「九条自由広場」

「昭和区九条の会」(名古屋)のブログです。会と市民の皆さんとの交流の広場です。ぜひ「コメント」をください。

楽天、一気に日本一か!         田上 光彦

2013-10-30 10:57:44 | Weblog
 日本シリーズは、強打の巨人、投手の弱い楽天と言われていたが、3戦を戦った感じでは、楽天は打線も元気、投手も則本、美馬が活躍し、それに大黒柱の田中・・。
 巨人は、内海で第1戦を手堅く取ったが、菅野、杉内で2連敗。菅野は好投したが相手は無敗の田中。惜敗を喫した。
 打線は、阿部、高橋、ロペスが不調、4番の村田もホームランは出たが、1割台の打率では・・・・とても強力打線とは言えない状況にある。

 第4戦は、打線を大幅に入れ替え、好調な打者や若手を並べて打撃の復活を図りたい。先発投手は、巨人ホールトン(9勝4敗)、楽天ハウザー(2勝2敗)だが、日本での実績はホールトン(福岡ソフトバンク時代は19勝6敗を上げるなど、はるかに上だが、今シーズンはそれほどでもない。
 気楽に投げればハウザーも力を発揮する可能性があり、好調の打線が爆発するかもしれない。
 第4戦を落とすと、東京ドームで決着するかもしれない。
 東北を根拠地とする楽天を勝たせたい気持ちもあるが、セの代表にも勝たせたい。複雑な思いでシリーズを観戦している。


秘密保護法、日本弁護士会が指摘する問題点      平 和平

2013-10-29 16:16:05 | Weblog
 最初に断りますが、以下の小論文は「特定秘密保護法案」が提出される
前の見解ですから、「秘密保全法制」となっています。
 そのような観点で確認ください。

(日本弁護士連合会ホームページより)
秘密保全法制は、具体的に何か問題なのでしょうか。

プライバシーの侵害

報告書では、「特別秘密」を取り扱う人のプライバシーを調査し、管理する「適性評価制度」というものが提案されています。

調査項目は、住所や生年月日だけでなく、外国への渡航歴や、ローンなどの返済状況、精神疾患などでの通院歴…等々、多岐に渡ります。

秘密を取り扱う人というのは、国家公務員だけではありません。地方公務員も当然に含まれますし、一部の民間事業者や大学等で働く人も含まれます。

その上、本人の家族や恋人、友人などにも調査が及ぶ可能性があり、個人情報を収集・管理される人の範囲は知らない間に際限なく広がってしまうおそれがあります。

「特別秘密」の範囲

「特別秘密」の対象になる情報は、「国の安全」「外交」「公共の安全と秩序の維持」に関する情報です。

これはとても範囲が広く、曖昧で、どんな情報でもどれかに該当してしまうおそれがあります。「特別秘密」を指定するのは、その情報を管理している行政機関ですから、何でも「特別秘密」になってしまうということは、決して大袈裟ではありません。行政機関が国民に知られたくない情報を「特別秘密」に指定して、国民の目から隠してしまえるということです。

例えば、国民の関心が高い、普天間基地、自衛隊の海外派遣などの軍事・防衛問題、私たちの生活に関わりの深いTPPなどの外交問題、今私たちが最も不安に思っている、原子力発電所の安全性や、放射線被ばくの実態・健康への影響などの情報。これらが、行政機関の都合で「特別秘密」に指定され、主権者である私たち国民の目から隠されてしまうかもしれません。

その上、刑罰の適用範囲も曖昧で広範です。どのような行為について犯罪者として扱われ、処罰されるのか、全く分かりません。

マスコミの取材・報道の自由への阻害

「特別秘密」を漏えいする行為だけでなく、それを探る行為も、「特定取得行為」として、処罰の対象になります。

マスコミの記者、フリーライター及び研究者等の自由な取材を著しく阻害するおそれがあります。正当な内部告発も著しく萎縮させることになるでしょう。

国会・国会議員との関係

秘密保護法の中では、国会・国会議員への特定秘密の提供についても規定されています。

詳細はこちらをご覧ください。

特定秘密保護法案と国会・国会議員に関するQ&A(2013年10月9日)(PDFファイル;474KB)

