よみびとしらず。

あいどんのう。

かみなづき

2018-11-01 11:44:07 | 散文
もういやだ聞きたくない顔も見たくないと
目を背けた太陽の子に差し伸べられた手は誰の手か?

暗闇から伸びたその手をつかもうとする太陽の子に
必死でしがみつくキツネの子
周りはテキに囲まれて
トリはその中に怪鳥を送り込む
故郷(ふるさと)に似た島国に怪鳥はなにを思うのか
水の調べに怪鳥は癒されて女神は本来の姿を取り戻す

暗闇に続く坂道に
取り残されたのは誰かの欠片 希望の在処
満月の日に欠けたもの二つ
それの起こった十字路から
満ち足りた月は雲ひとつない孤独な夜空へと昇っていった

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