昨年秋、農繁期がとりあえず一段落したころ、熱が出て例の病気にかかったことが分かりました。その頃の累計を県の人口と照らし合わせると、すでに県内人口の約5人に一人はかかったようでした。
連日のように大騒ぎとなって、多くの人がチクッとやったのを、自分では一回もしませんでした。ですが、かかった時に、やっておけば良かったなーなどと悔やみはしませんでした。今でもそうです。
さまざまな「副反応」や後遺症についてネットで見聞きする度、いろんなことを思います。でもそれを口にすることはためらわれました。なぜって、相手の人がチクッとしていたら、自分の話すことは心配をあおるなにものでもないのですから。
けれども、自分がかかってからは、何人かの方に思いを伝えたことがあります。もちろん、自分がかかったことも話します。何事につけ、人は同じ(ような)立場になった時、相手の話に耳を傾ける態勢ができていくのではないでしょうか。もしかしたら、以後チクッとするのを控えるきっかけにしてもらえるかもしれません。
かかったことの後遺症。チクッとしたことの後遺症、そのどちらであれ、人はこれまでに無かった何かを得てしまいました。そういう意味では自分でも、体内に何かを抱え込んだのだろうと思いました。それは時限爆弾なのか、不発弾なのかよくわかりません。似たような気もするし、違っている気もします。でもどちらでも大差ないかなとも思います。だって、慣れ親しんだこの場所と、いつかは必ずさよならしなければならないわけですから…。
それでも、未来ある若い人や子どもたちには、チクッしてほしくはないですねー。切にそう思います。もちろん、誰についてもそう思うのですけど、考え方は人それぞれなので、どうこう思ってもしょうがありません。
今日は一日じゅう雨。今なお比較的強い雨が降っています。回復は明日の午後になりそうです。今日用事を足すことがあって、車を走らせました。すべての田んぼが耕起が済んでいるかと思ったら、何か所かまだの所がありました。田んぼにはたくさんの水が溜まっています。雨が止んだらすぐ耕起、とはとうてい思えないほどに。そして、実際無理なのです。雨が少しでも早くやみますように。その後好天がずっと続きますようにと、こころから思いました。
「いつかは必ずさよなら」などと達観したようなことを書いていながら、でも日常はこんなこと(思い)です。人ってそんなもんじゃありませんか? あっ、みんなにかぶせるような言い方はダメですね。おれって、そんなもんですと言い直します(笑)。あっちへフラフラ、こっちへフラフラ。
「回復は明日の午後になりそう」と書いた空模様は、一向にそうならず、今なお続いています。今日は三日目! こんなにも雨が続いたのは、ずいぶん久しぶりのことです。このタイミングでとは、何とも言葉に詰まります。田んぼに水がとても溜まってしまいました。
そして今日は気温も上がらない予想。最高気温の予想は9度です。ハウスの中の苗も、伸びが止まってしまいました。家の中、もちろんストーブをつけています。コタツもです。ストーブの灯油タンクにまた補給してしまいました。