よみびとしらず。

あいどんのう。

7月3日〜16年8月5日夢からの引用

2017-07-03 08:05:41 | 夢日記
11階だての白い灯台に、わたしははいった。

白い灯台のなかにはいると、そこにはやさしい笑顔のおじいちゃんがいた。上へとつづく螺旋上の階段がさまざまなところにある。いろんなたくさんのひと(それは主に女性)がその階段をのぼっていくけど、わたしは誰かがのぼっている階段にはのぼる気にならず、それらは避けてべつの階段を探していた。階段のある部屋はどこも明るく、蝋燭の炎がゆらゆらと赤く揺れていた。しだいに階段をのぼる道ではなくて、奥へ奥へ続く道をひとり駆けていった。

どんずまりに暗くて大きな空間があり、その向かって左手に古いお社があった。老夫婦がその神社の世話をしていて、そのうちの翁は灯台にはいったときに見かけたおじいちゃんだった。わたしはふたりに許可をえて参拝をさせていただいた。日の射し込まない薄暗い空間のなかで、神社だけがほのかに白く明るかった。
かしわ手を二回うち、お参りする。
すると前方からものすごく冷たい風が吹いてきた。「目をあけるな」という誰かの声が聞こえたので、目はあけない。どこかからふとミルクのにおいがした。
たくさんの気配がそこから去って行った。お葬式が終わって本家に集まっていた喪服のひとたちが家路につく、そんなイメージがあった。

ふいに、あけてはいけないと言われた目がうっすらとあいた。目の前にやさしい笑顔のおじいちゃんが凍りついて立っていた。
すぐに目を閉じ、でももう開けてしまったのだからとそおっと少しずつ目を開けた。

目の前にいたおじいちゃんはもういなかった。
目をあけるとすべては終わっていた。その場所は元のあるべき状態に戻り、そこにあったはずのミルクもなくなっていた。
薄暗かった部屋はよく晴れた日の昼間の公園ように明るく、広く、ただの何もない空間となっていた。

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