今日、国会が閉会します。
安倍首相の「消費増税延期」という決定により、野党は「公約違反とアベノミクスの失敗」を口実に「内閣不信任案」を国会に提出します。
多数をもつ自・公はこれを当然否決して、国会は終了…。
そして、7月の参院選を目指して各党の選挙戦が始まります。
安倍首相は、「消費増税延期なら国民に信を問うべきだ」と「衆院解散」を匂わせていた麻生財務大臣を膝詰談判で説得し「消費増税延期」と「参院選のみ」を納得させました。
と言っても麻生さんの狙いは、取りあえず反対意見を出して、選挙後の自分の党内での影響力確保を示していたにすぎません(多分)。
「消費増税」の延期については、野党も以前から言ってたことで選挙戦では「その理由」に議論が集中するでしょう。
安倍さんは、伊勢志摩サミットを利用して「世界経済の危機だから」という根拠づくりにまい進し、野党は「アベノミクスの失敗」を全面的に打ち出していくことでしょう。
「消費増税延期」が今後の日本の財政運営にどんな影響を与えるのか、今はだ~れも分りません。
分っているのは、このままでは社会保障費は削られる一方で、財政出動による国債発行で国の借金は増え続けるということです。
「アベノミクス」の最大の失敗は、金融緩和による円安で輸出大企業を儲けさせ、労働者の給与が上がり、雇用も拡大して、消費活動が活発になるという狙いが、大企業の「円安による利益は一過性のもの」という理由づけで内部留保を増やしただけ、雇用は多少増えたものの、その多くが賃金の安い不正規雇用で賃金格差を広げてしまったことです。
デフレ傾向は、ちっとも収まる気配を見せず、中小企業は円安による輸入原材料の値上がりと製品価格をそれほど転嫁できない狭間で四苦八苦しています。
原油安で化石エネルギーは安くなりましたが、再生可能エネルギーの拡大には逆行することになり、なおかつ福島原発事故の収拾もついていないのに安倍政権は「原発再稼働」を推進しています。
沖縄では普天間基地の辺野古移転が完全に暗礁に乗り上げ、それに加えて米国軍属による女性殺害遺棄事件で日米地位協定の改定が叫ばれています。
安倍さんにとっては最悪の状態なのに「伊勢志摩サミット」後のオバマ大統領の「広島訪問」を評価されて、内閣支持率は上昇という何だか分らない国民意識が働いています。
虚偽で塗り固められた安倍政権を野党は、選挙戦でどうやって批判して行くのでしょう。
ただ、批判するだけでは周到な安倍さんのやり方には勝てません。
自分たちは、どんな日本にしていきたいのか…。
どんな政策で国民を引っ張って行くのかを明確にしなければ、国民は何となく自民党候補に票を入れてしまうでしょう。
参院で自公合わせて3分の2を獲ったら、安倍さんは一気に改憲にコマを進めることでしょう。
日本を近隣国の脅威から守るための改憲だけならいいのですが、それに付随して国民の権利を侵すような項目や政府が国民を縛り付けてもいいような改憲も同時に行われるようでは困ります。
安倍さんをこれ以上暴走させないためには、野党が団結して「国民に将来を託せるという思い」を抱かせなくてはならないでしょう。
安倍首相の「消費増税延期」という決定により、野党は「公約違反とアベノミクスの失敗」を口実に「内閣不信任案」を国会に提出します。
多数をもつ自・公はこれを当然否決して、国会は終了…。
そして、7月の参院選を目指して各党の選挙戦が始まります。
安倍首相は、「消費増税延期なら国民に信を問うべきだ」と「衆院解散」を匂わせていた麻生財務大臣を膝詰談判で説得し「消費増税延期」と「参院選のみ」を納得させました。
と言っても麻生さんの狙いは、取りあえず反対意見を出して、選挙後の自分の党内での影響力確保を示していたにすぎません(多分)。
「消費増税」の延期については、野党も以前から言ってたことで選挙戦では「その理由」に議論が集中するでしょう。
安倍さんは、伊勢志摩サミットを利用して「世界経済の危機だから」という根拠づくりにまい進し、野党は「アベノミクスの失敗」を全面的に打ち出していくことでしょう。
「消費増税延期」が今後の日本の財政運営にどんな影響を与えるのか、今はだ~れも分りません。
分っているのは、このままでは社会保障費は削られる一方で、財政出動による国債発行で国の借金は増え続けるということです。
「アベノミクス」の最大の失敗は、金融緩和による円安で輸出大企業を儲けさせ、労働者の給与が上がり、雇用も拡大して、消費活動が活発になるという狙いが、大企業の「円安による利益は一過性のもの」という理由づけで内部留保を増やしただけ、雇用は多少増えたものの、その多くが賃金の安い不正規雇用で賃金格差を広げてしまったことです。
デフレ傾向は、ちっとも収まる気配を見せず、中小企業は円安による輸入原材料の値上がりと製品価格をそれほど転嫁できない狭間で四苦八苦しています。
原油安で化石エネルギーは安くなりましたが、再生可能エネルギーの拡大には逆行することになり、なおかつ福島原発事故の収拾もついていないのに安倍政権は「原発再稼働」を推進しています。
沖縄では普天間基地の辺野古移転が完全に暗礁に乗り上げ、それに加えて米国軍属による女性殺害遺棄事件で日米地位協定の改定が叫ばれています。
安倍さんにとっては最悪の状態なのに「伊勢志摩サミット」後のオバマ大統領の「広島訪問」を評価されて、内閣支持率は上昇という何だか分らない国民意識が働いています。
虚偽で塗り固められた安倍政権を野党は、選挙戦でどうやって批判して行くのでしょう。
ただ、批判するだけでは周到な安倍さんのやり方には勝てません。
自分たちは、どんな日本にしていきたいのか…。
どんな政策で国民を引っ張って行くのかを明確にしなければ、国民は何となく自民党候補に票を入れてしまうでしょう。
参院で自公合わせて3分の2を獲ったら、安倍さんは一気に改憲にコマを進めることでしょう。
日本を近隣国の脅威から守るための改憲だけならいいのですが、それに付随して国民の権利を侵すような項目や政府が国民を縛り付けてもいいような改憲も同時に行われるようでは困ります。
安倍さんをこれ以上暴走させないためには、野党が団結して「国民に将来を託せるという思い」を抱かせなくてはならないでしょう。