天の川は星の巡りとなり 鹿はネコとなり
女の子は女性になった
白いネズミが走っている
くしゃみをしてこぼした黒色の水たまりから
赤い月が昇った
番人の龍は暇そうにとぐろを巻いている
そこから現れた白蛇がネコを追いだした
白いネズミの天下となった
ネコは赤い月に棲みつき、ねている
白蛇を叱ろうとした龍を取り囲んだウサギを女性が抱きしめて
龍は風となりその地を去った
いつまでも海を眺める女性にウサギは云った
「あちらにもどられてはいかがですか?
もう、十分でございましょう」
女性は口を閉ざしたまま海をみている
その目からあふれた涙から、天の川はうまれた
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