まったり風景

アルビレックス新潟のゲーム画像と、散歩写真+戯言のブログです。

横浜戦追伸

2005年10月23日 | アルビレックス新潟


黄色のジャージを着たGKは木寺である。
だから写っているピッチはアルビのペナルティエリアに他ならない。
でも、アルビのフィールド選手は誰も写っていない不思議な写真。


これは、前半終了終了間際のマリノスのセットプレーの様子だ。
アルビは、マリノスがキックを蹴ると同時に最終ラインを上げてオフサイドトラップを仕掛けた結果、不思議な写真となった。(下段に写った後ろ頭は多分反町監督)
一試合に一回しか使えない手段なのだが、あのピンチに勇気を持って良く使ったと思う。
木寺と打ち合わせをしていたのか分からないが、TVでは木寺の驚いた様子が映っていたのは笑ってしまった。

撮影しようと思って撮影した訳ではない。
夢中で切ったシャッターが、偶然の場面を記録していた。


横浜Fマリノス戦雑感

2005年10月23日 | アルビレックス新潟

<ビッグスワンの大型ディスプレイに表示された「ばんがろう!新潟」の文字>


今日10月23日は、昨年発生した新潟中越大地震から一年が経過した日である。
あの日、私は冷蔵庫に寄りかかって夕食の準備をしていたカミさんと話をしていた。
午後6時前に、がつんと突き上げる凄い揺れが来て、私は冷蔵庫に押された。
一瞬、何が起こったのか理解できなかった。
慌ててガスを消して、家族の無事を確認して、TVでどこが震源地か確認した。
程なくTVへ映し出された震源地は、何と私が生まれ育った魚沼地方。
実家へ電話を入れたが、全く通じない。
何とか妹と連絡が取れて、実家の様子を見に行ってもらって、両親の無事を確認できた時は、本当にほっとした。
古里へ帰省すると、山古志村ほどではないが、まだまだ地震の傷跡が残っている。

地震の犠牲者への黙祷から始まった昨日の試合は「がんばろう!新潟」が凝縮された試合だったと感ずる。


<セットプレーでファインセーブをしたGK木寺>

昨日録画したビデオで、もう一度試合を観戦した。
ライブの試合も、録画の試合も、どちらを見てもあれだけ押し込まれて良く勝ち点3をゲットできたと思わざるを得ない。
新潟はやっとボールを前線で回せるようになった前半終了前のワンチャンスを、華麗なワンツーで横浜のDFラインを突破することができた。
横浜は、あれだけ正確なクロスを多々供給しながら、最後の詰めでゴールが割れなかった。
岡田監督が「選手は良くやった、悪くない」とコメントしていたが、まさにその通りだった。
アルビが0:3で負けても不思議では無いパフォーマンスを発揮していた。
最後は、「勝つんだ」と言う気持ちの強い方に勝利の女神が微笑む。
スタジアム全体が「がんばろう!新潟」に集約された結果だと思う。


<反町監督の指示を受けるリマ>


<藤井のうれしいJ1デビュー!!>


<試合終了を見据えてボールキープをするエジ>


<ゴール裏に挨拶を終えて凱旋するアルビの選手>


<珍しくメインアウェー側へも挨拶>

プレーが切れたとき、反町監督がリマを読んで、ホワイトボードを示して指示を与えている場面に出くわした。
そこまでやるのが、反町サッカーの神髄なのだが、本当に徹底していた。
反町監督とすれば昨日の試合は、プラン通りに勝てた試合だっただろう。
TVのインタビューではにかんだ中に、嬉しさが見て取れる表情だった。

DF藤井がJ1デビューを果たした。
昨年、広島ユースから新潟へ入団。
昨年入団した新人選手としてはトップを切ってJ1デビューを果たした。
DF陣は怪我人が相次ぎ、直樹の視力低下と言うアクシデントで出番が回ってきたが「これで終わりではない、出発点だ」の言葉通り伸びて欲しい。

試合が終わって、選手はいつものとおりバックスタンドアウェー側から挨拶に回った。
よほど嬉しかったのか、いつもは来ないメインスタンドアウェー側まで挨拶に行った。



<横浜Fマリノスのサポーター>

トリコロール色に染められたマリノス応援席は華やかさを感じた。
どことは言わないが、サポーターの灰汁が強すぎるチームがいくつかある。
それとは対照的に、マリノスサポーターは「浜っこ」と言う言葉から来る、爽やかさを感じさせた。