検討過程の非公開

報告書を取りまとめた有識者会議の議事録や録音データは残されておらず、会議の際のメモなどは廃棄されたと発表されています。

それだけでなく、「配付資料」とされるものが、政府官邸ホームページ上では別のものに差し替えられていたことが分かりました。

検討過程の詳細は、国民の目から一切閉ざされています。

いま、日本で必要なことは、国民を重要な情報から遠ざけ、疎外する秘密保全法制をつくることではなく、情報の公表・公開を進めること、情報公開法の早期改正であると、日弁連は考えます。



秘密保護法案、反対が50.6%に上昇!     平 和平

2013-10-28 07:49:21 | Weblog
 特定秘密保護法案については、その危険性が知られるにつれて
国民の反対が多くなっていることを実感していました。
 本日の中日新聞によりますと、共同通信社が26、27日に行
った電話による世論調査によると「反対」50.6%、「賛成」
35.9%でした。
「慎重審議を求める」82.7%、「今国会で成立を」12.9
%を大きく上回りました。

 安倍政権は、秘密保護法案の内容を知らせないまま、世論調査の
支持が高いうちに一気呵成に同法案を可決・成立させるつもりでし
たが、同法案を国会提出したことで大手マスコミが一斉に問題点を
指摘したのが世論を逆転させたのだろうと思います。

 同調査では福島原発の汚染水(被ばく水)問題も聞いていますが、
「政府は信頼できない」83.8%、「信頼できる」11.7%。
TPPに関しては、「公約違反だ」40.5%、「違反ではない」
41.3%となっています。
 私は、これらの結果がでるのは、汚染水(被ばく水)に関しては
情報が結構流れている(秘密保護法ができたらシャットアウトされ
る可能性が大)が、TPPについては、主権をアメリカに売り渡す
とんでもない協定であることが知られていない(私たちの努力不足
もあるのでしょう)ことが、上記の結果となっているのだと思いま
す。
 なかなかすべての問題を多くの方に知っていただくのは大変です
が、それでも知らせる、仲間内や友人、知人と機会があるごとに意
識して話し合う・・・・大きなメディアを持たない庶民にとっては
これが原点かもしれません。
 
 このブログで紹介した秘密保護法案に反対する「10・27市民大集
会」に参加しました。
 毎日の記者の発言は、かなり物足りないものでした。スノーデン
事件と絡め、世界の情報操作の実態を聞けるかと思っていたのです
が、そのような話は殆どなく、看板に偽りあり、という感じでした。

 パネラーの本名大教授、新海弁護士は、発言も歯切れがよく、秘
密保護法を成立させないいくつかの運動方法も提示されました。
 国会議員の良心に働きかける運動、市議会で意見書を出すように
働きかけること、危険性を語り、署名を集めるなどがありました。

 印象に残ったのは、新海弁護士が同法を狙いを見事に喝破した言
葉です。「皆さん、スパイが刑期が10年になったから、スパイをや
めますか? 彼らは命がけの仕事をするのです。やめません。だか
ら、刑期を重くする狙いは、公務員や国民をターゲットにしている
のです。」(概要)

 あきらめることなく廃案に追い込みましょう。

日本の情報公開は、主要国では最低ランク    秋葉 次郎

2013-10-27 07:08:50 | Weblog
「日米安保の闇、より深く」と大見出しで本日の赤旗新聞が報道しました。
同紙によりますと、≪防衛秘密については「日米相互防衛援助協定秘密保

護法」や「防衛機密」「特別防衛機密」などの保護に関する訓令で厳しく
統制されている≫そうです。

 同紙は、≪重大なのは「防衛機密」は公文書の保存・公文書管理法の適
用を受けておらず、大量に文書が廃棄されている事です≫と指摘していま

す。NPO法人「情報公開クリアリングハウス」の三木理事長は、同紙の
取材に≪秘密保護法が導入されれば、特定秘密指定文書も体系的な管理か

ら外れる可能性が極めて高い」と話しています。
 また、マスコミの取材に配慮するとの文言が入り、公明党は反対から賛

成に回りましたが、森雅子少子化相は「西山事件のような事例は処罰対象」
と発言しています。

 加えて、公安警察の捜査情報や活動内容も「秘密」指定されることが、
明らかにはなったと、赤旗新聞は報道しています。

 政府は、「特定秘密は極めて限られたもの」などと説明していますが、
国民生活に密接にかかわる情報の提供をしない、原発の情報も「テロ活動」

を理由にして提供しない、など≪耳と口と手段を縛る≫とんでもない悪法
です。これをわずかな期間で遮二無二可決・成立させようという安倍内閣

はファッショ内閣と言ってもよいと思います。
 二度と戦争をしないと誓った日本を・・・守るために闘いましょう。

特定秘密保護法案を学ぶ「集会の案内」      平 和平

2013-10-26 19:17:34 | Weblog
 朝にも、投稿しましたが特定秘密保護法が国会に提出されました。
私が購読している三紙はいずれも一面トップでその危険性を報道しました。
 しかし、国民の多くは「秘密保護法」の危険性をあまり知りません。

