新の人類学・歴史学の成果に基づいていますから、私のような“老人”の頭をリフレッシュするという点でも役にたちます。ただ私の関心からいえば、アジアの文明についての記述が薄いように思います。

*日高義樹『米中軍事同盟が始まる』PHP研究所
 日高は、「アメリカにとって中国の存在が重要になるとともに、アメリカはこれまでのように日本を守り、日本の安全を維持しようという意志を失いつつある」という認識に立ちます。日高のアメリカ批判は、一時期の日高を知る者にとっては驚きです。日高は、アフガニスタンにおけるアメリカの敗北を予想し、「アフガニスタンで負ければ印パ核戦争が始まる」「イランの核装備で日本に石油が来なくなる」「アルカイダとアメリカの核の戦いがはじまる」等と主張しています。

*青木直人著『米中同盟で使い捨てにされる日本』徳間書店
 青木は、既に米中同盟が結成されているという立場から、現在、アジアで進行しているのは、アジアを米中で共同支配するという動きであると喝破します。私は、既に米中同盟が結成されているという青木の見解には賛成できませんが、
「拉致」と「台湾」が切り捨てられようとしていることは、そのとおりと思います。また、青木が北朝鮮は既に中国の経済植民地になっているが、その中で金正日らが開発した「核」が中国に対抗するためのものだ、という興味ある見解を示しています。
G2時代を考えようという人にとっては、必読の本と思います。

*長谷川慶太郎『2010年 長谷川慶太郎の大局を読む』株式会社李白社
*日下公人『日下公人が読む 日本と世界はこうなる』ワック株式会社
 長谷川慶太郎は「世界の環境問題、技術革新で日本は必ず勝つ」などと、強気の主張を、またも繰り返しています。従来と異なる新しい主張は「北朝鮮は崩壊し、東アジア経済に特需の風が吹く」と言っていることでしょうか。「デノミ」による混乱も伝えられていますので、来年は北朝鮮に注目する必要があることは確かでしょう。
 日下公人は、一匹狼の「右派」理論家です。彼の見解は、自分の頭で考えたユニークな点も多々あり、非常に面白いです。今度の本で、彼は「250年続いた『成長の時代』は終わる」「『静止経済』『静止人口』『静止技術』の時代になる」等と主張しています。彼の主張は、少し言い切りすぎの点がありますが、私の「近代の終わりのはじまり」と基本的に同一の認識です。彼は核武装論者ですが、新しいナショナリストと呼ぶことができると思います。

*内田樹『日本辺境論』新潮新書
 内田は、従来の議論を整理し、それに彼の武道論などを付加しています。私は、若手の代表の一人と言われる彼の議論に「理論研究の姿勢における保守」の微かな臭いを感じてしまいます。

*黒木亮『排出権商人』講談社
 私は、地球温暖化問題を勉強中の身なので、あまり確としたことはいえませんが
「排出権取引のメカニズム」及び、地球温暖化問題が国際政治・経済にからむドロドロした問題であることについては、この本で良く分かりました。

 最後に、本ではありませんが、アンジェイ・ワイダ監督の『カティン』を見て感激しましたので、ぜひ御覧になられることをお勧めします。「市民ケーン」や「カサブランカ」等と並ぶ歴史に残る名作です。間違いありません。
http://katyn-movie.com/pc/

 では、皆様、良いお年を!



レイバーフェスタ(働くものの映像祭り) の3分ビデオ~18本をネット公開

2009-12-28 10:53:36 | Weblog
★働くものの映像祭典が12/19のレイバーフェスタのビデオ作品の紹介です。
 なお12/19のレイバーフェスタについては
http://laborfesta.exblog.jp/11587763/をごらんください。(ネット虫)
==============================================================
12/19のレイバーフェスタで好評だった3分ビデオですが、ネット公開OKの18本を
ユニオンチューブ及びユーチューブにアップしました。ぜひご覧ください。
以下の作品です。なお、当日の出し物・レイバーソングなどもユニオンチューブにアップすみです。
なお、OurPlanet-TVの「宮下公園~TOKYO/SHIBUYA」は、ユーチューブではブロックがかかり、
音声が削除されてしまいました。著作権コードにひっかかったのでしょうか。ユニオンチューブでご覧ください。

●ユニオンチューブ↓
http://video.labornetjp.org/
●ユーチューブ↓
http://jp.youtube.com/uniontube55

-----以下当日の上映順。ネットでは逆の順番で上がっています。---------------

・オープニング映像
・派遣時代 台湾・鉄馬映画団体
・なぜ!なくならない過労死  三塚日出男
・土素人の米作り 笠原眞弓
・短歌に込めた父の戦争  長倉徳生
・宮下公園~TOKYO/SHIBUYA  OurPlanet-TV
・「明成皇后国葬図鑑儀軌」を返せ! 田中昭
・じゃがいもじゅく日記 湯本雅典
・世相吟映 動物図鑑2009 亜北斎
・11.27最高裁ヒューマンチェーン   木村紀夫
・戦争とたたかった芸術  志真斗美恵
・サウナ王城ユニオン自主営業中! 松原明
・結婚詐欺  壱花花
・そういうわけで 根来祐  
・神の舞う島  堀切さとみ
・エコ  土本基子
・労災を認めない会社DHL 全日建連帯労組
・就活のバカヤロー!!デモ 庄野真代
・三菱ふそう あれから一年 武田敦

?ココマデ?

