<リマの同点ゴール!!>
アルビレックス新潟VS東京ヴェルディ1969
新潟スタジアム(ビッグスワン)
結果:1:1(ドロー)
川崎戦で4連敗目を喫してから2週間が経過した。
その間に、アルビはチームを建て直すべく、十日町でミニキャンプを張り、さらに今週は練習を全て非公開にして、ヴェルディ戦へ体制を整えてきた。
結果は、1:1のドローで、お互いに勝ち点1を分ける結果となった。
この試合を観戦して、サッカーと言うのは本当にメンタルな部分が大きいと思わざるを得なかった。
前半、アルビは三つのアクシデントに見舞われた。
一つ目は、試合開始早々にこぼれ玉を拾われて右サイドからペナルティエリアをえぐられ、右ポストサイドからマイナスのクロスを返されたとき、荻村がワシントンに対してファールを犯した。
イエローカードを切られて、PK。ワシントンは難なくPKを決めて、ヴェルディは先取点をゲットした。
二つ目は、勲が負傷?して早々に青野への交代カードを切らざるを得なかった。
三つ目は、審判のジャッジ。
ジャッジそのものは正確だったのかも知れないが、アルビに不利過ぎた。
試合開始早々の失点だったし、まだ時間があるから自分たちのサッカーをやろうと気持ちの切り替えれば良かったのだが。
しかし、連敗を止める重い課題を背負った試合で先取点を取られて気持ちが動揺、さらに審判のジャッジにいらいらが募って、自分たちのサッカーを見失っていた。
こんな時、山口がいてくれればと本当に思った。試合の流れを読んで、チームを落ち着かしてくれたと思うのだ。
今日のアルビは、システムを大幅に変更して来た。
3トップは、エジ、ファビ、リマとブラジルトリオで固めた。
3バックに4人の中盤、そしてゴールマウスを守るのは木寺だ。
昨シーズン、なかなかチームのパフォーマンスが上がらない中、反町監督は同じシステムへ変更して、降格争いから抜け出した。
さて、今日はだったのだが。
助かったのは、先取点を取ったあと、ヴェルディがチンタラサッカーをしてくれたことだ。
アルビの動揺を見透かして、かさに掛かった攻めをして来なかったように感ずる。
オイオイ、今から時間稼ぎかいと思わせるプレーさえ見せてくれた。
先取点を取られた後、後ろの方で「こりゃ、ヴェルディの足が止まらないとサッカーにならない」と言う声が聞こえた。
その通りで、チンタラはしていてもパス回しからの突破は、さすがにヴェルディではあった。
さて、足が止まる時間帯は以外に早くやってきた。
前半の残り時間が見えた頃、アルビの速い攻めが通じ始めた感じがした。
そして、前半のロスタイム、ブラジルトリオのパス回しから、リマが同点ゴールを叩き込んだ。
これで、良い流れで後半へ入ることができた。
後半は、3トップに中盤が絡んで、魅力的な攻撃ができるようになった。
そんな中で、エジの突破をファールで止めた上村が2枚目のイエローをもらって退場となった。
残り時間は30分以上も残っているのに、ヴェルディは10名で戦う事になった。
そうなると、アルビは押せ押せムードで、勝ち点3を目指して、攻撃を続けた。
だけど、攻めあぐねた。
相手は、守ってカウンターが基本だから、ワシントンを残してアナグマの様に守りを固める。そうなると、アルビは攻めあぐねた。
逆に前掛かりになった後、ボールを失って、危険なカウンターを何回も食らった。
ここが調子の上がっていないチーム事情を表しているのだろう。
もっと、シンプルにボールをはたいて、シュートまで持って行くリズム感が無かった。
試合が終わって、ゴール裏へ挨拶に行った選手達へ、拍手と共に「シュート打て」のコールが起きたのが今日の総括と言えるだろう。
サッカーそのものは、ボトムを抜け出しつつあると思える。
ブラジルトリオの3トップは、攻撃の新たな可能性を感じさせたし、ここへ2列目が有機的に絡めば、もっと勝負ができるはずだ。
自信を持って、「あきらめない」「ひたむきな」新潟のサッカーを表現すれば、自ずから結果は付いてくるはずだ。
<PKの判定に、納得の行かない荻村が執拗に審判へ抗議--直樹が止めに入った>
<エジがゲットしたファールにFKを蹴るリマ--バーに当たる惜しいキックだった>
<しかし、壁はヴェルディとアルビの記念撮影の様だ>
<今日のジャッジはブーイング続き!!--ガードマン同行で引き上げる審判>
<ゴール裏の様子--今日の為に3枚の段幕が張られた>
<試合が終わって、ベンチで江尻コーチと話し込む反町監督>
それだけに勝ち点3がほしかったですね。