 安倍内閣は、国民が危険な内容に気づく前に、一気に危険な法律を可決
・成立させて、国民の知る権利を奪い、戦争国家体制を早急につくり上げ
ようとしています。

 そこで、皆さんに秘密保護法の危険な内容を学ぶ、集会をご案内致します。
 明日の事ですから、皆さんにはご迷惑をおかけします。

~10・27市民集会~

●日時― 10月27日(日) 午後1時開場 開会は1時30分~16時(予定)
●会場― 東別院ホールは 
●内容― スノーデン事件と秘密保全法  朝日新聞記者 臺(だい)宏士 さん
(パネルディスカッションル)
     パネラー    本 秀紀さん  名古屋大学教授
             新海 聡さん  全国市民オンブズマン弁護士
             臺(だい)宏士 さん 朝日新聞記者 
●参加費―500円
●主催は、10・27市民集会実行委員会
(秘密保全法に反対する愛知の会、国民救援会愛知県本部、自由法曹団愛知支部、
名古屋YWCA、日本ジヤーナリスト会議・東海など多数)

安倍内閣暴走! 続く、今度は秘密保護法案を提出   平 和平

2013-10-26 15:34:55 | Weblog
 各紙が一斉に報道した、私が確認した三紙は一面トップに
秘密保護法の危険性を報道した。
 中日新聞は、●第三者機関のチェックなし。●市民や記者
対象。●永久に非公開 可能。と大見出しに書いた。

 今日は、昭和区九条の会の街頭宣伝日でした。台風の影響
を心配したが、風は強かったが雨は上がったいたので、早速
マイクで「特定秘密保護法案」について危険性を話したが、
高齢者は関心を示したようですが、それ以外の反応はいまい
ちのようでした。
 若者たちは、関係ないや、と言う感じでしたので、国民の
目や耳をふさぐのは、戦争国家の特徴です。
 戦争に行くのは君たち若者ですよ。と話の内容を変えまし
た。そしたら、チラシを受け取る若者や中年のお母さんたち
も出始めました。

 身近な問題であることを具体的に話さないと、わからない
のかな? と感じました。
 魯迅が想像力という詩で批判していましたが、想像力のな
さは、魯迅の時代よりも想像以上に進んでいるのでしょう。
 私も、想像力を働かせないといけないと学びました。


秘密保護法、原発も対象になる。      秋葉 次郎

2013-10-25 10:46:08 | Weblog
 本日の赤旗新聞報道によると、国会に提出されようとしている「特定
秘密保護法案」に対象となる≪秘密≫に原発に関する情報も含まれるこ

とが明らかになりました。
 政府はこれまで「原発に関する情報が対象になることはない」と何度

も言明していましたが、法案担当の内閣調査室・橋場参事官は「原発関
係施設警備等に関する情報、テロ活動防止に関する事項は、特定秘密に

指定されるものもありうる」と説明しています。
 政府は、テレビなどで「原発が秘密になることは絶対ない」と何度も
コメントしてきましたが、実務担当者が、真っ向から否定したことにな

ります。
 また、TPP交渉に参加する条件として安倍首相は「聖域が守られる

ことを担保出来たから参加する」として参加しましたが、昨日の参議院
予算委員会で甘利TPP担当相は「政府としてこれとこれを聖域と規定

したありません」と答えました。
 安倍さんの答弁などがウソと作為に満ちたものであることが明らかに

なりました。このことを多くの国民に知らせ、秘密保護法の阻止の国民
的運動を巻き起こす必要があります。

 また、うそつき安倍首相への退陣要求を行う必要があるのではないで
しょうか。

ドラフト会議・・・注目の松井は?       田上 光彦

2013-10-24 17:32:57 | Weblog
 中日は、松井指名、5球団競合、谷繁監督がくじを引いたが外れ!
外れ1位に、鈴木 翔太(聖隷クリストファー、投手、右右)を指名
して交渉権を得た。
 2位以下は、情報が取れていない、明日の朝刊を楽しみだ。

