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歩留まり

2024-01-19 | 日記

 歩留まりって言葉を、自分の日常で意識することはありますか? と書いていながら、「歩留まり」という言葉を辞書で引いたことはありません。だから勝手な、もしかすれば独りよがりな理解で使っているかもしれないのですが…。

 

 2023年産米は、精米の際の歩留まりが少し悪いんです。これがどういうことを言っているかといえば、いつもの感じで精米すると、米ぬかが多く取れてしまって、出来上がりの白米の量が少ないということ。

 お米は、実際に穂が出て実るまでの天候や肥料分によって、米ぬかの層の厚さに違いが出ます。充実した米粒となった年は、米ぬかの層が薄く、こんな時は、精米時の減り具合も少ないです。そしてこういうのを、歩留まりが良いと表現します。

 通常、精米すると大体一割は減ります。10キロの玄米は、白米9キロと米ぬか1キロに分かれるということです。歩留まりは90%。これが、良い年は91%。2023年産は89%(すべて大体の数字です)。でも、この差は決して小さなものではないです。玄米10キロが9キロから8.9キロに減ってもさほどでもない気がしますが、10キロの白米を確保するために、必要な玄米は11.1キロから11.24キロ。

  おいおい、新年早々、話がセコ過ぎるんじゃないか? もっと大らかに行こうぜ。

 

 ハイハイ、本当にそうでして、書きたいのはこのことそのものではないんです。ただ、自身の身近な例として、ちょっと紹介してみただけです。

 

 それで結局、何を言いたかったのか(笑)?

 結婚披露宴、自分たちのころには仲人さんがいたものです。本来の意味での?仲を取り持ってくれた人ではなく、「頼まれ仲人」と言って、形式上その役目をしてくれる方がいたものでした。

 披露宴で新郎新婦が紹介されるわけですが、多くの人はまぁ、一生のうちで一番褒められた場面じゃなかったでしょうか。傍で聞いていて、照れ臭くなるほどでした。

 で、現実に結婚生活が始まると、いろいろと見えてくるものがある。仲人さんの紹介通りじゃないですよね(笑)。あるいは、恋愛時代に猛烈に舞い上がってしまって、相手のすべてが良く見えていたのが、少しずつそれ以外の面も見えてきて、あららと思うこともあるかと思います。

 こういうのも、たぶん「歩留まりが良い、悪い」といった言い方はしないと思いますが、まぁ、「歩留まり」と考えてよいのではないかと思います。でも何であれ、歩留まりがあるのは当たり前。だから、歩留まりがあまり悪くならないように気を付ければ良いだけのことだと思います。目標を高く持てと言われるのも、もしかしたらそんなことも理由のひとつだからなのかもしれません。

 

 ところで、歩留まりはお互い様ですね(笑)。自分ではそう思っていなくても、さまざまな角度からとらえられたら、きっとそうだと思うんです。そう思ってりゃ、間違いない(笑)。

 これらの写真が、歩留まりと関係があるのかどうか…。たぶん無い。シロクロード?

 近くのスキー場、遠くのスキー場の明かりが見えます。素敵な週末になりますように。

 一尾の大きな魚。ひと塊のブロック肉。何本もの木材。それらを無駄なくいくつもの商品に切り分けられる人は、腕の良い職人と言えましょう。歩留まりの良い人とは言わないでしょうが、しいて言えば、歩留まりの良し悪しという言葉も浮かんできそうです。

 

 


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