よみびとしらず。

あいどんのう。

救い主と女性

2018-09-21 17:33:35 | 夢日記
とあるところに救い主とその救い主を蘇らせた女性がいた。

蘇った救い主はその後たくさんの人たちを救うこととなり、救い主を蘇らせた女性は生涯ただひとりの従者として、ずっと救い主のそばにいた。

長い長い放浪の末に、救い主の寿命も尽きるころ、救い主はその女性に対して最後にこう言った。

「これで…貴女の罪は少しでも赦されただろうか」

その言葉をきいた彼女はこう言った。

「私は罪など犯してはおりません」

それでようやく気がついた。
救い主が本当に救いたかったのは、ずっとそばにいたこの女性だったこと。しかし救い主は、彼女を救うことはできなかった。

わたしは気付くのが遅すぎた。

救い主は目を閉じながらそう思い、そのまま息を引き取った。彼女は救い主を看取ると遺体を燃やして海にまき、その一部は烏に食べさせた。そしてまた次の救い主を探さんと、街につづく道へとひとり歩いていった。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