(ネット情報より)
松井、楽天が交渉権 大瀬良は広島 ドラフト会議

 プロ野球の新人選択(ドラフト)会議が24日午後5時から、東京都内のホテルで始まった。昨夏の甲子園で1試合22奪三振の大会記録を作った松井裕樹投手(神奈川・桐光学園高)や大瀬良大地投手(九州共立大)らがどこに指名されるかが注目されている。

 1位指名は、日本ハムが松井投手、ヤクルトが大瀬良投手、オリックスが吉田一将投手(JR東日本)、DeNAが松井投手、ソフトバンクが松井投手、中日が松井投手、ロッテが石川歩投手(東京ガス)、広島が大瀬良投手、西武が森友哉捕手(大阪桐蔭高)、阪神が大瀬良投手、楽天が松井投手、巨人が石川投手。松井投手に5球団、大瀬良投手に3球団、石川投手に2球団が競合。西武の森捕手、オリックスの吉田投手が確定した。

 抽選は松井投手からはじまった。日本ハムは栗山監督、DeNAは中畑監督、ソフトバンクは王会長、中日は谷繁監督、楽天は立花球団社長がくじを引いた。当たりくじをひいたのは、楽天だった。

 次は大瀬良投手の抽選。ヤクルトは小川監督、広島は田村スカウト、阪神は和田監督がくじを引いた。当たりくじを引いたのは、広島だった。

 次は石川投手の抽選。ロッテは伊東監督、巨人は原監督がくじを引いた。当たりくじを引いたのは、ロッテだった。

(巨人)
1位 小林 誠司(日本生命、捕手、右右)
(阪神)
1位1回目大瀬良大地(九州共立大、投手、右右)・・・情報が取れず。
(広島)
1位大瀬良大地(九州共立大、投手、右右)◎
(中日)
1位 鈴木 翔太(聖隷クリストファー、投手、右右)
(DeNA)
1位1回目松井 裕樹(桐光学園、投手、左左)・・・情報が取れず。
(ヤクルト)
1位 杉浦 稔大(国学院大、投手、右右)
(楽天)
1位 松井 裕樹(桐光学園、投手、左左)◎
(西武)
1位 森 友哉(大阪桐蔭、捕手、右左)
(ロッテ)
1位 石川 歩(東京ガス、投手、右右)◎
(ソフトバンク)
1位 杉浦 稔大(国学院大、投手、右右)
(オリックス)
1位 吉田 一将(JR東日本、投手、右左)
(日本ハム)
1位 柿田 裕太(日本生命、投手、右右)


満蒙開拓平和記念館を見学しませんか!     平 和平

2013-10-23 07:20:14 | Weblog
 昭和区九条の会に新しくできた「ゴキソ9Love」では、今年の4月に
開館した≪満蒙開拓平和記念館≫を訪ねるバスツアーを企画しました。

 長野県阿智村にあります。この会館は、太平洋戦争のとき、旧満州に開拓
民として日本から渡った人々の記録を後世に伝えることを目的として、開拓
団に参加した方々を中心に寄付金を集め、つくられたものです。

 戦争への風化が進む中、また、安倍内閣による戦争国家づくりが進められ
る中、満蒙開拓の実態を目で見、耳で聞く(語り部のお話あり)ことは、大
切なことではないかと思います。

 バスツアーは、以下の要領で行われます。
 多くの皆さんの参加をお待ちしています。九条の会の会員さん以外の方も
参加出来ます。

 ≪よくばり 日帰り バスの旅≫ ご案内

(日 程) 11月10日(日) 午前8時出発、午後5時30分帰着予定
      *集合場所:御器所交差点・ティア前
(内 容) ☆長野県阿智村「満蒙開拓平和記念館」見学・語り部の説明あり。
      ☆真っ盛りの紅葉を観賞。
      ☆お昼は、美味しい蕎麦を食べます(アレルギーの方は連絡を)
      ☆そして、名泉「昼神温泉」で湯ったりと過ごし、帰路に。
      ★バスの中の交流も楽しみ・・・・楽しい企画、満載。