<選手では無くスポンサーボードに注目>

昨日、ビッグスワンでアンケートが配られていた。
アルビの下敷きがお礼なのだが、大人しか駄目という不思議なアンケート。
子供に下敷きが欲しいとせがまれて、アンケートを受け取った。
内容は、スポンサーのボードに関するものだった。
最初、アンケート内容を理解できなかったのだが、試合が始まったら納得した。
スペインリーグなどを見ていると、バックスタンド側のスポンサーボードが定期的に入れ替わる。
昨日、それと同じ仕組みが、ビッグスワンにも導入された。
上の写真は、ボードが全て「CANON」になったときの様子だ。
プレーが切れる度に、ボードが忙しく入れ替わっていた。
ただこの方式は、ライブ観戦していると、余り効果を感じない。
90分間ピッチを凝視しているから、ボードなど見ていない。



<警備員同行で引き上げる審判>

前節に続いて審判は警備員同行で引き上げた。
最近、審判に対するブーイングはビッグスワン名物になりつつある。
少しはホーム寄りに笛を吹いてよ。Hi








横浜Fマリノス戦

2005年10月22日 | アルビレックス新潟

<エジのシュート 虎の子の一点だった>

アルビレックス新潟VS横浜Fマリノス

新潟スタジアム(ビッグスワン)

結果 1:0(勝ち点3ゲット!!)

試合が終わって4時間が経過しようとしているが、まだ興奮から覚めない。
今日の試合は、新潟らしい「直向きな」「諦めない」サッカーを90分間ピッチの上で表現し続けた。
王者マリノスに勝ったとかを超越した、すばらしいサッカーだった。
例え、この試合が敗戦となったとしても、拍手を送られずには居られない試合であった。
私に取って、今シーズンのベストワンに上げたい。

昨年の10月23日夕方、新潟中越地方は未曾有の大地震に見まわれた。
あれから一年、まだまだ大地震の傷跡は癒えていない。
今日は、被災地の人に元気を出してもらいたいと、上野と野澤が被災地の皆さんをビッグスワンへ招待をした。
キックオフ前には、4万人の観客が黙祷を捧げ、ビッグスワンは一時静寂に包まれた。
さらに、今日は「ローソンサンクスデー」。
試合前に、新潟県内のローソン各店の店長や店員の皆さんが、メインスタンド前に整列。
代表の方が、魂のこもった、すばらしい激励をしてくれた。
最後にアルビのコールリーダーが「声援、拍手は大きく、ため息は少な目、頑張って応援しよう」と活を入れた。
そして、今日の対戦相手は、昨年のリーグチャンピオン横浜Fマリノス。
今日は、アルビの選手もサポーターも、モチベーションが弥が上にも上がる条件が整っていた。

私が、ベストワンに上げた試合と言っても、試合の流れは王者マリノスの圧倒的な力で最後までねじ伏せられ続けた。
だから、試合のほとんどはアルビ側のピッチで展開された。
試合開始早々は、前線にボールを運ぶことすらできず、エジが一人で孤立した状態が続いた。
だが、最後までと途切れることの無かった集中力、良いサッカーを魅せるのだというモチベーション、そしてサポーターの後押し。
スタジアムの中では、選手とサポーターが一体化し、魂のこもったサッカーを作り上げていった。

だから、これだけの良いサッカーをしていて、勝利の女神が微笑まない訳がない。
前半の試合終了が見えてきた辺り、攻めあぐねる横浜に少し疲れが見えてきた。
そんなワンチャンスにリマ、エジ、リマ、エジのパス交換からエジがシュート。
ボールはGKの横をすり抜けて、ゴールポストに当たってゴールインした。
先取点をゲットしたからと言って、後半の流れがアルビに傾いたわけではない。
先取点を取られたマリノスは、死にものぐるいで襲いかかってくる。
前節、横浜は後半から大島と山瀬を入れて、王者のサッカーがよみがえった。
同じ様に、後半から大島と山瀬を入れてきた。
しかも、横浜のCKと言う絶妙のタイミングだった。
だが、それでもアルビの集中力は途切れなかった。
再三のピンチを切り抜け、最後はパワープレーを仕掛けてきた王者に食らいついて、虎の子の一点を守り切った。
長い長いロスタイム4分が過ぎて試合終了の笛を聞いた。
ビッグスワンが、地響きの様な歓声で揺れた。
ついについに王者横浜Fマリノスから勝ち点3を奪い取った。
昨年の勝ち点3は、1.5軍のマリノスが相手だったが、今日は正真正銘の横浜Fマリノスから勝ち点3を奪い取った。
いやー、サッカーって、本当に面白い。

