仕事場のバイク置き場には乾燥機があって、配達から帰ると、そこに濡れた合羽や防寒着を入れて乾かします。
翌朝も出勤した時に、誰かが機械のスイッチを入れ、出発するころまで温めます。寒い日でも、とりあえずは着た瞬間に冷たくないので、とても助かります。
さてその機械は、単調な仕組みのように思えます。昔の洗濯機の、手でひねるタイマーと同じようなタイマーがついていて、それを回すことでスイッチが入ることになります。
自分も割とスイッチを入れる方で、今朝もタイマーの状態がどうなっているかをよく確かめずに、半分ほど回しました。その時、近くにいた人が、(自分も回したのに)**さんは、なぜ回したんだろうと思ったんだそうです。
それぞれが、さぁ、出発という段になって、衣類は何と冷たいまま! 出発が最後になった自分がバイク置き場に行った時、その少し前に行った人が、
「**さーん、大変ですよ。冷たいままです。きっと誰かが止めたんでしょう」
「えー。おかしいな。おらも回したったけどな」
「あー、じゃぁそのせいだ。その前にぼくが回していたのにー」
タイマーの位置をよく見もせずに半回転させたことで、0分の位置のすぐそばにいってしまったようです。
「あー、悪い悪い。ゴメンしてけれー。年寄りが何かしたら、そのあとでおかしいことしてないかなって、確認してくれー」
「だどもよぉ、このこと(冷たい防寒着を着ることになった不運)が、今日の厄落とし?だと思うことにするべ。これで、今日の「難」を逃れることができるってもんだ」
「**さん、何ですか、その理屈! さっぱりワケわかんないっ」
屁理屈言う前にあやまったから、勘弁してね。
それにしても、冷たい防寒着を着た時の、何とも言えない気分。今日は、途中から大荒れの天気となり、今シーズン一番かと思えるような、大変な日でした。たぶん、暫定一番(苦笑)。明日すぐ、その座を明け渡すことになりそうです。