藤崎大使の発言問題をうやむやに終わらせてはならない 天木プログより

2009-12-27 10:11:53 | Weblog
ほかの話題について書く前に、これはとても重要で深刻な問題であるから、書いておかなければならない。

 23日の各紙が一斉に取り上げた藤崎駐米大使の、「クリントン国務長官による異例の大使呼び出し事件」は、一体何だったのか。

 これはなんとしてでも鳩山政権の手で検証されなければならないと思う。

 というのも、あの藤崎大使の発言の後で、米国国務省のクローリー次官補(広報担当)が呼び出しなどしていない、藤崎大使が立ち寄ったのだ、と否定していたからである。

 私はそれをテレビのニュースで見た。

 詳細は新聞で詳しく報道されるだろうと思って、この件については23日のブログでは詳しく書かなかった。問題提起にとどめておいた。

 ところが本日(24日)の新聞各紙は、ものの見事にクローリー発言を黙殺している。

 これは明らかに異常だ。

 とりあえず考えられるのは、各紙とも一斉に藤崎発言を鵜呑みにし、「大変だ、大変だ、米国が異例の呼び出しをして鳩山首相に釘を刺した」、などと報じたため、格好がつかなくて黙殺したのだろうということだ。

 「間違いました」とお詫びの訂正を出すのは、さすがに大手メディアの沽券にかかるから、黙殺するほかはない。

 しかし、たとえそうであってもこの藤崎発言を曖昧なままに放置して終わらせてよいはずはない。

 藤崎駐米大使という政府高官の発言で各社が一斉に誤報させられたなら、普通であれば各社が怒り狂って、連名で責任をとれと詰め寄るはずだ。

 藤崎大使の辞任要求をするはずだ。しかしその動きはまったくない。

 藤崎発言が誤りならば、その事によって信用を失墜させられた鳩山首相や岡田外務大臣は、直ちに藤崎大使を東京に召還し、説明を求めるはずだ。

 しかしその動きはまったくない。

 私の思い違いではないかとクローリー国務次官補の発言を確かめてみた。

 インターネット時代は便利だ。ものの見事に確認できた。藤崎大使は立ち寄ったのだ、時間がかかるという日本政府の方針を伝えに来たのだ、米側が呼びつけたのではない、などとはっきり否定している。

 これは極めて重大な事件である。どちらかが嘘をついたということだ。

 しかもその嘘によって日米関係の現状認識が大きく異なってくる。

 岡田外相、鳩山首相の政治主導が問われている。説明責任が問われている。

 メディアの責任が問われている。

 本件についての明日からの動きが注目される。

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昭和区九条の会街頭宣伝について

2009-12-26 08:25:25 | Weblog
 昭和区九条の会の街頭宣伝のお知らせです。
 明日、26日(土)午後3時~4時まで御器所・西友前で街頭宣伝を行います。
来春の『平和美術展』の案内と『平和のともしびウォーク』のお礼、憲法九条
クイズなどを記載したビラを配付する予定です。
 昭和区九条の会では、毎月、13日の興正寺縁日(午前10時~11時)宣伝
と第4土曜日の西友前(午後3時~4時)宣伝の月二回の街頭宣伝を定例の
宣伝としています。
 また、必要に応じて随時の宣伝を行っています(シール投票も含む)。

(一月の予定は)
1月11日(祝) 新成人へのパンフ渡しとシール投票を行います。
         時間は、午前9時~10時  場所は、名古屋市公会堂前です。
1月13日(水) 興正寺縁日宣伝(午前10時~11時) 寺の正門から東へ100m。
1月23日(土) 御器所西友前宣伝(午後3時~4時) 西友前。

 最近の参加者は3~6名です。冬季になり大変ですが、来年は「国民投
票法」が解禁されます。憲法の改悪が手続き的には可能になります。
 大きく平和の世論を広げるためにも参加いただくようお願い致します。

 なお、宣伝は雨天の場合は中止になります。天候がはっきりしない場合は
恐れ入りますが、舟橋(携帯090-8153-4590)までご確認ください。

--
舟橋 勝
funahashi-masaru@lagoon.ocn.ne.jp