ハーフタイムに、被災地から試合に招待された子供達がピッチを一周した。
その時見せた満足そうな笑顔が忘れられない。
最後に、新潟中越大地震で亡くなられた方々に、改めて哀悼の意を捧げます。



<すばらしい激励をもらったローソンの皆さん>


<コールリーダー ハマイチ氏の活>


<セットプレーであわやゴールを、ヘディングで防いだリマ>


<マリノスのセットプレー だが、今日のアルビは集中していた>

東京V戦雑感

2005年10月16日 | アルビレックス新潟


昨日の試合は反町監督曰く「目が点になるようなPK」で始まった。
PKはワシントンに対する荻村のファウルが原因だ。
ライブ観戦では、東京Vのボールホルダーを見ていたので、荻村のプレーが分からなかった。
後で、ビデオを見たら、クロスに反応したワシントンを荻村が抱え込んでいた。
その直後、二人がピッチに倒れ込んだ。
ワシントンのユニフォームをつかんで倒したようには見えなかったが、審判の位置から見るとファウルに見えるのだろうな。
納得の行かない荻村は、イエローを切られた直後にチームメイトが止めに入るほどの執拗な抗議をしたが、試合が終わった後も抗議をしていた。
上の画像はその時の様子だ。本当に納得がゆかなかったのだろう。
ただ、二人のマッチアップはPK以外は荻村の完勝ではあった。





昨日の試合は、連敗をストップできるかどうかの天王山だった。
結果は、ドローではあったが勝ち点1を上積みして、悪いイメージは取りあえず断ち切れたのではないだろうか?
アルビのゴール裏には、ポイントとなる試合では手書きの段幕が掲げられる。
昨日は、選手もサポーターも最後まで集中していた。




サッカーに「もし....」はない。
だけど、後半ゴール前から蹴ったリマのFKは本当に惜しかった。
軌道は狙った通り、しかしボールはバーとポストの角に当たって跳ね返ってしまった。
セットプレーの数はかなりあった、1本でも決まっていればだった。
画像は、リマのFKで作った壁の様子。
リマの足下を隠すためか、アルビの選手が膝立ちで壁に入っている。
何だか、記念撮影の様に見えるので、笑ってしまった。



ご存じ、東京VのセンターFWワシントン。
一言で言うと「ガリバー!!」背も高ければ、体格はロボットの様だ。
これで走れれば、向かうところ敵なしなのだろうが。




昨日は「JA新潟サンクスデー」で、入場者にJA新潟からグッズとスクラッチカードが配られた。
スクラッチカードを削るとAからF賞まで200名に景品が当たる。
で、F賞だけど当たってしまった(ただし子供が)!!
景品は、梨5kg。
帰宅して箱を開けたら、大きな梨が6個入っていた。
子供は自分が当選したからと、重たい箱をビッグスワンから駐車場まで1kほど抱えて歩いたのには、ビックリするやら、笑えるやらだった。




アルビレックス新潟VS東京ヴェルディ1969

2005年10月15日 | アルビレックス新潟

<リマの同点ゴール!!>

アルビレックス新潟VS東京ヴェルディ1969

新潟スタジアム(ビッグスワン)

結果:1:1(ドロー)

川崎戦で4連敗目を喫してから2週間が経過した。
その間に、アルビはチームを建て直すべく、十日町でミニキャンプを張り、さらに今週は練習を全て非公開にして、ヴェルディ戦へ体制を整えてきた。
結果は、1:1のドローで、お互いに勝ち点1を分ける結果となった。