(定 員)  20名+スタッフ
(申し込み) 10月31日・・但し、20名になれば締切ます。お早目に。 
(参加費)  7,000円(バス代・入館料、入湯料など)
(連絡先)  舟橋 052-731-2749

なにがなんでも靖国に参拝する。      大西 五郎

2013-10-22 08:00:20 | Weblog
 東海放送人九条の会の大西さんから、情報提供がありましたので
ご紹介します。

 安倍首相は靖国神社秋の例大祭機関の参拝を断念しました。
 マスコミは中国や韓国への配慮だといいましたが、そうではないようです。
 自民党総裁特別補佐の萩生田光一氏がフジテレビの番組で「中国や韓国
に配慮したのではない。首相は就任年のうちに靖国神社に参拝する意向で
ある。毎年1回は参拝することになる」と述べました。
 参議院での所信表明に対する公明党山口代表の質問には「歴史認識は
歴代内閣の立場を引き継ぐと答弁しながら、国民を戦争に駆り立てる道具
として使われた靖国神社への参拝にこだわるこだわるダブルスタンダード
で、これでは諸外国から信頼されません。

新聞の片隅に載ったニュースから(120)

「首相、年内に参拝」「靖国」で側近が見解 (2013.10.21 毎日新聞)

 自民党の萩生田光一総裁特別補佐は20日、フジテレビの報道番組で、安倍晋三首相(党総裁)の靖国神社参拝について「(首相)就任1年の中でその姿勢を示されると思う」と述べ、就任1年となる12月末までに参拝に踏み切るとの見方を示した。
 荻生田氏は首相側近で、今年8月の終戦記念日には「総裁代理」として参拝し、首相が私費で出した玉串料を納めた。今回の発言は、首相が同日までの秋の例大祭で参拝を見送ったことへの保守層の不満を和らげる狙いもあるとみられる。
 荻生田氏は番組で「今のまま中国や韓国と会談すると『参拝しない』との前提を付けられた会談になる。それを首相は考えていない」と指摘。今回の参拝見送りは両国への配慮からではないとの見方を強調した。その後、記者団に「1年間の時間軸の中で参拝すると信じている」と述べ、任期中に毎年参拝することへの期待感を示した。

   □□――――――――――――――――――――――――――――□□

 安倍首相は、首相就任後の今年春の例大祭、8月15日、秋の例大祭とも靖国神社参拝を見送り「真榊」の奉納や玉串料を納めるにとどめました。マスコミは中国や韓国に配慮したものだと報じました。ところがこの萩生田氏の発言はそうではなく、靖国参拝を諦めてはいないが、中国や韓国の抵抗の少ない時期・形での参拝を考えていることを示しています。
 一方、就任直後に「村山談話をそのまま引き継ぐのではなく、終戦70周年の2015年に新しい談話を出したい」「侵略の定義は国際的にも、学問的にも定まっていない」と述べ、日本の侵略を非難されることを拒む態度をとっていた安倍首相は、今月18日参議院での公明党山口代表の所信表明に対する代表質問には、従軍慰安婦問題については「筆舌に尽くしがたい、つらい思いをされた方々のことを思い、非常に胸が痛む。この思いは歴代首相と変わらない」と述べ、また、中国や韓国などから問題にされている歴史認識の問題についても「わが国はかつて多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して、多大の損害と苦痛を与えた。その認識は安倍内閣も同じで、これまでの歴代内閣の立場を引き継ぐ考えだ」と、これまでの態度とは一変して、過去のアジア諸国などへの侵略や人々への迫害を認めるような答弁をしました。
 ダブルスタンダードのような気もします。誠意がなければ言葉を信じてもらえません。「国のために命を捧げた英霊に哀悼の誠を捧げ、平和への誓いを改めて表わすため」ならば、毎年8月15日に第二次世界大戦の戦没者追悼式が行われていますし、千鳥が淵戦没者墓苑もあります。私が子供の頃は、「天皇陛下に召されたら喜んで戦地に行き、天皇陛下に命を捧げよ、戦死すれば靖国神社に神として祀られる。こんな名誉なことはない」と云われました。靖国神社は国民を戦争に駆り立てる道具であったのです。靖国神社参拝にこだわることで歴史認識が問題にされるのです。首相は参議院での発言を形に示すために、以前から提唱されている無宗教の全戦没者霊園の建設を進めるべきだと思います。
                                                                  大西 五郎