ビッグスワンから見た夕日。
8月ではあるが、空の感じに秋の気配を強く感ずるようになった。
日の入りも、段々と時間が早くなってきている。
逆に、朝夕は涼しくなって過ごしやすい、選手にとってはありがたいだろう。
アルビレックス新潟VS大分トリニータ
新潟スタジアム(ビッグスワン)
結果 3:3
相手のホーム戦では大量失点の完敗。
そのリベンジと、浦和戦敗戦を受けて連敗をストップする大事な試合となった。
大分とはJ2時代から、数々の名勝負と迷勝負を繰り返してきた。
しかも、今日のアルビのメンバーには、ファビ、寺川、船越と大分に凄く因縁のある選手が揃っていて、モチベーションが高いはずだった。
しかし結果は、リベンジならず3:3のドローに終わってしまった。
試合開始ゼロ分でゴールを決め、走り回るファビ。
予想外のシュートにシュートシーンを撮影できなかった。
松下の移籍後初ゴール。
素晴らしい上がりだった。
試合開始早々、左サイドでキープしたボールをゴール前にセンタリング、それをファビがヘディングで決めてゴール。何と「開始0分」のゴールで先制点をゲットした。
さらに、今日は右サイドで先発した新戦力松下が見事なシュートを決めて、あっという間に2点をゲットした。
これは、右サイドのボールキープに対して、前線を追い越すランニングをしてパスを受けての分厚い攻撃だった。
大分は、何もしないうちにワンツーパンチを食らったようなもので、しばらくはサッカーが落ち着かなかった。
逆に、アルビはパス回しが冴えて、次々に大分ゴールへ迫った。
惜しむらくは、この良いリズムの時間帯に3点目を入れておきたかったことだ。
時間が経過すると、大分は落ち着きを取り戻して、本来のサッカーを仕掛けてきた。
早めにロングボールを前線に入れるか、アルビの梅山サイドを徹底して突いてきた。
そして、アルビのDFがロングボールの処理を誤った隙を逃さず、1点差に詰め寄るゴールを入れられた。
その後は、大分が押し込む時間帯が続いた。そして前半のロスタイム、右サイドからのFKをファーサイドでフリーになっていた高松に同点ゴールを決められた。
早い時間帯のリード、しかも一番難しい2点リードが仇になった感じだ。
慎吾の同点ゴール。
試合終了が見えた時間に、試合を振り出しに戻す貴重なシュートだった。
後半開始と同時に海本と千葉が交代した。
前半の接触プレーから、何か辛そうにしている姿が目に付いた。
ただでさえ中野が怪我で試合に出ることができないのに、DFリーダーを欠いて後半を戦うこととなってしまった。
後半は、大分が押し込み気味にロングボールとサイドアタックを繰り出してで試合が進んだ。
対するアルビも、守備ラインを整えて、相手のパスカットからカウンターを繰り出した。
途中からは、中盤が間延びしてしまって、お互いカウンターの応酬の様相を呈した。
後半30分前に、右サイドを破られたアルビはクロスを高松にこの試合2ゴール目を決められて、ついに逆転を許してしまった。
大分の順位が、決して運だけでは無いことを証明した粘り強い攻撃だった。
ここでアルビは船越を投入した。
船越にボールを集めて、攻撃ラインを押し上げるサッカーが結構効果を発揮した。
そしてファビが放ったシュートの跳ね返りを詰めていた慎吾が同点ゴールを決めて、試合は振り出しに戻った。
アルビは勝ち点3を目指して攻撃を強めたが、残念ながら痛み分けで試合は終わった。
しかし、2点リードしたらしたなりに、もっと老獪なサッカーができないものだろうか。
相手のロングボールと右サイドのアタック攻撃に対して、効果的な手を打てなかった。
まあ、それだけ今の大分には攻撃のイメージが共有されていて、勢いがあるということなのだろう。
今日の収穫は松下だろう。途中出場した試合では良い動きをしていたが、先発を果たした今日の試合は効果的な動きを見せてゴールを決め、守備でも効果的なパスカットを魅せてくれた。
さて、9月は3試合連続でアウェーの試合が続く。
心配なのは、最終ラインだ。
海本次第では、固定したラインを組むことができずに、守備が崩壊する可能性もある。
控え選手の奮起を期待したい。
今日、大分に因縁のあった3人は、結果的に全員ピッチの上に立った。
ファビは先制点を決め攻撃に守備に驚く運動量を魅せてくれた、寺川は惜しいミドルシュートを何発か放ち豊富な運動量で試合に貢献、途中出場の船越は試合の流れをアルビに取り戻し高さでチャンスをメークした。
3人とも、今日のドローは凄く悔しかったのではないだろうか。
以下、大分サポへサービス。
大分1ゴール目。
大分2ゴール目。
大分3ゴール目。