この試合を観戦して、サッカーと言うのは本当にメンタルな部分が大きいと思わざるを得なかった。
前半、アルビは三つのアクシデントに見舞われた。
一つ目は、試合開始早々にこぼれ玉を拾われて右サイドからペナルティエリアをえぐられ、右ポストサイドからマイナスのクロスを返されたとき、荻村がワシントンに対してファールを犯した。
イエローカードを切られて、PK。ワシントンは難なくPKを決めて、ヴェルディは先取点をゲットした。
二つ目は、勲が負傷?して早々に青野への交代カードを切らざるを得なかった。
三つ目は、審判のジャッジ。
ジャッジそのものは正確だったのかも知れないが、アルビに不利過ぎた。
試合開始早々の失点だったし、まだ時間があるから自分たちのサッカーをやろうと気持ちの切り替えれば良かったのだが。
しかし、連敗を止める重い課題を背負った試合で先取点を取られて気持ちが動揺、さらに審判のジャッジにいらいらが募って、自分たちのサッカーを見失っていた。
こんな時、山口がいてくれればと本当に思った。試合の流れを読んで、チームを落ち着かしてくれたと思うのだ。

今日のアルビは、システムを大幅に変更して来た。
3トップは、エジ、ファビ、リマとブラジルトリオで固めた。
3バックに4人の中盤、そしてゴールマウスを守るのは木寺だ。
昨シーズン、なかなかチームのパフォーマンスが上がらない中、反町監督は同じシステムへ変更して、降格争いから抜け出した。
さて、今日はだったのだが。

助かったのは、先取点を取ったあと、ヴェルディがチンタラサッカーをしてくれたことだ。
アルビの動揺を見透かして、かさに掛かった攻めをして来なかったように感ずる。
オイオイ、今から時間稼ぎかいと思わせるプレーさえ見せてくれた。
先取点を取られた後、後ろの方で「こりゃ、ヴェルディの足が止まらないとサッカーにならない」と言う声が聞こえた。
その通りで、チンタラはしていてもパス回しからの突破は、さすがにヴェルディではあった。
さて、足が止まる時間帯は以外に早くやってきた。
前半の残り時間が見えた頃、アルビの速い攻めが通じ始めた感じがした。
そして、前半のロスタイム、ブラジルトリオのパス回しから、リマが同点ゴールを叩き込んだ。

これで、良い流れで後半へ入ることができた。
後半は、3トップに中盤が絡んで、魅力的な攻撃ができるようになった。
そんな中で、エジの突破をファールで止めた上村が2枚目のイエローをもらって退場となった。
残り時間は30分以上も残っているのに、ヴェルディは10名で戦う事になった。
そうなると、アルビは押せ押せムードで、勝ち点3を目指して、攻撃を続けた。
だけど、攻めあぐねた。
相手は、守ってカウンターが基本だから、ワシントンを残してアナグマの様に守りを固める。そうなると、アルビは攻めあぐねた。
逆に前掛かりになった後、ボールを失って、危険なカウンターを何回も食らった。
ここが調子の上がっていないチーム事情を表しているのだろう。
もっと、シンプルにボールをはたいて、シュートまで持って行くリズム感が無かった。
試合が終わって、ゴール裏へ挨拶に行った選手達へ、拍手と共に「シュート打て」のコールが起きたのが今日の総括と言えるだろう。

サッカーそのものは、ボトムを抜け出しつつあると思える。
ブラジルトリオの3トップは、攻撃の新たな可能性を感じさせたし、ここへ2列目が有機的に絡めば、もっと勝負ができるはずだ。
自信を持って、「あきらめない」「ひたむきな」新潟のサッカーを表現すれば、自ずから結果は付いてくるはずだ。


<PKの判定に、納得の行かない荻村が執拗に審判へ抗議--直樹が止めに入った>



<エジがゲットしたファールにFKを蹴るリマ--バーに当たる惜しいキックだった>
<しかし、壁はヴェルディとアルビの記念撮影の様だ>



<今日のジャッジはブーイング続き!!--ガードマン同行で引き上げる審判>



<ゴール裏の様子--今日の為に3枚の段幕が張られた>



<試合が終わって、ベンチで江尻コーチと話し込む反町監督>