農水省は、国が輸入した小麦を製粉会社に売り渡す平均価格を前期比17.3%引き上げると発表しました。
北米での不作が国際相場を押し上げたことが主な要因だそうですが、ロシアのウクライナ侵攻で今後も上昇する公算が大きいということです。
国が税金を使って輸入した小麦の値段を国際相場が上がったからといって、簡単に引き上げるのは疑問です。
ただでさえ石油価格が高騰して、軒並み生活必需品の値上げが続いているのに、それに便乗するかのように簡単に政府払い下げの小麦まで値上げするとは、どういうこちゃ!
民間が四苦八苦してる最中なら、せめて政府が売り出すものくらい値段を据え置くか、むしろ引き下げるくらいのことを考えられんのだろうか。
コロナ対策には、無為に積み上げた予算で人気取りをしてるのに…。
日本の給与が、欧米に比較して30年間も上がってないことが巷の話題になってるのに、その改善策もなく、上がるもんは仕方ないだろうという感じで引き上げてくるのは、民間企業ならいざ知らず、国のやることなんだろうか。
高騰するガソリンなどは補助金を出したりしてるけど、石油利権を貪る族議員や外国籍の元売り会社からの圧力でやってるだけじゃないの?
それに、未だにトリガー条項を使おうとしないのはなんでナン?
ガソリン価格が3カ月連続で1ℓ160円を越えたら、揮発油税などを引き下げるという特別措置を使わないのはおかしいだろ。
今、ガソリンは170円を越えちゃっているんだから要件は満たしているはずなのに…。
政府は、価格がさらに上がったら25円まで補助金を増やすと言ってますがトリガー条項では、上記の特別措置でいうと旧暫定税率分の25.1円を減税するというもので25円の補助金というのは、これに相当するものです。
それなら、なぜトリガー条項を使わないのでしょうか。
一つは、ガソリンなどの揮発油税を引き下げるようなことはしたくない(戻す時に国民の反発を食うからか)。
もう一つは、補助金という名目にすれば国民受けがいい(政治家はやってるなと言われたい)てなことでしょう。
政治家に媚を売る無駄に頭のいい官僚たちの考えつきそうなことで、それを美味しいと思う無能な政治家たちが蔓延っているからか(財務省としては、どんな税金も手放したくないんだろう)。
小麦の値段を上げる前に、倉庫に大量に眠っている米を放出したらどうでしょうか。
米粉で作ったパンをじいちゃん大好きでSCにいくと必ず購入してるんだけど、非常時には米を低価格で市場に放出して物価の安定を図れば…。
高い小麦粉で作った旨くて高いパンを買える人は、それを買えばいいしね。
倉庫に眠らせておくだけの備蓄米ではないはずでしょう(5年経ったら人が食えなくなって、肥料用に払い下げているんだから)。
そんなことも、よう考えんのかしらね。
2020年3月に政府備蓄米は100万トン(備蓄量が決められている)、民間在庫が約280万トンもあるらしく、政府備蓄米は米価への影響を避けるために基本的には主食用としては販売されていないそうです(つまりJAなんかの企業の儲けを手助けするためですね)。
ということは、小麦粉の値段が上がって、米が重要視されると民間在庫の処分を考える企業や業者が高値で売り出すということもありえますね。
オイルショックの時にトイレットペーパーを倉庫に隠して「トイレットペーパーが品薄になる」という嘘の情報を流し大儲けした業者の真似をするような守銭奴がいるかもね。
それにエネルギー資源でも、日本近海に大量に埋蔵されていると言われるメタンハイドレードの採掘も進んでいないのはなぜなの?
いつまで輸入オンリーの石油に頼っているんだろうか?
どうしても国産エネルギー資源が必要なら、多くの税金を使って開発したって国民は嫌とは言わないよ。
国産のエネルギーを開発されちゃ~困る人たちが、政治家の回りにウヨウヨいるんでしょうね。
つまりエネルギー資源の利権を巡って守銭奴さんたちの闘争があるから、国民のためにはちっともならないことばかり続いているんじゃないの?
どれもこれも、一握りの大儲けしたいキリギリスさんとその甘い汁を吸おうと群がる蟻さんが結託して、新資源開発を遅らせているんだろう。
だから今、突然のエネルギー不足にアタフタして、なんの解決策も立てられない脆弱な日本政治が、現実に国民の目に晒されているという訳です。
あ~、情けなや~。